子供部屋はいつからがおすすめ?
メリットと注意点

/ 最終更新日:2023/10/25

子供部屋はいつからがおすすめ?メリットと注意点

「子供部屋」は、子供の成長には欠かせない要素です。

幼児期から思春期まで子供の成長とともに、買い与える家具やアイテムは異なります。加えて、昨今はリビングで遊んだり勉強したりする子供が多くなっているため、子供部屋を与えるタイミングが難しくなっているのが実情です。

どのタイミングで子供部屋を用意してあげると、子供の成長に繋がるのでしょうか。

今回は、子供部屋を用意するおすすめのタイミングを、メリットや注意点を交えて解説します。

子供部屋はいつからがおすすめか?

子供部屋を与えるなら、成長に合わせて適切なタイミングで行うようおすすめします。

小学校低学年もしくは小学校高学年の年代に子供部屋を与えている家庭が多いようです。物心がついて身体と心が成長していく時期に子供部屋を与えることで、自立心を植え付ける目的があります。

小学校入学と同時に、子供は少しずつ自分で行動できる範囲が広がるでしょう。服を自分で選んで着替えるなどが代表例です。加えて、勉強の習慣や一人で寝ることや玩具、本などの整理整頓も身に付けられると、その先の成長に大きく役立ちます。

しかし、中には幼児期に子供部屋を与えて早めに生活習慣を身に付けさせるケースもあるようです。あるいは中学生の思春期に、「一人で落ち着いて考えられる環境」として子供部屋を与える家庭もあります。

子供は成長とともに、自立心も身についていくでしょう。適切な距離感で子供を見守りつつ、子供部屋を与えるタイミングを見極めるのが大切です。

子供が複数いる場合は?

兄弟が複数人いるご家庭では、どのようなタイミングでそれぞれの子供部屋を与えたら良いのかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

基本的にはお子さまに、それぞれのパーソナルスペースを確保する必要があります。特に、男女の兄弟である場合は、部屋を分けた方が良いとされています。

しかし子供たちが幼いうちから、無理に部屋を分ける必要はありません。はじめは、ひとつの部屋を兄弟や姉妹で共有する形で良いでしょう。年を重ねるごとに、子供たちの成長や希望を確認しながら、いつかはそれぞれの個室を与えるつもりで準備をすると安心です。

なお、子供部屋を分けるタイミングは「小学校の高学年から中学校の入学時期」が適しているといわれています。なぜならこの年齢から子供たちは、心と身体が大きく成長する思春期に突入するためです。

デリケートな年頃になるため、この辺りからそれぞれのプライバシーを確保して部屋を分けてあげると良いでしょう。

年齢別にみる子供部屋の役割

子供部屋を用意する際、年代に応じて役割が異なるため、目的も考えながら家具やアイテムを買い与えて揃えるようにすると、健全な成長に役立ちます。

この項目では年齢別で子供部屋の役割を考慮し、ピックアップしています。子供の成長に合わせて、適切なタイミングで子供部屋を与えるヒントとして確認してみましょう。

1.幼児期

幼児期に子供部屋を与える目的には、早いうちから子供に生活習慣を身に付けさせようという親心があります。

0歳から2歳程度であれば、夫婦の部屋でいっしょに添い寝をする、あるいはリビングにておままごとで遊ぶでしょう。子供部屋がなくても生活が成り立つかもしれません。

しかし、幼稚園や保育園に入園して以降は、子供に買い与えた玩具や服、絵本などを片づける習慣を身に付けていく必要があります。使っていた玩具や服をリビングに散らかしたり置きっぱなしにしたりするのは、子供の生活習慣に悪影響を与えかねないからです。

早い年代で子供部屋を用意してあげると、玩具や服、絵本を管理しやすくなります。子供部屋に使っているものを片付ける習慣が身に付けば、生活習慣を整えて健やかな成長に繋がるでしょう。

2.学童期

学童期に子供部屋を与える目的には、小学校入学と同時に自立心を持たせるために部屋を与える意図があります。

小学校入学と同時に子供部屋を与えるケースが多く存在する理由に、学童用具を置くための環境が求められることが挙げられるでしょう。教科書などの教材や遊び道具を置く場所があれば、リビングに置きっぱなしとなるなどのリスクを回避できるメリットがあります。

しかし、現実はリビングで学校の宿題をするなど、子供部屋を活用しないケースがあるようです。一人で宿題に取り組むのではなく、両親や友達、家庭教師に質問しつつ進める場面があります。

