食器棚の寿命は?
長持ちさせる方法と選び方

/ 最終更新日:2024/08/19

食器棚の寿命は?長持ちさせる方法と選び方

食器やキッチンまわりの家電を収納できる食器棚。新生活シーズンや、新居への引越しのタイミングで自宅への設置を検討している人も多いでしょう。

大型でもあり、家具の中でも高価な部類に入る食器棚ですが、寿命はどのくらいなのでしょうか。

この記事では、食器棚の寿命と長持ちさせる方法、そしてライフスタイルや住生活に応じた食器棚の選び方を解説します。

最後におすすめのブランドについても紹介していますので、参考にしてください。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店はこちら

取扱家具ブランド・インテリア一覧はこちら

食器棚の寿命

食器棚の寿命は、メーカーや素材、住環境やライフスタイルによって多少異なるかもしれませんが、10年〜20年程度の長期間であることが多いです。

なぜなら、木製で頑丈な作りとなるよう構造がしっかりしたものが多いため、基本的に長期間の使用に向いている家具といえるためです。

食器棚に限りませんが、無理な使い方をしたり、まったくメンテナンスをしなかったり、ということであれば早期の買い替えが必要となるでしょう。

もちろん、丁寧に使用していたとしても、取っ手部分などの細かい箇所が壊れてしまうことはあるかもしれません。

そのような場合でも、適切なメンテナンスを施せば、普段通りに使用する分には影響も少ないはずです。

ただし、食器棚はキッチンに設置する家具であるがゆえに注意すべきこともあります。

たとえば、ケトルやスチームレンジなどの家電を棚に置いた場合に発生する水蒸気もそのひとつ。

水蒸気が当たる部分が反ったり、割れてしまうような不具合が生じる可能性があります。スライド式になっていて、動かせるようになっている場合でも、多少の湿気は回避できない点には注意が必要です。

とくにプリント合板や突き板を使用した食器棚は、湿気に弱く、湿気に晒される期間が長くなると、剥がれや割れなどのリスクも発生してしまいます。

また、開戸などに不具合がある場合には早めに対処しましょう。使い勝手が悪くなるということもありますが、放置してしまったせいで扉が歪み、開閉しにくくなり、余計な修理費用がかかることもあるからです。

いずれにせよ、食器棚は適切なメンテナンスを続けておけば、長期間安心して使用できる家具であることは間違いありません。

食器棚を長持ちさせる方法

構造がしっかりしており、長期間の使用が可能となっている食器棚ですが、長持ちさせるためには、最低限のメンテナンスが必要となります。

具体的なメンテナンス方法は、「定期的な掃除」と「水蒸気対策」です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

定期的な掃除

食器棚は、こまめに拭き掃除することが大切です。

ホコリや汚れ、水気を拭き取ることで常に清潔な状態を保つことができます。とくにモノを置く部分はしっかり拭くようにしましょう。

食器の洗い方や拭き方が不十分だった場合、汚れがこびりついてしまい、簡単に落とせなくなります。

また、食器棚そのものにダメージを与えることにもなりますので、こまめに拭き掃除をしましょう。

あらかじめ傷つき防止のためのシートやトレーなどを活用するなどしておけば、傷や汚れの不安も少なくなりますが、それでも完全に防げるわけではありません。

防止策を施していたとしても、普段からの拭き掃除は定期的に行うようにしましょう。食器棚は、口に入れるものを扱うキッチン家具ですので、衛生的な観点からも清潔さにはこだわるべきです。

水蒸気対策

炊飯器や、スチームレンジ、ケトルなどが発する水蒸気が原因で、食器棚が傷んでしまう恐れがあることは前述したとおりです。

食器棚によっては、水蒸気が当たって発生する不具合から守るための素材(たとえば、モイスといった珪藻土のようなもの)を使っているものもありますので、そういったタイプを選ぶのもひとつの方法といえます。

あるいは、モイスなどの素材を天板あたりに、あとから取り付けることも可能です。極力、水蒸気が当たる面積が減るような対策をうっておくといいでしょう。

食器棚の選び方

続いて、食器棚の選び方について見ていきます。

扉のタイプ、食器棚の形などに違いがありますので、それぞれの特徴とメリットを確認し、住環境やライフスタイルにあったものを選ぶようにしましょう。

食器棚を選ぶ前に

スペースにあった食器棚を選ぶため、設置場所の寸法をあらかじめ測るようにしてください。とくに、高さをチェックすることを忘れがちな方が多いため注意しましょう。

賃貸マンションへ設置する場合、柱や梁に食器棚が当たって傷をつけてしまわないか確認が必要です。家具の設置による傷は、補償が必要となる可能性もあるためです。

また、食器棚が届いたものの、電子レンジの奥行きが大きくて入らない、などが起きないよう、使用中の家電で食器棚へ置くもののサイズ感も調べておくと安心です。

扉のタイプを選ぶ

扉のタイプは2つあり、「開き戸」と「引き戸(スライド式)」です。

開き戸は、扉を開けるため食器棚の手前にスペースが必要となります。全開できるため食器の出し入れなどはスムーズに行える点はメリットといえます。

一方、引き戸は、開き戸と比べると扉が半分しか開けられません。しかしその分手前のスペースが不要となります。また扉が前面に開かないため、万が一地震が起こった際に、食器が落ちてこないため安心です。

