人気のインテリアテイスト15種類の特徴を紹介
公開日:2023/09/06 / 最終更新日:2024/08/19
引っ越しや新居購入の際、「部屋のコーディネートがイメージどおりにならない……」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
その原因は、初めにインテリアのテイストを決めていなかったことにあるかもしれません。
そこで今回は、お部屋をコーディネートする際に参考にしたい、15種類のインテリアテイストをご紹介していきます。
ご自身のお部屋や家全体を思い通りに彩りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
インテリアのテイストとは
インテリアは、モチーフとしている時代や、地域、文化などの多種多様な要素で分類されています。
この分類こそが、インテリアのテイストです。
おしゃれにコーディネートされたお部屋は、テイストが統一され、色合いやデザインにまとまりがあります。
まずは、テイストにはどんな種類があるのかを知っておきましょう。
さまざまな種類のテイストのなかから、自分の好みに合ったものを把握することが、イメージ通りにお部屋をコーディネートするための第一歩です。
人気のインテリアテイストの種類とレイアウト7選
最初に、変わらぬ人気を誇る定番インテリアテイスト7種類をご紹介していきます。
安定感のある、外れのないデザインをお好みの方におすすめのラインナップです。
1ナチュラルテイスト
ナチュラルテイストとは、木材のよさを生かした、自然のぬくもりを感じられるテイストです。
木目調のやさしく、シンプルなデザインを基調とし、ホワイトやベージュといった優しい色使いでお部屋を彩ります。
木製の床材は歩くと気持ちよく、小さなお子様のいらっしゃるご家庭でも安心してご使用いただけます。
目立つ部分にはプラスチックや金属などの人工的なものは使用せず、家具や雑貨もウッド調に揃え、文字通りナチュラルな雰囲気を出すことがポイントです。
ただ、ワンポイントでアイアン素材の雑貨を取り入れると、よい塩梅のアクセントとなります。
2北欧テイスト
北欧テイストは、フィンランドやスウェーデンなどの北欧由来のインテリアテイストです。
冬の期間が長く、日照時間が短い北欧では、温かみのある家づくりを重視しており、北欧テイストにもその意匠が受け継がれています。
また、北欧は森林資源が豊富なので、インテリアの素材のほとんどが木材であるのも特徴です。
北欧テイストを再現する際のポイントは、シンプルでナチュラルなデザインを意識することです。
家具は木製で揃え、壁や床などお部屋の大部分をしめる箇所を、ホワイトやベージュといったベーシックカラーで統一しましょう。
そこに温かみを出すための工夫として、明るめの暖色を随所に散りばめると、ちょうどよいアクセントになります。
家具は丸みを帯びたデザインのものを選ぶと、より自然の温かみを感じられます。
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3アメリカンテイスト
アメリカンテイストは、その名のとおりアメリカが発祥のテイストです。
一口にアメリカンテイストといっても、その長い歴史、そして広大な国土のどこをモチーフとしているかで種類が異なります。
アメリカンテイストの種類
- ・・アメリカンレトロ
- ・ブルックリンテイスト
- ・西海岸テイスト
上記のうち、1950年~60年代のアメリカンダイナーをイメージしたテイストが、アメリカンレトロです。
アメリカンダイナーとは、当時のプレハブ式レストランのことで、カラフルな店内でハンバーガーやポテトが食べられる、まさにアメリカンな雰囲気に溢れる場所でした。
そんなアメリカンダイナーの趣を色濃く継いだアメリカンレトロには、赤や黄色などの派手な色合いの家具や、トイ感あふれる雑貨が並び、見る者にポップな印象を与えます。
お部屋を個性的で楽しげな雰囲気にしたい方は、ぜひアメリカンテイストを取り入れてみてください。
ブルックリンテイストと西海岸テイストについては後程ご紹介いたしますので、気になる方はぜひご覧ください。
4ミッドセンチュリーテイスト
