ソファの洗い方は?お手入れ方法を素材別に解説

/ 最終更新日:2025/09/08

ソファの洗い方は?お手入れ方法を素材別に解説

自宅でのリラックスタイム欠かせない家具といえばソファですが、家族の憩いの場は汚れが溜まりやすい場所でもあります。
汗をかいた状態で寝転ぶ、お菓子を食べこぼす、ペットが駆けずり回るといった使われ方をしがちなだけに、汚れがひどくなる前に対策を講じたいところです。

この記事では、清潔に使いながらソファを長持ちさせるための洗い方やお手入れ方法を紹介します。
大切なソファを長く愛用するためにも、本記事の内容を参考にしてください。

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ソファが汚れる原因

使い心地が良いソファほど、そこでくつろぐ時間も長くなりますから、汚れやニオイがつきやすくなります。
洗い方を紹介する前に、ソファが汚れる主な原因を確認しておきましょう。

汗・皮脂

素肌の汗や皮脂がつきやすい夏場は、ソファにとって要注意の時期です。
放っておくと、ニオイのもとになったり黄ばみ、黒ずみ、汚れの原因となったりします。
ファンデーションやリップ、ヘアケア用品などもソファにつきやすく、汚れやニオイを発する原因となりますので注意したいところです。

食べこぼし・飲みこぼし

ソファのすき間へのお菓子の食べこぼしや、飲みこぼしはシミになりやすく、ニオイも発生します。
小さなお子さまがいるご家庭は、特にこまめにチェックして、シミになる前に掃除をしましょう。

ちり・ホコリ

ソファの座面やクッションは、ちりやホコリ、髪の毛、ハウスダストが溜まりやすい場所です。
アレルギーの原因にもなるので、こまめに掃除する必要があります。
クッションは外でホコリをはたいて日光に当てましょう。

インク汚れ

インクの汚れはソファの強敵です。
特に、油性ペンやボールペンなどのインクは、ソファの生地に染み込んでしまうと、簡単には落とせません。
インクによって汚れたソファは、外観を著しく損なう可能性があるので、インクはソファの近くで使わないようにしましょう。

ペットの毛

可愛いペットもソファを汚してしまう主役の一つです。

ペットの毛は細く柔らかく絡みやすいので、除去が困難です。
また、ペットがソファで過ごす時間が長いと、ニオイがソファに染みついたり、ダニや花粉などの家庭内アレルギーを招いたりします。

【全素材共通】ソファの洗い方やお手入れ方法

次に、ソファの素材を問わずに行える掃除やお手入れの方法を紹介します。
とはいえ、普段の掃除であれば、掃除機や粘着テープでソファ表面のホコリやゴミを取り除くだけで十分です。
ソファカバーは、週1回は洗濯をして清潔さを保つことをおすすめします。

掃除機をかける

ソファは、畳やフローリングの床と同じように、掃除機をかけて表面のホコリ汚れなどを取ってあげましょう。
週に1~2回程度行えば清潔さを保てるはずです。

ソファ掃除だけのために掃除機を持ち出すのは手間なので、普段の掃除のタイミング同時に掃除機をかけるのが楽でしょう。
ホコリが溜まりやすい背もたれと座面の間なども忘れずにかけたいところです。

掃除機には何種類かのブラシがついていることがほとんどなので、ソファに優しいブラシにつけ替えてから掃除することをおすすめします。
ソファの掃除にはコードレスのスティックタイプがあれば使いやすいでしょう。
小型のハンディタイプがあれば、気がついたときにさっと掃除ができるので、ソファ用に備えておくのもよいかもしれません。

粘着クリーナー

粘着クリーナーもソファの掃除に便利なアイテムです。

充電や電源を必要とする掃除機とは違い、使いたいタイミングでサッとごみを取り除くことができます。
特に、髪の毛やホコリの除去には効果抜群です。

ソファ表面の汚れであれば、掃除機をかけなくても簡単にきれいに落としてくれます。

ソファカバーを洗う

布製のソファはカバーが取り外せて、洗濯できるので衛生的です。
洗濯機で洗えるものもありますが、生地の痛みや縮み、色落ちやファスナーの損傷といった原因となるので、手洗いかドライクリーニングをおすすめします。
また、洗濯の頻度が多いとダメージになってしまうので、1シーズンに1回もしくは半年に1回のタームで洗濯する程度に留めたいところです。

