家具用語辞典-は行

バーズアイ

鳥の目のように、二重になった環状(円形)の模様が板に散らばって見える木目。

パーソナルチェア

一人掛けの休息用の椅子。

パーティクルボード

木材やその他の植物繊維質の小片(チップやフレーク)を、合成樹脂接着剤を使って圧縮加熱成形した板。

ハードウッド

「堅木」「硬材」。比較的硬いことから、主に広葉樹を指す。(対義語:ソフトウッド)

バービアン

ラオスの浮織りシルク。女性が寺院に行くときに身に付ける肩掛け。タペストリーやテーブルセンターとして楽しめる。

ハイギャザーカーテン

スタイルカーテンの一種。すそに、カーテンの丈に対して15〜25%のフリルをつけたスタイル。大きなテラス窓のような、高さがある窓に最適。

ハイスツール

背のない(低い背がある物もある)シートハイが高い小いす。主にカウンター用として使用される。カウンタースツール・バースツールと呼ばれることがある。

H

家具の高さを表す。英語の“height”の頭文字。単位は mm か cm 。

パイン

「マツ」。マツ科の針葉樹:カントリー調家具の材料としておなじみ。但し、ひと口にパイン材といってもその種類は50種以上あるといわれる。種類によって目の詰まり方、柔らかさ、木肌などが異なる。全般的には、良質の樹脂成分を多く含み、使い込むほどに味わいのある飴色に変化する。板目の中にいくつもの節があるのも特徴。脂(ヤニ)はペンキの原料としても利用されている。

箱物家具(はこものかぐ)

大きく分けて、タンスや棚のように箱状の家具を指す。(:脚物家具)

バタフライテーブル

必要に応じて折りたたんだ天板(甲板)を広げて使う、折りたたみ式の伸張式テーブル。

バックスキン

鹿革、特に牡鹿の銀面(表面)をビロード状に起毛させたもの。同様の工程で起毛された牛革や羊革を指すこともある。

バティック

「ジャワ更紗」。インドネシア、主にジャワ島原産のろうけつ染の布。もともとは王宮の衣装としてつくられていた。

パネルスクリーン

数枚の布をレールに吊り、それを左右にスライドさせて開閉するスクリーン。お部屋をすっきりと見せてくれるフラットスタイル。

バルーンシェード

引き上げた時に風船のような丸みを帯びた形になる窓装飾のひとつ。

パンダン

根元がタコの足のように数本で立ち上がっていて、葉が扇型をしているタコノキ科の植物。アジアン雑貨(主にカゴやバッグなど)の材料。

バンブー

竹。イネ科の多年性植物。世界に1,000種類以上あるといわれている。

PVC(ピーブイシ)

「Polyvinyl chloride (ポリビニールクロライド)」の略。塩化ビニールのこと。クリアーな質感のものが多く、光沢がありクールで無機質なイメージ。

PU(ピーユー)

「Polyurethane (ポリウレタン)」の略。PVCよりは柔らかく肌触りもよく、また通気性もあるが、その分耐久性に劣る。

引手(ひきて)

指先を掛けて引き違い戸を引くための凹んだ金具。普通扉に埋め込まれている。

引き戸・引き違い戸(ひきど・ひきちがいど)

レールや溝などによって左右にスライドする扉。開口部は狭いが、開くために余分なスペースが要らない。

飛散防止フィルム(ひさんぼうし)

地震の際、ガラスが割れて粉々になるのを防ぐ透明なシート。ガラス扉に貼っておくとよい。

肘掛け椅子(ひじかけいす)

座面の両側に肘掛のついた椅子。(=アームチェア)

ヒノキ

特有の芳香と光沢があり、狂いが少ない木材。木曾檜が有名。高級建築材、建具、家具など幅広く使われる。英語では"Japanese Cypress(ジャパニーズサイプレス)"。

平織り

経(たて)糸と緯(よこ)糸を1本ずつ交差させて織っていく、最も単純で基本的な織り方。また、その織物。

開き戸(ひらきど)

丁番を軸に回転させて開く扉。開口部が広いが、扉を開くためのスペースが要る。

平机(ひらづくえ)

袖机がついていないデスク。

ビルトイン家具

建築物に直接取り付ける、造り付け家具。

ビロード

「ベルベット」のこと。語源はポルトガル語の“Veludo”、もしくはスペイン語の“Vellodo”。日本語で書くと「天鵞絨(てんがじゅう)」。パイル織物。綿・絹・毛などで織り、表面に毛羽(けば)や輪奈(わな)を出した、滑らかで光沢のある織物。輪奈天・金華山織・コール天・別珍などがある。

ファイバーボード

木材やその他の植物繊維を、蒸気で高温処理して繊維をほぐしたものに、特殊な接着剤を加え熱と圧力で板状に成形したもの。密度の薄いものから「インシュレーションボード」「MDF」「ハードボード」。

ファブリックパネル

北欧発祥。木製のパネルにファブリックを貼り付けて壁に飾るインテリアアイテム。

フィトンチッド

植物が微生物から身を守るために作り出して発散する物質。リラックス効果や防虫・抗菌・消臭効果があり、環境を浄化する働きがある。木材として加工されても長く保たれるので、木の家具にも同じ効果がある。

風炉(ふろ/ふうろ)

お茶の席で、釜(かま)をかけて湯をわかす炉。唐銅(からかね)製・鉄製・土製・木製などがあり、夏を中心に用いる。

風鎮(ふうちん)

掛け軸の両下端に下げる重し。玉・石・金属などをひもで貫いて作る。

フォールディングチェア

納や運搬に便利なように、折りたたみ機能などがついた椅子。

フォールディングテーブル

フォールディングテーブル

不織布(ふしょくふ)

