ワンルームのインテリア

まずコンセプト!趣味と実用を兼ねた自分の城

ワンルームの暮らしは、広さが限定された空間に生活のすべてを詰め込まなければなりません。もちろん実用的であることが大切ですが、せっかくの城ですから思い切り自分好みの部屋にしたいですね。

まずは、自分がその部屋でどう過ごすのか思い描いてみましょう。一日の疲れを癒すくつろぎの寝室にしたいのか、お客さまを大勢招いてオープンなリビングにしたいのか、仕事や勉強をする書斎にしたいのか。
リビング・ダイニング・ベッドルーム・書斎のすべてを満たす部屋というのは難しいので、そのうちのひとつ、あるいはいくつかに絞って、コンセプトを決めましょう。そこから必要な家具やこだわりたい家具が見えてきます。

レイアウトのコツは視線に気をつけること

狭い空間を広く見せるコツは、まず高さを低めに抑えること。特に部屋に入ったとき最初に目につく場所に背の高い家具があると、とても窮屈な印象になってしまいます。また、部屋の広さに不釣合いな大きすぎる家具は圧迫感のモト。収納力ももちろん大切ですが、なるべくコンパクトな家具を選びましょう。

逆に小さい家具がごちゃごちゃと並んでいても、雑多な印象を与えてしまいます。それぞれの家具の色や素材、テイスト、高さをそろえることで、お部屋に統一感が生まれます。・・・

テレビの周りや机に向かってふと顔を上げた時に目線が行くところ・・・など、よく見る場所はスッキリさせておきましょう。部屋のどこを見ても雑多でモノが溢れている状態だと、なかなか落ち着くことができません。

もう1つ。ほんのわずかなすき間が、ゆとりを生み出すこともあります。デスクやチェストやワードローブやテレビボード・・・を、ぴったり隙間なく並べるより、ほんのわずかに離してみるととてもスッキリします。そのすき間を、フローリングワイパーの幅・掃除機のノズルの幅に合わせておくと、お掃除にも便利です。

こだわり派のあなたに、こんなデザイナーズ家具はいかが?

Egg Chair (1958) - Arne Jacobsen

Egg Chair (1958)
Arne Jacobsen

The Peacock Chair (1947) - Hans J. Wegner

The Peacock Chair (1947)
Hans J. Wegner

LC2 (1928) - Le Corbusier

LC2 (1928)
Le Corbusier

Ball Clock (1957) - George Nelson

Ball Clock (1957)
George Nelson

ワンポイントアドバイス

ミラーマジック

大き目の姿見がひとつあると、もちろん身だしなみにも力を発揮しますが、奥行き感を出し部屋を広く見せる効果もあります。置き場所によっては、夜中に目を覚ましたときに怖い思いをするので気をつけてくださいね。

ベッド派? ふとん派?

ベッドはかなりの面積を占めてしまいますが、ふとんの上げ下ろしや収納スペースが必要ありません。ふとんは片付けてしまえばお部屋を広々使えます。 ベッドはある程度の高さがありますが、ふとんは眠りにつくときの目線が低いので、他のインテリアとの兼ね合いも考えて決めましょう。

ソファ or ソファベッド

ベッドもソファも置きたい・・・ならばソファベッドという選択肢もあります。が、ソファベッドはあくまでも‘ベッドとしても使うことができるソファ’。毎日ベッドとして使うとなると、寝心地はベッドにはかないませんし、稼動部が壊れやすくなったりウレタンがへたりやすくなったりします。急な来客の時などにはとても便利ですので、使い方をよく考えて選んでください。

ソファを置きますか?

場所も取るし、インテリアのポイントにもなる、存在感の大きいソファ。ソファに座るより、床に座ってソファにもたれる時間のほうが多い方もいるようです。ならば座イスや大きめのビーズクッションのほうが、もしかしたらくつろげるかもしれません。
友達を招く機会が多いなら、ソファを置くより床面を広く取っておいたほうが大勢でくつろげます。

便利グッズの落とし穴

「CDが百枚!DVDが百枚!スッキリ収納AVラック!」
「リモコンからティッシュBOX、耳掻きまで!これひとつですべてが片付く万能ラック!」「押入収納ケース、今なら小を2個サービス!」 ・・・ 「まぁ便利!」と思う前に、自分にとって本当に必要かどうかを考えましょう。当たり前ですが、収納グッズ自体も場所を取ります。 「使わない時はこんなにコンパクト!」 ・・・
というのも危ないですね。いくらコンパクトでも収納場所が必要なことに変わりはありません。本当に必要なグッズですか? デザイン的に満足できるかどうかも重要なポイントです。

多目的に使える家具を選ぼう

調理やお化粧などちょこっと座りたい時に便利で、ちょっとした物置台にもなるスツール。食卓にもドレッサーにも勉強机にもアイロン台代わりにもなる折りたたみテーブル。などなど・・・大きな家具を置かず、こうした多目的家具を使いこなすのもひとつのスタイルです。

奥行きをそろえてすっきり!

同じシリーズでそろえたり、高さや色・素材を合わせることで見た目がスッキリし統一感も出ます。どうしてもサイズがばらばらになってしまった場合、高さは無理でも奥行きをそろえる・・・つまり奥行きが小さい家具を少し前に出す・・・と、なんとなくすっきりします。もちろん背板と壁との間にはデッドスペースができてしまいますが、そのわずかな空間を無駄にする以上の効果はあると思います。


(2009年2月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

インテリアの知識トップへ