リビングダイニングのレイアウト術を徹底解説

/ 最終更新日:2024/04/23

リビングダイニングのレイアウト術を徹底解説

リビングダイニングは自宅にいるあいだ、多くの時間を過ごす大切な空間です。

好みの家具を配置した、居心地のよいレイアウトは、快適な生活を送ることにつながります。

本記事では、リビングダイニングのレイアウト術を解説し、部屋を広く見せるコツをお伝えします。

「理想の生活空間を手に入れたい!」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店はこちら

リビングダイニングの基礎知識

皆さんは、そもそもリビングとダイニングの違いについて、ご存じでしょうか。

リビングとは、日本語でいう「居間」にあたる部屋です。

主にテレビやソファを置いて、くつろぐ目的で利用されます。

一方、ダイニングは「食堂」を意味しており、家庭におけるダイニングルームは、食事で使用する部屋を指します。

もともとわが国にはリビングとダイニングの概念がなく、くつろぎも食事も1つの部屋で行うライフスタイルが一般的でした。

戦後に住宅の洋風化が進んだため、役割に応じてリビングとダイニングをそれぞれ設ける家庭が増え、ダイニングキッチンとよばれる間取りが主流になったのです。

ダイニングキッチンとは、リビングとは別にダイニングとキッチンの機能が併存した部屋をいいます。

時代の流れとともに、現在では、リビングとダイニングの機能が併存したリビングダイニングとよばれる間取りが増えています。

リビングダイニングはリビングの機能を有しているため、ダイニングキッチンと比べて面積が広いものが一般的です。

リビングダイニングには、形状によって主に3つのタイプが存在します。

それぞれのレイアウトのポイントを確認してみましょう。

縦長リビングの特徴

キッチンから見たときに、空間が奥へと広がっている場合は、縦長リビングに分類されます。

部屋全体をひと目で見渡せるコンパクトな作りで、一人暮らし用の物件に多い形状です。

縦長リビングでは、側面に窓がない物件が多く、部屋の中に光が届きにくいというデメリットがあります。

一方で両サイドの壁面が広いため、好きな位置に家具を配置しやすい点がメリットといえます。

キッチンの手前からダイニング、リビングの順にレイアウトするのが一般的ですが、開放感のある空間を作りたい方は、キッチンの手前にリビング家具を配置してもよいでしょう。

