新築住宅の家具はいつ買う?タイミングとメリット・デメリットを解説
公開日:2023/03/29 / 最終更新日:2024/04/23
新築住宅を購入して、いよいよ新生活が始まる! そんな風にワクワクしている方にとって、気になることは家具を購入するタイミングでしょう。
大雑把にサイズを測って急いで決めてしまうと、実際にはドアから入らないサイズであったり、イメージしていた内装とマッチしなかったりといったことが起こります。
とはいえ、何もない状態で入居するとその日から日常生活に困ってしまうはずです。
そのため、ここでは新築に最低限必要な家具にはどんなものがあるか、その購入タイミングについて紹介します。ベストな家具選びのために、参考にしてください。
目次
新築に必要な家具一覧
まず、新生活を始めるにあたってこれだけは必要最低限であるという家具をみてみましょう。
以下の4つを新しく買う場合には、早めに検討しておくことがおすすめです。
- ・ダイニングセット
- ・ベッド(寝具)
- ・カーテン
- ・照明
机と椅子がなければ床の上で食事をすることになりますし、ベッド(寝具)がなければ当日の夜、眠るところもない状態です。そして照明は明かりのために必須なうえ、夜に照明をつければ家の中が丸見えになってしまうため、カーテンも必要でしょう。
カーテンで気を付けたいことは「新築住宅にはカーテンレールがない」こと。カーテンを取り付けるためのレールも併せて購入しておくようにしてください。
デザインにこだわりがある場合などは机と椅子を別々に購入するのもよいのですが、一式が揃って雰囲気も統一できるダイニングセットは人気があります。
カーペットやラグなどの敷物や、ソファはくつろぐためのもの。そのため、必需品というわけではないので、あとから気に入ったものをじっくり選べます。とりあえず上記のものは入居当日には用意できるようにしておきましょう。
新築の家具はいつ買う?
新築の家に入れたい家具を買うには、2つのタイミングがあります。住宅の建築中に家具を選んで購入しておくか、完成後に家具選びと購入をするかです。
新築建築中に家具選び~購入を進める
新築建築中に家具選びから購入までを済ませておくケースです。
住宅ができるまでの時間を使ってじっくり選べるうえ、入居時にはほとんどのものが揃いスムーズに新生活をスタートできます。
おすすめの購入時期としては、入居の2〜3カ月程度前。その理由は、オーダーメイド家具を購入した場合、2カ月ほど時間がかかるからです。また窓サイズに合わせたカーテンなども、依頼してから2週間程度かかります。特に新築の場合は、規定の窓とは違うサイズや形をしていることもよくあるもの。オーダーメイドになることが多いため、余裕をもって購入することがおすすめです。
大きい家具や、デザインにこだわりたい家具であればあるほど、その場では持って帰れないことがよくあります。そのため、先に家具を用意したいという方は早めに動きだしましょう。
オーダー家具の場合、新築住宅設計段階で注文を進めることも
新築住宅を任せている工務店が家具の販売や設計を手掛けているところであれば、家の設計段階でオーダーも可能です。
設計の段階での注文であれば、家にぴったりのサイズ・イメージのものが手に入ります。空間構築とインテリアが同時進行されるため、統一感も抜群。さらに住宅の完成と同時に家具もついてくることになり、スマートに新生活を始められるでしょう。
新築住宅完成後に家具選び~購入を進める
一方、新築住宅完成後に家具選びから購入を決めるのも大きなタイミングです。
その家に入りしっかりとサイズを測れるうえ、時間にも余裕をもって家具選びからできます。家具の搬入にも焦らずに済むため、じっくり自分好みの空間を作りたいという方におすすめです。
新築家具の購入に必要な予算
新築住宅に入居するにあたっての家具購入では、何を優先するか、そして買うものの内容(数、サイズ、グレードなど)によって大きく予算が違うため、一概には言えません。
現在の住まいから家具を持っていったり友人や親せきなどから譲り受けたりすれば、費用は抑えられます。一方、すべてを購入するならかなりの金額が必要になるでしょう。
ちなみに、2014年に住宅金融支援機構が行った「住宅取得に係る消費実態調査(2014)」では、住宅を建築もしくは購入したのち1年以内に購入した耐久消費財について、以下のような数字が出ています。
- ・新築戸建て:201万円
- ・新建売住宅:105.1万円
- ・新築分譲マンション:85.9万円
※耐久消費財・・・原則使用期間が1年以上となる製品で比較的購入価格が高いもの
ただしこの耐久消費財の中には、家電や自動車、太陽光発電システムなどが含まれます。そのため、家具の費用だけであればそれらを差し引かなくてはなりませんが、おおむね100万円程度はかかると考えることが無難でしょう。
家具購入のタイミング別メリット・デメリット
家具購入のタイミングによって、それぞれにメリットやデメリットがあります。
大きな後悔をせずに済むように、ここで確認しましょう。
新築完成前に家具を購入するメリット
