学習机はいつ買うべき?主な購入タイミングと付属品を含めた選び方
公開日:2022/03/25 / 最終更新日:2024/09/29
子どもが成長してくるにつれて、悩ましいのが学習机です。
集中して勉強できる環境を提供したいと思うのは、どこの親も同じでしょうが、買うタイミングや選び方が難しいですよね。
この記事では、学習机を購入するタイミングやメリット、選び方について解説します。
さらに、さまざまなタイプの学習机が販売されている中、おすすめのブランドについてもまとめましたので、購入を考えている方はぜひ読んでみてください。
目次
学習机はいつ買う?学習机が多く購入されるタイミング
学習机を購入するタイミングは家庭により異なります。
お出かけ情報サイト「いこーよ」が実施した「学習机に関するアンケート」によると、家庭に学習机がある子どもの割合(年齢別、子どもが2人以上の場合は長子が対象)は以下の通りです。
年齢 | 学習机がある割合 |
0歳 | 3% |
1歳 | 12% |
2歳 | 9% |
3歳 | 14% |
4歳 | 22% |
5歳 | 23% |
6歳 | 37% |
7歳 | 61% |
8歳 | 63% |
9歳 | 69% |
10歳 | 76% |
11歳 | 68% |
12歳 | 76% |
13歳 | 83% |
7歳で割合が大きく伸びている(24%増)ものの、子どもの年齢が4歳~6歳で購入している家庭も少なくありません(6歳時点で37%)。
必ずしも、小学校入学を機に学習机を購入しているわけではないことがわかります。
学習机があるメリット
では、実際に学習机があると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
集中して勉強できる
学習机は、「勉強するための場所」のため、メリハリがでて集中しやすくなるはずです。
リビングのテーブルやこたつなどでも勉強できますが、テレビやゲームなどの誘惑が多いことも事実。
その点、学習机は教科書や参考書を置いておけるなど、集中しやすい環境を設けられるので、集中して勉強できるようになるでしょう。
学習習慣がつきやすい
勉強専用の場所があることで、学習習慣がつきやすくなります。
子どもにとっては、自分専用の勉強場所があることで、ここで「勉強する」という意識にも繋がり、少しずつ学習習慣が身に付きます。
また、勉強する場所と遊ぶ場所を分けることで、勉強する時間と遊ぶ時間にも明確なメリハリができることもメリットです。
学習机の選び方
続いては、学習机を選ぶ際の注意点と選び方について見ていきましょう。
学習机には、さまざまなタイプがあります。用途やサイズ感など、子どもにとって最適なものを選ぶようにしましょう。
選ぶ前の注意点
学習机には、価格帯やデザイン、機能面で多くの種類があるため、購入前に下見しておくほうがいいでしょう。
また、事前に置くスペースの寸法を測ることはもちろん、窓際に設置を予定しているのであれば、床から窓までの高さも計測しておきましょう。
壁紙や床の色、まわりの家具のカラーもチェックしておくと、部屋全体のバランスも取れるため安心です。
【関連記事】学習机に見る家具の安全
形を選ぶ
学習机の形には大きく分けて、
- ・棚付きハイデスク
- ・棚付きローデスク
- ・ライティングデスク
- ・平机
の4種類があります。
「棚付きハイデスク」は、最も人気があるタイプで、収納力が高いことが特徴です。
上棚を2分割すればロータイプとしても使用でき、部屋に本棚がない場合はハイタイプのまま使用するといいでしょう。
レイアウトに合わせて、デスクと棚部分を組み替えるタイプが主流となっています。
窓際への設置を検討しているのなら、「棚付きローデスク」がおすすめです。圧迫感が少ないため、窓からの光を遮ることがありません。
部屋のスペースが広くない、あるいは子ども部屋以外の設置を検討する場合は、薄型で省スペースの「ライティングデスク」がいいでしょう。
収納スペースが不要、あるいは子どもが大きくなってからの使用も視野に入れているのであれば、シンプルな「平机」を選ぶといいでしょう。
また、最近では、子どもの成長に合わせて、収納力もあり棚の置き方を何通りも変えられるタイプや、昇降式デスク、家族共用で使えるツインタイプなど、さまざまな「コンセプトデスク」も登場しています。
今だけではなく、将来的な使い方も含めて、検討してみるといいでしょう。
大きさを選ぶ
学習机の幅は、90・100・110cmの3サイズが一般的です。
90cmは、作業したり、教科書やノートを並べたりすると少し狭く感じます。セットのワゴン幅も普通より少し小さくなる点は気になるかもしれませんが、同じ部屋内に机を2台並べて使うのであれば、おすすめです。
100cmは、最も一般的なサイズであり、その分アイテムも豊富に揃っています。部屋のスペースに余裕があるようならば、ゆったり使える110cmの購入も検討しましょう。
付属品の選び方