学童期に子供部屋を与えるなら、リビングで生活を進める時間も考慮しましょう。一人で寝ることに加えて、教材や遊び道具を子供部屋へ片づける習慣を身に付けることから少しずつ慣れるとよいのではないでしょうか。

3.思春期

思春期に子供部屋を与える目的には、家族との距離感を置くために部屋を与える意図があります。

小学校高学年から中学校の年代は、子供自身が「自分一人の空間」を求めるようになる時期です。両親や兄弟と話をしたがらない時期に入っていくため、一人でいる空間を作ることでストレスを感じずにプライバシーが守られるようになります。

また、中学生に入ると徐々に学校の勉強の時間が増え、趣味にハマる時期です。反抗期に差し掛かると家族の助けを拒否することもあるでしょう。悩みや問題に立ち止まりたい局面で、落ち着いて考える空間があれば上手に対処できるようになります。

思春期に子供部屋を与えるなら、子供の心境の変化や状況も考慮すると、必要な家具やアイテムを揃えられるでしょう。

子供部屋のメリット

子供部屋を作ることで、成長を促す効果を期待できる点が複数あります。子供の自主性や環境の変化に対応できるようになるからです。家族だけでなく、友達との付き合いでも役立つでしょう。

この項目では、子供部屋を用意するメリットを5つピックアップして解説します。

1.自立心の向上

子供自身が物事に対して考えをもち、行動に移す力が身につくでしょう。

近くに同居している家族がいない空間で自分自身と向き合い、考える時間が増えます。リビングや自分の部屋以外で家族といっしょに過ごしているとしましょう。子供が学校から持ち帰ってきた宿題をしていなかったら、つい声掛けをしてしまうかもしれません。

自主的に学校の宿題へ取り組む、あるいは生活リズムを作る際に、自立心を磨くと子供の成長に繋がります。子供部屋があれば、誰にも頼らず自分自身で行動するようになるでしょう。

2.整理整頓が身につく

整理整頓が身につき、生活環境を整える習慣が身につくでしょう。

子供部屋を与えると、子供自身で学校の教材や遊び道具、服、本などの物品を管理しなければなりません。管理と合わせて、掃除の方法も覚えて身に付けられるでしょう。

いずれは親から完全に自立し、一人で生活をするタイミングがやってきます。大人になってから物を片付けられない、あるいは整理整頓ができなければ困るのは子供です。

子供部屋を与え、管理をする責任感をもたせれば、整理整頓ができなくて困るなどの状態を予防できるでしょう。

3.プライベートの確保

子供部屋を与えることで、プライベートの確保ができます。

学校の宿題や自主的に勉強へ取り組む、趣味に没頭するなど、家族の指図を受けずに子供自身で考えながら取り組める点は強みとなるでしょう。

また、子供は家族に知られたくない秘密やプライベートを守れることで、ストレスを抱えずに過ごせるようになるメリットがあります。

4.友達と自宅で遊べる

友達と自宅で遊びやすくなることで、子供が他人とのコミュニケーションを磨くきっかけになるでしょう。

昨今はオンラインでもゲームがプレーできるようになり、自宅に招かなくても遊べる環境が増えています。しかし、いまだに自宅へ友達を招いて遊ぶ機会があるのも事実です。

遊ぶ際には部屋を整理整頓するなど、他人を部屋に招いても問題がないように行動を起こすきっかけにも繋がるでしょう。

友達とのコミュニケーションを通じ人間関係を構築できて、かつ部屋の管理にも目が向くようになるため、一石二鳥ではないでしょうか。

5.リビングが散らからない

子供部屋を用意することで教材やアイテムが移動するため、リビングが散らかりにくくなるメリットがあります。

子供部屋を用意するまでは、リビングや夫婦の寝室など別の場所で子供の荷物が管理されるでしょう。しかし、子供部屋に移動してしまえば床や各箇所が散らかる心配がなくなり、快適な空間が実現可能です。

子供部屋のデメリット

一方で、子供部屋には留意すべきデメリットも存在します。それでは、子供部屋のデメリットについて確認しましょう。

親の目が届かない

子供部屋にいる間は、必然的に親の目が届きません。そのため子供の行動を把握しづらくなるでしょう。また、そのまま放置しておくとゲームやパソコン、漫画などに没頭して生活や学習面に支障があるかもしれません。

子供が部屋に引きこもりがちになる

子供部屋が快適すぎると、お子さまが家族で集まるリビングで過ごす時間が少なくなる可能性があります。子供部屋に引きこもってしまうと、家族のコミュニケーションが取れなくなる恐れもあるでしょう。