奥がバルコニーになっていれば、くつろぎながら外を眺めることができます。

横長リビングの特徴

横長リビングの場合は、キッチンの左右に空間が広がっています。

縦長リビングと比べて窓が多く、外の光が入りやすい構造です。

デメリットは、家具を配置できる壁面が少ないので、部屋全体に圧迫感がでないようにレイアウトを工夫する必要がある点です。

また、窓やバルコニーの位置も考慮しなければならず、直感的に家具を配置してしまうと、あとで不便を生じるおそれもあります。

横長リビングのレイアウトでは、ソファやシェルフなどの家具で空間を区切って、リビングとダイニングの機能を分ければ、メリハリのある生活が送れます。

反対に境界線を設けず、リビングとダイニングを一体化すると、部屋を広く見せるのに効果的です。

L型リビングの特徴

縦長リビングと横長リビングでは、リビングダイニングとキッチンが一直線に並んでいますが、L型リビングの場合は異なります。

L型リビングでは、はっきりと空間が分けられており、奥に設置されているキッチンはリビングから見ることができません。

複数の方位に窓があるため、外からの光が入りやすく、部屋全体が明るくなるというメリットがあります。

一方で、デメリットは、一直線の部屋よりも対角線が短く、同じ面積で比べたときに狭く感じてしまう点です。

また、L型リビングは端から端まで距離があるので、ダイニング家具をキッチンから離して設置すると、食事の際に料理を運ぶ手間がかかります。

効率を考えると、キッチンの近くにダイニング家具を設置するレイアウトがおすすめです。

リビングダイニングのレイアウトを考える前にやること

理想の部屋を作りたいなら、事前準備が欠かせません。

ここからは、リビングダイニングのレイアウトを考える前に、確認しておかなければならない情報を紹介します。

1リビングとダイニングの広さを採寸する

スムーズにレイアウトを考えられるように、あらかじめ部屋の広さや家具のサイズを記録しておきたいところです。

これらの実寸を知らずしてレイアウトはできません。

多くの賃貸物件では、部屋の間取り図に細かな寸法が記載されておらず、ご自身で採寸する必要があります。

部屋の縦・横・高さのサイズにくわえて、扉や窓の位置、キッチンとの距離などを細かく測っておきましょう。

採寸するときは数字を記録するだけではなく、写真にも残しておくと、家具を選ぶ際に役立ちます。

2コンセントの位置を確認する

テレビやWi-Fiルータを配置するときは、コンセントの位置を事前に把握しておきましょう。

なぜなら、コンセントの位置によってレイアウトが左右されるためです。

通常のコンセントのほかに、テレビコンセントやモジュラージャック、光コンセントなどは位置が固定されているので、あわせて確認が必要です。

コンセントの種類

テレビコンセント テレビアンテナのケーブルを使ってテレビ本体に電波を届ける際に必要なコンセント
光コンセント 光回線を使ってインターネットに接続する際に必要なコンセント
LANコンセント 有線LANを使ってインターネットに接続する際に必要なコンセント
モジュラージャック 電話回線用のケーブル(VDSL)を使ってインターネットに接続する際に必要なコンセント

