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ガラスの雑学集
ガラスは液体?
ガラスは「液体のような性質を持った固体」です。固体は分子が規則正しく配列された結晶構造をもちますが、ガラスの分子はバラバラで結晶構造をもたないそうです。
ガラスは1300℃〜1600℃という高温でドロドロにとけ、500℃〜700℃以下に温度が下がるとねばっこさを増し、粒子が規則正しく並ばないままかたまってしまいます。
ガラスのように分子の配列が液体のような、結晶構造をもたない硬い物質を「アモルファス」と呼び、研究が進んでいるそうです。
強化ガラスと耐熱ガラス
強化ガラスは板ガラスを700度くらいまで熱し、急冷して作ります。普通のガラスより3〜5倍の強度があるといわれています。もし割れても、破片がこまかい粒状になるので二次災害になりにくいガラスです。
耐熱ガラスは熱による膨張を少なくしたガラスです。ガラスは伝導率が低く、熱が加わると熱くなって膨張した部分とそうでない部分のひずみによって割れてしまいます。耐熱ガラスや超耐熱ガラスは、別の素材を加えたり結晶化させることによって膨張率を小さくしています。
日本への伝来
日本に初めてガラスを持ち込んだのはフランシスコ・ザビエル。ガラスはキリスト教と共に伝わりました。やがてオランダとも貿易が始まると、オランダからギヤマン彫りと呼ばれる、表面にダイアモンドで描画したガラス器がたくさん入ってきます。ガラスのことをギヤマンと呼ぶことがあるのは、オランダのギヤマン彫りからきています。
このとき、運行中にガラス器が割れないよう箱に詰められたのが乾燥したクローバー。それが由来でシロツメクサ(白詰草)という和名がつけられています。
しつこい汚れには酸!
ガラス食器をくもらせる原因は。牛乳などのたんぱく質、またカルシウムやマグネシウムなどです。食器用の洗剤で落ちない場合は、歯ブラシにレモン汁と塩をつけてこすると良く落ちます。レモン汁の変わりに酢でもOK。酸が汚れを分解し、塩が研磨材の役割をしてピカピカにしてくれます。
琉球ガラス
琉球ガラスの歴史は沖縄の工芸品の中では浅く、明治時代中期に始まります。
工芸品として発展したのが戦後。アメリカ軍が持ち込んだ清涼飲料水の空き瓶を溶かして再利用し始めてからです。不純物が混ざるため気泡が入り、ぽってりと厚いガラスになる。それが手作りの味わいとなって、アメリカ兵に人気を呼びました。
底にひび模様を走らせ、大小の気泡を散りばめた琉球ガラスは、洗練された技術の中にも素朴な味わいを残しています。
琉球ガラスのあの深みのある独特の色は、コーラやサイダーのビンを再利用していた頃の名残なんですね。
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