新築住宅用の家具はいつ買うべき?タイミング別メリット・デメリット

/ 最終更新日:2024/09/20

新築住宅用の家具はいつ買うべき?タイミング別メリット・デメリット

家を新築したら、必要になる家具をそろえていかなければなりません。
ですが「いつ購入すれば良いの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

急いで決めてしまうと購入した家具がドアから入らないサイズだった、イメージしていた内装とマッチしないなどが起こります。
ですが、入居当日にすべて購入するのも難しいでしょう。

そこで、本記事ではいつ買うのが良いのか、タイミング別のメリット・デメリットなどを解説します。
この記事を読むことで家具の購入についておさえておきたいポイントかわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

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新築に必要な家具一覧

まず、新生活を始めるにあたってこれだけは必要最低限であるという家具をみてみましょう。

以下の4つを新しく買う場合には、早めに検討しておくことがおすすめです。

  • ・ダイニングセット
  • ・ベッド(寝具)
  • ・カーテン
  • ・照明

机と椅子がなければ床の上で食事をすることになりますし、ベッド(寝具)がなければ当日の夜、眠るところもない状態です。そして照明は明かりのために必須なうえ、夜に照明をつければ家の中が丸見えになってしまうため、カーテンも必要でしょう。

カーテンで気を付けたいことは「新築住宅にはカーテンレールがない」こと。カーテンを取り付けるためのレールも併せて購入しておくようにしてください。

デザインにこだわりがある場合などは机と椅子を別々に購入するのもよいのですが、一式が揃って雰囲気も統一できるダイニングセットは人気があります。

カーペットやラグなどの敷物や、ソファはくつろぐためのもの。そのため、必需品というわけではないので、あとから気に入ったものをじっくり選べます。とりあえず上記のものは入居当日には用意できるようにしておきましょう。

新築の家具はいつ買う?

新築の家に入れたい家具を買うには、2つのタイミングがあります。住宅の建築中に家具を選んで購入しておくか、完成後に家具選びと購入をするかです。

新築建築中に家具選び~購入を進める

新築建築中に家具選びから購入までを済ませておくケースです。

住宅ができるまでの時間を使ってじっくり選べるうえ、入居時にはほとんどのものが揃いスムーズに新生活をスタートできます。

おすすめの購入時期としては、入居の2〜3カ月程度前。その理由は、オーダーメイド家具を購入した場合、2カ月ほど時間がかかるからです。また窓サイズに合わせたカーテンなども、依頼してから2週間程度かかります。特に新築の場合は、規定の窓とは違うサイズや形をしていることもよくあるもの。オーダーメイドになることが多いため、余裕をもって購入することがおすすめです。

大きい家具や、デザインにこだわりたい家具であればあるほど、その場では持って帰れないことがよくあります。そのため、先に家具を用意したいという方は早めに動きだしましょう。

オーダー家具の場合、新築住宅設計段階で注文を進めることも

新築住宅を任せている工務店が家具の販売や設計を手掛けているところであれば、家の設計段階でオーダーも可能です。

設計の段階での注文であれば、家にぴったりのサイズ・イメージのものが手に入ります。空間構築とインテリアが同時進行されるため、統一感も抜群。さらに住宅の完成と同時に家具もついてくることになり、スマートに新生活を始められるでしょう。

新築住宅完成後に家具選び~購入を進める

一方、新築住宅完成後に家具選びから購入を決めるのも大きなタイミングです。

その家に入りしっかりとサイズを測れるうえ、時間にも余裕をもって家具選びからできます。家具の搬入にも焦らずに済むため、じっくり自分好みの空間を作りたいという方におすすめです。

新築家具の購入に必要な予算

新築住宅で使用する家具を購入するのにかかる予算は、家族の人数や望んでいる質などによっても異なるので、一概にはいえません。

少し古いデータではありますが、2014年度に行われた住宅金融支援機構による「住宅取得に係る消費実態調査」では、新築住宅の耐久消費財購入額は以下の通りでした。

【耐久消費財購入額】

  • ・一戸建て(新築):201万円
  • ・建売住宅:105.1万円
  • ・新築分譲マンション:85.9万円

参考:(PDF)住宅金融支援機構調査部:【概要】 住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度)[PDF]

耐久消費財とは、消費財のうち、家電製品や家具など長期の使用に耐えられるもののことをいいます。
この中には家電のほか自動車、太陽光発電システムなども含まれているので、家具だけでいうと上記ほどの予算は必要ないケースがほとんどです。
それでもおおむね100万円程度はかかると考えておくと良いでしょう。