繊維に湿気と熱を加えて圧縮し、繊維が緻密に絡まった織り目のない布。

襖(ふすま)

木の骨組みの両面に紙または布を張った建具。

文机(ふづくえ/ふみづくえ)

和室で使う、書を読んだり字を書いたりするための座机。

プッシュつまみ

押し込むとほぼフラットな状態、開けるときは押してつまみを飛び出させ、普通のつまみと同じように使う。押し込むとロックがかかる機能つきのものが多い。(左がつまみを出した状態、右が押し込んだ状態。)

筆返し

違い棚の上板や文台・机などの端に、筆などが転がり落ちないように取り付けた木。

ブナ

ブナ科の広葉樹。
木肌は緻密で小さな斑(ふ)模様があるのが特徴。伐採後すぐに乾燥・処理をしないと狂いや腐朽が生じやすい。適切に処理した材は硬く弾力性に富み、加工性がよいので曲げ木加工に適しています。楽器の鍵盤、スキー板などにも使われます。

船箪笥(ふなだんす)

江戸時代、商船で使われた箪笥。狭い船内でも便利なように小型化され、荒波にも耐えられるよう頑丈な木組みと鉄金具で、周りを保護されている。取引に必要な帳面・金銭・印鑑・硯・筆を入れるものと、羽織袴などの衣装を入れるものとがあった。

プライウッド

薄い単板を重ねて接着し、加熱プレスして曲面を作り出したもの。成形合板。

プラスチック

天然の樹脂のようなやわらかく流動的なものを、型に流し込んだりして作り出した固形の物質。塩化ビニル、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂など、全てプラスチック。

フラッシュ構造

木枠の裏表に合板などを貼った中空の構造。片面だけに合板を貼ったものは片面フラッシュ(片フラ)という。

プリーツ加工

カーテンの加工方法。美しく波打った形状を布に記憶させる加工。美しいプリーツを保ち、開け閉めしてもすそが乱れない。

プリントカーテン

比較的フラットな生地に柄を後からプリントしたもの。鮮やかな色柄や幾何学模様など多彩なデザインが可能で、個性的な窓作りができる。

プリント合板

合板の表面に直接柄をプリントしたものと、プリントしたシートを貼ったものがある。木目以外にもさまざまな色柄が可能。質感は天然木にはかなわないが、均質な柄が大量に安価に得られる。

フロアチェア

背もたれ付で、床座(ゆかざ)でリラックスできるチェア。ロータイプのソファ。

背もたれ付で、床座(ゆかざ)でリラックスできるチェア。ロータイプのソファ。

ガラスの表面を加工してつや消しガラスにしたもの。

プロテインレザー

天然皮革にも含まれるコラーゲン繊維をパウダー化し、特殊樹脂と融合させてできた人工皮革。質感や吸放湿性に優れている。

別珍(べっちん)

「velveteen」。よこパイル織物で、綿ビロードとも呼ばれる。パイル糸をカットして表面に毛羽を立たせた、感触の柔らかい厚手の綿織物。

ヘッドボード

ベッドの頭部側につけられた板状の部分。

ペーパーコード

樹脂を含ませた天然紙ファイバーをこより紐状に加工したもの。天然繊維の良さを保ちつつ、品質が均一で耐久性も強化され強度は畳の15倍。

ベルベット

「ビロード」。柔らかく短めの毛羽でおおわれた、光沢のあるなめらかな感触のパイル織物。本来シルクで織られるが、レーヨンや綿でも織られる。

ヘレケ

トルコ・イスタンブール近郊のヘレケという小さな村で織られるシルク絨毯。手織シルク絨毯の最高峰と言われている。

ベロア革

成牛革の裏面を起毛させた革。「スエード」よりも粗く、毛足が長い。

ボックススカート

ダブルクッションの、ボックススプリングにかけて使うカバー。ホテルなどに多く使われる

ポケットコイルマットレス

コイルスプリングがひとつずつ独立し不織布に包まれたマットレス。体圧をその場で吸収し、横揺れや振動が全体に伝わらない。

ポリウレタン樹脂塗装(じゅしとそう)

最もポピュラーな塗装。硬い塗装膜と深みのある光沢を持ち、高級家具にも使われる。ポリエステル樹脂より強く、耐久性・耐湯性・耐薬品性などすべてに優れているが、傷がつくと修理が困難。

ポリウレタンフォーム

ポリウレタンの内部に気泡を含ませた、弾力性のあるプラスチック。硬質と軟質があり、軟質はマットレスや枕、クッション材などに、硬質は椅子の芯材などに使われる。

掘り炬燵(ほりごたつ)

室町時代に登場した、囲炉裏にやぐらを置いて布団を掛けたコタツ・コタツの真ん中を掘り下げて腰掛けるタイプのコタツ。明治42年、イギリス人陶芸家バーナード・リーチが生み出したと言われている。(腰掛けコタツ)

ポリエステル樹脂化粧合板(じゅしけしょうごうはん)

合板の表面をポリエステル樹脂でオーバーレイ加工したもの。多様な色柄が可能で、硬く、耐薬品性に優れている。静電気によるほこりがつきやすいが、水に強くお手入れは簡単。

ポリエステル樹脂塗装(じゅしとそう)

厚塗りできるのが特徴で、硬く艶のある仕上がり。摩擦に強く、耐薬品・耐水・耐湯性などに優れているが、反面柔軟性に欠け、衝撃に弱く傷がつきやすい。

ホルムアルデヒド

人体に有害なホルマリンを生成する。合板、塗料、接着剤などに含まれるが、最近では低ホルムアルデヒド、ノンホルムアルデヒドの商品も増えてきている。

ボンネルスプリングマットレス

中央部がくびれた、らせん状に巻いたスプリングを横に連結したもので、芯は硬く、表面は適度なクッション性を保つ。

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