家の完成前に家具を購入する最大のメリットは、スムーズに新生活をスタートできることです。
必要最低限の家具だけでなく、居心地を高めるための敷物やソファ、各種家電製品、収納器具などがあれば、翌日から快適に過ごせるはず。とりあえず設置した家具は、落ち着いてからバランスをみてゆっくり置き場を移すこともできます。
新築完成前に家具を購入するデメリット
家に入る前に家具を購入しておくデメリットは、家具と部屋のイメージが一致させにくいということです。
せっかくお気に入りの家具をセットで揃えても間口が狭すぎて入らないことがあります。また、できた家を確認したら家具との雰囲気が合わなかったということもあるでしょう。
そのような失敗を避けるためには、住宅完成前に納得するまで工事現場に足を運んでサイズを測ったり、壁紙のイメージを早々に固めたりすることです。しかし現場には作業員がいるうえ、好き勝手には動けませんので大変なことも多いでしょう。
そのため、絶対に失敗したくないという方は、部屋で多くのスペースを使う大型の家具や失敗するとつらい高額な家具に関しては、入居後に購入することがおすすめです。どうしても事前に揃えておきたいという場合は、作り付けの家具か組み立て家具を検討してみてください。
新築完成後に家具を購入するメリット
住宅が完成したあとに家具を購入する最大のメリットは、自分の希望にあった家具がジャストサイズで購入できることです。壁紙や床材の色なども十分考慮したうえで、ここに置きたいという場所にぴったりのものが選べます。
ゆっくり時間をかけて選んだ好きな家具で家を飾れるため、理想に近づけやすくなるでしょう。
新築完成後に家具を購入するデメリット
デメリットは、入居後すぐは生活が少々不便であることです。部屋に似合うダイニングテーブルを購入するまでは、床の上に座って簡易テーブルなどを使って食事をしなければなりません。
新しい素敵な部屋の中でちぐはぐな生活をしていると、味気なく思うこともあるでしょう。
【高級家具も選択肢に】高級家具の魅力
新しい家での生活を始めるに当たり、高級家具も一度は検討に入れてみてください。
高級家具の魅力は、美しく個性的な外見と驚異的な耐久性、追及された機能性です。
素材・デザイン・仕上げと一切の手間を惜しまずにこだわって作られた高級家具は、一つそこにあるだけでも大きな存在感を示します。使い続けるうちに色合いや手触りが変化することをも楽しめるでしょう。
家具ブランド紹介
では、製品の品質に定評があり、多くの人に愛されている家具ブランドを4つ紹介します。
- ・マスターウォール
- ・カリガリス
- ・カリモク家具
- ・シモンズ
マスターウォール
マスターウォールは2006年に「アカセ木工所」が立ち上げたブランドです。大きな特徴は、素材をウォールナットの無垢材に限定していること。材料はすべて北米産の五大湖付近で伐採された材料に限っており、節や白太のない美しいウォールナットのみですべての家具を作ります。
ブランドコンセプトは「100年後の人たちにも愛着を持って使い続けてもらう家具づくり」。受注生産のみで、高精度の機械加工と熟練のプロによるハンドワークで仕上げられています。
カリガリス
カリガリスは90年以上の歴史を持つイタリアのモダン家具メーカーです。特徴は、温かく心地よい色使いに伝統的なスタイルながら、都会的デザインで機能性があること。材料の伐採から生産までを自社で行い、世界100ヶ国以上に家具を輸出しています。
森林保全に配慮していることでも有名で、環境問題への意識も高い企業です。
カリモク家具
カリモク家具は愛知県で1940年に創業した老舗の家具メーカー。木や国産かどうかにこだわって製造・販売しており、リビング・ダイニング・書斎・寝室とすべての家具が揃います。
デザインはもちろんのこと、使いやすさや素材、手作りにもこだわりを追及。耐久性や安全とともに、日本人の体形に合わせた家具をお探しなら、特におすすめのメーカーです。
シモンズ
初めて商業化してから90年以上、「世界のベッド」と呼ばれるまでになったのがシモンズです。「一晩で、身体と心をベストな状態へ」がシモンズの目指すもの。1925年に独自開発したポケットコイルマットレスは身体の凹凸に細かくフィットするため、寝返りなどでの負担がありません。
人は、人生の3分の1を眠りについやすと言われています。究極の眠りを体感するなら、最高のベッドを製造するシモンズがおすすめです。
新築住宅で家具購入のタイミングは何を優先するかで考えよう
新築住宅で家具を購入するタイミングは、建築中か入居後かのどちらかになります。
どちらにもメリットとデメリットはありますが、決め手となるのは何を優先するかです。スムーズかつ便利に新生活をスタートさせたいという方は、建築中の購入をおすすめします。しかし、より家にぴったりくる雰囲気やサイズの家具がほしいという方は、入居後にじっくり時間をかけて選ぶのが良いでしょう。
いずれにせよ、家具はそれなりに高く、長年付き合うものです。自分にとってベストだと思える家具と出会ったときは、ぜひ手に入れてください。
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