旧居で使用している家具類をすべて持っていくということであれば、新規に購入するための費用を大幅に抑えられます。
ですが、すべてを買い換える場合はかなりの金額が必要です。

家具購入のタイミング別メリット・デメリット

家具購入のタイミングによって、それぞれにメリットやデメリットがあります。

大きな後悔をせずに済むように、ここで確認しましょう。

新築完成前に家具を購入するメリット

家の完成前に家具を購入する最大のメリットは、スムーズに新生活をスタートできることです。

必要最低限の家具だけでなく、居心地を高めるための敷物やソファ、各種家電製品、収納器具などがあれば、翌日から快適に過ごせるはず。とりあえず設置した家具は、落ち着いてからバランスをみてゆっくり置き場を移すこともできます。

新築完成前に家具を購入するデメリット

家に入る前に家具を購入しておくデメリットは、家具と部屋のイメージが一致させにくいということです。

せっかくお気に入りの家具をセットで揃えても間口が狭すぎて入らないことがあります。また、できた家を確認したら家具との雰囲気が合わなかったということもあるでしょう。

そのような失敗を避けるためには、住宅完成前に納得するまで工事現場に足を運んでサイズを測ったり、壁紙のイメージを早々に固めたりすることです。しかし現場には作業員がいるうえ、好き勝手には動けませんので大変なことも多いでしょう。

そのため、絶対に失敗したくないという方は、部屋で多くのスペースを使う大型の家具や失敗するとつらい高額な家具に関しては、入居後に購入することがおすすめです。どうしても事前に揃えておきたいという場合は、作り付けの家具か組み立て家具を検討してみてください。

新築完成後に家具を購入するメリット

住宅が完成したあとに家具を購入する最大のメリットは、自分の希望にあった家具がジャストサイズで購入できることです。壁紙や床材の色なども十分考慮したうえで、ここに置きたいという場所にぴったりのものが選べます。

ゆっくり時間をかけて選んだ好きな家具で家を飾れるため、理想に近づけやすくなるでしょう。

新築完成後に家具を購入するデメリット

デメリットは、入居後すぐは生活が少々不便であることです。部屋に似合うダイニングテーブルを購入するまでは、床の上に座って簡易テーブルなどを使って食事をしなければなりません。

新しい素敵な部屋の中でちぐはぐな生活をしていると、味気なく思うこともあるでしょう。

新築家具の購入予算を抑える方法

できるだけ予算を抑えて家具を購入するにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは4つのポイントを解説します。

方法①予算を決める

はじめに予算を決めておきましょう。
家具選びを始めるとあれもこれも良く見えてしまい、予算をオーバーしてしまう可能性があります。

ただし、予算を決める際はできるだけ安さにこだわるのではなく、中長期的なコスパを視野に入れて考えることが重要です。
例えば、安く購入できたとしても、すぐに壊れてしまってはコスパで考えた時に賢い選択とはいえなくなってしまいます。

また、デザインが好みではないものや安くても使い勝手が悪いものなどを購入してしまうと、新居での生活を楽しめなくなってしまう可能性があるので、注意しましょう。

方法②重視するポイントを明確化する

どのようなポイントを重視するのか早い段階で明確にしておきます。
家具の中でもどこに力を入れるのか、予算をかけるのか考えましょう。

【重視したいポイントの例】

  • ・料理が好きだからキッチン家電は好みのものを選びたい
  • ・睡眠時間を大切にしたいからベッドやマットレスは良いものが欲しい
  • ・仕事部屋には最低限の家具だけ設置しよう

どこを重視するかは人によって大きく異なります。
購入する家具の中でも最も予算をかけたい部分や、時間をかけてこだわり抜いて考えたい家具があれば、ピックアップしておくのがおすすめです。
ただし、こだわりたい部分が多くなるとそれだけ予算と時間がかかります。

まずは購入しようと考えている家具類に優先順位をつけ、その中でも特にどこを重視するのか明確化しておくとわかりやすくなります。
家具選びで重視したいポイントを明確化しておくと、どのような家具が必要かも見えてくるはずです。

方法③現在所有する家具家電を代用する

新築に引っ越すからといって、必ずしもすべての家具家電を買い換える必要はありません。
せっかくだから新しいものを購入したいという気持ちになってしまいますが、家具購入のための予算を抑えるためには、今持っているものを代用することを積極的に検討しましょう。

故障していて使えないものは買い替えなければなりませんが、現役で活躍しているものは引き続き使用すると大幅に予算を抑えることが可能です。

方法④住んでから必要なアイテムを適宜補充する

あらかじめあれもこれも必要だろうとそろえてみたけれど、結局使わなかった家具や家電がある方は少なくありません。
そのため、先回りして購入しておくのではなく、必要になった時に購入を検討してみるのがおすすめです。
たまにしか使わないものであれば、レンタルといった選択肢もあります。

また、引っ越したことを知った知人から不要な家具家電を譲り受けることができたといったケースも多いようです。
引越し前に購入するのは、引っ越してすぐに使うもの、間違いなく必要になるものにとどめておくと良いでしょう。

家具の購入費用は住宅ローンでまかなえる?