学習机に必要な付属品として以下のものがあげられます。
【付属品】
- ・デスクチェア
- ・マット
- ・デスクライト
- ・カーペット
これらの基本的な選び方は次のとおりです。
デスクチェア
子どもが正しい姿勢をとりやすいものを選びます。
学習机に対して、デスクチェアが低すぎたり高すぎたりすると、正しい姿勢をとれません。
体に負担がかかるため注意が必要です。
実際に座ってみるなどして、無理なく利用できることを確かめておきましょう。
また、子どもの成長にも配慮しなければなりません。
文部科学省が公表している「令和4年度学校保健統計」によると、小学校の6年間で子どもの身長は29.1cmも伸びます(小学校6歳と小学校11歳の平均値の差)。
現在の体型に合わせて選ぶと、成長とともに使いにくくなる恐れがあります。
高さの調整ができるデスクチェアを選んでおくとよいでしょう。
マット
学習机の天板を、傷や汚れから守る付属品です。
不可欠なものではありませんが、セットしておくと学習机をよい状態に保ちやすくなります。
ペンによる汚れやカッターナイフ、彫刻刀によるひっかき傷などから学習机を守れるためです。
また、マットをセットしておくと、机との間に時間割表やプリントを挟んだりすることもできます。
あると便利な付属品です。
選択で迷うときは、子どもの好みを重視してみてはいかがでしょうか。
学習机を自分の所有物と感じやすくなります。
好みが変わった場合は、キャラクターシート(マットと学習机の間に挟むシート)を外せば、透明のマットとして利用できます。
デスクライト
デスクライトも、学習机とあわせて購入しておきたい付属品です。
学習環境を整えられるため、目の疲れを軽減して集中力を高められる可能性があります。
デスクライトを選ぶときに意識したいのが明るさです。
暗いと見えにくく、明るすぎると目が疲れやすくなります。
一般的に、デスクライトの明るさの目安は300~400ルーメンが適切といわれています。
照射範囲にも注意が必要です。
照射範囲が狭いと明るい場所が限られるため、子どもの行動が制限される恐れがあります。
姿勢の乱れから首や肩の痛みにつながることも考えられるでしょう。
学習机全体を照らせるデスクライトがおすすめです。
また、デスクライトは、場所を選ばず設置できるスタンド式と学習机の天板に固定するクランプ式にわかれます。
スペースに余裕がある場合はスタンド式、スペースに余裕がない場合はクランプ式が適しています。
カーペット
ここでいうカーペットは、デスクチェアの下に敷くカーペット(デスクカーペット)です。
デスクチェアを引きずると生じるフローリングの傷や音が気になる場合は、カーペットを設置しておくとよいでしょう。
カーペットを選ぶときは、サイズに注意が必要です。
大きすぎると邪魔になり、小さすぎると目的を果たせません。
素材や毛足もチェックしておきたいポイントです。
ウール素材で毛足の短いものは、ゴミが溜まりにくく掃除しやすいため、学習机用のカーペットに向いています。
以上を参考に、適したものを選んでみてはいかがでしょうか。
家具専門店で学習机を購入するメリット
学習机を購入するなら、家具専門店がおすすめです。その理由を3つのポイントから解説します。
選択肢が豊富にある
まず、家具専門店なら、さまざまな学習机が提供されています。豊富な種類から選択できる点はメリットといえるでしょう。
先に述べた通り、そもそも学習机には形や大きさなど、種類があります。さらに、子どもの成長や住環境、利用目的などによって、最適な学習机は異なります。
そのため、選択肢が豊富にある家具専門店がおすすめといえます。
高品質な学習机を選べる
日々の学習で使用する、小学校から高校や大学の受験までの使用を見据えている、など、長期間にわたって使いたい場合、耐久性にもこだわりたいですよね。
その点、家具専門店が扱う家具は学習机に限らず、実績があり品質も確かなブランドの製品のみを扱っているため安心できます。
専門知識を持ったスタッフに相談できる
家具専門店ならば、在籍している家具のプロから直接アドバイスを受けられることもメリットです。
わからないことにも答えてもらうことが可能であり、悩んでいることや、利用目的などを相談すれば、最適なタイプの学習机を提案してもらえます。
素材の違いや、ブランドごとのこだわりの違いなど、プロならではの視点から詳しく解説してくれるため、後悔の少ない買い物ができるのではないでしょうか。
学習机と同じタイミングで選ばれることの多いアイテム
ここからは、学習机と一緒に購入されることが多いアイテムを紹介します。
ベッド
学習机の購入をきっかけに、子ども部屋をつくる家庭は少なくありません。
このタイミングで、子ども用のベッドも購入する家庭が多いようです。
Benesseが実施した調査によると、子どもと別々に寝始めるタイミングは7~9歳が最多(36%)です。
7~9歳は、学習机の保有率が高まるタイミングでもあります。
寝室を別にしたいと考えている方は、学習机の購入をきっかけにするとよいかもしれません。