テレビコンセントやモジュラージャックは、物件によって有無が異なります。

インターネットに接続する際は、光コンセントを用いた方法がもっとも速く、次にLANコンセント、モジュラージャックという順番です。

お使いのインターネット接続方法では、どのコンセントを使う必要があるのかを事前にご確認ください。

3生活の動線を確認しておく

部屋の広さを採寸し、コンセントの位置を確認したら、家具を配置したあとで過ごすシーンをイメージして、生活の動線を確認しておきましょう。

動線とは、人が移動するときの経路のことで、動線上に物が置かれると、スムーズな往来が妨げられ、生活するうえでのストレスとなります。

快適な生活を送るために、動線の確保は必須です。

家具同士や壁とのあいだを通る場合は、十分な距離を確保しなければなりません。

1人が正面を向いて歩く際は、左右に600mm以上のスペースが必要です。

実際に部屋を歩きながら、ご自身がどのように移動するかをシミュレーションしてみましょう。

4収納スペースを確認する

収納スペースの有無は、コンセントの位置や動線とともに、レイアウト前に確認しておきたい項目です。

リビングダイニングに、クローゼットや押し入れなどの十分な収納スペースが用意されているのかを必ずチェックしましょう。

同じ間取りであっても、備えつけられた収納スペースの有無によって、必要な家具の種類も変化します。

収納スペースが足りなければ、パンチングボードやウォールシェルフといった、壁面収納グッズを利用するのも一つの手です。

5必要な家具をリストアップする

ここまでで、リビングダイニングで送る生活のイメージが固まってきたと思います。

次は新しく用意しなければならない家具を考え、リストにまとめてみましょう。

この時点でリストアップするのは最低限必要な家具に留め、不要なものを増やさないよう心がけてみてください。

特に、それほど広くない部屋であれば、家具が1つ増えるだけでレイアウトを考えるのが難しくなります。

最初は最低限の家具で部屋をレイアウトして、生活が始まってから必要に応じて、少しずつ増やしていくのが理想です。

6置きたい家具のサイズを採寸する

レイアウトを考える前に、最後にやっておきたいのは、家具の採寸です。

引っ越し先にこれまで使用していた家具をもっていく場合や、特定の家具の購入が決まっている場合など、事前に配置を予定している家具があれば、採寸しておきましょう。

部屋の広さと家具のサイズがわかれば、実際に配置する前にレイアウトを検討でき、おおよそのイメージが掴めます。

家具を新規で購入するときは、まだ手元になくても、カタログなどに記載された情報を参考にできます。

リビングダイニングのレイアウト例【広さ別】

リビングダイニングと一口に言っても、その広さは部屋ごとにさまざまです。

利用できる空間がどれくらいの広さかによって、選択できるレイアウトの種類が異なります。

スペースが限られている場合でも、工夫次第では快適な空間に仕上がります。

広さ別にリビングダイニングのレイアウト例を紹介するので、ご自身の部屋に当てはめて参考にしてくださいね。

3畳編

3畳のリビングダイニングは、部屋としても極めて狭い部類です。

ベッドやダイニングテーブルなど、大きい家具を1つ置くだけで、部屋のほとんどが埋まってしまいます。

3畳の部屋にソファを置きたい場合は、1人掛けのタイプが選択肢となります。

窮屈な印象にならないよう、奥行きがスリムな家具を選ぶなど、何かしら工夫が必要です。

4.5畳編

4.5畳の場合は、1辺が約270cmの正方形の部屋が一般的です。

3畳よりは少し広いものの、やはりレイアウトのパターンが限られます。

必要な家具を絞って、コンパクトな生活に徹しましょう。

ベッドが必要な場合は、入り口の対角に配置し、スムーズな動線を確保するとよいですね。

なお、ロフトベッドを利用すれば、ベッド下のスペースも有効活用できます。

6畳編

部屋の広さが6畳になると、選べるレイアウトのバリエーションが増えてきます。

3畳や4.5畳の部屋とは違って、ある程度自由に家具を配置できますが、気をつけないと、圧迫感が強い部屋になってしまいます。

