アントチェアとは?セブンチェアとの違い

/ 最終更新日:2023/11/21

アントチェアとは?セブンチェアとの違い

アントチェアとセブンチェア、形状と用途が似ているこの二つですが、双方には明確な違いがあります。

「シンプルでおしゃれなイスを購入したいけど、2つの違いがわからない」

「機能性はどっちがいいの?」

など、アントチェアとセブンチェアのことで悩んでる方に向け、この記事では2つの違いとそれぞれの機能性についてご紹介していきます。

また、アントチェアとセブンチェアと言えば、取扱ブランドの“フリッツ・ハンセン”は知っておきたいポイント。

アントチェアとセブンチェアが誕生した背景や歴史などもまとめました。

アントチェア(セブンチェア)とは

アントチェアは1952年に、セブンチェアは1955年に誕生しました。絶大な人気を誇るデザイナー、アルネ・ヤコブセンによって生み出され、それ以来、世界中のファンの間で愛されています。


アントチェアは別名「アリンコチェア」とも呼ばれ、その名のとおり、絞った腰のラインと細い脚が、アリを連想させることから名付けられました。

1枚板で座席と背もたれが作られているのが特徴であり、製造過程とチェアの強度の都合により、その独特なフォルムが完成したとされています。


一方セブンチェアは、アントチェアの後継モデルとして開発されました。見た目はアントチェアと酷似しておりますが、全体的に流線的で美しいフォルムをしており、より柔らかなイメージが強いです。

曲線が身体にしっかりフィットすることで安定感があり、座り心地も良い素晴らしいチェアとして有名です。

開発から60年以上経過している現在でも、絶大な人気を誇る不朽の名作で、「セブンチェアを超えるイスはない」とまで言われています。

アントチェアとセブンチェアの違い

セブンチェアは、アントチェアにさらなる座り心地とデザイン性を追求して開発されました。アントチェアより一回りほど大きくデザインされており、よりゆったりとくつろげるように工夫されています。

くびれが特徴的なアントチェアに比べて、セブンチェアのデザインは非常にシンプルにまとめられています。他に干渉しにくい洗練されたデザインは、幅広いレイアウトに合わせやすく、引越しなどでお部屋が大きく変わるシーンでもアクセントになってくれるでしょう。


「世界でもっとも売れているイス」と言われるだけあり、セブンチェアはアントチェアよりも座面が広いことから、女性だけでなく男性でもしっかり安定させて座ることが可能です。

機能性を重視するのであればセブンチェア、あとは見た目の好みなどでどちらかを選ぶと良いでしょう。

【関連記事】「セブンチェア」の座り心地|コーディネート例も紹介

フリッツ・ハンセンについて

デンマークを代表する家具メーカーの一つで、ここまで紹介してきたアントチェアやセブンチェアは、どちらともフリッツ・ハンセンが開発しています。


座面と背もたれが一体化させたチェアは、当時の技術では成形させるのが容易ではなく、フリッツ・ハンセンとコラボをしたアルネ・ヤコブセンという有名デザイナーが革新的な製造方法を確立させるまで、実現はとても厳しいものでした。

現在もフリッツ・ハンセンは、あらゆる有名デザイナー達と共に数多くの名家具を世界に送り出しており、日本では21世紀美術館や国立新美術館などの公共施設でもフリッツ・ハンセンの製品が使われているほど。


セブンチェアを開発した功績が認められたことにより、フリッツ・ハンセンとアルネ・ヤコブセンの名は世界で大きく認知され、今では「一生涯でフリッツ・ハンセンの家具を見たことない人はいない」とまで言われることもある超有名ブランドです。

フリッツ・ハンセンの詳細はこちら

デンマーク出身の家具デザイナー

こちらの記事では、デンマーク出身の家具デザイナーをまとめてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

デンマーク出身の家具デザイナーまとめ

アントチェアもセブンチェアも至高の逸品

フリッツ・ハンセン、アルネ・ヤコブセンによって、1952年に座面と背もたれの一体型チェアとして最初に開発されたのがアントチェア、その3年後の1955年に改良したバージョンアップ版として開発されたのがセブンチェアです。


発売当時から現代に至るまで、セブンチェアはもちろん、アントチェアも独特のフォルムのかわいらしさから人気が衰えることなく愛され続けています。
現代でこそカラーリングなどのレパートリーは増えていますが、デザインの原型は60年近く経った今でもほとんど変わっていません。改良する余地がないほど完成度が高いチェアであるのは世界的に認められており、「世界でもっとも売れているチェア」の称号はダテではないでしょう。


ぜひ、みなさんもお部屋のレイアウトに“世界最高のチェア”を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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