睡眠に関する代表的な症状

不眠

日頃の疲れを取り除いてくれる、心地よい睡眠。しかし、そんな心地よいはずの睡眠がとれず、日本人の5人に1人が、ストレスや不規則な生活からくる不眠で悩んでいます。それは、日本だけの事ではありません。

2007年1月の日本経済新聞によると、フランス人の3分の1にあたる2000万人近くが、睡眠に障害を抱えているということが保健連帯省の調べでわかりました。そこでフランス政府は「安眠推進行動計画」を策定、睡眠に関する相談窓口も開設したそうです。睡眠中に一時的に呼吸が止まる症状の研究や、子供や母親への睡眠講習などを通じて国民の睡眠の質を高めていくようです。

睡眠時無呼吸症候群

“睡眠時無呼吸症候群”とは、睡眠時に無呼吸状態になる病気のことで、空気の通り道である上気道が閉塞することにより起こります。10秒以上の呼吸停止状態が続く「無呼吸」が、1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある方は、“睡眠時無呼吸症候群”と診断されます。この病気は、夜きちんと睡眠時間をとっても深い眠りをとる事ができず、日中に眠気が襲ってきてしまい、集中力や活力が低下し、交通事故を引き起こしてしまうなど、日常生活に重大な障害を受けているにもかかわらず、本人の自覚も少ないという恐ろしい病気です。

日本で“睡眠時無呼吸症候群”が世間的に認知されたのは、2003年の2月に発覚した、山陽新幹線の運転士による居眠り運転事件でした。これは、「ひかり126号」を運転中の運転士(33歳)が居眠り運転をし、岡山駅で緊急停止をし、のちの報告でこの運転士は“睡眠時無呼吸症候群”だったことがわかりました。

眠気が強い病気なので、居眠り運転をして交通事故を起こしてしまう方もいます。“睡眠時無呼吸症候群”かも…と思う方は、病気であるという認識を持ち、大きな事故を起こしてしまう前に、専門のお医者さんに診てもらい、確実に治療することが必要です。

いびき

“いびき”という言葉は“息吹く(いきぶく)”という語源から来ています。 “いびき”とは、呼吸することによってのどや鼻の中を空気が通るとき、中の粘膜同士がこすれて出て来る、摩擦音のことです。しかし通常の呼吸では音は鳴らず、睡眠中の呼吸時にしか音は鳴りません。

空気の通り道である、のどや鼻などの上気道は、「アルコール(飲酒)・肥満・疲労(ストレス)・病気・薬(睡眠薬・精神安定剤)・老化(加齢)」などさまざまな原因で狭くなり、狭くなってしまうと、空気抵抗が大きくなるため粘膜の振動も増し、いびき音も大きくなります。

ちなみに、基本的には子供はいびきをかかないので、もしも子供がいびきをかくようになったら、何らかの病気などが原因となっていることが多いので、早めに「耳鼻咽喉科や小児科」で診察してもらった方が良いでしょう。

いびきをかかないようにするためには

まず横向きで寝てみましょう。仰向けで寝ると舌が重力により喉の方に落ち、気道を狭くしてしまうためいびきの原因となります。そこで横向きに寝ることにより、気道の確保がしやすくなり呼吸がスムーズになります。

また、“いびき”の改善策として、横向きで寝るのが楽になるまくらや、鼻に貼るいびき防止グッズなどを使う他、禁煙をする、飲酒や精神安定剤の服用を控える、などの生活習慣を変えることにより、睡眠時の無呼吸も減ったり、無くなることもあります。肥満の方は痩せるだけで無呼吸が軽くなるみたいですよ。

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