エルゴヒューマンプロとベーシックの違い4つを解説
公開日:2023/03/29 / 最終更新日:2024/10/24
台湾のオフィスチェア専門ブランドであるエルゴヒューマンには多数のオフィスチェアがありますが、上位モデルの「エルゴヒューマンプロ」とスタンダードモデルの「エルゴヒューマンベーシック」の差がわからないという人もいると思います。
両者には機能や見た目の違いがあり価格も異なりますが、高い上位モデルを選べばよいというわけではありません。
そこで本記事では、両者の違いについて解説します。
この記事をお読みいただければ、ご自身にあったオフィスチェアが選べ、作業環境をより快適にできるでしょう。
目次
エルゴヒューマンとは
エルゴヒューマンは、台湾の専門ブランドであるエルゴヒューマンのオフィスチェアです。世界50ヵ国以上で評価、愛用されています。
エルゴヒューマンの大きな特徴には以下のものがあります。
- ・腰へのフィット感とサポート力を追求した設計になっている
- ・使う人の腰にかかる負担を軽減する、「独立型ランバーサポート」を搭載している
- ・エルゴノミクス(人間工学)をもとに、高い機能性と操作性が融合されている
これらの特徴により「自然な座り心地」「正しい姿勢の維持」を実現し、長時間のデスクワークによる負担を最小限に減らせるのです。
近年テレワークや在宅ワークをする人が増えているため、長時間のデスクワークで体の不調を訴えるケースも増えています。
エルゴヒューマンはそんなデスクワーカーの強い味方になるでしょう。
エルゴヒューマンプロとエルゴヒューマンベーシックの違い
エルゴヒューマンプロとエルゴヒューマンベーシックの違いについて解説します。
ヘッドレストの高さ
座高の高い人が座ると、ヘッドレスト付きの椅子では下部が肩に当たってしまうことがあります。
しかしプロでは4cm高くなっているため、頭全体が休めるよう絶妙な高さに設計されているのです。体格の目安では、座高で90cm以上(身長で170cm以上)ある人に推奨されます。
小柄な人が座るとヘッドレストの位置が高すぎてしまうため、購入前に一度座ってみて体へのフィット感を確認しておくとよいでしょう。
前傾チルト機能
エルゴヒューマンプロに搭載されている「前傾チルト機能」は、デスクワーカーがかがんで作業する際に、体の負担を軽減してくれます。座面の後ろ側を前側より20mmまで高くできる機能が備わっており、高さ調整により太ももの裏や下腹部にかかる圧迫力を軽減してくれるのです。
PCの使用や筆記作業する人は前にかがむことが多いため、圧迫により足の循環が悪くなったり、内臓への負担がかかったりします。循環が悪くなると、むくみやしびれが起こり、内臓への圧迫によって膀胱(ぼうこう)や子宮などにも悪影響を与えてしまいます。
さらに、前かがみの姿勢が長くなると猫背の原因になり、肩こりや頭痛を引き起こすこともあるでしょう。
前傾チルト機能を利用すると、姿勢が正されて長時間の作業も負担を少なくして行えます。
座面の高さを変えたいときは、背もたれ側の座面下にあるダイヤルを調節するだけです。
ベーシックでは前傾チルト機能がないため、体をかがめた際の圧迫を避けられないことがあります。ふだんから太もも裏や下腹部の圧迫感があり気になる人は、プロを使用するとよいでしょう。
フレームの重厚感
プロのフレームは、ベーシックよりも重厚感があります。「アルミダイキャストフレーム」という、ポリッシュ仕上げのフレームをふんだんに使用しており、剛性・耐久性の高さが特徴です。
ベーシックではヘッドレストの支柱に樹脂を使用していますが、プロではアルミ製になっています。
バックレストのデザインにもこだわっており、ベーシックではスクエア型であるのに対し、プロではV字型のスタイリッシュなフォルムになっています。特に後方から見た時の違いは一目瞭然です。メタリックな輝きもあいまって高い重厚感を放つのがわかります。
キャスターベース(脚部)にも注目です。ベーシックの直線的なフォルムに対し、プロでは曲線型でなめらかさが感じられます。
ベーシックと見比べると、フレームの細部にまでこだわりを発見できるのが大きな特徴です。オフィスに設置すると、大人のスタイリッシュな雰囲気を感じられるでしょう。
オットマンモデルの有無
プロでは「オットマンモデル」があり、足置きの有無で選べます。ベーシックにオットマンモデルはありません。
オットマンを使用したい場合は、プロのオットマンモデルか「エルゴヒューマンフィット」を選びましょう。
