ローソファのメリットとは?デメリットや選び方を解説!

/ 最終更新日:2024/08/19

ローソファのメリットとは?デメリットや選び方を解説!

ローソファは低い座面でゆったりとした座り心地や、部屋の広がりを感じさせてくれるメリットがある家具です。しかし他の高さのある家具との相性が悪かったり、立ち座りに苦労したりするデメリットもあります。

そこで本記事では、ローソファのメリットやデメリット、選び方のポイントについて徹底解説します。

この記事を読めば、ご自身にピッタリのローソファを選ぶことができ、優雅なくつろぎの時間をお過ごしいただけるでしょう。

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ローソファとは

ローソファとは、低いソファのことを指します。どの程度の高さをローソファというのか、明確に定義されてはいませんが、ソファは40~50cmの高さであることが多いため、一般的には40cmよりも低いものをローソファと呼ぶ傾向があります。

ローソファの「ロー」は英語の「low:低い」を意味していますが、低いのはソファ全体というわけではありません。ローソファは基本的に座面が低いものを指します。

ローソファと間違いやすいものに、「ローバックソファ」があります。こちらは背もたれが低いソファを指しますので、まぎらわしいと思いますが覚えておくとよいでしょう。

ローソファのメリット

通常のソファにはない、ローソファならではのメリットについて解説します。

部屋に解放感を生み出せる

ソファは家具の中でも大きいため、部屋に置くと圧迫感を与えることがあります。幅が広く、高さのあるものは、どうしても主張が強くなりがちです。

ローソファは高さが抑えられているため、幅があっても天井までの高さに余裕が生まれ、部屋に解放感を生み出せるメリットがあります。

床に座るのに近い感覚

日本は床に座って生活する家庭が多いため、座面の高いソファに腰かけると何となく落ち着かないと思う方もいるのではないでしょうか。

ローソファは床に座るのに近い感覚で使えるため、ソファと床の間を座ったまま行き来したり、赤ちゃんがハイハイの延長で床からソファに乗ったりできます。

足を延ばして座れる

座面が低いため、足を延ばして座れます。通常のソファは腰かけて使いますが、ローソファでは後ろによりかかって大きく足を延ばすと、まるで寝ころんでいるような姿勢になれます。

こり固まった腰・背中・足などの筋肉をよく伸ばし、リラックスできるのが足を延ばして座れるローソファのメリットです。

こたつソファができる

冬の寒い日は、こたつに入ると気持ちいいですよね。しかし、ソファに腰かけているとこたつは使いにくいものです。

ローソファを使えば、ソファに座ったままこたつに入ることができます。こたつソファはやわらかな座り心地を感じながら、こたつの温かさも同時に味わえる極上のスタイルといえるでしょう。

和室にも合わせることができる

ソファといえば「洋室やリビングに置くもの」といった固定観念は捨てて、和室に置いてみるのはいかがでしょうか。ローソファは畳との高低差が少なく、ソファと行き来がしやすいだけでなく、どちらに寝ころんでもかまいません。

木や竹など、自然の素材を使ったソファを選べば、和室と調和のとれた空間になるでしょう。和室とソファの相性は意外にいいものです。

安全

ソファを使っていて心配なのは、小さいお子さんの転落やペットの飛び降りなどです。常に見張っているわけにもいかないため、高さのあるソファは使いにくいと思う方もいます。

ローソファなら多少目を離せない状況でも、転落の心配がないため、けがをする危険性が少なくなります。安全にソファを使いたいのであれば、ローソファを選んでおくとよいでしょう。

ローソファのデメリット

ローソファは座面の低さゆえにデメリットだと感じる部分もありますので、以下で解説していきます。

背の高い家具と相性が悪い

すでに背の高い家具がそろっていると、ローソファと他の家具の高さに差が生じ、チグハグな印象になってしまいます。高めのテレビボードを使っていると目線が合わなくなり、頭を上げなければなりません。

