色事典 茶の巻 1

茶のインテリア

色のもつイメージや意味、インテリアへの取り入れ方を考えるシリーズ。
第 1 回 【赤】 / 第 2 回 【青】 / 第 3 回 【緑】 / 第 4 回 【橙】【黄】 と続き、第 5 回 の 【茶】でひとまずは完結とします。

【茶】 は 「大地」 の色、「木の幹」 の色

気持ちを落ち着かせて 「安心感」、「安定感」 を与える色です。 自然界にある色をインテリアに取り入れると、とても落ち着く部屋になります。

大地のイメージから 「豊穣」 「実り」 「収穫」 を連想させ、どちらかというと 「秋」 のイメージ。
「自然のぬくもり」 や 「深み」 を感じさせ、暖かく、ほっと落ち着けるお部屋にしてくれる ・・・ そんな色です。

【茶】イメージ

【茶】 自体は控えめで地味な色なので、他の色とも合わせやすく、また合わせる色によって様々な変化が楽しめます。

明るい 【橙】 や 【黄】 をアクセントにすれば、「実り」 のイメージやぽかぽかした暖かみを感じさせ、とてもおだやかで暖かみのあるお部屋に。
深みのある 【緑】 を組合わせれば、とてもシックで大人の雰囲気に。
【白】・【ベージュ】・【茶】で統一すればとてもナチュラルなコーディネートになります。
また、鮮やかな 【橙】 や草木の 【緑】 などをあわせれば、アジアンテイストな雰囲気も楽しめます。

ベースとなる 【茶】 も、ベージュ寄りの淡い 【茶】 なら 「上品」 な感じに、濃い 【茶】 は 「シック」 な雰囲気になります。
また、同じ 【茶】 でも 「赤味の茶」 「黄味の茶」 「青味の茶」 がありますから、「赤味の茶」 には赤系の色を合わせるのが上級コーディネート。
季節の変化やお好みに合わせていろいろな組合わせを楽しんでみてください。

【茶】 は、「堅実さ」 や 「忍耐力」、「責任感」 を感じさせます。
合わせる色数を絞り、うるさすぎないよう、息苦しくならないように、品の良いコーディネートを心がけてください。

ひだまりとお友達になってごろごろしたい部屋

ひだまりとお友達になってごろごろしたい部屋

日差しがたくさん差し込む部屋に、落ち着いた木の家具とおとなしめの色味のカーペット。 とても暖かみのあるコーディネートです。 淡い 【水色】 も相性のいい色です。

ポップなクッションがアクセント、好きなものに囲まれたリラックス空間です

好きなものに囲まれたリラックス空間

丸い座卓にあわせたカラフルなクッションがとてもキュート。 家具選びに家主のこだわりが感じられる・・・そんなお部屋です。

インテリアの中の 【茶】 というと、フローリングや木製家具の木素材がメインになると思います。

自然の樹の年輪や木目には、生体と同じリズムの 「1/f ゆらぎ (えふぶんのいちゆらぎ)」 が存在するといわれています。
好きな音楽を聴くことや小川のせせらぎを聞くのと同じような心地よい感覚を、見るだけで得られる ・・・
つまり、自然のものに囲まれた生活はそれだけで大きなリラックス効果があるということです。

カラーコーディネートも、まずは自然の配色に学ぶ事から始めるべきかもしれませんね。

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(2006年5月作成)

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