コンパクトで背の低い家具を揃えれば、視界が遮られることなく、限られた空間でも部屋を広く見せられます。

8畳編

リビングダイニングとしての8畳は、決して広くありません。

これまで紹介した8畳未満の部屋と同様に、配置する家具を最小限に絞り、なるべくスペースを空けたいところです。

ゆとりを生むために、思いきってテレビやソファを配置しないというのも一つの手です。

定番の家具であっても、ご自身にとって不要であれば、無理して配置することはありません。

空間を上手に活用しましょう。

10畳編

リビングダイニングの広さが10畳であれば、ライフスタイルに合わせて好みのレイアウトを選択できます。

ただし、ソファやテレビなど大きな家具を配置する際は、生活の動線を塞がないように、注意しなければなりません。

リビングとダイニングのスペースを分けるなら、リビングでは小さいテーブルを選べば、空間にゆとりが生まれるのではないでしょうか。

12畳編

12畳の広さはリビングダイニングとして十分で、大きいソファやテーブルを置いても、開放感を維持できます。

注文住宅や高級マンションに多い間取りで、普段の生活に合わせて自由にレイアウトを考えられます。

ただ、空間に余裕があるなら、それを活かすために、あえて家具の数を抑えてもよいかもしれません。

広々とした空間に最小限の家具を配置すれば、清潔感のあるおしゃれなリビングに仕上がります。

16畳編

リビングダイニングの広さが16畳あれば、2~4人で生活が送れるはずです。

リビングとダイニングを分けたとしても、それぞれ十分なスペースを確保できます。

リビングスペースにはソファを、ダイニングスペースにはダイニングテーブルを、それなりに大きいサイズのものを配置できます。

このとき注意したいのは、窓の前に大きな家具を置かないということ。

そうすれば、外からの光が入ってきて、開放的で明るい空間を作れるでしょう。

リビングダイニングのレイアウト術【10選】

部屋のレイアウトを考える際は、家具を配置し終わった理想の様子をイメージすることが重要です。

たとえば、目指す部屋の雰囲気がカジュアルかフォーマルかでも、レイアウトが変わってきますし、必要となる家具が異なります。

ここからは、配色に注目したリビングダイニングのレイアウト術を紹介します。

1カジュアル感を出す場合

きっちりとしたフォーマルな雰囲気より、生活しやすいカジュアルな空間を目指したければ、水色やピンクなど鮮やかなカラーが効果的です。

目立つ色の家具を配置して、視覚的にも楽しめるカジュアルなリビングダイニングは、特に小さなお子さまのいらっしゃるご家庭におすすめです。

ただし、扱う色の種類が多すぎると、目が疲れやすくなるので、その点は気をつけてください。

部屋の広さに余裕があれば、大きめの観葉植物を置くと、心が安らぐ要素もくわわって、リラックス効果が高まります。

2ナチュラルさを醸し出す場合

リビングダイニングにナチュラルな雰囲気をもたせたければ、白や緑、茶色など、落ち着いた色の家具を配置しましょう。

同じカラーでも、鮮やかな色ではなく、自然界に存在するものに近い色を意識するのがポイントです。

木目を活かした天然素材の家具を配置すれば、おしゃれなカフェのような、ぬくもりを感じる空間に仕上がります。

配置する家具は、木目の明るさを統一して、部屋全体のバランスを調整するのが重要です。

3暖かい雰囲気を出す場合

リビングダイニングに配置する家具に、自然素材のものを採用すると、暖かな雰囲気を与えてくれます。

木製の椅子やテーブルは、ほかの家具とも合わせやすいため、レイアウトに取り入れやすいはずです。

暖かい部屋を演出するには、照明へのこだわりも重要です。

オレンジ色の光を放つシーリングライトは、空間に暖かみを与えてくれます。

あるいは、部屋の雰囲気を崩さなければ、思いきってシャンデリアを取り入れてみるのも悪くありません。

4上品さを取り入れる場合

白やグレーなどの淡い色を取り入れると、上品な雰囲気を演出できます。

