色事典 緑の巻 1

緑のインテリア

色のもつイメージや意味、インテリアへの取り入れ方を考えるシリーズ。
第 1 回 【赤】 / 第 2 回 【青】に続いて、第 3 回の特集は【緑】

【緑】は光の三原色のひとつ。 自然の中で最も目にする色であり、最も落ち着く色ではないでしょうか? 【赤】【青】のような派手さはないですが、しっかりと大地に根ざした色です。

【緑】 は 「自然の息吹の色」

「生命力」 や 「再生」 、そして 「永久」 といったイメージを思い起こさせてくれます。

「緑は名医」 という言葉があります。
自然の 【緑】 には 「リラックス効果」 があり、「安らぎ」 をもたらしてくれます。 「疲労を回復」、「ストレスを減らし」 「意欲を回復」 させる力を持ち、また肝臓や腎臓に働きかけて「活性化」 させる効果があるとも言われています。

グリーンのグラデーション

「目の疲れをとる」 効果もあります。
可視光線7色 (紫・藍・青・緑・黄・橙・赤) のうち、【緑】 の波長はちょうど中間。 「目にやさしく」 「安定感」 があります。 自然の植物の 【緑】 には、視力を回復させる力があるんです。

一番身近でインテリアに取り入れやすいのは、植物の【緑】 ではないでしょうか? 「ちょっとしたコーナーにグリーンを飾る」 「窓辺に観葉植物を置く」 「テーブルに花を置く」 ・・・など。 「癒しの効果」 があり、「リラックス」 させてくれます。 植物も生きています。 部屋の中で生物の息吹が感じられるのって、とても落ち着きますよね。

【緑】 の中でも、 明るくやわらかいトーンのライムグリーンやミントグリーンは、 「爽やか」 で 「フレッシュ」 なイメージがあり、「清涼感」 を与えてくれます。 「若々しさ」 や 「涼やかさ」 を演出することができ、初夏のインテリアにもピッタリ。 カーテンを替えてみたり、ソファにカバーをかけるだけで部屋の雰囲気が明るくなります。 ・・・もっと手軽に! テーブルクロスやランチョンマットなどテーブルコーディネートを明るいグリーンで統一するだけでも ぐっと気分が変わります。

大き目の観葉植物を ‘ドン’ と置くより、小さ目の鉢を窓辺にいくつか並べるほうが涼しげ。 オフホワイトやアイボリーと相性がよく、上品にまとまります。 メラミンやプラスチックの光沢、ガラスなどと組合わせると、爽やかさが増します。

強すぎる蛍光色は落ち着かないインテリアになってしまうので、 優しい色合いを意識してください。

逆に、モスグリーンやオリーブグリーンなど深みのある 【緑】 は 「落ち着き」 や 「高級感」 を演出できます。 【緑】 は和室にもあわせやすいので、 昔からある 【緑】 (その3「さまざまな緑」を参照) を使って和風のコーディネートも。

オレンジやブラウンとの相性がいいので アジアンテイストの小物をうまく使ってオリエンタルな雰囲気にしてみても面白いですね。

目にもやさしいスモーキーグリーンのコーディネート

トーンを押さえたスモーキーな緑で、 落ち着いたコーディネート

・・・ 窓から差し込む日差しがふんわりと広がる、シックで優しい色使い。 オレンジ系のカーテンとの相性はバツグン。 濃い紺色がほどよい引き締め役になっています。

カーテンとクッションを共布でコーディネート
カーテンの柄にあわせて緑をアクセントにした、ナチュラルなリビング

・・・ カーテンの柄やクッションに、バランスよく緑を配置。 落ち着いた色のソファ、ナチュラル素材の家具、本物のグリーン ・・・ ホッとくつろげるリビングです。

カーテンとクッションのカラーコーディネートがポイント!

【緑】 はオールマイティー

【緑】 は季節を問わずいつも安心感を与えてくれる優しい色です。 季節ごとにお部屋のインテリアを変えるのは案外大変な作業ですから、迷ったときは 【緑】 に頼ってみてはいかがですか?

【緑】 はゆったり

【緑】 は時間の経過を短く感じさせ、時間の経過をあまり意識させない色。書斎やゆったりとくつろぐリビングに取り入れてみてはいかがでしょう?

【緑】 で安眠

【青】 と同じく、「血圧を下げる」 効果があり 「リラックス」 させてくれる 【緑】 は、寝室にオススメです。目に優しいですし、朝起きたときもすっきりおだやかに目覚めることができます。

その他の 【緑】 のイメージ

やはり 「自然・アウトドア」 というイメージ。また、葉のイメージから 「少年」 「成長」、あるいは 「新鮮」 といったイメージもあります。 「平和」「柔和」 「公平」 「理想」 といった 「社会性」 も持っている 【緑】 。 「バランス」 がよく、「清々しさ」 「若々しさ」 を持ち、「親愛」 の色でもある、「安息」 の色です。

次のページでは 【緑】 に関するさまざまなエピソードをご紹介します
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(2006年3月作成)

本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

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