家具用語辞典-か行
か
階段箪笥(かいだんだんす)
狭い町屋で階段の下を有効利用するために作られた階段状の箪笥。箱箪笥(はこだんす)とも呼ばれる。

カウチ
カウチ

カエデ
→メープル
花器(かき)
花を生ける器。陶磁製・金属製・竹製・木製などがある。

家具(かぐ)
家の中に据えて用いる道具。机・いす・テーブル・箪笥など。
片袖机(かたそでづくえ)
片袖机(かたそでづくえ)

カップボード
イギリスで生まれた高価な皿を飾る棚。一般的には台所で使う食器棚。

カバーリング
ソファやチェア本体に着脱式のカバーをかぶせて固定すること。汚れたら簡単に取り替えられる。
カフェカーテン
窓の一部分に目隠しなどの目的で掛ける丈の短いカーテン。窓の上部にかける「バランス」と、下部にかける「ティアーズ」がある。フランスのカフェでよく使われていたのでこう呼ばれた。

カプリオール・レッグ
「猫脚」。18世紀、ロココ様式の椅子や机の脚の形状。猫の脚に似ている。
框組み(かまちぐみ)
角材を方形に組んだ枠(框)に板をはめ込んだもの。
唐木(からき・とうぼく)
中国大陸からきた堅木の総称。紫檀(したん)、黒檀(こくたん)、花梨(かりん)、鉄刀木(たがやさん)など。
ガラスフュージング(ガラス胎七宝)(あめしっぽう)
色ガラスをモザイク状に並べたり、重ね合わせたりして電気炉で加熱、溶かし合わせたもの。
革・皮革(かわ・ひかく)
革・皮革(かわ・ひかく)
革メッシュ
紐状の革を編んでシート状にしたもので、通気性に富んでいる。

かん
和家具によく見られる金具で、ぶら下がった輪を指ではさんだり、指をかけたりして引くタイプのもの。右の写真は横長だが、縦長のもの、輪状のものなど形はさまざま。

環孔材(かんこうざい)
広葉樹の導管の配列の一つ。大きな導管が年輪に沿って並ぶもの。ケヤキ・クリ・ミズナラなど多くの広葉樹に見られる。
寒色(かんしょく)
クールカラー。青緑、青、紫などの、一般的に冷たい感じを与える色。(対義語:暖色)
観音開き(かんのんびらき)
両扉が丁番を軸に中央から左右対称に開く両開き扉。開口部が広い。

き
擬革(ぎかく)
イミテーションレザー。織物や編物の生地表面にポリ塩化ビニール樹脂などをコーティング(塗布)し、皮革様の外観としたもの。塩ビレザーが代表。
木地色仕上げ(きじいろしあげ)
木本来の色を生かす透明塗装。
キッチンワゴン
キャスター付で移動できる台。調理の際の補助テーブル、料理の運搬などに使う。

キャスター
移動が楽にできるように下部に取り付ける小型の車輪。ストッパー付、走行方向自在、埋め込み式などがある。

キャッチ
扉を閉めた状態で固定するための金具。マグネット式、ローラー式、スプリング式などがある。
ギャッベ
イラン南西部、ザクロス山脈から南部の高原で遊牧生活をしているトルコ系の遊牧民族が織った毛足の長い手織絨毯のこと。一つ一つ手作りで遊牧民が作る為、同じ物は二つとない。柄は人や動物、自然などで、粗くざっくりと編みこまれた素朴さが魅力の世界的に人気が高い絨毯。(=ギャべ)

ギャバジン
経(たて)糸を緯(よこ)糸より密にして綾織りにした服地。背広・コート・婦人服地とする。
キャビネット
収納家具の総称。横長のボードに対し、縦長の形状を指す場合が多い。
ギャンギング
椅子を横に連結できる機能。
キュリオケース
「キュリオ」は「骨董品」の意味。高級な飾り棚を指す。

強化ガラス
ガラスを700℃くらいまで熱し急冷して強度を高めたガラス。普通のガラスの3-5倍の強度があると言われている。また割れたときに細かい破片になるので2次災害になりにくい。
脇息(きょうそく)
座椅子の脇に置く肘置き。肘掛。

鏡面仕上げ(きょうめんしあげ)
塗装面が平たんで艶のある塗装仕上げ。
曲面ガラス(きょくめん)
ゆるやかな曲面を描いたガラス。飾り棚やガラス扉などに使う。
桐
ゴマノハグサ科のキリ属に属する草。軽量で湿気を通さず、割れや狂いが少ない。南部桐、会津桐が有名で、婚礼用などの高級家具に使われます。日本では一番軽く柔らかい材。
桐は「呼吸する木」と言われるほど、外気の状況に敏感に反応します。湿気の多いときには水分を吸って膨張し湿気を寄せ付けません。湿気が少ないと収縮し風通しをよくします。中の湿度を常に一定に保つよう働いているのです。また火事の時には、桐タンスに水をかけると燃えにくくなり同時にすばやく水を吸収し隙間をふさいで中の衣類を守ります。
また熱伝導率が低いので、表面が焦げても中まで火がまわるのに時間がかかり、最後まで中身を守ってくれるのです。もちろん削り直しが出来ますから、表面がこげた程度なら新品同様に生まれ変わります。
キリム
トルコやイランなどで織られる毛足のない平織りの織物。