子ども用のベッドにも、学習机を収納できるもの、引き出しが付いているものなど、さまざまな選択肢があります。
設置する環境などを踏まえて、選んでみてはいかがでしょうか。
出典:Benesse「そろそろ我が家も!子どもと別々に寝るのはいつから?」
出典:いこーよ「2019年 学習机に関するアンケート」
ランドセル
学習机を購入するタイミングは家庭で異なります。
購入する方が増えるタイミングとして、小学校入学前があげられます。
したがって、ランドセルと一緒に購入する家庭が少なくありません。
人気ブランドのランドセルは、すぐに売り切れてしまうことがあります。
学習机と一緒に購入する場合は、入学直前の2月、3月などにこだわらず、早めに準備を進めておくことが大切です。
ブランド紹介
最後に、学習机を扱うブランドを3つ紹介します。それぞれに特徴がありますので、気になるブランドを見つけてみてください。
堀田木工所
堀田木工所は、1961年に広島県で創業し、工場も広島に構える、すべて国内生産のブランドです。
HOTTA WOODY(ホッタウッディー)というオリジナル家具を扱っており、学習机を主力に、リビング、キッチン収納家具も手がけています。
シンプルなデザインと木のぬくもりが感じられるナチュラルテイストが人気であり、主力である学習机は6つのタイプが揃っています。
代表的な商品が、発売から15年以上のロングセラー商品である「ダック」で、ベーシックタイプのロー棚デスクとなっており、丸みのあるやさしいデザインで人気です。
左右にスライドする取り外せるブックエンド、机の横にあるフックは収納式で、袖ワゴンの上2杯はスライドレールが付いています。
また、補修キットも付属しているため、汚れたときや小さい傷がついたときは、簡単にメンテナンスできるので、長期的な使用に向いています。
堀田木工所の詳細はこちらコイズミファニテック
続いては、学習机の定番ブランドメーカーともいえるコイズミファニテックです。
業界初の蛍光灯付き学習机を発売したことを皮切りに、柵を外せば小学校から高校まで使える「6・3・3で12年」というキャッチコピーのもと、コイズミファニテックの学習机は広く普及しました。
さらに、子どもの成長に合わせてレイアウトや使い方を自由にカスタマイズできる「ステップアップ」という学習デスクを生み出し、人気を博しています。
ステップアップデスクの中にはスタンダードタイプからユニットスタイル、カウンタースタイル、セパレートスタイルと、4つのタイプから選ぶことが可能です。
好きにカスタマイズができることで、成長や用途が変わっても使い勝手の良さは変わりません。
キャッチコピーの12年のとおり、子どもの勉強を長い間にわたって支えてくれる学習机といえるでしょう。
コイズミファニテックの詳細はこちら浜本工芸
浜本工芸は、創業70年以上の老舗家具ブランドです。
硬く耐久性に優れた楢(ナラ)の無垢材を使用し、優れた加工技術と徹底した品質管理体制のもと、加工から仕上げまで一貫して国内生産しています。
浜本工芸の学習デスクは、皇室の真子様、佳子様、そして秋篠宮悠仁様への献上品として選ばれたことからもわかるように、品質と信頼の高さは折り紙付きです。
また、浜本工芸では安全面への配慮も徹底しています。
具体的には、「シックハウス症候群」の原因といわれるホルムアルデヒドの発散量が最も少ない最上位規格を示すマークである「F☆☆☆☆(エフフォースター)」ランク認定のものを採用しています。
大切な子どもが日々使うことになる学習机だからこそ、機能性だけでなく、素材など品質面にもこだわりたいという方もいるでしょう。そういったニーズにも応えてくれるのが浜本工芸といえます。
浜本工芸の詳細はこちら 取扱インテリア・家具ブランド一覧へ購入するタイミングと種類を見極めることが大切
学習机の購入を検討しているものの、購入するタイミングや種類についてはこれといった正解がないため悩んでしまうものです。
しかし、学習机があることで、集中して勉強できる、学習習慣を身につけやすいというメリットがあることも事実ですので、子どもとも相談しながら最適なタイミングで導入してみてはいかがでしょうか。
最近では、多機能な学習机やカスタマイズが可能なものなど、多くの種類が売られています。長く使うことを念頭に置いて購入する方がほとんどでしょうから、形や大きさなど注意すべき点に気をつけながら選ぶようにしましょう。
そして、学習机は選択肢の豊富さ、品質の高さ、専門性といった観点から家具専門店で購入するのがおすすめです。買ってからの後悔を少なくするためにも、ぜひ参考にしてください。
きっと最適な学習机に出会えるはずです。
学習机自体だけではなく、子供部屋を設ける時期についてはこちらの記事で詳しく紹介しております。
【関連記事】子供部屋はいつからがおすすめ? メリットと注意点
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