色の性質

カラーの特徴

ブルー系

青は、若さ・爽やか・清潔・新鮮・モダンなどのイメージがあります。
鎮静効果に優れた色のため、人はブルー系の色に囲まれると、リラックスします。不眠症や偏頭痛、肉体的・精神的に活動過多になってしまっているときにオススメです。食欲も抑えてくれる色です。

色使い

鎮静効果や清潔感も感じられ寝つきもよくしてくれる事から、寝室などに良いでしょう。ただ、ブルーは実際よりも温度を低く感じさせる色なので、冷たい印象になり過ぎないよう、青紫よりのブルーにしたり、赤など暖かみのある色と組み合わせることがポイントです。バスルームやトイレなどの水周りに用いると、冬場にはより寒く感じてしまうかもしれません。
食欲を抑える色でもあることから、ブルー系の食器にしてみたり、食事をする場に用いれば、さらにダイエットも効果も上がるかもしれませんね。

パープル系

神経の不調やストレスの緩和

紫は、青と赤を混ぜた色です。『青み(青紫)』 『赤み(赤紫)』の違いにより、印象が変わります。パープルは、脳の脳下垂体という場所に作用する色といわれています。心の不調を癒し、不眠や精神的ストレス、深い悲しみから立ち直ることを助けたり、子どもの心を穏やかにしてくれる色でもあります。疲れ目やドライアイなども和らげるのに効果的です。

色使い

パープルは上品で高貴な印象と、下品な印象をあわせ持つ不思議な色です。また、好き嫌いの好みがはっきりと表れる色でもあります。インテリアに用いるときは、色調や用いる空間をよく選ぶといった注意が必要です。
パープルはブルーと同様、プライベートルームや寝室にオススメの色です。好みが分れる色という事から、人の集まるパブリックな部屋には控えた方がよいでしょう。下品な印象にならないためには、広範囲での使用は淡い色調にすると良いでしょう。
鮮やかな紫は意外と、和室にしっくりなじんだりします。

レッド系

赤は交感神経や血流を刺激する色です。人は赤色に囲まれると、呼吸がいくぶん早くなり、血圧も上がり、血行がよくなるため皮膚の温度も上昇します。赤には気力回復のパワーがあります。何にもする気が起きない時や、心身ともに疲れている時に用いれば、もう一頑張りしようという気にもさせてくれます。

色使い

高血圧の方にレッド系のインテリアは、血圧が上がったり動悸が起きる恐れがあるので注意が必要だそうです。就寝直前にあまり多くのレッドに囲まれると、寝つきが悪くなってしまいますし、レッド系を多用しすぎると、イライラして落ち着きを無くしたり、怒りっぽくなってしまうことがあります。
赤は食欲を刺激する色でもあるため、キッチンやダイニングなどにオススメです。しかし、用いる場合は、小面積に抑えることが肝心です。キッチン用品、テーブルクロスなどのワンポイントとして用いれば作業意欲が増すとともに、食事をおいしくいただくことができます。

ピンク系

ピンクは赤が素になっています。赤と同じような効果と、女性には嬉しい、シミやシワの軽減といった若返りも期待できるそうです。ピンクはレッドを淡くした色であることから、濃い色を用いたり、多用しすぎた場合は、レッドのマイナス効果も同じように表れてきます。

色使い

気持ちを和ませるため、リビング、プライベートルームやバスルームなどにピンクをオススメできます。バスルームのタイルや浴槽に用いる場合は、夏場に暑く不快に感じないよう、薄めの色を用いましょう。

オレンジ系

オレンジはレッドとイエローを含む色なので、『心身を活性化し血行をよくする効果』 『ビタミンの生成を助けたり、胃腸を整える効果』 『落ち込んだ気分やうつ状態、ショック状態、無気力を緩和する効果』 があります。リビング、ダイニング、キッチンにオススメの色です。
オレンジは親しみやすくカジュアルなイメージが強い反面、使い方次第では安っぽい印象を与えてしまうので、用いる場所や素材を選ぶといった注意が必要です。

色使い

オレンジは食欲増進効果もあるため、ダイエット中の時は、食事をする場所や食器などでの使用は控えた方がよいでしょう。美味しく感じてたくさん食べてしまうかもしれません。暖色系の色なので、冬場などや、ブルー系色などの寒々とした感じを緩和します。ただ、真夏に多用すると余計暑く感じるかも知れませんね。

イエロー系

イエローは真夏の太陽の光や楽しいイメージがあり、活動的な色です。また、世界で共通に『安全カラー』として用いられているくらい、ハッキリと確認しやすい色です。
脳を刺激し、食欲増進や代謝・成長を促進する働きもあります。神経を刺激することで、集中力を高めますので、勉強や仕事の能率アップにも一役買います。陽気で社交的な気分にさせてくれる色でもあります。子供部屋や書斎では勉強や仕事の効率を上げる効果が期待できます。

色使い

イエローは神経質な人や不安感やイライラ感が強いとき、不眠症のある人にはオススメできません。
長時間の頭脳労働を行う場合は、あまり鮮やかなイエローを用いると刺激が強すぎ、思考がまとまらなくなったり、考えすぎて疲れてしまうことがありますので注意が必要です。
玄関やリビングでは明るく人を迎える雰囲気が演出できるため、人が集まりやすく賑やかな空間にすることができます。比較的濃いイエローも、小物などの小面積で用いることでインテリアのアクセントになります。

