お部屋づくりレッスン ダイニング編
お部屋づくりレッスン ダイニング編
ダイニングルームの中心にあるのはダイニングテーブル。家族みんなが集まって食事をする場所であり、時にはお母さんが雑誌を読んだり、気の置けない友達とおしゃべりしたり、小さなお子さんがお母さんのそばで勉強したり、夜遅く帰ってきたお父さんへの‘お母さんのやさしさ’が並んでいたり・・・
毎日使うダイニングテーブルは、‘さりげないけど心地良い’・・・家族みんなが大好きなテーブルを選びたいものです。
抑えておきたいポイントだけお話します。ぜひご家族皆さんでテーブル選びをお楽しみ下さい。
形・大きさで選ぶ
何人掛けのテーブルをお探しですか?
- ・今はご夫婦ふたりだけでも、すぐに家族が増えるかもしれません。‘今’に合わせて2人掛けを選ぶのではなく、ライフスタイルが変わることも考慮しておきましょう。
- ・お客さま用に大きいテーブルを買うのも選択肢のひとつです。が、お客さまがいらっしゃるのは毎日ではないはず。家族が使うのに十分なサイズを買って、お部屋を少しでも広く使うのも選択肢のひとつです。
- ・一口に4人掛けといっても、コンパクトな120cmからゆったり150cmくらいまでサイズはさまざまです。4人掛けという言葉だけで判断せず、必ず家族で座ってみましょう。食事の動作をしてみたり、立ったり座ったり、しばらく試してみることも大切。もちろん置くスペースとのバランスも確認しましょう。
四角いだけじゃありません
- ・長方形・正方形のテーブルは、壁付けして使うこともできて省スペースです。
- ・楕円形は角がなく安全。 3人ずつ両側に並ぶ四角い6人掛けのテーブルよりは、長い辺に2人ずつと両側に1人ずつでテーブルを囲む楕円のほうが、団らん度が増します。
- ・円形のテーブルは案外スペースを取りますが、人数が増えたときに対応しやすく便利です。みんなでテーブルを囲むので会話も弾みます。
- ・その他、半円形のテーブルや八角形、片側がフラットで反対側がラウンド型の変形タイプなど、様々な形のテーブルがあります。
脚はたくさんあるほうがいい???
2本脚のテーブルは、立ったり座ったりするときにテーブルの脚が邪魔にならずスムーズに動けます。椅子を大きく引かなくても立つことができるので、省スペース。ただ、脚の形によっては椅子がテーブルの下に納まりきらない場合があります。
安定感があり、椅子が全部納まってすっきりします。が、立ったり座ったりするときに足が当たる可能性もあり、椅子を大きく引く必要があるかもしれません。大きいサイズのテーブルを選ぶか、肘なしの椅子を選ぶか・・・売り場で実際に座って、使い勝手を確認してみてください。
素材・機能で選ぶ
デザインと使い勝手のバランス
テーブルの素材は木、合成樹脂、ガラスなど様々です。
- ・ガラスはお部屋を広く見せる効果があります。圧迫感がなくスタイリッシュ。気になるのは食器を置いた時に大きな「音」がすること、「傷」がつかないか、「割」れたりしないかということでしょうか。「音」はテーブルリネンでカバーしましょう。熱い物を直接置かないように注意してください。また、普通に使っていただくには十分な強度がありますが、「絶対に割れない」という保証はありませんのでご了承ください。足元が丸見えになってしまうのでお行儀に気を付けてくださいね!
- ・メラミン化粧合板は硬く、美しい光沢があります。比較的キズに強く、お手入れが簡単なのがうれしい素材です。
- ・木製は造りや樹種、塗装により多種多様。天然の素材ゆえの扱いにくさもある反面、天然の素材ゆえのぬくもりや表情があります。
傷や水、熱に対しては素材によって得手不得手がありますが、どのテーブルも汚れたらすぐにふくこと、熱いものを直接置かないことを心がけてください。天板の表面を保護する透明なシートも市販されています。
エクステンション(伸張)式のテーブル
普段はコンパクトサイズ、イザというときに大きく広げて使えるエクステンション(伸張)式のテーブルは、空間の限られたダイニングにはとても便利です。
羽のようにたたんでおけるバタフライタイプ。 二つ折りになっている天板を開くと2倍の大きさになるタイプ。天板を二つに分けて間に別の中板をはめ込むタイプ。・・・などなど、様々なタイプがあります。
頻繁に広げて使うなら操作が簡単なもの、たまのパーティー用なら広げたときの大きさに重点を置くなど、用途に合わせて選んでください。自分ひとりで操作できるか必ず売場で試してみましょう。
チェアを選ぶ
高さに注意!
ダイニングチェアを単独で買う場合は、チェア自体の高さだけではなくテーブルの高さとの関係がポイントになります。
「テーブルの高さ」と「チェアの座面の高さ(SH/シートハイ)」との差(図の★印)が、27〜30cmくらいが使いやすい高さ。お店でチェアだけを選ぶ時は、自宅のテーブルの高さを測っておいて、同じ高さのテーブルに欲しいチェアを合わせて座ってみましょう。
必ず座ってみよう!
引いたり立ったり座ったり・・よく動かすものなので、移動しやすい重さか・持ちやすいデザインかどうか、まず持ってみましょう。もちろん座り心地が一番大切。靴を脱いで、しばらく深く腰掛けてみましょう。
- ・座面が回転するラウンド式やキャスター付きのものなら、立ったり座ったりが楽に行えます。
- ・見た目には背もたれが低めのほうがすっきり、座って楽なのはハイバックチェアです。
- ・ベンチタイプは、立ったり座ったりが多いお母さんに便利です。
フローリングに直接置く場合は、床を傷つけないためのフェルト状のクッション材などが市販されています。シールタイプははがれやすいので、脚に打ち込んで固定するタイプがおすすめです。キャスター付きのチェアは床を傷つける場合がありますので、ラグを敷くなどしたほうがいいでしょう。