組立家具を買ってみました

チェストを組み立ててみました

30代主婦。家具インテリア大好き。家具屋に勤めているものの仕事はデスクワーク中心で、組立家具に関しては「ちょっと知識のある素人」です。この度「洗面所に棚が欲しいなぁ」と、村内ファニチャーアクセスで白いチェストを購入。自分で組み立ててみることにしました。
買ったらすぐに組み立ててすぐに使ってみたい!・・・という方のほうが多いと思いますが、このヒト買ったらまずそこで満足してしまいます。2個口のダンボール箱を玄関先に放置したまま、重い腰をあげたのは約2週間後でした。

何においても準備が肝心です

やっとその気になったのは2週間後のしかも夕方。1日で片をつけたいなら、もっと明るいうちに作業を始めるべきですね。
まずはダンボールを開けて内容物の確認。パーツを部屋いっぱいに広げて、説明書どおりに入っているか確認します。ここで金具の確認を怠ったために、あとで焦ることになるのですが・・・とりあえず本体パーツは全部揃っていました。

まずはパーツと金具を確認します

組み立てはじめました

まずは底板に脚を取り付けます。ところが「本体用」としてひとまとめになっている袋の中に、脚を留めるネジが入っていません!もちろん「引出し用」に入っているはずもなく、いきなりパニックです。ないないない・・・と探していたら、なんと「脚用」と書かれた袋がもうひとつ箱の隅に・・・。やはり最初に全ての部品を確認するべきでした。
脚を無事取り付けて、側板・背板・補助板と説明書どおりに組み立てていきます。
ふんふん・・・側板を?・・・立てたほうがやりやすいのかな?・・・これってどっちが右?・・・ん?補助板?・・・それってどの向きでつけるの?・・・
説明書どおりとはいえ、全体を把握しないで行き当たりばったりにパーツを手に取ると、そのつど迷ってしまうのでした。

本体がほぼ出来上がりました

ちゃんと説明書には書いてある

やっと作業にもなれてきた頃、ダボ穴に入れた接着剤が多すぎてはみ出してしまいました。そういえばはみ出た接着剤はぬれ雑巾でふき取れって書いてあったなぁ・・・。集中して作業しているときに別の行動を起こすのはとてもとても面倒なのですが、あらかじめ用意しておかなかった自分の責任。急いでとりに行きます。

引出しも完成。あとはセッティングするだけです!

本体がほぼ組み上がりました

レールなどはすでに本体にセットされていたので、ダボと金具(カムロック)と木ネジでパーツを組合わせただけです。簡単簡単。

完成品がコレ!

油断は禁物!

流れは大体つかんだので、引出しは楽勝!・・・と思っていたら、そこが落とし穴でした。前板をつけるとき、必要な金具をセットしないままダボだけで差し込んでしまったのです!さぁどうする!?ダボ穴には接着剤も入れたし、力いっぱい差し込んだのに抜けるのか!?
幸い、すぐに気付いたので何とか抜けました。「傷をつけないように」とおそるおそるなので、思うように力が入らず悪戦苦闘はしましたが・・・

一家に一台、電動ドリル

接着剤も無駄なく使いきり、本体&引出しがすべて組みあがりました。
時間はトータルで1時間30分くらいでしょうか。もっとたくさん写真を撮るつもりだったのに、作業に夢中になってしまいました。

完成

なかなかどうして立派なもんです。

組み立てのポイント

売場できれいな完成品を見ながら家具を選ぶ時は、それを組み立てるのがどんなに大変かなんて二の次です。
せっかく選んだ家具を永くきれいに使うために、組み立てにはそれなりの気合を入れましょう!

<ポイント1>組み立ては、設置場所に近い、広い場所で始めましょう。

床や家具そのものを傷つけないように、ダンボールや毛布などを敷いておくとよいでしょう。
まずは取扱説明書を見ながら内容物を確認しておきます。やみくもに広げてみるのではなく、引出しのパーツは引出しのパーツでまとめておくなどしておくと、後々の作業がやりやすくなります。
細かい金具は、作業中になくならないよう箱にひとまとめにしておきましょう。

<ポイント2>並べてみましょう

組み立てを始める前に取扱説明書をざっと読んで流れを把握しておくと、作業がスムーズに行えます。
構造がやっと把握できるのは、全部組み立て終わった時。
パーツの段階では左右や天地、向きなどがわかり辛いかもしれません。
まず完成形どおりに並べてから、組み立てを始めましょう。

完成形どおりに並べてみよう!

<ポイント3>途中で慌てないためにも

用意するべき物はあらかじめ用意しておきましょう。
ぬれぞうきん・・はみ出してしまったボンドをふき取ったり、家具についた木屑をふき取ったり、活躍します。
電動ドリル・・小さな物でもあると便利です。
ゴムハンマー・・組み立ては力仕事です。ゴムハンマーでこんこん叩き込むと楽。本体に傷をつけないように当て木や当て布をしましょう。
※木工用ボンドや六角レンチなどは同梱されている場合が多いです。

<ポイント4>作業は丁寧に

・引出しのレールやドアの丁番などを自分で取り付ける組立家具もあります。
・カムロックとは、一方のパーツにボルトをねじ込み、もう一方のパーツにつけた円盤型の金具とドッキングさせて締め付ける特殊なネジのこと。取り付けは説明書をよく読んでください。
・ネジは1つずつ締め付けるのではなく、1つのパーツに4本あれば4本とも仮止めしておいてから締め付けていきましょう。
・サイズが合わないドライバーを使ったり強く締め付けすぎたりすると、ねじ山がつぶれてしまいます。サイズの合ったドライバーで、力の入れ具合に気をつけながらネジを締めましょう。

<ポイント5>最後まで油断は禁物です

作業に慣れたときが一番危ないです。わかっていたつもりでしたが痛感させられました。
常に取扱説明書を確認しながら、手順どおりに組み立てましょう。やり直しのきかない場合もあります。

苦労して組み立てた家具には一段と愛着が増すもの。永く、大切に使ってあげてください。


(2008年5月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

インテリアの知識トップへ