ベッドがきしむ原因と対策
公開日:2022/02/07 / 最終更新日:2024/08/19
はじめは快適に使えていたベッドも、経年劣化とともにきしみ音が鳴り出すというのはよく聞く話です。
動く度に響くギシギシという音に、眠りを妨げられている人も少なくないでしょう。
このようにベッドがきしむ音は、さまざまな要因によって引き起こされるものです。
そこで今回は、ベッドのきしみ音が鳴る原因についてまとめました。
原因と対策を知って、快適な眠りを取り戻しましょう。
ベッドのきしみ音の原因6つとそれぞれの対策
ベッドからきしみ音が聞こえる原因は、大きく分けて6つあります。
何が原因で不快な音がするのか、自宅のベッドを確認してみましょう。
マットレスの劣化
ベッドのきしみ音は、ベッドではなくマットレスから聞こえているかもしれません。
特にコイルマットレスの場合は、まずはそちらを疑いましょう。
マットレスは気付かないうちに汗や湿気を吸い、それらが蓄積されるとコイルが錆びます。
そうして錆びた箇所からきしみ音が聞こえるのです。
またベッドの上で飛んだり跳ねたりするのも、コイルを傷める原因となるため小さなお子様がいる家庭では注意しましょう。
対処方法
まずは、マットレスの上下や裏表をひっくり返して、同じ箇所に荷重がかからないようにローテーションさせます。
定期的に行うことで、へこんだ部分や湿気の溜まる箇所を分散させます。
使用する面を変えても音に変化がない場合は、マットレスの買い替えも検討しましょう。
フレームの劣化
ベッドフレームに傷みがある場合も、きしみ音が生じます。
主に長期間使用による劣化が原因で、フレームを軽く揺すると、きしむ音がします。
組み立ての場合はパーツ同士が干渉しあって音が鳴っているケースがあり、その際はネジの具合で調節が可能です。
しかし、フレーム自体が歪んでいたり、ひび割れていたりする時は対策が必要です。
対処方法
フレームに歪みがある場合、不快な音だけでなく安全面でも買い替えた方が安心です。
そのまま使う場合は、ネジやフレームの間にフェルトなどのクッション素材を挟んでみましょう。
クッション素材が衝撃を吸収し、きしみ音が気にならなくなるはずです。
ネジのゆるみ
ネジなど金具部分のゆるみにも要注意です。
普段動かすことの少ないベッドでも、毎日使っているうちに少しずつネジがゆるんでくるのは珍しくありません。
ネジがゆるむことで金属部分がこすれ、ギシギシ、キーキーといった不快な音がします。
症状がなくても、定期的にチェックするのがおすすめです。
対処方法
ヘッドボードから足元まで、全てのつなぎ目を確認してネジを締め直します。
この作業を「増し締め」と呼び、どんな組み立て家具であっても定期的に行いたいメンテナンスの1つです。
また、ネジのゆるみを軽減する防止剤も販売されています。
ホームセンターなどで簡単に手に入るため、頻繁にネジがゆるむ時には使用してみましょう。
接合部分の問題
ベッドフレームの接合部位もきしみ音が発生しやすい場所です。
長期間ベッドを使用していると、パーツがすり減って接合部分に隙間ができてしまいます。
特に、木製のベッドフレームは湿気を吸いやすく、それが原因で変形することも少なくありません。
そうしてつなぎ目に隙間が生じると、ベッドに寝転ぶ度に接合部分がこすれ合い、ギシギシときしみ音が鳴るのです。
また、金属製のベッドは折り畳みやリクライニング機能の付いたものが多く、摩耗もより激しくなります。
削れた部分の隙間に加えて錆などがあると、きしみ音は一層不快に聞こえます。
対処方法
基本的に、まずはネジを締め直して接合部のゆるみをなくすことが最も効果的な方法です。
それでも解消されない場合、木製ベッドであれば専用の膨張剤を使ってみましょう。
隙間を埋めれば、きしみ音が大幅に軽減されるはずです。
金属製ベッドの場合は、ネジやネジ穴が摩耗してしまっている可能性があります。
そうなると、ネジを締め直しても隙間ができやすい状態に変わりはないため、ワッシャーを活用します。
金属の間にゴム製のクッションを挟むことで、金属同士が擦れることが減り、不快な音も軽減されます。