なお、綿やアクリルを含んでいる生地は、水につけると縮んでしまう可能性があるので、水洗いは避けてください。
お使いのソファカバーが水洗いできるかどうかは、行きつけのクリーニング店に問い合わせて確認してみましょう。

【素材別】ソファの洗い方やお手入れ方法

ソファの掃除とお手入れ方法は素材によって異なりますので、ソファを傷めないよう素材に合った掃除をしましょう。

ソファの生地は大きく、布生地(ファブリック)と革生地(レザー)の2つに分けることができます。

布生地とは、布製の生地のことを指します。
用いられる素材は、ポリエステルやポリプロピレン、アクリル、コットンなどさまざまです。

一方、革生地とは、文字通り革でできた生地のことです。
革生地は、人工的に作られた合成皮革(合革)と、主に牛や豚などの動物の皮でできた本革の2種類に分けられます。
合成皮革はナイロンやポリウレタンをベースとする革ですが、不織布がベースになっている人工皮革というものもあります。

自宅に置くソファには、一般的にどのような素材が使われているのでしょうか。

ここからは、布地、合革、本革に加え、ソファの木製の部分を含め計4つの素材別にお手入れ方法を解説していきます。

布製ソファは、柔らかな肌触りと通気性の良さ、豊富なデザインから人気を集めています。
布製は汚れやほこりが溜まりやすく、定期的なお手入れが必須の素材です。

重曹や中性洗剤を使った適切な手入れで、長く使えるようにしましょう。
重曹は汗や皮脂汚れといった酸性の汚れを落とすのに効果的で、消臭効果も期待できます。
ここでは、重曹で掃除をする手順を紹介します。

重曹で布地ソファを掃除する手順

  1. ・掃除機でほこり・ごみなどを吸い取っておく
  2. ・ソファの座面や背当てに万遍なく重曹を撒く
  3. ・数時間放置する
  4. ・掃除機で重曹を吸い取る
  5. ・水で濡らして固く絞った布で全体を水拭きして仕上げる

所要時間としては90分が目安ですが、放置する時間が長いほどニオイや汚れの吸着効果が期待できます。
重曹を撒くときは、ソファ全体に粉のまま満遍なく振りかけるのがコツです。

ソファに飲みこぼしなどのシミがある場合は、タオルに少量の中性洗剤をつけてシミ部分を叩きます。

合皮

合皮ソファの掃除には、重曹水とメラミンスポンジが効果的です。
メラミンスポンジは、表面が密集した細かい無数の網目になっていることで、洗剤を使わなくても汚れを削り落とせるスポンジです。

頑固な汚れを落としたい場合に便利で、100円ショップやドラッグストアなどで手に入れられます。

合皮ソファは水や汚れに強い素材感が人気ですが、良い状態を長く保つには、普段のお手入れが重要です。

合革ソファを掃除する手順

  1. ・水100mlに小さじ1杯の重曹の粉を混ぜ重曹水を作る
  2. ・ソファの表面を乾拭きする
  3. ・固く絞った水で濡らしたタオルに洗剤を少量つけてソファ全体を拭く
  4. ・落ちにくい汚れの上に重曹水を吹きかけメラミンスポンジで汚れをこする
  5. ・ソファ全体を水拭きして洗剤と重曹を拭き取る
  6. ・乾拭きをして乾燥させる

仕上げに合皮専用クリーナーを塗ってソファの表面を保護すれば終了です。

本革

本革製ソファは非常にデリケートなので、水や洗剤を使用した掃除は厳禁です。
日常のお手入れでも、革の表面に傷がつかないよう、乾いたコットン100%布でやさしく撫でるように乾拭きをしましょう。