掃除が大変になる

整理整頓や掃除が得意なお子さまなら問題ありませんが、中には苦手なお子さまもいるでしょう。洋服を脱いだら脱ぎっぱなしであるように、片づけなさいと言っても動いてくれず頭を抱える親御さんも少なくありません。

結局使わなくなる

お子さまが大きくなり独立すると、子供部屋は使わなくなるケースがあります。しかし使わなくなった子供部屋は、お子さまが大人になり独立後リフォームして念願だった書斎を作ったり、趣味の部屋にしたりする親御さんも多いようです。

子供部屋を作る際の注意点

子供部屋を与えた結果、親子のコミュニケーションが欠けるなどの問題は避けたいものです。一人で悩みを抱え込み過ぎて、子供の異変に気が付かないなどのリスクがあるでしょう。

この項目では、子供部屋を作る際の注意点を2つにわけて解説します。

1.ルールを決める

食事を摂る、おやつを食べるときは家族といっしょに食べる、テレビはリビングで観るなどのルールを決めましょう。

部屋に閉じこもったまま出てこないことによる子供の精神面に与える悪影響、生活リズムの欠落が考えられます。親子の間で約束を決めて、子供の生活リズムを保つように心がければ、悩みがあったときでも様子で気づきやすくなるでしょう。

ただし、子供の自主性を阻害するような厳しいルールで縛りつけないように心がけなければなりません。自主性を損ねると、結果的に家族に頼りすぎる可能性が生じます。

2.鍵はつけないようにする

子供部屋に鍵をつけないようにしましょう。

鍵をつけることで、家族の目が行き届かない状況となり、勉強や整理整頓がなされなくなる可能性があります。遊びに徹する、悩みを解決できないなどの影響にも繋がりかねません。

干渉を少なくしつつも、子供の様子を確認できる状況を作りましょう。

子供部屋の家具の選び方とポイント

子供部屋の家具を買う際に、どのようなポイントに注目して選ぶとよいでしょうか。

安全性や耐久性、オーソドックスなデザインに注目すると使いやすくて子供部屋に映える家具がチョイスできます。

この項目では、子供部屋向けで優れた家具の選び方を3つにわけてピックアップしました。

安全性

子供の背の高さや片付けのしやすさ、清潔であるかなど安全性に注目して家具を選ぶとよいでしょう。

例えば、2段ベッドを購入するとします。子供の背の高さに見合わない大きさのベッドを買うと2段目に上がれなかったり、あるいは2段目で寝ている間に寝相の影響で転落したりする可能性もあり得るでしょう。転落すれば怪我につながりかねません。

家具を購入する際は子供もお店に同行してもらい、見合った大きさであるかチェックするようおすすめします。

【関連記事】学習机に見る家具の安全

長く使える

長く家具を使えるかどうかチェックしておくとよいでしょう。

特に、タンスなどの収納家具は当てはまります。棚の数や大きさ、プラスアルファで収納が追加できるなど注目して選ぶと、教材や学校で使う道具が増えたときでも対応可能です。

そのほか、ベッドでも同様に長く使用することを前提で購入するなら、大人でも使える商品を選ぶとよいかもしれません。

学習机自体はシンプルに

学習机は、ライトや棚などがついている商品より、勉強に集中しやすい無駄を省いたデザインのアイテムをおすすめします。

キャラクターが使われている学習机もありますが、子供が成長して中学生や高校生になっても使えるデザインが望ましいでしょう。


学習机を買うべき時期についてはこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】学習机はいつ買うべきか?おすすめのタイミングや選び方

子供部屋におきたい家具

それでは、子供部屋に必要な家具と選び方についてご紹介します。

学習机

小学生になる頃から学習机が必要となります。本来勉強をするための学習机ですが、絵をかいたり本を読んだりすることもできます。また、整理整頓するためには収納がある机を選ぶことも重要です。

また成長と共に変化する好みに合わせて、カスタムできる学習机を選ぶと良いでしょう。お子さまが好きな学習机にすることで、勉強をする習慣が身に付きます。

ベッド/寝具

ベッドや寝具は、子供の成長に合わせて選ぶ必要があります。小学校低学年までは、ベッドから落下して怪我しないよう安全性を重視しましょう。ベッドから落ちても大丈夫なように低いベッドにしたり、柵があるベッドにしたりすると安心です。

また小学校高学年以降は、機能性を重視したベッドが便利です。例えば、スマートフォンの充電用にコンセントが付いているベッドや、収納が充実しているものを選ぶと良いでしょう。

収納棚

収納棚を設置して、子供に片づけの習慣を身に付けて欲しいと考えます。しかし勉強に関するものやおもちゃ、ゲームなど、適切な収納場所がなければ散らかしてしまうこともあるでしょう。