配色がうまくいったら、モダンなデザインの家具を配置してみましょう。

まるでホテルの一室のような洗練されたリビングの完成です。

ただし、部屋全体がモノトーンで構成されると、リラックスできない可能性があります。

その際は、家具やインテリアに薄い茶色を取り入れると、普段の生活に近い感覚が増すため、バランスに悩んでいる方は検討してみてください。

5エレガントさを取り入れる場合

エレガントなリビングダイニングを目指している場合、彩度が低いグレーやベージュのカラーと相性がよいはずです。

部屋にエレガントさを取り入れるときに、必ずしも高級な家具を配置しなければならないわけではありません。

色使いや素材にこだわって家具を組み合わせれば、大人っぽい優雅な雰囲気を醸しだせます。

シルバーカラーのガラステーブルやスタンドミラーも、エレガントな部屋づくりに適したアイテムです。

6落ち着いた雰囲気を出す場合

リビングダイニングは多くの時間を過ごす空間だからこそ、落ち着いた雰囲気のレイアウトを望む方は少なくありません。

茶色や青、緑などの色は、見る人の緊張感をやわらげ、リラックスさせる効果があります。

これらの色は自然界で目にすることが多い色でもあるので、積極的に取り入れてみてください。

また、背の低い家具で統一することも、部屋に圧迫感を生まないポイントです。

7高級感を出す場合

部屋に高級感を出したい方は、アンティークスタイルの家具を取り入れてみてはいかがでしょうか。

アンティークとは、歴史を感じさせる年代物の骨董品を意味します。

正式なアンティークとは、製造から100年以上経ったものをいいますが、必ずしも古い年代のものでなくとも構いません。

レザーや天然無垢の木材など、ナチュラル素材を使えば、アンティーク風の重厚感を演出できます。

絵画やオブジェといった小物を配置するのも、部屋の高級感をアップさせる有力な方法です。

8涼しい雰囲気を出す場合

部屋に涼しい雰囲気を出す場合は、配置する家具の色に白や青、水色などの寒色を選んでみてください。

大小にかかわらず、観葉植物を置いて緑を取り入れるのも、清涼感があります。

注意したいのは、涼しい雰囲気のリビングダイニングで冬を迎える場合、寒い印象を与える可能性がある点です。

壁紙やフローリングには、あえて暖色を合わせることでアクセントが加わり、部屋全体のバランスが取れます。

9かっこよさを取り入れる場合

かっこよく、おしゃれに決まったリビングダイニングで過ごしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かっこよさの定義は人によって異なりますが、黒やグレーなどを使ったダークカラーのコーディネートは、万人が「かっこいい!」と感じるはずです。

家具や壁紙を、黒を基調とした暗い配色で揃えれば、スタイリッシュな空間を作れます。

ただし、黒は白と比べて狭い印象を与える色なので、気になる方は黒一色に統一するのではなく、白やグレーのインテリアを組み合わせてみましょう。

10スペースを広く見せる場合

リビングダイニングの面積によっては、限られたスペースを広く見せたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

空間を広く見せるには、白をはじめとする淡い色を用いるのがコツです。

白は膨張色と呼ばれていて、他の色と比べて膨らんで見える効果があります。

そのため、白がベースとなった部屋は開放感があり、実際より広く見えるのです。

フローリングや家具の一部をグレーや茶色にすると、印象が単調にならず、過ごしやすい空間が実現します。

リビングダイニングをイメージ通りのレイアウトにするためのポイント

理想とするリビングダイニングのレイアウトが固まったら、いよいよ、必要な家具を揃えて、実際に配置していきます。

一度配置した家具は動かすのが大変なので、なるべく失敗しないように心がけたいところです。

ここからは、イメージ通りのレイアウトを実現するために、押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

