ハイバックソファ|メリット・デメリットと利用が向いているシーン
公開日:2023/03/29 / 最終更新日:2024/10/24
ソファは、背もたれの高さで分類される「ハイバックソファ」と「ローバックソファ」がありますが、座り心地はどのように違うのか知りたいとお考えではないでしょうか。
そこで本記事では、ハイバックソファとローバックソファの特徴や選び方、そしてメリットとデメリットを紹介します。ぜひ、ソファ選びの参考にしてください。
目次
ハイバックソファとは
ハイバックソファとは、背もたれが高いソファを指します。ソファに座ったとき、背中と首をしっかり支えてくれるため座り心地が良くリラックスできるソファです。
ローバックソファとは
ローバックソファは、ハイバックソファに比べて低い背もたれが特徴的。背中を少し倒して座れるため、寛ぎたい場合におすすめできるソファです。
ハイバックソファのメリット
まずは、ハイバックソファのメリットについて見ていきましょう。
頭まで支えてくれるのでリラックスできる
背もたれの高さがあるハイバックソファは、頭までしっかりと支えてくれるためリラックスできます。また長時間、映画やテレビでスポーツ観戦をしても、疲れを感じさせないのはハイバックソファの最大のメリットです。
高級感がある
ハイバックソファは、背もたれが高く横幅が広いため存在感があります。また、そのボリュームがあり肉厚なボディは、一般的に高級なインテリアに求められる「存在感」と「豪華さ」の演出が可能。
またハイバックソファは、一般的に快適な座り心地を提供するため、高品質のクッションを使用していることが多く、高級感だけでなく快適性も兼ね備えています。
部屋の間仕切りになる
ハイバックソファは背もたれが高いため、部屋の間仕切りとして利用ができます。例えば、LDK(リビングダイニングキッチン)では、食事する場所にはダイニングテーブルを置き、リラックスするリビングスペースにソファを設置して空間を区切るイメージです。
ハイバックソファのデメリット
一方で、吹き抜けには留意すべきデメリットも存在します。
圧迫感があるため、部屋が狭く感じる
ハイバックソファは背もたれが高いので圧迫感があり、コンパクトな空間だと部屋が狭く感じることがあります。しかし部屋が広い場合、ハイバックソファの大きさは、あまり気にならないでしょう。
圧迫感を減らすインテリアのコツ
圧迫感を回避するには、壁に近い場所に設置したり、壁と同系色なソファにしたりすることで部屋に馴染み、開放的な雰囲気となるのでおすすめです。
使い方を間違えると疲れの原因に
ハイバックソファはリラックスできますが、腰痛などで長時間同じ姿勢でいることがつらい方には快適とはいえません。なぜならハイバックソファは、体制をこまめに変えたくても、姿勢が固定されやすいため疲労感が溜まりやすいと感じるためです。
ですがそんな方は、リクライニングができるものやヘッドレストを移動させることができるソファを選ぶと解決できます。
さらに腰痛がある方は、クッションが硬いものを選ぶと良いでしょう。硬さがあると身体が沈み込まないため、腰への負担が軽減され体制も楽に変えられるのでおすすめです。
スマートフォンやタブレットが使いにくい
ハイバックソファは、頭を支えて座ることで首や肩への負担が軽くなります。しかし、スマートフォンやタブレットを使用するとき、機器を目線が合う場所へ移動させる必要があり腕に負担がかかります。
サイズが大きいため、搬入が困難な場合がある
ハイバックソファは背もたれが高く、腰部分も深いため大きなサイズになります。これにより、ドアや階段などの通路が狭く回転スペースが少ない場合では搬入が困難になることも少なくありません。
またハイバックソファは、構造がしっかりとしているため重さがあります。階段や狭い通路などで搬入する場合には、人力で運ぶことができないことがあるため搬入ルートを確認しておきましょう。
ハイバックソファの選び方
ハイバックソファは、以下のような点に注意して選んでください。
使用人数で選ぶ
1人〜2人など少人数で使用する場合、1人用のハイバックソファを人数分設置する方法もあります。また使用する人数が多くゆったり寛ぎたい方は、2人掛けや3人掛けのソファを選ぶと良いでしょう。
サイズやカラーで選ぶ
ハイバックソファを選ぶ際、サイズで選ぶことも重要なポイントです。大きすぎると圧迫感がありリラックスできなくなる可能性があります。
また、小さすぎると窮屈でリラックスできず、後悔するかもしれません。設置場所のスペースを確認し、適切なサイズのソファを選ぶと良いでしょう。
なお、壁に沿ってソファを設置する場合は、インテリアのメインになるような、存在感のあるカラーを選ぶのもおすすめです。インテリアとの相性や、配置を見て選んでください。
レザーやファブリックなどの素材で選ぶ
素材によって、ソファの印象が変化します。ナチュラルな雰囲気や優しい質感を好むなら、ファブリックがおすすめ。
