お部屋を広く見せるコツ

ものを減らそう

限られた空間を広く見せたいなら、何も置かないのが一番。ただそれでは生活が成り立たないので、必要なもの・必要なサイズを見極めましょう。ものを減らして整理整頓。まずはこれを心がけてみましょう。

■ 「大は小を兼ねる」といいますが、不必要な「大」で日常生活が窮屈になってしまっては本末転倒。自分たちの暮らしとお部屋の大きさに合った、「必要なサイズ」を見極めましょう。
■ 椅子が低めで食後のくつろぎも兼ね備えたリビングダイニングセット。デスクにもリビングテーブルにもなる昇降テーブル・・・など、シーンに合わせて使い分けができる兼用家具を選ぶのも1つの方法です。
■ 床の上には極力ものを置かないように気を付けましょう。床がすっきり片付いているのとそうでないのとでは印象がまるで違います。
■ 読みかけの雑誌や新聞、各種リモコン、お出かけ用のバッグ、携帯電話・・・ついついそこらに置きっぱなしになりそうなものにも、必ず定位置を作っておきましょう。

色やテイストを統一しよう

ものがごちゃごちゃ置いてあると狭苦しく窮屈に感じます。それらを整理整頓するだけでも印象は変わります。お部屋を広く見せる最大のコツは、見た目を「すっきり」させること。・・・「色」や「素材」に関しても同じです。
淡いブルーやグリーンなどの寒色系、白や薄いグレー、ベージュなどは広く見える色です。これらをベースカラーとして、アクセントとなる色を1〜2色・全体の2〜3割までにとどめると、部屋全体のカラーコーディネートがまとまります。

ナチュラルに淡いグリーンでコーディネート

■ 家具・インテリアの素材やテイストを統一しましょう。異素材の組合わせは雑然とした印象を与えます。
■ 壁紙や床・天井の色は簡単には変えられませんが、カーテンやソファカバーなどは比較的簡単に変えられます。色の氾濫が気になる部分はファブリックでカバーしてみましょう。
■ シックなダークトーンのお部屋も素敵ですが、広く見せるには明るく! 明るい色使い、淡いトーンでまとめ、照明も明るくしましょう。窓を開け、空気を入れ替え、部屋を掃除することも、気持ちから開放的にさせる大事なポイントです。

でこぼこをなくそう

低い家具を置き低く暮らすと、天井が高く感じられ開放的になります。ソファに座った時に背の高い家具が目に入るととても圧迫感があるので、特にソファから見えるところには低い家具を置きましょう。壁面の飾りはできるだけシンプルに。壁面が多く見えると天井が高く感じられます。
また、家具を部屋のあちこちに分散させず、一辺あるいはコーナーにまとめて置くと、床が広くなります。

低い家具で低く暮らす
家具はコーナーにまとめ置き

■ 対面型のソファセットを部屋の中央に置くより、L字のセットをコーナーに置くほうがお部屋を広々使えます。収納家具やデスクも、コーナーにまとめるとお部屋がスッキリ!
■ 家具の奥行や高さをそろえましょう。奥行の小さい家具は少し前に出して前面のラインをそろえ、高さもボックスなどを利用してなるべく同じ高さに統一してみましょう。ちぐはぐでごちゃごちゃした感じがなくなります。
■ カーテンをロールスクリーンなどフラットなウィンドウトリートメントに変えると、スッキリ軽い印象になります。

奥行や高さをそろえよう

視線の先をすっきりさせよう

第一印象はとても重要です。部屋の入口に立って、ぐるりと部屋を見回してみてください。
大きな家具が目に飛び込んできて圧迫感を感じませんか? せっかくの開放的な大きな窓を家具でふさいでいませんか? せっかくきれいに飾りつけたインテリアが、かえって雑多な印象になっていませんか?
見せたいものはなるべく集中させ、見せたくないものはなるべく「死角」に置きましょう。

入口から目に入るエリアをすっきりさせよう

■ 部屋の中央にはなるべくものを置かないように。入口から対角線上にスペースを空けておくと、すっきり広々と感じます。
■ 背の高い家具は、入口を入ってすぐには見えない場所に置きましょう。手前に高い家具、奥に低い家具を置くと、奥行感が出ます。
■ 見せたい雑貨を一ヶ所にまとめ、視線を集めるフォーカルポイントを作りましょう。できるだけ部屋の奥に作ると、まずそこに視線が行き、奥行を感じさせることができます。見せたくない部分を見せない効果も!
■ 窓をふさいではいませんか? 背の高い家具はなるべく窓から遠ざけ、開口部周りはすっきりさせておきましょう。カーテンを束ねた時になにかに触れてしまうのも、見ていてとても窮屈です。

錯覚をおこそう

ほんのちょっとした工夫で、大きな効果が得られることがあります。ゆったり広々と、心からくつろげるお部屋にするために、もう一工夫してみましょう。

■ 大きな柄のカーテンは窮屈に感じる場合があり、どちらかというと小さな柄のパターンのほうが広く感じます。また縦じま模様は縦のラインを強調するので、天井を高く見せる効果があります。
■ 腰高窓にも、思い切って天井から床までのカーテンをかけてみると、高さが強調されます。
■ 外の景色や観葉植物、お気に入りのコーナーなどがうつりこむように大きなミラーを置いてみましょう。奥行を感じ、また部屋が明るくなります。ごちゃごちゃしたものがうつると逆効果。
■ ミラー付きの家具や鏡面仕上げの家具でも、ミラーと同じような効果があります。
■ 間接照明で壁や天井を照らしてみましょう。奥行感や立体感が生まれます。
■ 部屋をトータルで見て、高いところを薄く・低いところを濃い色にすると、開放感が出て天井が高く、お部屋・広く感じられます。

スペースのお話」もご覧ください!!


(2010年8月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

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