そこで、お子さまが進んで片付けをしたいと思えるような収納棚を設置するのがおすすめです。また高学年になるにつれて、持ち物も多くなります。何をどこに収納するのかを習慣付けることで、部屋をすっきりと綺麗に保てるようになるでしょう。

テーブル

子供部屋のスペースに余裕があるならテーブルを置いてみましょう。学習机は勉強をするスペースとして利用して、テーブルは読書や趣味を楽しめるスペースとして分けることで、切り替えて集中しやすい環境を作ることができます。

学習机ブランド紹介

子供部屋を用意する際、真っ先に購入を考える家具は「学習机」ではないでしょうか。シンプルなデザインで幼い頃から学生時代まで、長く使うのを視野に入れた一品を選びたいですよね。

この項目では、学習机で定評のあるブランドを3つピックアップして紹介します。

ヒカリサンデスク

ヒカリサンデスク

「ヒカリサンデスク」は、業務用および家庭用家具全般の製造を行っている「光製作所」が展開しているブランドです。

製造している学習デスクは高品質な天然の材木を使用し、使い勝手を両立していると好評です。代表的なアイテムの「SDW-サンノット 100デスク」は、上棚を収納して天板の面積を広げられる機能を搭載しています。子供の教材や学習用パソコンを机上に置きつつも、勉強できるスペースを確保している点が特徴です。

ランドセルやバッグを引っ掛けられるフック、パソコンの電源を確保したいときに役立つUSB付コンセントなどが装備されています。2種類のカラー設定により、お部屋の雰囲気にも馴染みやすくなっているのが魅力です。

ヒカリサンデスクの詳細はこちら

コイズミファニテック

KOIZUMI / コイズミファニテック

「コイズミファニテック」は、業界初の蛍光灯付学習机を開発した「小泉産業」の家具事業を展開しています。棚を取り外してカスタマイズすることで小学生から高校生まで使える構造を取り入れた学習机が好評です。「6・3・3で12年」のキャッチコピーを前面に打ち出し、自由自在に使い勝手をアレンジできるのも特徴に挙げられます。

代表商品「WDスペシャル WDS-872NS ステップアップデスク」は、子供の成長に合わせて装備を組み替えられる学習机です。

キャビネットや棚の位置を自由に変更できるようにして、お部屋の環境に合わせたスタイルへ組み換えられます。本の出し入れがしやすく、教材や各種アイテムを整理整頓しやすいよう棚が充実しているのが魅力です。

コイズミファニテックの詳細はこちら

浜本工芸

浜本工芸

浜本工芸は、戦後から勉強机の製造に取り組み、「学習デスク」のジャンルを開拓した会社として知られています。机を長持ちさせる楢の無垢材を、職人の丁寧な技術を用いて仕上げている点は、木製家具の総合メーカーならではのこだわりです。

代表商品は「DSC-5800B デスクチェア」となります。オーソドックスなデザインでお部屋の環境にマッチしやすくなっているのが特徴です。

チェアには座面と背もたれに厚みのあるクッションを使用しており、身体をサポートしてくれるしっかりした座り心地となります。加えて、座るとキャスターが沈み込む仕組みとなっているため、前後にズレが生じる心配がありません。子供が転倒してケガをする危険性を避けられるチェアとなっています。

3色のデスクと4色のチェア座面のカラーバリエーションを組み合わせて使えるため、お気に入りの雰囲気で勉強がはかどる学習机です。

浜本工芸の詳細はこちら 取扱インテリア・家具ブランド一覧へ

東京で家具を買うなら村内ファニチャーアクセスまで

今回は、子供部屋を用意するおすすめのタイミングを、メリットや注意点を交えて解説しました。

子供は成長と同時に自立心も身に付きます。しかし、適度な距離感で見守らなければ、親をはじめとした家族が思い描いた成長を実現できません。子供部屋を用意する際は、幼児期や児童期、思春期問わずに子供の様子を観察してあげるのが大切です。

子供部屋を用意するなら家具が必要となりますが、親身丁寧な対応を行っている大型家具専門店が「村内ファニチャーアクセス」となります。

村内ファニチャーアクセスは、東京の八王子に本拠を置き、家庭用家具やインテリアを通じてライフスタイルを提案している専門店です。子供に家具を買い与えたいときも、店舗スタッフがお客様の困りごとや使用用途をお伺いし、適切なアイテムをご提案します。

東京で子供部屋用の家具をお探しなら、ぜひ村内ファニチャーアクセスのお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。

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