バイカル湖・ヒマラヤ 花と自然の写真展

　源原と小林は平成18年から22年までの5年間、ヒマラヤに行って花の勉強をしてきました。そしてその結果を写真展で発表してきました。今年は2人は別々の方面へ出かけました。
　源原は、ヒマラヤ5年を機に一区切りとし、別の団体の旅行に参加することにしました。7月7日～18日の12日間、所属する「山の自然学研究会」企画旅行「バイカル湖巡検」でバイカル湖方面を旅してきました。バイカル湖は話題性の多い湖です。世界一の透明度、世界最深の深さ、世界最大の淡水湖、淡水性のバイカルアザラシの生息、などなど。細長い湖の長径は東京から青森までの距離があり、まさに海のようです。プレートテクトニクスによると、インド亜大陸がユーラシアプレートに衝突してヒマラヤ山脈をつくり、さらにユーラシアプレートに亀裂が入り、そこにできたのがバイカル湖であるとの説もあります。湖周辺の植物は、ヒマラヤとは異なるものが多く、新たな発見が多々ありました。
　小林は、6回目のヒマラヤ行きです。ヒマラヤに5回訪れながらも、ぜひ見てみたいと思いつつも未だ見ることができていない植物があります。それは「ボンボリトウヒレン」です。今回は情報を集めて準備し、3年前にセイタカダイオウを求めて行ったサワポカリをさらに奥まで入りました。ボンボリトウヒレンは分布域は広いようですが隔離分布で生育場所は限られ、また生育の情報も少なくて見つけるのに苦労します。今回も残念ながら目的を達成することはできませんでした。その代わり、セイタカダイオウが群生している様子や、その他多くの新たな植物を見ることができました。
　本館北3階『サロン樫の木』での《バイカル湖、ヒマラヤの写真展》、
　ぜひごゆっくりご覧ください。