お部屋づくりレッスン ベッドルーム編

まず知っておきたい ベッドルームのポイント

シングル>ダブル>セミダブル

一人ひとりの寝心地や生活時間帯のズレを考えると、ふたりの寝室にはシングルベッド2台、またはシングル+セミダブルを置きたいところ。ダブルベッドはベッドメイキングが1回で済みますし省スペースですが、一人分のスペースはシングルよりぐっと狭くなります。
寝室が狭いからとセミダブルサイズ(約120cm)をお求めになる方がいらっしゃいますが、一人分約60cmでこの先ずっと安眠できるか考えると、やはりダブルかシングルをお勧めします。

一番無防備なお部屋です

睡眠中に災害が起こって一番怖いのは、家具の下敷きになること。頭の近くに背の高い家具があると、倒れてくる危険性もありますし、なにより圧迫感があります。
ベッドの周りには背の高い家具を置かないように。置かざるをえない場合でも、頭部に倒れてこないよう家具の配置を工夫しましょう。 つっぱり棒や固定ベルトなどの転倒防止グッズで家具を固定しておくのもお忘れなく。

家具固定金具

目指せ多目的

ベッド、ワードローブ、チェスト、ドレッサー、ナイトテーブル、ちょっとした書きものをするのにデスクも欲しいし、ゴミ箱やポールハンガー、全身ミラーなど置きたい家具は数限りない。
ならば、チェストの上に置き鏡を置いたり、鏡を閉じるとデスクになるドレッサーを選んだり、家具を多目的に使ってみましょう。限られた空間を有効に活用するキーワードは‘兼ねる’です。

寝る為の部屋にあらず

寝室を「寝るための部屋」だと考えてしまうと、ベッドがあって衣類が収納できればそれでいいと・・・思えてしまいます。
寝室は「一日の疲れを癒す場所」。寝心地の良いベッドはもちろん、リラックスできる灯り、おだやかな眠りへといざなってくれる色使いなど、心地良いインテリアが大切です。我が家で一番居心地の良い部屋を目指してください。

家具選びで失敗したくない

マットレスの選び方を、短歌にしてみました

寝てみよう 寝返りうって 眠ってみよう やりすぎくらいが ちょうどいいかも

体に合わないマットレスは健康にも害を及ぼしかねません。必ず寝心地を試してみましょう!

ベッドの選び方

デザイン

ヘッドボードが一枚の板で構成されている一般的なタイプは、圧迫感がなく見た目にもスッキリしています。宮付きはヘッドボードが棚になっていて、目覚し時計やめがね、読みかけの本など置けて便利。引出し付き、照明付きのものもあります。 ヘッドボードもフットボードもないベッドは、見た目がスッキリし省スペース。フットボードがついているタイプは、布団のずれ防止にもなり、足元にチェストなどの家具を置くことが出来ます。

ヘッドボードタイプ
脚付きマットレス
フットボード付き

収納

見た目が重くなりがちなのが難点ですが、収納付きのベッドはやはり便利。マットレスを上に跳ね上げるタイプは、収納スペースが広く取れます。普段使わない大きい物を収納するのに便利。普段使いのリネンや衣類を収納するなら、引き出しタイプを選びましょう。

収納ベッド 跳ね上げタイプ
収納ベッド 引出しタイプ

心地良いインテリアを目指して

ベッドの使い方

ベッドの上に布団を敷いて寝ていませんか?
マットレスの上にはベッドパッドとシーツを使います。睡眠中にたっぷりとかく汗は、ベッドパッドが吸収してくれます。マットレスを清潔に保ち湿気がこもらないように、ベッドパッドは必ず使い、シーツはこまめにお洗濯しましょう。(丸洗いできるベッドパッドもあります)

マットレスは洗ったり干したりできませんので、時々壁に立てかけて風を通してください。立てかける時、無理に曲げたりしないよう注意しましょう。

マットレスは上下や表裏を入れ替えて使うと、へたりが均等になり長持ちします。

3ヶ月 天地を置き換える
3ヶ月 裏返す
3ヶ月 天地を置き換える
3ヶ月 裏返す

体圧が余計にかかる胸やお尻の部分は早くへたります。そのまま使うと寝姿勢に悪影響を及ぼし、マットレスの寿命も短くなります。そうならないように、シーズンごとに使う面を入れ替えてあげましょう。

カラーコーディネートのポイント

鮮やか過ぎる色を使うと、意識が冴えてしまいます。全体をソフトな色調でまとめましょう。カーテンやベッドカバーなど面積の大きいファブリックにはなるべくはっきりした色柄は避け、ラグや小物でアクセントをつけましょう。
ブルーやグリーンなど寒色系は、心を落ち着かせ深い眠りに誘う色。一日の疲れを癒すベッドルームに最適です。あまり使いすぎると寒々しくなってしまうので要注意。
日当たりが良くない場合は、薄いオレンジやレモンイエローなどやわらかい暖色系でまとめると、あたたかみのあるベッドルームを演出できます。

照明のポイント

全体照明はリモコン付きが便利です。青味がかった蛍光色より、あたたかみのある電球色のほうが落ち着いてリラックスできます。直接真下を照らすものより、直接光源が見えないセード付きのものがおすすめです。
おやすみ前の読書には読書灯を。できれば一人1台用意しましょう。
全体照明はやや暗く、間接照明やスタンドなどでアクセントをつけ、自然と眠りに誘われるようなやさしい灯りを演出しましょう。


(2009年3月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

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