創業初期の貴重な家具を修復いたしました

立川高校動画 家具イメージ

村内ファニチャーアクセスは1948年に八王子市加住町で創業いたしました。

その頃の八王子は終戦直前の大空襲で受けた大被害から立ち直るための戦災復興事業が急速に進んでいましたが、市街地の七割が焼ける大被害であったことから、家を建てようにも建具がない。学校の机も椅子もない。そんな状況をみて「自宅の裏山の木を使って家具を作り始めれば世の中に役に立つのではないか」と思った弊社会長 村内道昌が豚小屋を改造して製材木工所を作ったのが始まりでした。

その後、知らない家を一軒一軒回って御用聞き営業を始め机や椅子の受注生産を行ったり、他の業者の下請けの仕事を引き受けたりして商売をしていましたが、ある日、母校である立川高校に訪れ恩師の田代先生に顔を出したところ、百葉箱を作ってくれないかと頼まれたのがご縁で、百葉箱の納品後には理科実験装置や貴重な標本などを入れる展示棚を作って欲しいと次々に頼まれいくつもの家具を納めました。

それから70年以上の時が経ち、立川高校が創業120周年を迎えたのを機に戦前からある貴重な実験器具や標本などの展示方法の見直しを行う際に使用する棚として当時納めた家具の修復依頼を受けました。

創業間もないころの家具で、当時の記録もないことや現在では考えられないサイズで作られていることなど、村内ファニチャーアクセスにとって貴重な家具であることから、一連の動作を動画で記録しました。

昭和の趣きのある家具が修復され、次の時代へと受け継がれていく様子をご覧ください。