色事典 赤の巻 3
さまざまな赤
色には、
■ 染料 や 顔料 / 「茜」 「藍」 「朱」 「群青」 「弁柄」 「コバルトグリーン」
■ 動物 や 動物 / 「山吹」 「藤」 「うぐいす」 「サーモンピンク」
■ 宝石 / 「瑠璃」 「アメジスト」 「パールホワイト」
など、さまざまなものに由来する固有の名前があります(※)。
固有色名の中でも、特に一般的に使われているものが「慣用色名」。 「ピンク」 や 「茶色」 も慣用色名です。昔から使われてきた美しい色の呼び名のなかから、【赤】を表す言葉を集めてみました。

環境によって色の見え方が変わる場合があります。あらかじめご了承ください
桜色 さくらいろ

桜の花に見られる淡いピンク
一斤染 いっこんぞめ

紅花一斤(600g)で絹2反を染めたというピンク
撫子色 なでしこいろ

桜の花に見られる淡いピンク
紅梅色 こうばいいろ

紅梅の花のような紫みのピンク
鴇色 ときいろ

鴇の羽毛からきたピンク
曙色 あけぼのいろ

東雲色(しののめ色) / 夜明けの空の色
珊瑚色 さんごいろ

コーラルレッド / 珊瑚の色からきたピンク
牡丹色 ぼたんいろ

牡丹の花に見られる鮮やかな紫みの赤
躑躅色 つつじいろ

アザレアピンク / ツツジの花の色
薔薇色 ばらいろ

ローズ / 薔薇の赤い花の色
オールド・ローズ old rose

灰色を帯びた、くすんだ薔薇の色
紅赤 べにあか

「印刷用」 青みの赤
バーミリオン vermilion

朱色 / 赤色顔料 「辰砂(しんしゃ)」 の色
紅色 べにいろ

ベニバナで染めた赤
緋色 ひいろ

スカーレット / 枢機卿の礼服の色
深緋 ふかひ

濃い緋色 / 「こきひ」とも読む
金赤 きんあか

ブロンズレッド / 「印刷用」 黄みの赤
蘇芳色 すおういろ

スオウの樹皮で染めた赤
茜色 あかねいろ

茜草の根で染めた赤
臙脂色 えんじいろ

動物性染料のコチニールで染めた色
ルビーレッド ruby red

宝石のルビーの色
小豆色 あずきいろ

ラセットブラウン / 小豆の実の色
弁柄色 べんがらいろ

赤色顔料 「べんがら」 の色
バーガンディ burgundy

フランス、ブルゴーニュ産のワインの色
※色を表す言葉
色を表す基本色名は、「赤・黄赤・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫」 の10色と、「白・灰色・黒」 の無彩色です。これに「赤みの」 「青みの」や「濃い」 「鮮やかな」などの修飾語を組合わせて、「赤味の黄」「濃い紫」と色を表現します。
ですが、「うすい赤」 よりは 「ピンク」、 「暗い黄赤」 よりは 「茶色」 という固有色名のほうがわかりやすく、イメージが伝わりやすいですね。

(2006年1月作成)
本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。