家具・インテリアの大掃除(3)
大掃除の由来は「すす払い」という年中行事。新年の安泰と五穀豊穣を祈り、年神様(五穀豊穣をもたらす神)をお迎えするために、家中のすすを払ってきれいに清める行事です。
大掃除のコツは、無駄のない計画を立てて無駄のない計画を立てて家族みんなで楽しむこと。ポイントを押さえて、楽しく汚れを落としましょう。
下準備をしよう
収納を見直し、不要品は思い切って処分します。大きなものはまとめて処分場へ。使えるものはできるだけリサイクルしましょう。古くなったタオルやシャツは大掃除用に小さくカット。必要な洗剤や掃除用具をチェックして、足りないものは用意しておきましょう。
当日はレクリエーション感覚で
おやつやおにぎり、飲み物など用意しておくとレクリエーション気分で楽しめます。お気に入りの音楽を流して気分を盛り上げるのも楽しいですね。お子さんにも身の回りの片付けや窓拭き、雑巾がけなどできることを分担してあげましょう。
基本は「上から下」
リビングや各部屋から始めて、キッチンや風呂・トイレなど水回りを最後に掃除します。基本は「上から下」、そして「奥から手前」。照明器具やカーテンなどはずして洗うものをまずはずし、天井から壁面、窓枠、窓や建具などをきれいにした後、最後に床を掃除します。フローリングのワックスがけを行う場合は、大掃除の仕上げにワックスがけをした後外出するようなスケジュールを立てておくといいでしょう。
何日かに分けて行う場合は、窓拭きの日、押入れ掃除の日など、掃除の内容ごとに分けてもいいかもしれません。使う洗剤の種類や雑巾の数が少なくてすみ、無駄な動作が省けます。
家具の大掃除もお忘れなく! 一年の汚れを落とし、ピカピカに磨いてあげましょう!
木製家具のお手入れ
基本は乾拭き
扉や引出しを開けて風を通し、やわらかい布でピカピカに磨いてあげましょう。
汚れてしまった部分はぬるま湯でうすめた中性洗剤に柔らかい布を浸し、固く絞ってふき取ります。その後、ぬるま湯に浸した布で洗剤分をしっかりふき取り、乾拭きしてよく乾かします。
家具用の洗剤も市販されていますし、手垢汚れやカビ対策には消毒用エタノールも有効。ただしどの場合も、必ず目立たないところで試してから全体に使用し、直接吹き付けたりしないでください。
□ 桐や白木の家具、無塗装の家具は洗剤を使用せず乾拭き。
□ オイル仕上げの家具は、1〜2年に一度オイルを擦り込んであげると艶が長持ちします。
□ 開けづらくなった引出しは、天気の良い日に風通しの良い日陰で干せば元通り。
□ エタノールには除菌・殺菌効果があります。市販の消毒用エタノールは、エタノール約80%。そのままでは揮発性が高すぎるので、30〜50%程度に希釈して使用します。
ソファのお手入れ
布張りソファの大掃除
まずは毛足の柔らかいブラシでブラッシングし、掃除機でホコリを吸い取ります。細めのノズルで隅々まできれいにしましょう。
ぬるま湯でうすめた中性洗剤に柔らかい布を浸し、固く絞ってふき取ります。「後ろから前」「上から下」「毛並みに沿って」拭いてください。その後、ぬるま湯に浸した布でしっかり洗剤分をふき取り、乾拭きしてよく乾かします。
カーペットクリーナーやカーペットシャンプーなども使えますが、必ず目立たないところで試し拭きをしてからにしましょう
革張りソファ<合成皮革>の大掃除
布張り同様うすめた中性洗剤で汚れを落とし、しっかりふき取って乾かします。細かい部分は、ゴム手袋の上に洗剤液に浸してよく絞った軍手をはめて拭くときれいになります。
革張りソファ<天然皮革>の大掃除
必ず専用のクリーナーを使用します。クリーナーは直接ソファにはつけず、柔らかい布などにつけ、試し拭きをしてから使用してください。やわらかい布で乾拭きした後、皮革専用のクリームを薄く塗っておくと艶が長持ちします。
カーテンのお手入れ
思った以上に汚れています
カーテンは外からの土ぼこりやハウスダスト・タバコのヤニ・台所の煙・手垢などによって汚れています。ウォッシャブルマークのあるカーテンならご家庭でお洗濯できますので、天気の良い日にぜひ洗ってみてください。洗濯後の水の黒さに、きっとびっくりされると思います。
その他のポイント
怖い怖いトラッキング火災
家具用コンセントの差し込みプラグや、大型家具の裏側で差し込みっぱなしになっているプラグのホコリもきれいにしましょう。コンセントとプラグの間にたまったホコリが原因で、火災が発生(トラッキング現象)することがあります。
マットレス、ローテーションしてますか?
同じ面、同じ向きで寝続けていると同じ場所がへたり、マットレスの寿命も短くなります。ほとんどのマットレスは左右対称で裏表がありませんので、「天地を置き換える」→「裏表にする」のローテーションを繰り返し、上下裏表を均等に使いましょう。3ヶ月ごとに繰り返すのが理想ですが、もしお忘れでしたら大掃除の時にぜひ。あわせて、ベッドのヘッドボードや引出しなどのお掃除もしてしまいましょう。
カーペットのへこみにはスチーム
カーペットのお手入れはまず掃除機。空気を通すように、毛を起こしながらゆっくりかけましょう。汚れは固く絞った雑巾で水ぶき。頑固な汚れには、中性洗剤や住宅用洗剤をうすめて使用します。家具を置いてへこんでしまった部分は、歯ブラシなどで毛を起こしてからスチームアイロンの蒸気をあて、ブラシで整えてください。くれぐれもアイロンを直接当てないように、ご注意ください。
(2009年12月作成)
本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。