床材の劣化
ベッドの床材の劣化も、きしみ音を生じさせる原因の1つです。
特に木製のベッドは、マットレスや布団を敷く面に同じく木製の床板が敷かれています。
床板の素材によって耐久性や吸湿性が異なりますが、いずれにしてもフレームに比べると薄く、劣化しやすい造りなのです。
マットレスや布団の下にある床板は、気付かないうちに湿気を吸ったり、重みで湾曲したりするものです。
また、カビも劣化の要因となるため、定期的に目で見て確認することが大切です。
対処方法
ベッドの床材に歪みやひび割れがある場合は、床材だけを交換することも可能です。
購入した店やメーカーに相談してみましょう。
また、ベッドを選ぶ段階で床板の厚みも合わせてチェックしておくと安心です。
すのこタイプで隙間が幅広かったり、厚みが極端に薄かったりすると割れるリスクが高くなります。
隙間が少なく、厚みは2cm以上のものを選びましょう。
床の問題
意外と盲点となりがちなのが、床のトラブルです。
長期間にわたり同じ場所にベッドを設置しておくと、床自体が変形します。
特に4本脚で支えるスタイルのベッドは、脚の下の床部分がへこむケースが多く、徐々に床とベッド脚の間に隙間ができてきます。
そうなると、ベッドに寝転ぶ度にベッド脚と床が擦れて頻繁に音が鳴ります。
対処方法
床材とベッド脚の摩擦が原因の場合は、ベッド脚の下にゴムマットなどのクッション材を入れるのが有効です。
4本脚のベッドであれば、クッション材の設置も比較的簡単。
しかしそれ以外の場合、ベッド全体を持ち上げ、なおかつ目立たないようにクッション材を挟むのは楽ではありません。
いっそ、ラグなどを敷いて部屋の雰囲気を変えてみるのもおすすめです。
ベッドメーカー例
ここでは、数あるベッドのメーカーの中でも、特に有名なものを一部紹介します。
シモンズ
19世紀アメリカで誕生後、150年以上経った今も世界中で愛用され、ポケットコイルの生みの親としても知られています。
1つずつ不織布で包まれたポケットコイルが個々に身体を支え、朝まで安定した寝姿勢をサポートしてくれます。
コイル同士が互いに支え合っている造りになっており、耐久性も抜群です。
シモンズの詳細はこちら【関連記事】シモンズ(Simmons)のおすすめマットレスとメーカーならではの特徴やよくある質問について紹介
テンピュール®
ロケット打ち上げ時に宇宙飛行士にかかる重力を軽減させるため、NASAが開発したテンピュール素材。
寝転ぶだけで体圧が均等に分散され、まるで雲に包み込まれているような寝心地です。
常にリラックスした眠りに導いてくれることから、アスリートや医療機関にも多く採用されています。
テンピュール®の詳細はこちらサータ
1931年に誕生したサータは、全米人気No.1のマットレスブランド。
部位によってコイルの硬さを変えているのが特徴で、重く沈み込む腰部分に硬めのコイルを採用することで身体への負担を軽減します。
火事の際も安心なファイヤーブロッカーを標準装備しているのも、サータならではの魅力です。
サータの詳細はこちらフランスベッド
日本のメーカーで、ベッドからマットレスまで一括して国内生産を行っています。
高温多湿の気候を考慮して開発されたマットレスは、まさに日本人のための製品。
日本人の体型に合わせて開発されたマットは、今や自宅やホテルだけでなく、介護業界でも活躍しています。
フランスベッドの詳細はこちら 取扱インテリア・家具ブランド一覧へきしみ音は劣化のサイン!買い替えを考えよう
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、ベッドのきしみ音が鳴る原因や、その対処法についてご理解いただけたと思います。
きしみ音はベッドやマットレスの劣化によって生じているケースが多く、音が気になる場合は買い替えのタイミングとも言えます。
【関連記事】家具の買い替え時っていつ?安い時期やおすすめのタイミングを紹介東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。