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色の力

赤いロッカールームは闘争心をかきたてる!?

エアコンに頼らず毎日を快適に過ごすには、インテリアのカラーや素材感をうまく使って、季節感のある部屋作りをするのも効果的です。
例えば、赤や橙などの「暖色」と青や緑などの「寒色」では、体感温度が3度も違うと言われています。春は爽やかな緑、夏は涼しげな青や白、冬は温もりのある赤や橙など、季節ごとにコーディネートを変えることによって季節感のある居心地の良いお部屋作りができます。インテリアをそっくり変えてしまうのは難しいですが、カーテンやソファカバー、クッションなど、衣替えしやすいファブリックで試してみてください。

・・「生命力」や「永久」といったイメージを思い起こさせ、「安定感」のある色。ライムグリーンやミントグリーンはさわやかで春にぴったり。深みのあるモスグリーンやオリーブグリーンなどは「落ち着き」や「高級感」があり、和室にも合わせやすい色です。
・・「清涼感」、そして「知性」と「安らぎ」の色。「白」との相性は抜群で、夏の空や海を連想させてくれます。勉強部屋に使えば集中力が増し、寝室に使えば深い眠りにつくことができます。
・・「快適な温暖感」と「くつろぎ感」があり、「幸福」を感じさせてくれる色。料理をおいしく見せ、食欲を増進してくれます。ダイニングルームや、ゆったり過ごしたい秋の夜にぴったり。
・・「大地のイメージ」から「豊穣」「実り」「収穫」を連想させる「秋」の色。ほっと落ち着ける部屋にしてくれます。他の色ともあわせやすく、深い緑とはシックで落ち着いた雰囲気に、白やベージュとはナチュラルでさわやかなイメージに。
・・「情熱」と「生命力」の色。「暖色」であり「興奮色」でもあります。元気が出る色ですが、使いすぎると暑苦しくなります。

色とあわせてこだわりたいのが素材感。
暑い季節には、麻や木綿のざっくりした感じ・ガラスの透明感・素足が気持ちいい畳やござ・金属のひんやりとした手触り・風を通すレース・リゾートを連想させるバンブー・・・など。寒い季節には、木のぬくもり・ウールのモコモコ感・ふわふわ起毛・毛足の長いラグ・コルクのやわらかい弾力・丸みのあるデザイン・・・などなど。
インテリアに取り入れて、季節を楽しんでみてください。

割り箸は資源の無駄遣いなの?

木材資源は「エコマテリアル・・・環境に配慮した資材」

「木づかい運動」という言葉を聞いたことがありますか? 日本では国産の木材があまり使われず、手入れの行き届かない森林が増えています。日本は京都議定書で定められた「二酸化炭素排出量6%削減」 のうち、3.9%を森林によって吸収することを目指していますが、荒廃の進んだ森林では目標を達成することができません。そこで、国産材を積極的に使って森林を活性化させ育成しようというのが「木づかい運動」です。

国産の割り箸を使おう!割り箸で森林の育成!?

「割り箸は資源の無駄遣いっ!」・・・とは一概に言えない面もあります。
問題はどこでどう作られた割り箸かということ。
輸入品の割り箸は、そのために切り出した木材をまるごと割り箸に加工したものです。対して国産の割り箸は、健全な森林育成のために間伐された間伐材や、木材を加工した残りの端材を利用して作られます。資源を無駄なく使い切る「もったいない」精神です。
割り箸は割り箸でも、国産の割り箸は「エコロジー」・・・森林整備や資源の有効利用につながるということを、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

木材は、製造・加工時の消費エネルギーがプラスチックやアルミなど他の資源に比べて格段に小さく、「エコマテリアル(環境に配慮した資材)」と呼ばれています。伐採しても植林することで永遠に再生が可能。空気中の二酸化炭素を吸収し、木材になってもそのまま炭素を貯蔵しつづけます。 木材資源を有効に活用し、森林を活性化させ育成することは、地球環境を守ることにつながるのです。

木材の寿命は年輪の数?

木の家具は大切に使えば長持ちするし、長く使えば味が出る、心の豊かさに溢れた家具です。生産には植林から始まる多くの時間と高度な加工技術を必要とします。モノによってはとても高価な商品もありますが、それだけヒトと地球にやさしい家具だといえます。

永く使う

じっくり腰を据えて

家具は、もしかしたら一生お付き合いをするかもしれない、とても大きな買い物です。決して安い買い物ではない。後悔しないように、良質の物をじっくり選んで、手を入れながら長く使うことが、無駄を出さず環境に優しい暮らし方にもつながります。

いい家具を選ぼう

良い材料を使っているもの、造りがしっかりしたもの、機能的にもデザイン的にも満足のいくものを選んでください。

自分に合った家具を選ぼう

本当に必要な家具を買うために、自分のライフスタイルをおおまかに思い描いてみましょう。
そして、飽きのこない家具を買うために、コーディネートはトータルで考えましょう。素材や色など、なにかひとつ共通のコンセプトを持っておくと、全体がまとまりやすくなります。

お手入れ・メンテナンスをしよう

ホコリを払い、乾拭きして、常にきれいに保ってあげましょう。普段のお手入れが家具の寿命をぐんと長持ちさせます。あまり使わない家具も、動かしたり開閉したりして風通しをしてあげてください。
家具のお手入れ/メンテナンス

家具は、いいものをじっくり使えば永く付き合えます。永く使えば愛情も生まれます。ヒトと地球に優しい家具を使って、家具と地球に優しい暮らし方、しませんか?


(2008年7月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

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