食卓を愉しむ 1.和食のマナー3

テーブルマナー

お招きする場合もされる場合も、マナーをきちんと守ってこその楽しいお食事。 あまりかたく考えることはないと思いますが、おもてなしの心と食事を楽しむこと、そしてマナーをバランスよく保って、楽しいひと時を過ごしてください。

こんなときどうするの?

食べ始めるときは?

乾杯のお酒には、飲めない人も口だけはつける真似をしましょう。
椀物のふたは手前から奥にあお向けるようにして取り、上向きにして置きます。
左側にある碗は左手でふたを取り左側に、右側の碗は右手でふたを取り右側に。
まずご飯を一口二口頂き、汁物を吸い、実を食べ、またご飯を頂いてから食べ進めます。
菜から菜へ直接移らないように、間にご飯を少し頂きましょう。

食べ終わったら?

碗は元通りふたをします。 裏返したままふたをすると器を傷つけることがありますので注意しましょう。
箸は箸置きへ。箸置きがない場合は箸の先を箸袋に入れ、袋の先3分の1くらいを折り曲げて食べ終わりのサインとしておきましょう。

器の扱い方は?

和食の器は両手で持つように心がけましょう。 器と箸を持つ順番は、
[1] 器を両手で持ち上げ、左手に持ち直す
[2] 右手で箸を取る
[3] 左手の中指・薬指・小指などで箸を支え、右手で持ち直す
大ぶりの鉢や平皿は持ち上げてはいけません。
また器を傷つけないよう、貴金属類はあらかじめ外しておきましょう。

魚の食べ方は?

[1] 中骨に沿って箸を入れ、上半分→下半分の順に食べる
[2] 左手で頭を押さえて骨と身を離し、骨は身の向こう側に置く
[3] 上半分→下半分の順に食べる
途中でひっくり返すのはマナー違反です。 すだちを絞るときは周囲に飛び散らないように空いてる手でカバーしましょう。

刺身の食べ方は?

しょう油皿はしょう油がたれないように手に持ってもかまいません。 わさびはしょう油に溶くと本来の風味が失われてしまうので、少しずつ刺身に乗せて食べます。 溶いてもマナー違反ではありません。 つまには毒消しや口の中を洗うという意味があります。 魚の味を引き立て、臭みを取ってくれるので残さず食べましょう。

これはタブー?

NO!香りのきつい香水は料理の香りをそこないます。 また、口紅は会食前に懐紙やティッシュでそっと押さえておくと良いでしょう。
YES!周りのペースに合わせて食べましょう。
NO!食べ物をほおばったまましゃべるのはマナー違反。
NO!器に顔を近づけて食べる‘犬食い’はマナー違反。
NO!器や箸を持ったまま立ち歩くのはマナー違反。
YES!お代わりを受け取ったら、いったん膳に置いてから食べるのが礼儀です。
YES!煮汁や酢の物のお汁などは、器に口をつけて飲んでもマナー違反にはなりません。 また碗のふたを受け皿代わりに使っても大丈夫です。
NO!食べ終わった器は重ねてはいけません。 器を傷つけてしまうかもしれません。
YES!座席には上座と下座があり、入り口から遠いのが上座です。それぞれが自分の立場をわきまえることで、場の空気も和みます。

正しい箸の使い方

正しい箸の持ち方

箸の持ち方

上の箸は親指・人差し指・中指ではさみます
下の箸は薬指の爪の横にあて、親指と人差し指の間にはさんで固定します
動かすときは上の箸だけ動かします

[1] 右手で持ち上げる [2] 左手で下から支える [3] 右手で正しく持ち直す

箸の持ち上げ方

[1] 右手で持ち上げる [2] 左手で下から支える [3] 右手で正しく持ち直す

お碗と箸を同時に持つときは、(上記「器の扱い方は?」の通り) お碗を両手で持ち上げてから箸を持ちましょう。

割り箸は、膳の上を避けひざの上で水平に持って上下に割ります。 立てて割ったり、割った後ささくれをしごいたりしないよう気をつけましょう。

食事中箸を使わないときは必ず箸置きの上に置きましょう。 食事のときは箸の先1寸(約3cm)を使い、その汚れた部分が箸置きにかからないよう、先に出して置きます。 箸置きがない場合は、箸袋を小さくたたんで箸置きのかわりにしましょう。

お茶碗は親指を碗のふちに掛け、残りの指をそろえて底に添えます。 指を開いて鷲づかみにしたり横からはさみこんだりしないようにしましょう

箸先約1寸を使い、箸置きの先に出して置く

(2006年7月作成)

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