学習机の選び方とブランド紹介
公開日:2011/11/14 / 最終更新日:2024/08/19
子供にとって、初めての自分だけの城となる学習机。できれば、いいものを選びたいものですが、その素材などによって品質も大きく変わります。
また、値段だけで選ぶと自分で組み立てる必要もあるなど、注意が必要です。
そこで、本記事では学習机の種類・選び方、おすすめブランドについて紹介します。
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学習机の種類
店頭もしくはインターネットのショッピングページなどで、学習机を見る前に、まずは学習机にはどのような種類があるのかについて調べておくことが大切です。
何を選ぶかというのは、どこに置くか・部屋の構造・雰囲気などによります。まずは、それぞれのタイプを知ってイメージしてください。
平机型タイプ
平机とは、机の上に棚が設置されていない机のことです。「フラットタイプ」とも呼ばれます。
棚や引き出しはほとんどなく、圧迫感が少ない上、机上の視界も確保しやすい点が特徴です。
また、最近ではリビングに学習机を置いて、そこで学習させる家庭も多くなっていますが、シンプルなデザインなのでどのお部屋にでも合わせやすく置き場所を選びません。
ただ、装飾物はあっても引き出しくらいなので、収納不足に陥りやすい点はデメリットにもつながります。どこに設置するにせよ、別に書棚や収納器具が必要です。
棚つきタイプ
棚つきタイプは、平机の上に収納棚が追加されたものをいいます。
多くの人が「学習机」と聞いて思い浮かべるのは、これでしょう。
収納スペースがあるので、勉強道具や教科書などを整理しやすいのが最大のメリットです。その他にも、大小様々なスペースがあるので、文房具などの小さなものもスッキリ収納できます。
ロータイプとハイタイプの2種類あり、圧迫感を少なくしたい場合はロータイプ、収納スペースを重視したいのであればハイタイプがおすすめです。
組みかえ型タイプ
「組みかえ型」とは、平机と書棚をプラスしたような学習机のことです。
このタイプは、お部屋の雰囲気・形に応じてレイアウトできます。
通常の子供部屋であれば、いわゆる通常の棚つきタイプのようにできますし、お部屋の角に合わせて設置したいのであれば、L字型カウンターやユニット型にセットしてもいいでしょう。
学習机は、あらかじめ型が決まっているものも多く、どうしてもデッドスペースができてしまいがちですが、組みかえ式であれば成長やお引越しなどに合わせて変えられるので、年齢や環境などに合わせて長く使いたい人におすすめします。
昇降式タイプ
「昇降式」とは、成長に合わせて高さを調整できるタイプの学習机です。
一般的な学習机は、成長に合わせて使えるよう、大人になっても使えるように作られています。そのため、特に小学校低学年であれば、椅子の高さを調整するなどして使うのが一般的です。
ただ、それだとつま先が床に届かない高さになることで、怪我するリスクが出るので、天板を調節することで高さを調節できるようになっています。
大体120~160cm以上まで対応しているので、最近はこのタイプも人気があります。
ベッドデスク
ベッドとデスクが一体化したデスクです。
通常は、机と書棚を一緒に用意する必要がありますが、ベッドと学習机、収納スペースが一体化しているので、お部屋のスペースが有効活用できるとして、最近では人気が高くなっています。
学習机の選び方
ここからは、学習机の選び方について紹介していきます。
選ぶ段階になると迷ってしまいがちなので、比較する基準ごとにそのポイントを知っておくと選びやすいでしょう。
素材
学習机を選ぶには、素材について知ることが重要です。
使われている素材は、製造手法では下記の3種類。
- ・無垢材(ハギ材)
- ・突板
- ・プリント化粧板
木の素材では、9種類あります。
- ・ナラ材
- ・アルダー材
- ・カバ材
- ・タモ材
- ・ビーチ材
- ・ラバーウッド
- ・ウォルナット
- ・繊維板(ダイレクトプリント加工)
- ・メラミン化粧板
プリント化粧板やメラミン化粧板のように、天然木を模した作りになっているものは比較的安価で手に入ります。
素材感を重視したい人は、タモ材など天然木素材がおすすめです。
予算に応じて選ぶといいでしょう。
デザイン
2つ目はデザインです。
最近はかわいいデザインのものも多く出ていますが、長く使いたいのであれば、できるだけシンプルなものがいいでしょう。
学習机は小学生の時だけ使うものではなく、中学・高校・大学、人によっては社会人になっても使うかもしれません。
そういう観点からも、飽きのきにくいシンプルなものを選ぶようにしましょう。
サイズ
3つ目は、天板のサイズです。
勉強のしやすさや作業のしやすさに関わる部分なので、できるだけゆとりのあるサイズを選びましょう。