ポイント1ライフスタイルに合わせる

リビングダイニングは多くの時間を過ごす場所なので、ライフスタイルに合わせてカスタマイズすることが大切です。

生活習慣とかけ離れたレイアウトをイメージすると、快適な空間からは遠ざかってしまいます。

家族や来客が多い場合は人数分のソファを用意したり、小さなお子さまがいる場合は子どもスペースを作ったりと、条件次第で適した家具も異なります。

リビングダイニングに必要な機能や、その空間で過ごす人数などを考慮して、快適なレイアウトを目指してください。

ポイント2家具の配置にこだわる

理想のレイアウトを目指すにあたって、家具の配置にもこだわりたいところです。

使える空間には限りがあるので、家具を置く順番には注意しなければなりません。

ベッドや本棚などの大きい家具は、自然と配置できる場所が制限されるので、最初にポジションを確定させましょう。

大きい家具から配置を決めていき、余った空間に残りの家具を配置していく流れが、スムーズです。

言うでもなく、テレビも配置場所が限られているアイテムです。

テレビコンセントの位置という制限があるために、ソファなどの関連家具もテレビに合わせて配置が決まることになります。

イメージ通りのレイアウトにするには、機能的な要素を含めて、実現可能な配置を考えてみてください。

ポイント3ソファの向きを考える

リビングダイニングにおいて、ソファは非常に大きな存在です。

ソファのデザインや位置によって、部屋のイメージが変化します。

リビングスペースの家具であるソファは、ダイニングスペースとの位置関係で、空間の雰囲気に影響を及ぼします。

リビングダイニングでどのように過ごしたいのかを考え、ソファの向きを調整しましょう。

リビングとダイニングの機能を分けるのであれば、ダイニングスペースに背を向けるよう配置し、ソファに仕切りの役割を与えます。

これにより、リビングスペースが独立し、リラックスできる空間が誕生します。

リビングとダイニングを一体化させて、広々とした空間を作りたいのであれば、ソファがダイニングスペースの方向を向くように配置します。

家族で過ごす場合に、お互いの距離が近く感じられ、視線や会話を交わしやすい環境が手に入るはずです。

ポイント4一緒に生活する人と話し合う

家族みんなが心地よく過ごせるリビングダイニングを作り上げるには、1人でレイアウトを決めずに、それぞれの意見を交換しておきましょう。

リビングダイニングは家族が集まる空間なので、全員の要望を取り入れて、不満をもつ人がいないようなレイアウトを目指すのが望ましいです。

ここまで紹介したポイントはいずれも重要ですが、最優先すべきは、一緒に暮らす家族の気持ちです。

意見がまとまらないときは、互いに譲り合って、納得できる落ち着きどころを探してみてくださいね。

リビングダイニングを広く見せるコツ

リビングダイニングが狭いのを理由に、理想のレイアウトを諦めている方は少なくないでしょう。

実は、スペースが限られていても施せる工夫はたくさんあり、どんな部屋でもレイアウトにこだわることは可能です。

ここからは、知っているだけで理想のリビングダイニングに近づけられるポイントを紹介します。

部屋の狭さにお悩みの方は、リビングダイニングを広く見せるコツを押さえておきましょう。

コツ1サイドテーブルを活用する

多くのリビングダイニングでは、ソファの前にテーブルが置かれています。

しかし、ソファにあわせてテーブルも配置すると、まとまったスペースが必要となり、部屋が広くなければ窮屈な印象を与えかねません。

どうしてもソファの前にテーブルを置きたい場合は、一般的なローテーブルではなく、サイドテーブルで代用するのも一案です。

小ぶりなサイドテーブルを配置することで、リビングダイニングの有効活用につながります。

コツ2メインテーブルをキッチンに寄せる

リビングダイニングのメインテーブルを、隣接するキッチンに寄せて配置するのも、空間を広く見せる手法の1つです。

ダイニングスペースのテーブルは、中央に配置するイメージが一般的ですが、片側に寄せることで、ゆとりのある通路を確保できます。

特に、リビングダイニング兼用のテーブルを用いている場合は、キッチンから料理を運ぶ際に時間が短縮されるので便利です。

また、テーブルの周囲に余裕が生まれると、開放感が得られるだけではなく、動線を妨げないので、その面でも快適に過ごせます。

コツ3部屋の壁を収納に活用する

部屋を広く見せるには、可能な限り床の面積を空けておきたいところです。

部屋の壁を収納に活用すれば、配置する家具を減らせます。

パンチングボードやウォールシェルフ、ディアウォールなどの壁面収納グッズは、床のスペースを埋めずに、収納を助けてくれる便利なアイテムです。

配置しすぎるとごちゃごちゃした印象になり、圧迫感が生じるので、使い過ぎに注意して適度に取り入れてみてください。

コツ4必要な家具を絞る

