左入城址

左入城址についての研究

八王子市左入町787、村内ファニチャーアクセス(村内家具)の入り口横、国道16号に面して建った石碑『左入城址』の補足をします。

碑文の出典は、南多摩郡加住村(現在の八王子市加住地区)に古くから伝わる「郷土誌稿」によります。
古文書は下記の通りです。

『古蹟 左入城址』
大字左入の中央字中丸にあり、東西凡そ 三町四十一間、南北凡そ 一町三十六間、周囲十七町五十二間の殆ど卵形をなす。西南に鵯(ひよどり)山を負い、北に谷萩川を帯ぶ。西及び東南に空湟(からぼり)状、幅平均二十五、六間、深さ三丈許り、今尚存す。該地が往古、中丸淡路守(なかまるあわじのかみ)の居城址なりと里老の口碑に伝えり。

左入城址

『馬場址』
大字左入 字馬場谷戸にあり、東西凡そ三町五十三間、南北凡そ十五間
面積一町一段三畝八歩、此地は中丸淡路守居城の際、調馬の處なりと伝う。

以上が原文ですが、石碑には現在のメートル法に換算して記してあります。
そして、石碑の裏面には、次の通りの歌二首が刻まれています。

古老より語り継がれし左入城
悠久のロマン伝えし永遠に

伝説の古城の丘に佇めば
遠祖の気宇 我に湧きくる

村内 道昌

尚、最近の研究によれば、左入城は滝山城の支城ではなく、更に古く鎌倉時代まで遡るという説もあります。(八王子市高月町 沢井栄氏)

令和元年五月

村内ファニチャーアクセス 会長
村内 道昌