ソファに毛玉が発生する原因とは?予防方法も解説

/ 最終更新日:2025/09/08

ソファに毛玉が発生する原因とは?予防方法も解説

ソファを長く使っていると必ず直面するのが、汚れとともに衣服との摩擦で発生する毛玉問題です。
毛玉は見た目が悪く、実際以上に古びた印象を与えてしまうので、見つけたらその場で除去したいものですよね。

本記事では毛玉ができてしまう原因と、発生を予防する方法を取り上げます。
毛玉を生まない生活スタイルもあわせて紹介しますので、ソファを長くきれいに使いたい人は、ぜひご参考にしてください。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店はこちら

取扱家具ブランド・インテリア一覧はこちら

毛玉が発生する原因とは

ソファの毛玉は、座ったり動いたりする動作に伴う摩擦と静電気によって毛羽立ちができることで発生します。

毛玉がよく見られるのは合成繊維の生地ですが、綿やリネンなどの天然繊維でも長年の使用で発生することがあります。
毛玉は、供給源の生地がやせ細ってくるとともに減少しますが、それまで数か月かかることも少なくありません。
見た目を損ない、生活感が出てしまう毛玉の発生はなんとか予防したいものです。

毛玉ができやすい素材

毛玉の原因がわかったところで、どのような素材に毛玉ができやすいのか、以下に具体例を挙げました。

毛玉ができやすい素材

  • ・動物繊維のウールやカシミヤ
  • ・化学繊維のポリエステルやアクリル
  • ・綿×ポリエステルなどの混合繊維

ウールなどの動物繊維は毛足が長いため、摩擦によって毛が絡まりやすくなります。
強度がある化繊も、強い摩擦によって毛玉を発生させやすい素材です。
ポリエステルは、強度が高く耐久性がある一方で、摩擦に弱く毛玉ができやすい性質があります。
綿との混紡素材も例外ではなく、できた毛玉は取れにくく残りやすいので要注意といえます。

また、乾燥した冬場は、素材を問わず静電気が発生しやすく、繊維同士の絡みで毛玉の生成が早まるので、重点的な毛玉対策が必要です。

ソファの毛玉を処理する方法

できてしまった毛玉を、簡単に処理する方法はないものでしょうか。

まず思い浮かぶ簡単な方法は、ブラッシングによるお手入れです。
ブラッシングは、毛玉の発生を防ぎ、すでにできた毛玉を取り除くのに効果的ですが、それでも毛玉ができてしまうこともあるでしょう。

もし毛玉ができてしまったら、以下のような方法を試してみてください。

ソファの毛玉を処理する方法3選

  • ・毛玉クリーナーを使う
  • ・食器用スポンジを使う
  • ・ハサミで毛玉を除去する

このような方法であれば手軽に毛玉をきれいにできますが、自分で対処するのが面倒で手間をかけずにきれいにしたい方は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

毛玉クリーナーを使う

毛玉クリーナーは素材を傷つけるリスクが少ないため、デリケートな生地の毛玉も優しく取り除くことができます。

手のひらサイズの電動のものがほとんどで、ソファの小さな毛玉を取るのに便利なアイテムです。
使い方はスイッチを入れて、ソファ本体にヘッドを軽く当ててクルクルと転がすだけ。
毛玉とともに小さなゴミも取れ、掃除機をかける手間が省けます。

食器用スポンジを使う

食器用スポンジも、ソファの毛玉取りに役立ちます。
堅いほうの面をソファの生地に軽く押し当て、なでるようにこするのがコツです。
通常の食器用スポンジでは毛玉が取れない場合は、焦げ取り用のスポンジを使ってみてください。
頑固な毛玉も取り除けるはずです。

なお、食器用スポンジを使う場合は、ソファの毛玉を見つけたらすぐに対処しましょう。
毛玉ができてから時間が経つほど、スポンジでは取りにくくなってしまいます。

ハサミで毛玉を除去する

毛玉クリーナーや、未使用の食器用スポンジが手元になければ、ハサミやカミソリで毛玉をカットするのも一案です。
ただし、カットするときに毛玉を引っ張り出すと、新たな毛玉の元となる繊維が引き出されてしまうので注意が必要です。

