ベッドにいる小さい虫の種類は?
駆除方法・対策・原因を解説

/ 最終更新日:2024/04/23

ベッドにいる小さい虫の種類は?駆除方法・対策・原因を解説

日々の疲れを癒してくれるベッド。そんなベッドで小さな虫を見かけたことはありませんか?

あなたにとって居心地の良いベッド、実は小さい虫にとっても快適な場所になっているかもしれません。そこで本記事では、ベッドに現れる小さい虫の正体、駆除方法・原因と対策についても解説。チャタテムシ・ヒメマルカツオブシムシなど、普段なかなか耳にしない小さい虫の正体に迫っていきます。

身体を休めるベッドだからこそ、いつも衛生的で快適な空間づくりが大切です。

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ベッドに現れる小さい虫の種類

ここではベッドに現れる小さい虫の種類についてご紹介します。

基本的にギリギリ目視できるサイズ感の虫が多く、普段からしっかりベッドの上を観察すればいるかどうかがわかるものです。

また目視していなくても、寝ていてかゆみが出る方やアレルギーなどを引き起こしているという方は、ベッドに小さい虫がいるかもしれないので、要チェック。

チャタテムシ

大きさ 特徴
1~3mm程度 透明な茶色・透明な黒 ぴょんぴょんと飛び跳ねる

茶筅で茶を立てているような音がすることが名前の由来である「チャタテムシ」。

チャタテムシは、体長1~3mm程度と目をよく凝らしてようやく分かる大きさです。

色は透明な茶色や黒色で、少し長めの触覚がついています。見つけてもぴょんぴょんと飛び跳ねる習性があるので、捕まえるのは難しいかもしれません。

ダニやシラミと見た目が似ていることから間違えられることが多いものの、ダニは目視するのが難しいため、ダニに似ているものの多くは、チャタテムシだといわれています。

ジメジメとした湿気の多い場所を好むので、ベッドはチャタテムシにとって都合の良い環境なのです。

人間を直接刺したり、吸血することはありませんが、死骸を吸ったりするとアレルギーを引き起こしてしまう場合もあるので注意が必要。

駆除方法

チャタテムシの駆除方法は、ダニと同じでバルサンや虫コロリといった殺虫剤を使うのがおすすめです。

殺虫剤を使うときは、火災報知器のある場所を避けたうえで、密閉空間を作る必要があります。精密機器や家電製品にカバーをしたり、ペットやお子さんが煙を吸ったりすることがないように注意してください。

またそこまで大掛かりな事はできない…という方は、チャタテムシくらいの大きさだと市販の粘着ローラーでも十分キャッチできるので、ベッドの上をコロコロさせるのも一つの手段です。

ヒメマルカツオブシムシ

大きさ 特徴
4~10mm(幼虫) 2.5~5mm(成虫) 黒や赤褐色、白や茶色のまだら模様 噛む力が強い

名前の通り、かつお節が大好物からこの名前がついた「ヒメマルカツオブシムシ」。

ヒメマルカツオブシムシは、成虫よりも幼虫のときの方が大きい、珍しい虫です。

大きく分けて2種類おり、黒や赤褐色のヒメカツオブシムシとまだら模様が特徴のヒメマルカツオブシムシに分かれます。

一見派手な見た目で見慣れないものの、毒はありません。

ヒメマルカツオブシムシは基本的に花の蜜や花粉を食料として生きているので、直接的な被害はない一方、動物由来の衣類や布製品も十分なエサになるのでベッドに現れても、珍しくないのです。

ベッドのシーツを洗い、外干ししたときに付着し、寝室にもって行ってしまう可能性も。

部屋に取り込むときは、ヒメマルカツオブシムシがついていないかしっかりチェックすることが大切です。

またヒメマルカツオブシムシは噛む力が強いため、シーツに小さな穴が開くといった被害も出やすいといわれています。

汗や汚れが付着しやすいシーツやベッドは、ヒメマルカツオブシムシの格好の餌食になるので、こまめに洗い、洗った後はヒメマルカツオブシムシが付着していないか確認しましょう。

駆除方法

ヒメマルカツオブシムシの駆除方法は、バルサンといった殺虫剤でも良いものの、それらは感受性の高い成虫にしか効きません。(幼虫には効果がないようです)