目線が高すぎると首や肩こりなど体にも悪影響を与えてしまうため、ローソファを快適に使いたいのであれば、他の家具も同様に低いものでそろえるとよいでしょう。

ソファ下が掃除しにくい

ローソファは床と座面がほぼ密着しているため、ソファ下の掃除がしにくいデメリットがあります。

高さがあって脚が付いているソファなら、掃除機やワイパーを入れてサッと掃除できますが、ローソファは位置を変えなければなりません。

掃除のしやすさを重視するのなら、ローソファでも脚付きのものを選ぶか、通常のソファを使った方がよいでしょう。

座ったり、立ち上がったりする際に足腰に負担がかかることも

座面が低いと、座ったり立ち上がったりする際に足腰に負担がかかります。

低い位置から立ち上がるためには、大きく体を曲げて足に力を入れないといけないため、足腰に痛みがある方や高齢の方にとっては大変です。

座る際も、思ったよりも低い位置にお尻を下ろさないといけないため、通常のソファや椅子に腰かけるよりも深くしゃがみ込む必要があり、負担が大きくなってしまいます。

ローソファの選び方

ローソファのメリット・デメリットを知っていただいたところで、どのような選び方があるのかを解説します。

サイズ

サイズで選ぶ際は、幅を確認しておきましょう。

ソファのサイズは幅によって「1人掛け」「2人掛け」などと分類されています。家族構成によって何人で使用するかを決め、何人掛けのソファが必要なのかを明確にします。

サイズの目安は以下のとおりです。

  • ・1人掛け:90~100cm
  • ・2人掛け:140~160cm
  • ・3人掛け:170~200cm

また、部屋の大きさによって置けるソファも決まってきます。少なくとも6畳程度の広さは合った方がよいため、6畳未満の部屋で使用する場合は1人掛けでも狭いかもしれません。

目安として、部屋の広さに対して置けるソファのサイズは以下のとおりです。

  • ・6畳前後:1人掛けか小さめの2人掛け
  • ・8畳前後:2人掛けか小さめの3人掛け
  • ・10畳以上:3人掛けを置いても部屋に余裕あり

カラー

カラーはソファ自体の雰囲気を決めるだけでなく、部屋との馴染み具合にも影響します。

各カラーのもつイメージを知っておくと選びやすくなるでしょう。

  • ・ホワイト:清潔・純粋
  • ・ブラウン:安心・堅実
  • ・グリーン:自然・安らぎ・癒やし
  • ・ブルー:冷涼・冷静
  • ・レッド:派手・情熱・活発
  • ・イエロー:陽気・楽観
  • ・ブラック:シック・高級

上記カラーのイメージを把握できたら、部屋全体のテイストを決めましょう。テイストに合わせて統一感をもたせると、部屋へよく馴染むようになります。

または、あえてソファを部屋のテイストと異なるカラーでアクセントにしても楽しめるでしょう。

素材

ソファを素材で選ぶ際には、張地・クッション・支持構造・フレームなどから選びましょう。

それぞれの素材には以下のような特徴があります。

【張地】

  • ・布地:肌触りがソフトでカジュアルな雰囲気
  • ・合成皮革:本革のような質感がありつつも安価で手入れがしやすい
  • ・本革:独特の肌触りや質感、重厚感がある

【クッション】

  • ・羽毛:やさしく、ふんわりとした座り心地
  • ・ウレタン:羽毛よりも硬いが包み込むような座り心地
  • ・綿:羽毛とウレタンの間くらいの硬さや弾力
  • ・シリコンフィル綿:羽毛に近い座り心地をもちつつ、低コスト

【支持構造】

  • ・ポケットコイル:座る人の体型や位置に応じたフィット感のある座り心地
  • ・コイルスプリング:座面のどの位置でも弾力が同じで、ソファへの負担が少ない
  • ・Sバネ:中央は弾力があり、端の方は硬さがある
  • ・ウェービングベルト:しなやかな弾力をもち、軽くて音が静か

【フレーム】

  • ・木製:温もりがありナチュラルな雰囲気
  • ・鉄:重厚感や高級感
  • ・スチール:スタイリッシュでモダン
  • ・木以外の植物:アジアンテイストなど異国の雰囲気

座り心地

座り心地はソファによって異なります。硬めか柔らかめを好みで選ぶとよいのですが、できれば長時間座ることを想定しておきましょう。

ソファは長くリラックスして使いたい人が多いと思います。座った瞬間に心地よくても、長く座っているとお尻が痛くなることもあるでしょう。

そのため、必ず現物に座って確認しておくことが大切です。

ローソファのメンテナンス方法

ローソファを長く愛用していくためには定期的なメンテナンスが大切です。ソファの寿命を延ばせるよう、メンテナンス方法を解説します。

まず、どのような素材のソファでも普段の手入れは共通しています。掃除機や粘着テープのコロコロなどを使い、ゴミや髪の毛をとりましょう。布の目につまった取りにくいゴミは、ブラシを使って取り除きます。