どれだけ工夫を凝らしても、物の多い部屋を広く見せるのは難しいものです。

空間を快適にするために、必要な家具を絞って、配置する数を調整しましょう。

一般的に家具の占有率は、部屋の面積の3分の1が理想とされています。

家具が多すぎると窮屈になるのはもちろん、少なすぎても落ち着きません。

6畳の部屋なら2畳分、12畳の部屋なら4畳分を目安に、適切な量の家具を配置してください。

コツ5背の低い家具を配置する

背の低い家具を選ぶのも、リビングダイニングを広く見せるコツです。

家具の数自体を絞るのは大切ですが、サイズ感によっても印象は大きく変化します。

家具が目線より高い位置にあると、部屋全体が窮屈な雰囲気に包まれるため、余裕があれば高さまでこだわりたいところです。

背の低い家具であれば視界が遮られずに、圧迫感が弱まります。

どうしても背の高い家具しか選べない場合は、配置を工夫すれば、窮屈な印象を緩和できます。

本棚などの背の高い家具は入り口の近くに、ソファやベッドなど、背の低い家具は部屋の奥に配置していきましょう。

こうすることで、手前から目線が通るようになり、部屋を広く見せられます。

同じ間取りであっても、圧迫感の強さは配置次第で増減します。

コツ6リビングダイニング兼用の家具を選ぶ

リビングスペースとダイニングスペースでは機能が異なるため、それぞれ必要な家具を揃える必要があります。

しかし、リビングダイニング兼用の家具を選べば、スペースを節約し、部屋を広く見せることができます。

もともとわが国は、リラックスと食事の空間を、1つの部屋でまかなってきました。

同じ場所に複数の役割を与えるのは、不自然な話ではありません。

リビングダイニング兼用の家具を取り入れれば、家具の数を絞って、空間にゆとりをもたせられます。

コツ7ソファで光の侵入を妨げない

リビングダイニングにソファを配置する場合は、窓から入ってくる光を遮断しない場所を選んでください。

部屋にある窓は、外からの光を室内に届けて、開放感をもたらす効果があります。

ソファが大きい場合は、背もたれや肘掛けで光を遮ってしまわないように注意しましょう。

ベランダやバルコニーへと続く大きな窓と直角の壁に置く場合は、窓の横にある壁とソファの肘掛けが重なるようにして、光のあたらない位置を選ぶのがポイントです。

コツ8窓を塞がないように家具を配置する

ソファを置く際に外からの光を遮らないようにと説明しましたが、それ以外の家具でも、窓を塞がないように注意したいところです。

家具で窓を塞いでしまうと、光が遮られるだけではなく、外の様子を確認しづらくなり、部屋全体が暗い雰囲気となります。

また、結露する窓の前に家具を置くと、窓際の壁紙にカビが発生する可能性があります。

対策としては、背の低い家具を選んだり、家具を壁際に寄せたりするなど、レイアウトを考える時点で工夫が必要です。

コツ9フォーカルポイントを活用する

リビングダイニングで最初に目が留まるのは、入り口の正面や対角の位置です。

このようなスペースを「フォーカルポイント」とよび、自然と人の視線を集めるため、うまく活用すれば部屋全体にメリハリが生まれます。

観葉植物や背の低い棚の配置し、入り口から視線が動くときに奥行きを演出するのがポイントです。

棚を置く場合は、上に花瓶や写真立てを飾れば、部屋を広く見せるのと同時に、個性的で楽しい雰囲気を作れます。

コツ10大きな鏡を配置する

リビングダイニングを広く見せるには、大きな鏡を置くのも効果的です。

鏡の向こう側に空間が広がっているように錯覚させ、部屋に奥行きが生まれます。

スタンドミラーを前述したフォーカルポイントに置けば、部屋に入った瞬間に目に留まり、効果を最大化できます。

入り口から自然と視線を誘導し、鏡越しに部屋の広さを印象づけられるはずです。

鏡にはさまざまな種類がありますが、高さはあっても奥行きがないものがほとんどなので、場所を取らない点も嬉しいポイントです。

インテリアとしての鏡は、縦長のスタンドミラーがイメージされるものの、横長の鏡を壁にかけてみるのも悪くありません。

リビングダイニングに鏡を置くのは、単純ですが、すぐに効果が実感できる方法です。

レイアウト術を意識して理想のリビングダイニングを作ろう

本記事では、配色に注目したレイアウト術や、部屋を広く見せるためのコツを解説しました。

リビングダイニングをイメージ通りにレイアウトするには、家具を選ぶ段階からこだわりたいところです。

配色と家具の組み合わせ次第で、部屋の印象は大きく変化します。

理想のレイアウトを頭に思い浮かべて、快適な空間を作りあげましょう。



東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
家具選びでお悩みの際は、専門のスタッフが皆さまの家具選びをサポートさせて頂きます。
ぜひ東京で家具屋をお探しの方は、村内ファニチャーアクセスまでご相談ください。

コラム「ちょっとインテリア」トップへ