住宅ローンを利用して家具をそろえたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ですが、残念ながら住宅ローンはあくまで住宅や宅地の購入費用を賄うためのものなので、家具や家電の購入費用は含められません。

そのため、自己資金でそろえる必要があります。
ただ、備え付けのオーダー家具の場合は例外です。
家具にこだわりたいものの、ローンが利用できないとなると厳しいと感じているのであれば、オーダー家具を備え付けることも検討してみると良いでしょう。

家具選びのポイント

家具を選ぶ際にはいくつか注目しておきたいポイントがあります。
以下の3つは特によく確認しておきましょう。

ポイント①部屋のサイズから選ぶ

部屋のサイズと比較して家具が大きすぎると空間を圧迫してしまいます。
また、小さすぎても使いにくいので、部屋のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。
設置した時の実際のサイズ感がよくわからないものは特に慎重に検討しましょう。

ポイント②インテリアのテイストから選定する

個別に見たときには理想的な家具であっても、インテリアと合わせるとテイストが合わず、失敗してしまうことがあります。
空間にまとまりをもたせるためにも、インテリアとテイストを合わせると良いでしょう。
先に部屋のテイストを決めておくと、どのような家具をそろえれば良いかも見えてきます。

ポイント③メインとなる家具をはじめに決める

特に重視したいものや大きいメイン家具ははじめに決めておくと、それに合わせてその他の家具を選びやすくなります。
部屋をどのようなテイストにしようか決めかねている場合も、メイン家具から決めてみてはいかがでしょうか。

【高級家具も選択肢に】高級家具の魅力

新しい家での生活を始めるに当たり、高級家具も一度は検討に入れてみてください。

高級家具の魅力は、美しく個性的な外見と驚異的な耐久性、追及された機能性です。

素材・デザイン・仕上げと一切の手間を惜しまずにこだわって作られた高級家具は、一つそこにあるだけでも大きな存在感を示します。使い続けるうちに色合いや手触りが変化することをも楽しめるでしょう。

家具ブランド紹介

では、製品の品質に定評があり、多くの人に愛されている家具ブランドを4つ紹介します。

  • ・マスターウォール
  • ・カリガリス
  • ・カリモク家具
  • ・シモンズ

マスターウォール

マスターウォールは2006年に「アカセ木工所」が立ち上げたブランドです。大きな特徴は、素材をウォールナットの無垢材に限定していること。材料はすべて北米産の五大湖付近で伐採された材料に限っており、節や白太のない美しいウォールナットのみですべての家具を作ります。

ブランドコンセプトは「100年後の人たちにも愛着を持って使い続けてもらう家具づくり」。受注生産のみで、高精度の機械加工と熟練のプロによるハンドワークで仕上げられています。

マスターウォールの詳細はこちら

カリガリス

カリガリスは90年以上の歴史を持つイタリアのモダン家具メーカーです。特徴は、温かく心地よい色使いに伝統的なスタイルながら、都会的デザインで機能性があること。材料の伐採から生産までを自社で行い、世界100ヶ国以上に家具を輸出しています。

森林保全に配慮していることでも有名で、環境問題への意識も高い企業です。

カリガリスの詳細はこちら

リーン・ロゼ

リーン・ロゼは、フランスで木工所からスタートしたブランドです。
これまでに長い歴史があります。
デザインは世界中のデザイナーによって行われていることから多様性があり、オリジナリティのある家具を求めている方も、気になる家具を見つけやすいでしょう。

ソファやキャビネットのほか、照明やカーテン、テーブルウェアなど、さまざまな選択肢があります。
洗練されたデザインに注目です。

リーン・ロゼの詳細はこちら

カリモク家具

カリモク家具は愛知県で1940年に創業した老舗の家具メーカー。木や国産かどうかにこだわって製造・販売しており、リビング・ダイニング・書斎・寝室とすべての家具が揃います。