ミッドセンチュリー、すなわち20世紀中盤(1940年~60年代)のアメリカをモチーフとするモダンデザインのテイストです。
当時のアメリカでは、軍需産業によって生み出されたFRPやプライウッドなどの新素材が世に広まり、デザイナーたちが家具に曲線のデザインを取り入れるようになりました。
そんな当時の流れを受け継いだミッドセンチュリーテイストのインテリアは、曲線が多く、ポップなカラーの溢れるデザインが特徴です。
ミッドセンチュリーにはチャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソンなどのデザイナーが活躍していました。
彼ら彼女らがデザインした、イームズチェアやネルソンクロックシリーズの家具を取り入れれば、よりミッドセンチュリーテイストの雰囲気を高めることができます。
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ミッドセンチュリー家具の特徴と取り入れる際のポイント
5ヴィンテージテイスト
古くて価値が高いものや、味がある年代ものの家具や雑貨を取り入れるインテリアが、ヴィンテージテイストです。
主に革や木材、レンガといった、何年も使い込まれることで、独特な質感を生み出す素材が使用されます。
ヴィンテージテイストには、アメリカンテイストや北欧テイストとミックスしたものも存在します。
それぞれのテイストをベースに、塗装をあえてくすませ、エイジング加工を施し、「使い込まれた質感」を演出するのが共通点です。
ヴィンテージアイテムの収集が好きな方や、シックで渋いお部屋で過ごしたい方は、ヴィンテージテイストを手掛けてみてはいかがでしょうか。
6モダンテイスト
近代的でスタイリッシュなデザインを基調とするモダンテイストは、流行り廃りのないデザインとして長く愛され続けています。
ガラスや金属素材を多く使用して、無機質で機能的な空間を作り出すことに主軸を置いており、色調もモノトーンでまとまっているケースがほとんどです。
もし、お部屋をモダンテイストにしたいのであれば、できる限り収納スペースが隠れるようにして、お部屋の中から凹凸をなくしましょう。
直線的な外観を目立たせることで、洗練されたシンプルなデザインがより際立ちます。
そのシンプルさゆえに、ほかのテイストと組み合わせても違和感がないところも優れた点です。
なかでも近年人気を集めている「和モダン」は、この記事の後半でも取り上げているので、参考にしたい方はそちらもご覧ください。
7アジアンテイスト
アジアンテイストは、バリやタイ、ベトナムなどの南国の雰囲気をイメージしたテイストです。
まるで南国のリゾート地にいるかのような、ラグジュアリーな非日常感を味わえます。
お部屋をアジアンテイストで統一する際、家具はガラス素材でできているものや、ロータイプのものを選ぶと、開放感が生まれ南国特有の雰囲気を再現できるのでおすすめです。
家具や雑貨には、バンブーやラタンなどの素材が使用されたものを用意し、ほかに背の高い観葉植物があるとより南国リゾートらしさを出せます。
ベースカラーはベージュやブラウンなどで揃え、アクセントとしてグリーンやオレンジ、イエローを差し込んでみると、南国の木々に実る果実のような彩をくわえられます。
最近流行りのインテリアテイストの種類と特徴8選
一方、常に新しいトレンドを取り入れたい方は、これから紹介する最近流行りのインテリアテイスト8種類を参考にしてみてください。
1和モダンテイスト
日本の伝統的な要素とモダンの要素を組み合わせたテイストが、和モダンテイストです。
相反するように思えるこの2つの要素ですが、お部屋と家具の組み合わせでバランスをとることで、上品で大人な雰囲気を演出できます。
和モダンテイストを作り上げる方法としては、以下の2パターンがあります。
和モダンテイストを作り上げる2パターンの方法
- 洋風でモダンな部屋に和の家具を取り入れる
- 和風の部屋にモダンな家具を取り入れる
たとえば、洋室の一角に畳を敷き和のスペースを作ったり、日本で古くから建材として使われてきたヒノキや杉の家具を配置したりすると、落ち着きのある空間を演出できます。
反対に、和室にモダンな要素を取り入れたいなら、洋風なソファや直線的なデザインのテーブルを配置すると、ぐっと近代的な雰囲気が強くなります。
2インダストリアルテイスト