レザーは、経年変化により深い味わいが増すのが魅力的な素材です。インテリアに合った素材や、お手入れがしやすい素材を選ぶと良いでしょう。
ローバックソファのメリット
次に、ローバックソファのメリットを見ていきましょう。
部屋が狭いと感じることがない
ローバックソファは背もたれが低く、リビングとダイニングの間仕切りにソファを設置しても、視線をさえぎらないため広々とした空間を楽しめます。
座面が広いため、色々な座り方ができる
ローバックソファの座面は広く作られていることが多く、ソファで膝を抱えたりあぐらをかいたりさまざまな座り方ができます。
ハイバックソファと比べて体制を変えやすいので、長時間座っていても疲れにくいのもメリットのひとつです。
ローバックソファのデメリット
なお、ローバックソファで留意すべきデメリットも、併せて確認する必要があります。
頭が安定しない
背もたれが低いため、頭の位置が安定せず寛げない場合もあります。
しかしローバックソファは、横たわったり浅く座った状態で背もたれを使ったりすることでリラックスができますし、テレビや映画を観たり座って会話を楽しんだりしたい方は、ヘッドレストの取り外しができるソファを選ぶと快適です。
同じ姿勢になってしまい疲れの原因に
ローバックソファは、背もたれが低いため首や背中を支えられません。そのため、同じ姿勢を長時間座っていると腰や背中、肩などの疲れの原因となる恐れがあります。
ローバックソファの選び方
ローバックソファを購入する際、以下のような点に注意して選びましょう。
座面が低いタイプを選ぶ
ローバックソファは座面が低いタイプを選ぶとゆっくり寛げます。また、小さなお子さまがいる場合、ソファから落下する恐れがないため安心です。
オットマン付きのものを選ぶ
ソファにオットマンが付いていると、足を伸ばすことができます。そのため、座っているとき、脚の疲れを軽減することが可能。またオットマンは単体で使えるため、自由度が高い点もおすすめする理由です。
ハイバックorローバック?目的やシチュエーションごとの向き不向き
ハイバックソファ、ローバックソファは、どのようなシチュエーションに向いているのでしょうか。
適しているシチュエーションを簡単にまとめると次のようになります。
シチュエーション | ハイバックソファ | ローバックソファ |
部屋が狭い | × | 〇 |
部屋の開放感を重視したい | × | 〇 |
空間にメリハリをつけたい | 〇 | × |
リラックスタイムに使いたい | △ | 〇 |
空間に高級感を出したい | 〇 | △ |
3~4人家族で使いたい | △ | 〇 |
各シチュエーションについて、詳しく解説します。
部屋が狭い/部屋の開放感を重視したい
部屋が狭い、または部屋の開放感を重視したいと感じている場合は、ローバックソファがおすすめです。
ハイバックソファは背もたれが高いため、ローバックソファよりも存在感があります。
よく考えずに設置すると、部屋に対してソファが大きすぎると感じたり、部屋に入ったときに視界を遮られたりすることがあるでしょう。
表現を変えると、部屋を狭く感じてしまうことがあるのです。
背もたれが低いローバックソファであれば、これらの問題が発生する確率を抑えられます。
視界を遮らないため、狭い部屋に置いても圧迫感が生じにくく、開放感が生まれやすいためです。
存在感を抑えられる点は、ローバックソファの強みといえるでしょう。
リビングの空間にメリハリをつけたい(空間を仕切りたい)
リビングにメリハリをつけたい、広い空間を仕切りたいと感じている場合は、ハイバックソファが向いています。
高い背もたれで空間を視覚的、あるいは心理的に分割できるためです。
ハイバックソファを起点として、空間に異なる役割をもたせたり、空間の雰囲気を大きく変えたりできます。
例えば、ハイバックソファの前面をリビング、背面をダイニングとして活用するなどが考えられるでしょう。
ハイバックソファの背面を壁と捉えて、部屋を構築することもできます。
具体的には、背面に沿って本棚を設置したり、アートを飾ったりするとよいかもしれません。
ハイバックソファは部屋の中心として働いてくれるのです。
ローバックソファを仕切りの代わりに活用することもできますが、空間を視覚的、心理的に分割できないため、ハイバックソファほどの効果は期待できません。
空間を仕切りたい場合は、ハイバックソファがおすすめです。
リラックスタイムに使いたい
ソファでリラックスしたいと考えている場合は、ローバックソファがおすすめです。
座面を広く設計しているソファが多いため、膝を組んだり、胡坐をかいたり、寝転んだりするなど、いろいろな姿勢で過ごせます。
自由に体勢を変えられるため、ソファの上で長時間過ごしても、疲れにくいといえるでしょう。
たとえば、ソファの上で胡坐をかいて家族とおしゃべりを楽しんだり、寝転びながらテレビを見て休日を過ごしたりできます。