そのため特におすすめの駆除方法は、高熱を与えたり、乾燥させたりすることです。

ヒメマルカツオブシムシは幼虫であっても65℃以上の環境では死滅するため、アイロンや乾燥機を使うのが効率的。

乾燥器を持っていない方は、コインランドリーで一度に大量のシーツを乾燥できるため、ヒメマルカツオブシムシが数匹いたとしても一掃できます。

シーツの中には乾燥器に対応していない製品もあるので、トラブルを起こさないためにもあらかじめ洗濯表示をチェックしておきましょう。

トコジラミ

大きさ 特徴
4.5~5mm程度 茶褐色 吸血しふくらむ

名前は有名ですが、実はあまり知られていないカメムシの仲間である「トコジラミ」。

血を吸う吸血昆虫で、寒さや飢餓にも強く、繁殖力も折り紙付き。驚異の耐久力が多くの人を悩ませます。

色は薄透明の茶褐色で、成虫になっても大きさは5mm程度、十分目視できる大きさです。

体重のおよそ2~3倍ほどの血を摂取でき、体長も2mmほど膨らむから驚き。

トコジラミは何といっても、繁殖力がすさまじいので、まずは自宅やベッド等に持ち込まないことが大切です。

明るい場所が苦手ともいわれているからこそ、薄暗いベッドや寝ている人間は、トコジラミにとって良い環境となるよう。

個人差はあるものの吸血・刺されることがあるため、人によっては赤いブツブツができたり、眠れないほどのかゆみに襲われたりします。

寝ているときにかゆい!と思うとたいていダニと思いますが、トコジラミの場合は目視できるので一度シーツや布団を確認するのも確かめる良い方法でしょう。

フンが大きいことも特徴なため、2mm程度のシミのようなものがないかで判断しても◎

駆除方法

トコジラミの駆除方法は、マイクロパウダー入りの殺虫剤を使うか、トコジラミ専用の駆除剤を使うのがおすすめです。

基本的にトコジラミは、チャタテムシのようにぴょんぴょんと飛び跳ねず、地面にお腹をこすりつけながら歩くため、マイクロパウダー入りの殺虫剤をまくととても効果的。

またトコジラミ専用の駆除剤なども発売されているので、トコジラミを見つけたら1本は持っておくと安心です。

シバンムシ

大きさ 特徴
2~3mm程度 茶色・赤褐色 何でも食べる

和訳で死の見張り番という意味がある「シバンムシ」。

見た目はコガネムシにそっくりでコロコロとしており、大きさは成虫で2~3mm程度です。

基本的に何でも食べてしまうのが最大の特徴で、畳やドライフラワー、チョコレートといったお菓子まで食いつくす食害がメイン。

寿命が3週間と短命、繁殖のピークは9~10月なので特にその時期は、シバンムシがいないかシーツや布団をよく調べておきましょう。

シバンムシがいるということは、シバンムシの天敵であるシバンムシアリガタバチも寄ってくると思っておく必要があります。

シバンムシアリガタバチはシバンムシを捕食しますが、このシバンムシアリガタバチは元はハチの仲間なので人間を刺す可能性が十分にあり、危険です。

シバンムシアリガタバチに刺されないためにも、まずはシバンムシが繁殖しないような環境作りをしておきましょう。

駆除方法

シバンムシの駆除方法は、個体を見つけ次第、バルサンやゴキブリ用の殺虫剤で死滅させることができます。

また見かけてはいないものの、一掃したいという方はくん煙剤で一気に駆除するのも良いかもしれません。

1匹でも見つけるとシバンムシの繁殖を促すもしくは、シバンムシアリガタバチによる二次被害も招きかねないので、「1匹もいない」環境が大切です。

ダニ

大きさ 特徴
0.3~1mm程度 茶褐色 刺すもしくは吸血しふくらむ

ダニは私たちの生活とも密接で、刺されたり、かゆくなると「ダニの仕業だ…!」と思うものです。

ベッドにいるようなダニは、ツメダニかイエダニのどちらかです。

  • ・ツメダニ…吸血はしないが、誤って刺して体液を吸うことがある。しつこいかゆみが特徴的。布団にいる場合も。
  • ・イエダニ…吸血するタイプ。ネズミに寄生していることもあり、吸血を通して感染症にいたる場合も。