デザインはもちろんのこと、使いやすさや素材、手作りにもこだわりを追及。耐久性や安全とともに、日本人の体形に合わせた家具をお探しなら、特におすすめのメーカーです。

カリモク家具の詳細はこちら

浜本工芸

浜本工芸は、学習デスク分野でのパイオニアとして知られている会社です。
テーブル・キャビネット・学習デスクなどの製造を行っていたほか、ダイニングセットは古くからアメリカや香港などにも輸出されていました。

浜本工芸の学習デスクは皇室の献上品として選ばれた実績も持ちます。
素材と国内生産、デザイン、技術、安心安全への取り組みにこだわった製品づくりを行う会社です。

浜本工芸の詳細はこちら

シモンズ

初めて商業化してから90年以上、「世界のベッド」と呼ばれるまでになったのがシモンズです。「一晩で、身体と心をベストな状態へ」がシモンズの目指すもの。1925年に独自開発したポケットコイルマットレスは身体の凹凸に細かくフィットするため、寝返りなどでの負担がありません。

人は、人生の3分の1を眠りについやすと言われています。究極の眠りを体感するなら、最高のベッドを製造するシモンズがおすすめです。

シモンズの詳細はこちら

テンピュール®

テンピュール®は、NASAの技術を活かして製品づくりを行っていることで知られるブランドです。
ロケットが打ち上げられる際、宇宙飛行士には強力な加速重力がかかります。
これを緩和する素材を開発し、マットレスとピローに使用しました。

マットレスの寝心地の良さでも高く評価されており、身体にしっかり沿ってフィットし、サポートしてくれると評判です。

テンピュール®の詳細はこちら

サータ

サータは、13社の独立したマットレスメーカーによって設立されたブランドです。
業界初となるピローソフトマットレスや、同じく業界初となる連続コイルを使用したマットレスを開発したことなどで知られます。

オートクチュール発想であることから、マットレスのコイルの太さや高さ、配列といったものを自由に組み合わせることが可能です。

自分にぴったりのマットレスを選びたいと考えている場合に向いているでしょう。

サータの詳細はこちら

フランスベッド

フランスベッドは1949年に東京都三鷹市で創業した会社です。 日本初の分割式ソファーベッドを開発したことでも知られています。

ベッドのほか、リビング・ダイニング関連の家具や健康器具まで幅広く手がけている会社です。 日本人のための、日本人に合う、最高のベッドづくりを目指しています。

フランスベッドの詳細はこちら

パモウナ

パモウナは、1955年に小さな町工場から始まった会社です。 当時、日本の家具といえば木目柄が主流だったのに対し、アメリカ視察で見たカラフルな家具をヒントにシンプルでありながらカラフルな家具の開発を始めます。

他社とは異なるパモウナならではの魅力溢れる製品の開発を続けています。 セミオーダー感覚で細かいカスタマイズが可能な食器棚も人気なので、こだわりの食器棚を選びたい方もチェックしてみてはいかがでしょうか。

パモウナの詳細はこちら

マスターウォール

ウォールナット無垢の家具・インテリアブランドであるマスターウォールは、2006年に立ち上げられました。 マスターグレードと呼ばれる節や白太がなく特に木目が美しくきれいなマスターウォールを使用して家具の製造を行っています。

主に受注生産で家具を製造しており、サイズオーダーにも対応可能です。 新築住宅にぴったりの家具をオーダーするのも良いでしょう。

マスターウォールの詳細はこちら

カンディハウス

カンディハウスは、1968年創業のブランドです。
できるだけ北海道の木を使うことを意識しており、最先端加工機も活用しながらものづくりへの挑戦を重ねています。

ノースノーブル、シンプル&ナチュラル、アドバンストクラシックといった3つのスタイルを提案し、それに合った家具作りに取り組んでいるのが特徴です。

カンディハウスの詳細はこちら

新築住宅で家具購入のタイミングは何を優先するかで考えよう

新築住宅で家具を購入するタイミングは、建築中か入居後かのどちらかになります。

どちらにもメリットとデメリットはありますが、決め手となるのは何を優先するかです。スムーズかつ便利に新生活をスタートさせたいという方は、建築中の購入をおすすめします。しかし、より家にぴったりくる雰囲気やサイズの家具がほしいという方は、入居後にじっくり時間をかけて選ぶのが良いでしょう。

いずれにせよ、家具はそれなりに高く、長年付き合うものです。自分にとってベストだと思える家具と出会ったときは、ぜひ手に入れてください。



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