ホルムアルデヒドとVOC〜家具と化学物質

ホルムアルデヒドはVOC(揮発性有機化合物)というものの一つです。
VOC(=volatile organic compounds)揮発性有機化合物とは、100種類以上あるものの総称で、ほとんどが神経に異常をきたす物質です。トルエン、キシレン、酢酸エチル(いずれもシンナーなどに含まれます)などもあります。
※揮発・・・常温でも空気中で気体になりやすい性質のこと

水は100度で沸騰し湯気が出ますね。湯気は水が気体になっている(気化といいます)、目に見える現象です。VOCの気化は目で確認できませんが、常温でもこのように空気中に存在しているのですね。

ホルムアルデヒドはその中でも、健康への影響が一番重大視されていて、VVOC(超揮発性有機化合物)というものに分類されています。

ホルムアルデヒドは一定量を超えると人体に有毒になりますが、優秀な性質も便利な性質もあります。その優れた性質を利用していますし、私たちの身近にもあります。

ホルムアルデヒドの性質

そんな ホルムアルデヒドの性質は、常温で無色透明、刺激が強い気体。目、鼻、のど、粘膜を刺激します
粘膜の刺激だけではなく、喘息、アレルギー、ガンとの関連もあるようです。
水に良く溶け、ホルムアルデヒド37%の水溶液(メタノール7〜13%も一緒に含む)は、ホルマリン溶液と呼ばれています。ホルマリンは殺菌力が強く、保存、防カビ剤などに使われます。(学校の理科室にもありましたね、ホルマリン漬け)
ユリア系・メラミン系・フェノール系合成樹脂や、接着剤(建材、内装材、家具などの接着剤)の材料になります。
しいたけなど一部の食品にも含まれます。ただし、天然産物の食品に含まれるものは、特に健康に害が無いとされ、画一的な規制はされていません。(食品と言っても、当然、食品添加物としてのホルムアルデヒドの使用はありません)

余談

ホルムアルデヒドの仲間で『アセトアルデヒド』というものがあります。写真の現像液の材料にもなります。これもVOCの一つで、人体に有害な物質です。
しかしなんとこのアセトアルデヒド、実は人も体内で作り出すのです。

お酒を飲んだ次の日、二日酔いになったり、お酒の弱い人は飲むすぐと赤くなったりしますね。これはアセトアルデヒドが原因です。
アセトアルデヒドは、体内のアルコールを分解する様々な過程の途中で生成され、最後はこれも酵素によって分解されます。
ですが、酵素の働きが悪かったり、酵素が少なかったりして体内に残っていると二日酔いや悪酔いの元になるのです。
二日酔いの時、汗や尿が、なんだか臭うのはアセトアルデヒドのにおいなのですよ。
急性アルコール中毒の原因も、アセトアルデヒドです。怖いですよね。そしてお酒はほどほどに・・・。

「F☆☆☆☆」

「F☆☆☆☆」とは、ホルムアルデヒドを発散する建材の、発散量の等級です。
JIS(日本工業規格)・JAS(日本農林規格)・国土交通大臣認定により等級付けされ、等級は、このように星の数で表します。
「F☆☆☆☆」と表示されたものが、発散量がもっとも少ない建材です。
ここで気にしていただきたいのは、「発散量が少ないというだけで、ゼロではない」という事、「F☆・・・で等級付けされている、対象のVOCはホルムアルデヒドだけ」という事です。

「F☆☆☆☆」の『F』はホルムアルデヒド(Formaldehyde)のFです。

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