ダニは一般的に高温多湿を好むので、ベッドや布団といった環境に加え、梅雨や8~9月の時期は特に繁殖が盛んになります。

またネズミを見かけた場合は、同時にイエダニがいることも想定した方が良いでしょう。

体長は0.3~1mm程度で、室内型のダニは目視で確認することは難しいので、いつ刺されるか分からないのが厄介です。

分からないからこそ、常に清潔な状態を保ち、そもそもダニを繁殖させない環境を作ることが大切。

ダニに刺されるとかゆみが長く続き、実際にかいてしまうことによって湿疹になったり、色素沈着を引き起こす原因になってしまいます。

かゆみが治らない、炎症がひどくなっているという方は、我慢せず早めに医療機関を受診するようにしましょう。

駆除方法

ダニの駆除方法は、ネズミを見つけた場合は、イエダニが潜んでいる可能性があるので、原因であるネズミを駆除します。

また高温多湿を避けるために、こまめに寝室を喚起したり、布団乾燥機を使って風通しを良くしてあげることで発生する可能性を低くできるのです。

ベッドだけキレイにしていてもダニはやってきますから、寝室の絨毯やフローリング等も掃除機をかけ、ダニのエサになるようなものを残さないことも大切です。

ダニが繁殖のピークを迎える梅雨前の5月から10月にかけては、殺虫剤・駆除剤を使うことで、繁殖を防げるかもしれません。

虫がベッドに生息する原因と予防方法

これまで紹介してきた小さな虫がベッドに生息する原因は、

  • ・知らないうちに外から連れてきたしまった
  • ・湿気が多い環境、小さい虫が生まれやすい環境を作ってしまっていた などが考えられます。

小さい虫がベッドに生息しないようにする予防方法としては

  • ・こまめに殺虫剤・駆除剤を使う
  • ・布団やシーツを乾燥させる、掃除機をかける

やはり寝具をできるだけ清潔に保つことが、小さい虫を発生させる予防になるようです。

小さな虫の現れはベッド買い替えのタイミングかも

一度ベッドで小さい虫を見かけると、しっかりと駆除したつもりでも、実は生き残りがいてまた繁殖…といった事は少なくありません。

目に見えづらいからこそ、完全に駆除!というのは難しいものです。

小さい虫を数回見た、駆除したつもりでもまたすぐ見つかるという方は、マットレスやシーツ等の買い替えのタイミングかもしれません。

一般的にマットレスの寿命は3~5年程度、長くて10年といわれているので、購入から時間が経っているものはなおさら買い替えを検討してもいいかもしれません。

こちらの記事では、マットレスを買い替える際のポイントを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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ベッドはどこで買う?おすすめ場所について解説

ベッドメーカー紹介

ここからはベッドメーカーのおすすめブランドを厳選してご紹介します。

ベッドやマットレスの買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

シモンズ

世界のベッドと称される寝心地を実現している「シモンズ」。

創業から150年以上が経つ老舗ブランドで、一度は耳にしたことがある方も多いはず。

体を点で支える“ポケットコイル”を使用したマットレスとして有名で、世界トップクラスのシェアを獲得しています。

スプリングが効いているので、寝心地が良く、その人に合った硬さを実現できるのが魅力です。

マットレス内は大きな空気層が出来上がっているので、通気性に優れており、小さい虫の繁殖もある程度防いでくれるかもしれません。

シモンズの詳細はこちら

【関連記事】シモンズ(Simmons)のおすすめマットレスとメーカーならではの特徴やよくある質問について紹介

テンピュール®

ロケット打ち上げで有名なNASAの技術をふんだんに詰め込んだ「テンピュール®」。

低反発マットレス・ピローの開発で一躍有名となり、世界90ヵ国以上で愛用されるほどの人気ぶりです。

体に自然とフィットする寝心地が特徴で、寝ているときの圧力が分散されるので、血行を妨げるといったことがないのも嬉しいポイント。

マットレスカバーも簡単に着脱できるため、いつでも簡単に洗濯可能、小さい虫への対策もばっちりです。

テンピュール®の詳細はこちら

サータ

最も最適なマットレスの称号を手にしたこともある、名ブランド「サータ」。

全米売り上げ1位を獲得したこともあり、日本では広島市にあるドリームベッドが製造しているため、国内製造という安心感もあります。

マットレス1つとっても、内蔵されるコイルの太さや高さ、配列といった組み合わせだけで16種類。

そこから硬さや柔らかさなどを細かく選べるので、自分に合ったオートクチュールレベルのマットレスが作れます。

サータの詳細はこちら

フランスベッド

日本生まれの老舗ブランド「フランスベッド」。

マットレスやベッドを検討する上で、一度は耳にしたことがあるであろう言わずと知れた名ブランドです。

日本人特有の骨格や生活習慣、日本人が必要としている機能性や日本の気候や風土に合うものを作っているのが特徴的。

ライフトリートメントシリーズは、表生地に除菌効果を持つ素材を使用、さらにコイルは不織布に包まれていないため圧倒的通気性の良さを実現しています。

除菌+通気性を兼ね備えているので、小さい虫対策をしたマットレスを選びたい方にはおすすめです。

フランスベッドの詳細はこちら

パラマウント

病院用のベッドの専業メーカーとして産声をあげた「パラマウント」。

1962年には日本初となる電動ベッドの開発に成功、また在宅介護用ベッドも業界先駆けて作るなど、“業界唯一”となることを率先して行うチャレンジ精神あふれるブランドです。

日によってマットレスの硬さを変更できる「寝心地コントロール」を採用し、その日の気分で寝心地を変えられるハイブリッドテクノロジーを実現。

ワンランク上のマットレスを体感したい方やすでに電動ベッドを利用していて対応しているマットレスが欲しいという方におすすめです。

パラマウントの詳細はこちら

それぞれの小さい虫の特徴を把握して繁殖を防ごう

いかがでしたでしょうか。

本記事をお読みいただくことで、ベッドにて発生する小さい虫の発生理由や特徴、駆除方法などをご理解いただけたと思います。

発生してしまった虫への対策も重要ですが、大切なのはそもそも虫が住み着かないよう常にベッドを清潔な状態に保つこと。

万が一虫の発生を許してしまったとしても、慌てず本記事で紹介した対策をしてみてください。

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