いろいろな姿勢で過ごせるため、スマホやタブレットを操作しやすい点もポイントです。
リラックスタイムに、スマホやタブレットを操作したい方にとっては、大きなメリットと考えられます。
ハイバックソファもリラックスタイムに向いていないわけではありません。
高い背もたれで全身を支えてくれるため、長時間座っていても疲れにくいと考えられています。
映画鑑賞や音楽鑑賞などに向いています。
ただし、ローバックソファのように、体勢を簡単に変えることはできません。
ソファの上で膝を組んだり、胡坐をかいたりすると、窮屈さを感じる恐れがあります。
ソファの上で体勢を変えたい場合は、リクライニング機能の付いたハイバックソファがおすすめです。
背もたれを倒せるため、リラックスして過ごせます。
リビングの空間に高級感を出したい
リビングに高級感を演出したい場合は、ハイバックソファを選んでみてはいかがでしょうか。
洗練されたデザインのものが多いうえ、素材を贅沢に使用しているため、高級感があります。
ハイバックソファならではの存在感、重厚感も見逃せません。
部屋が狭い場合はデメリットになりえますが、ある程度の広さがある部屋に配置すると、空間を引き締めてくれます。
インテリアの主役として活躍してくれる家具です。
もちろん、ローバックソファを使って高級感を演出することもできます。
ただし、ハイバックソファほどの存在感、重厚感はないため、基本的には他のインテリアと組み合わせて高級感を演出することになります。
難易度はやや高いといえるかもしれません。
3~4人家族で使いたい
3~4人で使いたい場合は、ローバックソファがおすすめです。
3人掛け、4人掛けであれば、ハイバックソファでも問題ありませんが、サイズが大きくなるため圧迫感が増してしまいます。
部屋とのバランスを考えてから選ぶことが大切です。
また、背もたれが高いため、視線が遮られてしまいます。
小さなお子さまやペットがいる場合は、この点にも配慮が必要です。
ローバックソファであれば、3人掛け、4人掛けであっても、圧迫感はそれほど大きくなりません。
背もたれが低いため、ハイバックソファに比べると死角もできにくいでしょう。
ソファの上でくつろぎやすい点もポイントです。
ソファが家族の憩いの場になることも考えられます。
使用する環境にもよりますが、以上を踏まえるとローバックソファがおすすめです。
ハイバックソファの家具ブランド紹介
それでは、ハイバックソファのおすすめ家具ブランドを紹介します。
カリモク家具
カリモク家具は、日本を代表する家具メーカーのひとつです。熟練された職人の技術やデザイン性に優れた高品質な家具を生産しています。
カリモク家具のロングセラーソファ「Z165」は、人間工学に基づきモールドウレタンクッションを採用。そして、ウレタン下部には、身体の形状にそって穴をあけ、体圧分散性を実現させました。適度な硬さを保つため、長時間座っていても疲れないソファです。
また、Z165ソファの美しく滑らかな曲線、そして木部の塗装色とレザーの色はインテリアにあわせて選べるので、どのような空間でも合わせることができるハイバックソファです。
ローバックソファの家具ブランド紹介
最後に、ローバックソファのおすすめ家具ブランドを紹介します。
Ligne Roset/リーン・ロゼ
リーン・ロゼは、フランス発祥の老舗家具メーカーです。1973年に発表されベストセラーソファとなったロゼトーゴは、4種類の比重が異なる高密度ウレタンフォームを組み合わせたロゼコレクション。
ロゼトーゴは、シーティング キルト式カバーにより座り心地の良く快適なソファです。3人掛けや2人掛け、1人掛けなどさまざまなタイプから選択が可能。また、座面高は38cmと低くロータイプソファなのでゆっくり寛げます。
冨士ファニチア
1959年に徳島県で誕生した家具ブランドです。
1977年から開発に取り組んできた成型合板に関しては、国内屈指の技術力を誇ります。
成型合板を活用した優美な曲線は冨士ファニチアの特徴といえるでしょう。
完全受注生産を採用している点もポイントです。
好きな樹種、塗装色、ファブリックを自由に選べます。
冨士ファニチアは、空間に広がりを演出してくれるローバックソファ「Novo」などを展開しています。
シーンに合わせた理想のソファを選びましょう
今回は、ハイバックソファとローバックソファの特徴やメリット・デメリットについて紹介しました。
ソファの背もたれの高さは、用途によって重要な役割があります。デザインや座り心地が良くても大きすぎて部屋を圧迫するとリラックスできません。
そのため部屋との調和を考え、アクセントになるデザインを選択。そして、長時間使っても疲れないのはどちらのタイプなのかを見極めて選ぶと良いでしょう。
東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。