また生地に刃を近づけすぎると、ソファの生地を切ってしまうおそれもあります。
「あまり、細かい手作業が得意でない」という方にはおすすめできない方法です。

ソファの毛玉を予防するには

できてしまったソファの毛玉対策はお伝えした通りですが、毛玉ができる前に予防したいものですよね。
それには、日頃のお手入れで毛羽立ちを防止し、絡まりを防ぐことが重要です。

ブラッシングは、繊維の流れに沿ってホコリを取りながら行います。
毛玉になる前の早い段階での処置なので、特に小さい毛玉の場合はブラシが効果的です。
また、毛玉は静電気によって発生しやすいため、毛玉防止スプレーを使うのもおすすめです。

過度な摩擦を減らす

ソファに座る際は、衣服との摩擦をできるだけ避けるようにしましょう。
特に、マジックテープやボタンなど、生地を傷める可能性のあるものには注意が必要です。
マジックテープは、カギ爪の面が布生地を傷める大きな原因となります。

このほか、ペットや小さな子どもがソファで飛び跳ねるのも毛玉の発生につながります。

ホコリを取る

ソファに付着したホコリやゴミは、毛玉の原因となる繊維の絡まりを強めます。
週に一度程度、柔らかい布でソファを拭いたり、掃除機で吸い取ったりすることで、毛玉の抑制に効果があります。

ブラッシングする

毛玉ができる前の段階でもっとも効果的な対策は、やはり定期的にブラッシングをすることです。
ブラシは、ソファの素材に合ったものを選び、繊維の流れに沿って優しくブラッシングするとよいでしょう。

毛玉のできにくいソファに置き換える

ソファの毛玉を予防するには、最初から毛玉のできにくい素材を使ったソファに買い替えるのが根本的な解決策です。

毛玉ができにくい素材はコットン・リネン・シルクなどの植物由来の天然繊維素材です。
摩擦や熱に強く静電気が起きにくい素材ですが、残念なことにソファ生地への採用はあまりみられません。
採用されていても、ポリエステルなどの毛玉のできやすい化繊素材と混合になっている場合がほとんどです。

ポリエステル、コットン、リネンなどの布でできているソファをファブリックソファといいますが、この等級が高いほど毛玉ができにくいといわれています。
ピリング(毛玉)試験の等級が1級から5級までのソファで、5級が最上級です。
生地の等級が上がるほど、値段も高額となりますが、どうしても毛玉を避けたい場合は選択肢になるでしょう。

また、これ以外では、ベルベットやフリースのようなフラットに織られていない布地を選ぶことでも、毛玉を避けることができます。

ソファをお手入れする際の注意点

ソファのお手入れで注意すべき点は、素材(布製、革製、合皮製)に合わせたお手入れ方法を選ぶこと、日常的なお手入れを怠らないこと、汚れを放置しないことです。
この3つを意識して実行するだけでも、ソファの毛玉発生を抑えることができるはずです。

また、ソファのある場所は定期的に換気して、カビやダニの発生を防ぎましょう。
これらの注意点を守ることで、ソファを長く清潔に使用することにつながります。

ソファの毛玉対策は正しいお手入れで解決

ソファの毛玉の発生は完全に防ぐことは難しいですが、「発生させない」「発生したら適切に処理する」「日頃のケアを怠らない」ことを実行すれば、ソファの快適さは維持できます。

ほこりをとってブラッシングを行い、毛玉ができてしまったらハサミや毛玉クリーナーなどを活用してうまく除去しましょう。 これからソファを購入する方、または買い替えを検討中の方は、あらかじめ毛玉ができにくい素材で作られたソファを選択するのも一案です。



東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。

コラム「ちょっとインテリア」トップへ