革の種類や表面の乾燥状態によっては、レザークリームやオイルなどを用いたお手入れが必要になります。
ひび割れ防止には、オイルクリーナーを使用して表面の油分を補うこともよいとされています。

本革ソファを掃除する手順

  1. ・ソファに軽く掃除機をかける
  2. ・ソファの表面をタオルで乾拭きする
  3. ・革用レザークリーナーをつけ、汚れやシミを優しく拭き取る
  4. ・革用保護クリームを全体に塗る
  5. ・タオルで乾拭きする

本革は汚れを確認したらすぐに対処しないと落ちにくくなります。
掃除が終わったら、風通しの良い場所で自然乾燥させてください。

木部

ソファによっては、底部や立ち上がり手すりなどに木が使用されている商品もあります。

木部のお手入れ方法は、仕上げの塗装方法である“オイル塗装”と“ウレタン塗装”によって異なります。
木部もお手入れすることで、ソファ全体を美しく保つことができるので、それぞれの仕様に合わせた方法でメンテナンスを行ってください

オイル塗装のお手入れ

木本来の風合いが伝わる仕上げ方法です。
木が傷ついている場合や日焼けしている場合は、市販のサンドペーパーとオイルなどでお手入れすれば、再びきれいな木目が復活します。

日常のお手入れでは、なるべく柔らかい乾いた布で乾拭きをすることが大切です。
濡らした布で拭く際は、布をしっかりと絞り、必ずその後に乾拭きをして家具から水分を飛ばしてください。
ソファが傷む原因となるので、ワックスや化学雑巾などの使用は控えましょう。

ウレタン塗装のお手入れ

表面をコーティングしているため、日常のお手入れは柔らかい布などを使った乾拭きで十分です。
ウレタン塗装のソファは、オイルでの定期的なメンテナンスは必要ありません。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を浸した布で汚れを落とし、その後濡らして硬く絞った布で洗剤をよく拭き取ります。
最後に乾いた布で乾拭きをし、自然乾燥させて完了です。

ソファの汚れを防ぐためには

日頃からソファを汚れないように気をつけておくと、掃除の手間が減って快適に過ごせます。
ここからは、ソファの汚れ対策を紹介します。

カバーをかける

カバーをつけると落書きや食べこぼし・飲みこぼしで汚れても、カバーをすぐに洗えてきれいになるので便利です。
伸び縮みしてフィットするタイプなどいろいろなタイプがあるので、使いやすいものを選んでみてください。

防水スプレーを使用する

ソファにあらかじめ防水スプレーをかけておくと、水分や汚れからガードできます。
掃除が楽になるだけでなく、ニオイやシミを防いでソファを長持ちさせることにもつながります。
小さなお子さまがいて、食べこぼしや飲みこぼしが心配なご家庭は防水スプレーを1本常備しておくのがおすすめです。

お手入れしやすい素材のソファを選ぶ

購入の際に、お手入れが楽なソファを選ぶと掃除も簡単です。
カバーリングタイプのソファはカバーを自宅で丸洗いできますし、ドライクリーニングに出すこともできます。

可愛いペットのよだれや排泄物でソファが汚れるリスクをできる限り抑えるためには、撥水性の高い合皮タイプのソファを選ぶのが賢明です。
合皮は布や本革に比べて強度が高いので、爪や歯による傷もつきにくいのが特徴です。
対して、本革タイプはデリケートな素材ですが、ダニやホコリが付着しにくいとされています。

掃除方法と洗い方を覚えて清潔なソファを手に入れよう

今回はソファの洗い方と、素材別のお手入れの仕方についてご説明しました。
ソファはさまざまな汚れが付着しやすい家具ですが、素材に合った正しい掃除、お手入れを行うのと長持ちします。

また、日頃から汚れ対策も行っておくと、掃除も大ごとにならずに済みます。
汚れがつかないように気を配り、ついたらすぐにお掃除をして、きれいなソファで快適にくつろぎましょう。



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