キッチン収納

キッチンという限られた空間では、食器棚の扉の開け方1つとっても、動線に大きく関わってきます。開き扉・引き戸・フラップ扉・・・、使い勝手にも一長一短があり、周りの空間との兼ね合いも違います。「開き扉」と「引き戸」の長所短所をまとめてみましたので、家具選びの参考になさってみてください。

開き戸

開き扉は全開できます
扉を開けたままにしておくとちょっと危険
前面がフラットになり、見た目がスッキリ

□扉が全開するので出し入れがしやすい
□内部をフルに使うことができる
■扉を開く時にスペースがたくさん必要なので、狭いキッチンに不向き
■扉を開けたままにしておくと、頭などをぶつける危険がある
■扉を開けた時、壁にぶつかって取っ手や扉、壁を傷つける場合がある
■地震の際、扉が開いて危険
□前面がフラットになり、デザイン性がよい
■開け閉めの時、音が気になる場合がある

引き戸

扉は半分しか開きません
扉2枚の厚みが必要
レールにほこりがたまりやすい

■扉が半分しか開かないので、出し入れしづらい
■中央の使い勝手が悪く、収納量が落ちる
□扉を開く時に余分なスペースが要らない
□扉を開けたままキッチンで作業ができる
■扉2枚分の厚みが必要なので、奥行内寸が弱冠少なくなる
□地震の際、扉が開く危険が少ない
■レールにほこりがたまる
■たてつけが悪くなることがある

・地震の際は引き戸なら絶対安全というわけではありません。横揺れが続けば引き戸も開いてしまいますし、そもそもガラスが割れてしまえば、中のものが飛び出して大変危険です。割れ物が多い場所ですから、「食器棚本体を壁に固定する」「ガラス飛散防止フィルムを貼る」など、耐震対策をしっかりしましょう。
・引出しは奥のものも簡単に取り出せるので、お茶碗や小鉢の収納に便利です。
・どんな食器棚を選ぶにしろ、扉を開けたり・・、引出しをひいたり・・、必ず触って試してみることが大事です。

天井までの食器棚にたっぷりの食器、機能的なレンジボードにキッチン家電をすべて組み込んで、キッチンはスッキリ!・・・とは、なかなかいかないのが現実。食器棚とレンジボード・・どちらかしか置けない狭いキッチンの場合、スッキリ見せたいのか・・使い勝手をよくしたいのか・・、収納量を確保したいのか・・すべてをコンパクトにまとめたいのか・・、悩むところです。

食器棚

ぬくもりのあるデザインも多数
収納はバッチリ

□食器や食品ストックなどの収納が確保できる
■レンジ・炊飯器・ポット・コーヒーメーカー・トースターなど、別に置き場所を確保しなければならない
■作業スペースや食器をしまうときの仮置きスペースがない
□扉を閉めてしまえばフラットになり、見た目がスッキリ
□木の、ぬくもりのあるデザインも選べる
□転居や模様替え、買い替えをしたときに、キッチン以外の場所にも置ける

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レンジボード

カウンターは作業スペースにも
話題のスチームオーブンも置ける
ゴミ箱もきっちり収納

デザインも統一したい。ゴミ箱の置き場所も確保したい。使い勝手をよくしたい。・・・キッチンの悩みは尽きません。まず持ち物を把握すること。そして、自分にとって一番使い勝手がよいキッチンにするには何が一番重要かを考えて、キッチン収納を選びましょう。

キッチンの収納を考える際、ゴミ箱の置き場所を見落としがちです。可燃・不燃、さらに分別ゴミもとなると、ゴミ箱はかなりの大きさになりますし、スペースも必要です。使いやすく、邪魔にならず、インテリアにもなじむ、素敵なゴミ箱を見つけてください。

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ゴミ箱の置き場所や形も悩みどころです。ゴミ箱スペースのある食器棚や、ビルトインダストボックスがある食器棚もあります。キッチンのスペースを広く取りたい方、スッキリフラットに見せたい方にオススメ。
小さ目のゴミ箱を引出しに入れてしまう方法もありますが、ゴミを捨てにくい・あうゴミ箱が見つからないなどの難点があり、また食器棚の中にゴミ箱を入れること自体に抵抗がある方も少なくないでしょう。

キッチンのゴミ箱のポイントは、フタ付かそうでないか・分別できるかということ。
フタ付は見た目がスッキリし、ゴミのにおいも気になりません。ゴミを捨てる時にフタを開けるという動作が必要になるのが難点。フタを開けた瞬間のムワっとしたにおいが気になるから、フタなしがよいという方も多いようです。
お住まいの自治体にもよりますが、可燃・不燃のほかに、ビン・缶・資源ごみなどゴミの分別が大変です。スリムなゴミ箱、上下に重ねられるゴミ箱、引出し式で分別できるゴミ箱・・・などなど、便利なゴミ箱がたくさんありますので、キッチンにぴったりなゴミ箱を探してみてください。


(2010年6月作成)


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