オットマンモデルでは、用途に応じて足を置いたり収納スペースを確保したりと使い分けが可能です。
そのため、大勢が集まらず個人のスペースが確保できるオフィスであれば、オットマンモデルはおすすめです。
エルゴヒューマンプロとエルゴヒューマンベーシックの共通点
エルゴヒューマンプロとエルゴヒューマンベーシックの共通点には以下のものがあります。
- ・独立型ランバーサポート搭載
- ・ヘッドレストの高さ・角度の調整
- ・アームレストの高さ(9段階)・角度(5段階)・前後・左右の調整
- ・座面の前後・高さの調整
- ・バックレスト・ランバーサポートの高さ調整
- ・リクライニング機能
- ・リクライニングのかたさ調整
- ・PUキャスター
ベーシックでも通常のデスクワークはほとんど支障なく行えます。
両者の違いで解説した「体格」「機能性」「見た目」において、「どの部分を重視するか」で選んでいただくとよいでしょう。
こちらの記事では、リクライニングチェアについて解説していますので、迷われている方はぜひ参考にしてください。
【関連記事】リクライニングチェアの選び方
それぞれおすすめな人
エルゴヒューマンプロと、エルゴヒューマンベーシックそれぞれにおいて、おすすめな人を解説します。
プロがおすすめな人
長時間のデスクワークで肩・首・腰の痛みや、足のしびれ、体の不調を感じやすい人はプロにするとよいでしょう。前傾チルト機能によって良い姿勢を保ち、快適な作業環境にすることをおすすめします。
体型から選ぶ場合、身長が170cm以上の人もプロにするとよいでしょう。ヘッドレストが高くなっているため、あまり身長の高い人がベーシックに座ると、ヘッドレストがずいぶん下にきてしまいます。
見た目重視であれば、重厚感のあるスタイリッシュなデザインのプロがおすすめです。
ベーシックがおすすめな人
ベーシックでも基本的には、快適に作業できる機能が十分に搭載されています。
そのため、長時間作業しても体に違和感なく快適に過ごせる人は、前傾チルト機能のないベーシックで問題ありません。
ベーシックは高身長向けではないため、170cm以下の人が使うことをおすすめします。プロにするとヘッドレストが高すぎてしまい、頭全体をカバーできません。
見た目も細部にまでこだわりがなければ、ベーシックでよいでしょう。
両者の価格差は約1万円ですので、極力安く購入したい人にもおすすめです。
その他エルゴヒューマンのタイプ
エルゴヒューマンには、プロ・ベーシックの他にも豊富にラインナップがあります。
以下で「エルゴヒューマンフィット」「エルゴヒューマンエンジョイ」の2点について解説します。
エルゴヒューマンフィット
エルゴヒューマンフィットは、日本人向けの製品です。
ミドルサイズで展開されており、小柄な女性から平均的な成人男性まで幅広く適応しています。
プロ・ベーシックの機能と異なる点は、「ヘッドレストの前後調整が可能であること」「ヘッドレストの取り外しが可能であること」です。
ヘッドレストの必要性が判断できない場合は、エルゴヒューマンフィットを選んでおくとよいでしょう。しばらく使ってから必要に応じて、微調整や取り外しを検討できるのがメリットです。
エルゴヒューマンエンジョイ
エルゴヒューマンエンジョイは、他のシリーズと同じ素材や部品を使用しています。異なるのは、ランバーサポートがバックレストと一体になっている点です。
製品には、ハイタイプ(ヘッドレストあり)とロータイプ(ヘッドレストなし)の2タイプがあります。
機能においては、ベーシックモデルと同様です。軽量であるため操作性が良く、使いやすい特徴もあります。
背面がすっきりとしたデザインになっており、流れるようなシルエットが特徴的です。
張地にはメッシュ素材が使用されており、体圧分散機能や高い耐久性を有しています。
背中や腰を広い面で支えるため、負担を軽減できるでしょう。
両者の違いを知ってご自身にあったデスク環境を
いかがでしたでしょうか。
エルゴヒューマンプロとエルゴヒューマンベーシックのどちらを選んだらよいのか迷うのであれば、「体格」「機能性」「見た目」の3点を基準に選びましょう。
エルゴヒューマンシリーズには、ほかにもラインナップがあります。より軽量でシンプルさを追求したモデルもあるため、ご自身のニーズによりあったものを選んでください。
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