学習机であれば、本・ノートといった必要な勉強道具を広げられるスペースが求められます。
一般的な学習机は100(幅)×60cm(奥行)前後なので、これを目安にするといいでしょう。なお、受験勉強を意識する場合は120(幅)×60cm(奥行)を目安にしてください。リビングに置く場合は、奥行を狭めにして100×50cmが目安です。
先にも紹介した「昇降式」といって、商品によっては天板を調整できるものもあるので、参考にしてみてください。
収納
学習机を選ぶ際は、収納も大切な要素です。
低学年時は主に教科書やノートですが、中学・高校に上がると辞書・参考書が入ってくるので、そうした書籍類が倒れることなく立てられるかを確認してください。
収納を重視する場合は、棚つきタイプを選ぶといいでしょう。
子供の体型に合っているか
学習机を選ぶ際に大切な要素は、子供の体型に合っているかどうかです。
基本的に、学習机は成長後も使えるよう、やや大きめに作られています。
そのため、まだ小さいうちは椅子で調整するなどの工夫が必要です。
しかし、足が床につかないほどの高さになると、集中力を阻害されたり怪我をしたりする原因となります。
「昇降式」のように高さを調整できるものもあるので、そういった学習机を選ぶのがおすすめです。
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組み換えの自由さ
組み合わせが自由にできるかも大切な要素です。
よく、L字型やI字型にレイアウトできる学習机もあります。
こうしたタイプであれば、お部屋の環境が変わるごとに組み替えたり書籍などをたくさん収納したりできます。
組み立て式か、完成品か
店頭やインターネットで見るのは、完成品です。
しかし、リーズナブルな値段の机は、部材のみ送られてくることもあります。
では、いきなり部材から組み立てられるのかというと、はじめての人はまず難しいでしょう。
構造が複雑なので、取扱説明書を見てもなかなか組み立てられません。
そのためのスペースや時間確保も必要なので、自信がないのであれば完成品を買った方がいいです。
ただ、完成品はとても大きいため、配送料もかなりかかります。完成品を購入する際は、商品代金と送料を計算に入れるようにしてください。
保証期間
学習机を選ぶ際は保証期間も大切です。
メーカーによっても変わりますが、3年から5年というのが一般的な保証期間になります。
商品ページやメーカーページ、店頭のPOPに記載されています。乗っていなければ、問い合わせると教えてもらえるので、事前にしっかりと確認した上で選ぶといいでしょう。
学習机の安全性
学習机を購入するにあたり、子どもの安全性を確保することも大切な選ぶポイントとなります。学習机の安全性については以下のぺージでも紹介しております。
ライト・椅子・ワゴンの選び方
学習机を選ぶ上で欠かせないのが、ライト・椅子・ワゴンも一緒に選ぶことです。
ここでは、これらを選ぶ基準について説明します。
ライト
学習机に付いているライトは、デスクの全面を満遍なく照らせるものを選ぶようにしてください。
とくに、実際読み書きをする手前側を明るく照らすかどうかがポイントです。
イスに座った時、ライトが直接目に当たらないようにすることも大切です。
椅子
お店で展示されている机とイスは、セットです。しかし、別売りになっていますのでお好きなイスを組み合わせられます(現品限りの商品などを除く)。
学習机のイスにはいくつか種類があり、そのほぼ全ては成長に合わせたサイズ変更ができます。
成長期の子供に起きる体の変化は著しいです。よって、成長を阻害しないよう、正しい姿勢で座れるものを選びましょう。
回転イス
高さ調整が可能でクッション性があるので、座り心地が良いです。
また、立ったり座ったりもラクにできます。
木製イス
安定感があるので、落ち着いて勉強できます。
机と色目を合わせられるので、コーディネートの相性も良いです。
回転イスと違い、座面の下にランドセルを置く事ができます
その他
お子様が遊ばないように、座ると固定される機能が付いたものを選択するようにしましょう。
デスクチェア以上が代表的なイスですが、最近ではハイブリットタイプなど、種類が多彩になってきました。
お子様の性格や体形によって座り心地や相性は大きく異なるため、お店で見る際はお子様を実際に座らせて、フィットするかを試すようにしてください。
ワゴン
ワゴンの取手は、お子様が握りやすい物を選びましょう。
一番下の引き出しにキャスターが搭載されているタイプのものは、重い物を入れても力を入れずに引き出せます。重みでワゴンが前のめりになることもありません。
学習机のメリット
学習机を守ることの最大のメリットは、子供にとって「自分だけの居場所」を持てることにあります。
子供にとっては、生まれて初めて持つ自分だけの世界なので、勉強に集中する・読書をするスペースを持つという意味でも重要です。