金華山織
金糸・銀糸で模様を織り出したビロード。

く
薬箪笥(くすりだんす)
医者や薬屋などが薬を入れておくのに使った小引出しのたくさんついた箪笥。

グライド
ソファやベッドの脚につけ、カーペットに置いても移動がスムーズにできるように、また床を傷つけ難くする金具。
クラリーノ
クラレの人工皮革。ランドセルの代表的な素材。

クリア塗装
素地が透けて見える透明塗装。着色したものはカラークリア塗装。(対義語:エナメル塗装)
車箪笥(くるまだんす)
火災などでいざという時に少人数で運べるように考えられた、衣裳箪笥や帳場箪笥などに「車」を付けたもの。その昔、江戸の街はとても火災が多く、中でも『明暦の大火』の際には、道路には家々から引き出された車長持(くるまながもち)で大混乱となり、逃げ場を失った多くの人々が火災に巻き込まれたという事があった。天和3年【1683年】幕府は、江戸・大阪・京都の三都では車長持の製作・販売を禁止。そのため、三都周辺では車箪笥はあまり製作されていないということもあった。当時の車箪笥には、色々なサイズ・形があり、大型で巾・高さが180cmなものから小型で70cm位の物まで幅広くあったようです。
* 明暦の大火…明暦3年【1657年】の正月、江戸本郷の本妙寺から出火。火は2日間かけて燃え続け、江戸城および江戸市街のほとんどを焼失させた大火事。死者10万余、焼失町数800町と言われている。1枚の振袖を着た3人の娘が続けて病死した為、その因縁の振り袖を本妙寺で供養しようと焼いたところ、火のついた振袖が舞い上がり、寺に燃え移ったという伝承から『振袖火事』とも言われている。
* 車長持(くるまながもち)…衣服・調度品などを入れる、蓋(ふた)つきの長方形の大きな箱で、下に車がついた物。

クルミ
→ウォルナット
クロスオーバーカーテン
クロスオーバーカーテン

け
ケースメント
ドレープとレースの中間的なカーテン。レースのように透過性があるが、ドレープのようなボリューム感もある。
ゲートレッグテーブル
(=バタフライテーブル)必要に応じて折りたたんだ甲板を広げて使う、折りたたみ式の伸長テーブル。

化粧合板(けしょうごうはん)
合板の表面に、各種の手法により化粧した板の総称。「プリント合板」「塩ビ合板」「ポリエステル樹脂化粧合板」「メラミン樹脂化粧合板」「天然木化粧合板」などがある。
ケナフ(洋麻)(ようあさ)
麻の一種。別名ホワイトハイビスカス。二酸化炭素を吸収しながら短期間で成長し、パルプの代用になることからエコロジーの面でも注目されている繊維。

けば
細かい毛のような、短い繊維。
ケヤキ
日本では重要な広葉樹の1つ。木目が美しく、磨くと光沢が出るのが特徴です。狂いも少なく、和家具をはじめ、臼、杵、太鼓の胴などに利用されています。
こ
甲板(こういた)
カウンターやテーブルなどの上面の板。(=天板ともいう)
合成皮革(ごうせいひかく)
織物や編物、または不織布の表面にポリウレタンなどの発砲体を塗布し、その上にナイロン樹脂やポリウレタン樹脂をコーテイングして仕上げたもの。「人工皮革」に比べて通気性や感触で劣るがコストが安い。
合板(ごうはん)
厚さ1-3mmの薄い単板(ベニヤ)を、繊維の向きが交差するように奇数枚張り合わせたもの。ラワン、シナ、センなどが使われる。
高密度連続スプリングマットレス
1本の鋼鉄を高密度で編み上げたもの。スプリングの密度はボンネルの2.5倍と言われ、より多くの面で身体を支えるのでマットレス全体が均一の反発力を持っている。

コードバン
馬のお尻の皮。褐色の光沢があり、繊維が緻密で丈夫。高級ランドセル素材として使われる。
ココヤシ
ココナツの実からとれる繊維。腐り難く、カビが生え難い。

炬燵・火燵(こたつ)
語源・・この字は五山の僧がつくった和製漢字。「火榻子(かとうし)」の唐宋音に由来するという説が有力(「火榻」=(コタツ)、「子」は道具や物の名につく接尾語)。「榻(しじ)」というのは牛車の乗り降りの際に使う踏み台のことで、形がコタツやぐらに似ていることから名付けられた。
五徳(ごとく)
火鉢や囲炉裏の火の上にかぶせて立て、やかんや鉄瓶などをかける。金属や陶器で作った3本または4本脚のある輪。

コルク
ブナ科コルクガシの樹皮から作られる。たくさんの気泡が熱をのがさず保つので、夏は素足でも気持ちいいサラサラ感があり、冬はじんわりと暖かく心地いい。弾力性、保温性、吸音性に優れます。床材、壁材、断熱材のほか、ワインの栓や靴底などに使われます。
コレクションボード
コレクションなどを飾って見せるための家具。「飾り棚」「キュリオケース」など。
コンソールテーブル
背部を壁につけて使う小テーブル。花瓶などの飾台として使う。

コンビ張り
ソファや椅子の張地で、肌に触れる部分に天然皮革やソフトレザーを使い、背面など見えない部分にPVCを使うなど、素材を組み合わせること。カラーを組合わせたり、革と布を組合わせることもコンビ張りという。