素材によるメンテナンスの違いは以下のとおりです。

【布製ソファ】

表面の汚れは掃除機で取り除き、液体汚れは薄めた中性洗剤を少量使い、たたきながら馴染ませるとよいでしょう。

【革製ソファ】

合成皮革は掃除機を使うと傷つく可能性があるため、乾拭きしてから薄めた中性洗剤を付けたタオルで拭きましょう。その後水拭きと乾拭きをします。

本革は専用のクリーナーを使って拭きあげますが、先にゴミをとり、乾拭きしてから固く絞ったタオルで拭いて汚れを落としやすくしておきます。

その後、本革用のクリーナーで拭いていきましょう。クリーナーで汚れがとれたら保護クリームを塗り、乾拭きします。

【湿気対策】

ローソファの中でも脚がなく床に接するタイプでは、湿気がたまりカビやダニが発生することがあります。そのため、定期的にソファを立てたり風を通したりして、湿気を逃がすとよいでしょう。

【クッション】

座面のクッションは、頻繁に座る場所から徐々にへたってきます。クッションの取り外しができ、かつ前後左右で仕様が同じものであれば、使用頻度の少ない場所を入れ替えておくとよいでしょう。

ブランド紹介

ローソファを取り扱うブランドを紹介します。

フランネルソファ

フランネルソファは機械による量産ではなく、職人が1台ずつ手作業で作っていることが特徴です。デザイン性・耐久性・仕上がりに満足せず、つねに時代に合わせてマイナーチェンジを繰り返す妥協のなさにも注目です。

脚の種類・背クッションの高さ・生地の種類を選べるため、多様なスタイルに合わせたあなただけのこだわりソファで、理想の暮らしが叶うでしょう。

ローソファには「シエスタ」があり「座る」と「寝る」を同時に実現しています。リビングで長時間くつろげるよう設計されたフォルムには無駄がなく、ゆったりと過ごせるでしょう。

フランネルソファの詳細はこちら

リーンロゼ

リーンロゼは傘とステッキのメーカーとして創業し、有名デザイナーとのコラボ製品で高い技術を誇る家具ブランドです。モダンではなく、より自由度の高い「コンテンポラリー」なスタイルを提供しています。

世界中で愛される「TOGO」は奇跡のソファとよばれ、40年以上経っても同社のベストセラーとして圧倒的な存在感を放っています。現代の生活スタイルに合わせた機能性やデザイン性を兼ね備え、和室においても違和感や圧迫感なく使える汎用性の高さも特徴です。

リーンロゼの詳細はこちら

飛騨産業

1920年創業の飛騨産業は、日本を代表する家具産地・飛騨高山の老舗家具メーカーです。「曲木」という木を蒸して曲げる技法で作られた数々の家具は、長年評価されています。

ソファの人気ブランド「SEOTO」は、アーム部から背もたれまでのカーブや後脚の美しさに定評があり、シンプルでありながらも高級感のある作りが特徴です。

座面の高さは38cmとローソファに分類され、派手に主張しないため他のインテリアと合わせやすくなっています。

背中のクッションが上下に分かれているため、体の湾曲にフィットして快適かつ無理のない姿勢で座っていられるのも人気の理由です。

飛騨産業の詳細はこちら

マスターウォール

マスターウォールは、アカセ木工から生まれた家具ブランドです。北米産のウォールナット材を厳選して使用し、品質に徹底的なこだわりを見せています。

環境問題にも配慮し、受注後の木取り・製造など、長期的に見たサステイナブルな取り組みにも力を入れている点が特徴です。

同社の「ヘヴン950ソファ」は、独自の木材の使い方にこだわり、美しい木目を活かしながら高級感あるデザインを実現しました。アーム部や背もたれなど、フレームとその接合部の美しさが特徴で、単に座るだけでなく部屋の間仕切りやアクセントとしても活用できます。

マスターウォールの詳細はこちら

マルイチセーリング

1950年に「小林椅子店」として開業したマルイチセーリングは、暮らしの中のくつろぎの形を大切にした商品を作り続けています。

日本人の「背もたれに体を傾け床に座るスタイル」からヒントを得て作った「スキップ」は「床に暮らす」がコンセプトであり、大ヒットを記録し現在も根強い人気があります。

「スキップ4」は、キルティング仕様の背もたれとスクエア型のフォルムが特徴的で、独特の和モダンな雰囲気が楽しめる一品です。

座面が床に近いため、くつろぎ方の自由度が高く、あぐらやごろ寝姿勢で快適に過ごすことができます。

マルイチセーリングの詳細はこちら

ニーズに合わせて最適なローソファを選びましょう

いかがでしたか?

本記事ではローソファのメリットとデメリット、選び方などについて解説しました。

通常のソファとは異なるローソファの魅力は、デザインや機能性にあります。デメリットも踏まえ、ご自身のニーズにあうものを選んでいただければ幸いです。



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