その他、「勉強する場所」という意識付けを持たせるという意味もあります。勉強の習慣を早いうちから持たせる意味で購入する家庭も多いようです。
学習机を買うタイミング
学習机をいつ買うかについては、実は「このタイミングで」というのはありません。
住環境や子供の勉強への意欲などにもよるからです。
「小学校入学前」という家庭もあれば、自ら「欲しい」と意思表示した時という家庭もあります。その他、受験を意識し始めた時というところもあるでしょう。
学習机を購入するタイミングについては以下のぺージでも紹介しております。
学習机のブランド紹介
学習机を製造しているメーカーは、さまざまあります。
ここでは、代表的なメーカーについて紹介します。
堀田木工所
堀田木工所は、1961年に広島県呉市で創業。東広島市に工場を持つ、国内生産にこだわるメーカーです。
「HOTTA WOODY (ホッタウッディー)」というオリジナル家具ブランドを持ち、学習机では、ロングセラーの「Duck (ダック)」「R (アール)」「Carlo (カルロ)」などのシリーズを展開しています。
シンプルデザインが魅力で、アルダー材を主材にオイル仕上げをしたナチュラルテイストが特徴です。
堀田木工所の詳細はこちらコイズミファニテック
コイズミファニテックは、学習デスクの定番ブランドとも言える存在です。小泉産業株式会社の家具事業を担う子会社として、2006年に設立されました。
もともとは照明器具メーカーで、その技術を活かした柵を外せば高校まで使える「6・3・3で12年」というキャッチコピーの蛍光灯つき学習机を普及させたのは同社です。
現在は2006年に発売開始した、成長に合わせてレイアウト・使い方とも自由自在にステップアップできる「ステップアップデスク」を主力としています。ナラ材やアルダー材など、自然のぬくもりを感じさせる商品を揃えているメーカーです。
コイズミファニテックの詳細はこちら浜本工芸
浜本工芸は、1948年に創業した創業70年以上の老舗家具ブランドです。
学習机の歴史は古く、1950年に発売した「片袖机」からスタート。それ以降、長年学習机メーカーのパイオニア的存在として歩んできました。
使用する木材は、ナラ材・オーク材に限定し、耐久性・素材感にこだわりを持った商品展開が特徴の同社。これまでに秋篠宮眞子内親王、佳子内親王、悠仁親王への献上品に選ばれたことでも話題を集めています。
浜本工芸の詳細はこちらカリモク家具
カリモク家具は、1940年愛知県刈谷市に創業した木工所にルーツを持つ老舗家具メーカーです。1962年に自社製品の製造・販売を開始以来、国産にこだわっています。
天然素材にこだわる総合メーカーで、木材だけでなく布・革の魅力も最大限引き出します。学習机もシンプルでスタイリッシュ、個性的なデザインを貫いています。
その洗練された上質な造りの製品は、「いつかはカリモクで」と言われるほどです。
カリモク家具の詳細はこちら飛騨産業
飛騨産業は、日本を代表する家具生産地でもある、岐阜県高山市(飛騨高山)にある老舗家具メーカーです。
黄色の「キツツキマーク」で知られています。その製品は、職人によって一つひとつ生み出される完全受注生産が特色です。
購入後のメンテナンスや修理にも定評があります。
飛騨産業の詳細はこちらヒカリサンデスク
ヒカリサンデスクは、東京都荒川区に本社のある家具メーカー・光製作所の学習家具ブランドです。
天然木を使った高品質の学習デスクとして一時代を築いたメーカーながら、近年はやや低迷していましたが、従来の「こだわり路線」を継承しつつ、機能と品質を良質した学習デスクで人気が復活しつつあります。
「サンノット 100デスク」や「MコンパクトII デスク」など、ナチュラル・ウォールナット・アルダーを使っている商品が主力です。
ヒカリサンデスクの詳細はこちらウィドゥ・スタイル
ウィドゥ・スタイルの前身は、大阪府豊中市に本社がある大塚家具工業です。化学メーカーでもある「大塚化学」グループの家具部門を担ってきました。2017年に現在の社名「ウィドゥ・スタイル」へ社名変更して、現在に至ります。
学習机・ダイニングテーブル・チェアなどの木製家具を取り扱っています。
主にナチュラル・ウォールナット・タモ材を使うなど、木材にこだわるメーカーです。
ウィドゥ・スタイルの詳細はこちら取扱インテリア・家具ブランド一覧へ
設置場所やバランスなどの要素と合わせて選ぼう
いかがでしたでしょうか。
この記事では、学習机の選ぶポイントやそのメリット、製造しているメーカーについて紹介しました。
学習机を選ぶ基準は、素材やサイズなどさまざまです。また、どのような素材を使っているかによっても変わります。
また、値段で選ぶと部材から組み立てる必要があり、組み立てられずに終わることもあるようです。送料もかかるので、慎重に選ぶことが大切です。
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