体のためにたっぷり睡眠
ここでのキーワードは、皆さんが一度は耳にした事のある次の4つです。
- 成長ホルモン
- メラトニン
- ギャバ
- ビタミンB1
たっぷりの美容液よりたっぷりの睡眠
寝ている間に・・・成長ホルモン分泌
“成長ホルモン”というのは、子供の成長に最も必要な物質ですが、大人でも成長ホルモンが不足すると、肥満しやすくなる・疲れやすくなる・肌の弾力が無くなるといった悪影響を及ぼします。日中に痛んでしまったお肌を修復してくれるという、女性にとってはうれしいこの成長ホルモンは、運動後と睡眠中(夜9時から明け方の5時頃まで)に多く分泌します。一般的に「お肌の曲がり角」と言われる25歳を過ぎると、成長ホルモンの分泌がどんどん少なくなってしまうため、たっぷりの美容液をつけることよりも早めの時間からたっぷり寝る事を心がけたいものですね。
ちなみに昔から良く言われる、「寝る子は育つ」と言う言葉も、生物学的に理にかなった言葉なのです。
アンチエイジングのためには睡眠を
寝ている間に・・・メラトニン分泌
自然な眠気を促すための物質“メラトニン”は、分泌を始めると寝入る頃には最高値に達します。この“メラトニン”は、睡眠のサイクルやホルモン分泌などの調節をする助けをしてくれるほか、不眠・時差ボケの解消や免疫力の向上、ガンの予防・老化防止などの効果があります。
寝ている間に・・・ギャバが合成
アミノ酸の一種で、発芽玄米・チョコレートに多く含まれている“ギャバ”は、脳細胞の代謝を良くし、睡眠中に最も多く合成されます。“ギャバ”は腎臓や肝臓の機能を活性化させたり、精神を安定させ脳を癒してくれるのにとても重要な働きを持っています。
徹夜明けだと・・・ビタミンB1濃度が低下
エネルギー源である糖質の分解になくてはならない“ビタミンB1”は、徹夜明けの尿には通常の2倍くらい排出されてしまいます。ビタミンB1が不足するとスタミナ不足で疲れやすくなったり、集中力がなくなり、イライラが起こったりします。
女性は特に、お肌の為にも内面から輝く為にも、睡眠は重要ということがわかりましたね。寝ないで長時間起きている事は、ホルモンの分泌を妨げてしまうため、仕事のストレスや人間関係によるストレスだけではなく、睡眠をとらない事からもストレスになってしまい、免疫系もうまく機能せずに体調も崩しやすくなります。
こころの癒しのためにたっぷり睡眠
嫌なことがあっても、翌朝にはスッキリ忘れた…という経験皆さんにもありますよね?
起きている間に脳に集められた数々の情報は、眠っている間に必要な情報と必要でない情報に分別され整理されます。必要な情報は、これから先の長い間しっかり覚えておこうと脳に残されますが、必要の無い情報は、だんだんと消えて行きます。
怒りや悲しみといった、その日起こった嫌なことは、たっぷり眠る事によって徐々に消えていき、次の日に目が覚めると新たな気分で1日をスタートさせることができるのです。…が、眠るだけでは取り除く事ができないのが、現代のストレス社会でしょうか?