ご自宅の設置場所やスペースなどから、扉のタイプを検討するといいでしょう。

形を選ぶ

形は、大きくは上台と下台のタイプに分かれます。

上台の中でもオープンタイプと棚板タイプがあり、家電を収納したいのならオープンタイプがおすすめです。家電を収納しないとしても、そのまま作業スペースとなるのでキッチンスペースが狭い時には便利です。

高熱や蒸気を発するスチームレンジを置きたいと考えている場合は、スチームレンジ対応の食器棚を選ぶようにしましょう。

棚板タイプは、家電を収納できない分、食器を収納できます。比較的、木製のタイプが多いのも特徴です。

下台も同様に2つのタイプがあります。棚板タイプは、収納したいものにあわせて、棚板の高さを変えられるのが特徴です。ただし、奥のものを取り出しづらいのが難点といえます。

もうひとつが、最近増えている引き出しタイプ。こちらは奥のものまで出し入れがスムーズにでき、収納されているものが上から一目でわかるのがメリットです。

このように、食器棚といってもさまざまなタイプがあり、それぞれにメリットや特徴があります。

スペースや住環境によって選ぶタイプはある程度絞られますが、そこからは使い勝手やデザイン性など、好みで決めるといいでしょう。

【関連記事】食器棚の選び方

ブランド紹介

食器棚のブランドの特徴について、解説します。

パモウナ

Pamouna / パモウナ

パモウナは食器棚やテレビボードなどの収納家具に特化し、商品の開発、製造、販売店への出荷まで自社で行っている国産の家具メーカーです。

食器棚や、キッチンボード、カップボード、壁面収納のほか、ソファーやダイニングセットに至るまで、シンプルなデザインのシリーズを展開しています。

なかでも食器棚は、キッチンまわりの家電を収納できる上台と下台を豊富なパーツからセミオーダー感覚で選べるため、希望のカスタマイズができることで人気を集めています。

パモウナの家具は「耐水性」「対汚性」「耐摩擦性」に優れており、傷に強く、汚れも簡単に拭き取れるという特徴があります。そのため、美しく清潔な状態を維持できるでしょう。

また、アルミ複合板を採用していることで、熱や蒸気に強いこともおすすめする理由のひとつ。家具本体の耐久性も飛躍的に向上しているため、長く安心して使用できます。

収納部分の引き出しにもこだわっており、軽く動き出す始動性、静かで滑らかな走行性、勢いよく閉めても衝撃を与えない吸収性に定評があります。

もちろん耐久性も高く、使い心地の良さも長期的に保つため、世界的メーカー「ヘティヒ社」のクアドロレールを一部製品に採用。

また、汚れをかき出しながら走行するという「セルフクリーニング機能」を搭載しているため、メンテナンスが不要である点もメリットといえます。

パウモナの詳細はこちら

綾野製作所

綾野製作所

AYANO 綾野製作所は高機能、高品質を誇る国内収納家具メーカーであり、4つの特徴があります。

まず、AYANOの家具は多彩な組み合わせが可能となるユニット式を採用していることです。居住空間や住む人の好みに合わせてカスタマイズできるため、理想の空間を作り出せるでしょう。

アイテムが豊富であり、高さや幅、奥行きのサイズが選べるフィットシステムを採用しているAYANOだからこそ可能なのです。

続いては、耐久性の高さで、より長く使ってもらうため、AYANOの食器棚には蒸気を吸放出する適湿化素材モイスが搭載されています。

スチームレンジなどをおきたい方にはおすすめといえるでしょう。

さらに、さまざまな地震対策も施されており、飛散防止効果フィルム貼ガラスや、脱落しない吊り式の引き戸で強い揺れによる落下も防ぎます。

感知式耐震ラッチを取り付けることで、強い揺れに反応して扉が自動的にロックがかかる仕組みも採用されています。

3つ目は、使い勝手の良さ。とくに高く評価されているのが、引き出しです。

パモウナ同様、高品質で知られるドイツ・ヘティヒ社の引き出しシステムを搭載した高性能食器棚を開発し、耐荷重性能や滑らかな走行性能は毎日の家事の負担やストレスを軽減してくれるでしょう。

そのほか、引き戸の使いやすさを追求するため、上吊り式引き戸を完成させるなど、常に使いやすさを追求しています。

最後は、美しいデザインであることです。

AYANOでは、暮らしの空間にフィットする、使うほど好きになれる「本物の家具」をつくる、というコンセプトがあります。

そのために、造形美と機能美、この2つの美しさを追求したデザインのもと、各種家具が生み出されています。

AYANO 綾野製作所の詳細はこちら 取扱インテリア・家具ブランド一覧へ

各製品の特徴を把握し最適な食器棚選びを

食器棚は、拭き掃除や水蒸気対策など、適切なメンテナンスを施すことで長く使用できます。

扉のタイプや、形など、種類はいくつかあるため、住環境やライフスタイルに応じて、最適な食器棚を選択するようにしましょう。

おすすめする食器棚のブランドとしては、パモウナと綾野製作所があります。いずれも国産の家具ブランドであり、品質には定評があります。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。

コラム「ちょっとインテリア」トップへ

ツイート