ナチュラル系

アイボリー・ベージュ・ブラウンは、『ナチュラル系の色』に分類されます。このナチュラル色は自然または自然素材の色で、緊張感が少なく、親しみやすい温もり感、くつろぎ感をかもし出します。草木の緑もこのナチュラル系に分類することもあります。
『ナチュラル系を使ったインテリア』は多くの人受け入れられる、違和感がないものですよね。
ベージュは木肌を思わせる自然な柔らかさ、ブラウンは大地や木の幹の色など、落ち着きがあり、安心感・安定感を与える色です。堅実さや忍耐力、責任感を刺激するといわれています。落ち着きを演出したい部屋にはぴったりの色です。日本では和室などに欠かせませんね。

色使い

壁の色は、明るすぎても暗すぎても、目が疲れたり気分が落ちこんでしまったりします。その点ベージュは、壁の色やリビング、客間などに最適です。誰からも好まれ飽きのこない色でもありますし、ベージュはインテリアカラーとして欠点の殆どない色といえます。メリハリがなく物足りない感じのときは、ハッキリした色をアクセントで使用してみましょう。
ナチュラル系のカラーコーディネートのポイントは、天井、壁、床の順に、段々と暗い色を用いることです。床の色よりも家具の色が暗い場合には、安定感がなくなり、部屋がすっきりしない感じを受ける場合もあるので注意します。
ブラウンは控えめ(明るめ)の色に場合は他の色と合わせやすく、オレンジやイエロー、ブルーなどと組み合わせれば、適度な明るさと変化を得ることができますが、ダークな色は多く使い過ぎると、重たく感じてしまう場合があります。

ホワイト系

白は、どんな色とも相性のよい万能カラーで、爽やかさなイメージを持っています。虹の七色を集めるとできる色で光の色です。太陽の光と似た働きをするため、白の壁の部屋にいると、活発に体を動かしたくなり、肉体的にはホルモンの分泌を促すために若返るといわれています。

色使い

心身の殺菌、浄化作用もあるので、心機一転、気持ちを新たに何かを始めたい人にもオススメです。トーンの高い真っ白の部屋は、光を反射しすぎるため、『住む人の肌色を実際より暗く見せてしまう』『目にまぶしく感じる』『緊張感が出るので不安定な心理状態にしてしまう』などもあるそうです。
ゆったりしたいプライベートルームでは、障子、襖(ふすま)などの伝統素材の物を除き、冷たさのある真っ白なホワイトよりも暖かみのあるクリーム系のホワイトが好まれます。クリーム系の白でも狭い空間を広く感じさせる効果は十分ですから、バスルームやトイレ、ワンルームなどに良いかもしれません。

ブラック系

黒という色は、暗く気持ちを沈ませるイメージを持っていますが、逆に都会的で重厚感と高級感というようなおしゃれなイメージも持っているので、生活感を感じさせないインテリアを楽しめます。

色使い

広い面積にブラック系を多く使いすぎると、圧迫感のある重苦しい雰囲気で、狭く感じてしまいます。また黒は白と同様、隣接する色を一段と際立たせる効果もあり、アクセントとして使うとメリハリのある空間になります。
ブラックは、小面積に抑えることが、失敗しないコツですが、ビデオ・オーディオルームなどの趣味の空間には、ブラックは最適かも知れません。

グレー系

グレーという色には、ホワイトのような圧倒的な明るさも、ブラックのように圧迫感や重苦しさをもたらすこともありません。クール・落ち着き・穏やかなどのイメージです。都会的で洗練された感じと、優しく包みこむような感じがあります。

色使い

最近は明度の高い、暖かみのあるグレーがベースカラーとして使われることが多くなっています。ただグレー系一色にしてしまうと、人工的で冷たい印象になってしまいますし、刺激が少なすぎるため、気力や表情が乏しくなってくると言われています。

グリーン系

人はグリーンに囲まれると、呼吸はゆっくりと落ち着き血圧が下がり、体が楽になります。交感神経を落ち着かせ、リラックスや心身のバランス回復に効果のある色です。心身が疲労して休息を求めている時などは、とても効果のある色です。病院の待合室にグリーンが用いられているのはよく知られていますね。
また、グリーンを見ると、毛細血管が拡張し、血液の循環がよくなることも知られています。心身ともに落ち着くことは、動きが鈍くなる傾向にもつながるらしく、グリーンを多用しすぎた場合には、眠気や倦怠感を引き起こすこともあるそうです。

色使い

青みのグリーンは爽やかですが、人工的なイメージで冷たい印象も与えます。自然な感じを演出する場合には青みのグリーンは避けた方がいいかもしれません。
高血圧の人や、ストレスが多い人のプライベートルームなどにグリーン系は最適の色です。また、家族団らんの場であるリビングや、二世帯住宅の共有部分であるキッチンやバスルームの、壁紙やタイルで淡いグリーンを用いることも、オススメします。
パステルのような色調でコーディネートすると、エレガントな雰囲気になりますよ。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。

インテリアの知識トップへ