インダストリアルテイストは、名前からもわかるとおり、工業的な側面が強いテイストです。
鉄、ブロックなどの無機質な素材が多く使用され、お部屋のデザインもむき出しの配線や打ちっぱなしのコンクリート壁などが目を引く、非常に無骨な外観が特徴です。
お部屋をインダストリアルテイストに仕上げるうえで、シャープで無駄がなく、機能美に優れた家具の存在は欠かせません。
配色を黒やグレーなどの落ち着いた色で統一すると、さらに重厚感が増します。
ただなかには、「あまりにも無機質すぎるのはちょっと……」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、部分的に木材を取り入れ、差し色としてホワイトのような明るい色を入れてみるのも一案です。
無機質さが抑えられ、ほどよくリラックスできる空間が生まれます。
3カントリーテイスト
欧米の田舎の雰囲気を漂わせるテイストが、カントリーテイストです。
地域ごとに特色が異なるものの、木材のよさを生かしてリラックスできる空間を作り上げるという点は共通しています。
アメリカンカントリーは、西部開拓時代を思わせるログハウス調のテイストで、アーミッシュ家具という、手作業で仕上げられる美しい家具が有名です。
堅実かつ実用的なアーミッシュ家具は、一生ものとして愛用できます。
一方で、フランス発祥のフレンチカントリーは、白を基調に淡い色でまとめられたテイストで、どこかロマンチックな雰囲気を漂わせます。
優しくやわらかな雰囲気で統一するには、木製で丸みのある家具を配置しましょう。
アンティークの家具や雑貨なら、より本場のイメージに近づけられるので、可能であればぜひ用意したいところです。
4ブルックリンテイスト
ブルックリンテイストはアメリカンテイストの一種で、工場や倉庫を彷彿とさせる無骨なデザインが特徴です。
名前にあるブルックリンというのは、ニューヨークにある行政区の1つです。
ブルックリンでは、若者が工場や倉庫をリノベーションした住まいに居を構えており、それが今日のブルックリンテイストの始まりとなっています。
ブルックリンテイストでは、壁や天井はコンクリートやレンガをむき出しにし、ブラックやグレーなどの無機質なダークカラーで配色を統一します。
また、もともとリノベーションから生まれたという背景からDIYとも相性がよく、自作した小物や棚などを配置して、お部屋を自分色に染め上げるなんてことも可能です。
飾らず無骨なデザインが好き、自分で創意工夫を凝らした部屋で暮らしたい、そんな方はぜひブルックリンテイストを検討してみてください。
5ミックステイスト
既にご紹介したヴィンテージテイストのように、複数のテイストを組み合わせるミックステイストというものがあります。
よく見られるミックステイストの組み合わせは、以下のとおりです。
ミックステイストの例
- ・北欧ナチュラル
- ・インダストリアルヴィンテージ
- ・・北欧ヴィンテージ
- ・アメリカンヴィンテージ
- ・・ナチュラルモダン
- ・北欧モダン
北欧ナチュラルやインダストリアルヴィンテージなど、方向性の似ているテイストを組み合わせるのは鉄板ですね。
一方で、北欧モダンのように方向性の異なるテイストを組み合わせて、双方のよさを引き立たせる、という試みも可能です。
難易度は少し高めですが、そのぶん絶妙なバランスでミックステイストが仕上がった際の喜びは、きっと格別でしょう。
6西海岸テイスト
アメリカンテイストのなかで、太平洋に面したアメリカ西海岸地域をイメージしたものが、西海岸テイストです。
1年を通して温暖な気候のアメリカ西海岸は、青い海に白いビーチの映える美しい観光地です。
そこから生まれた西海岸テイストも、降り注ぐ日差しと海を感じるような、明るい印象のコーディネートを特徴としています。
サーフボードやデニムなど、アクティブでカジュアルなアイテムを多用し、配色には爽やかさを感じさせるブルーとホワイトが欠かせません。
また、アートパネルやポスターを飾ったり、おしゃれな間接照明を配置したりすると、よりカジュアルで遊び心に溢れるコーディネートを実現できます。
西海岸テイストは、アクティブかつ開放的に生活したい方にうってつけのテイストです。
7カフェテイスト
カフェテイストはその名前のとおり、お家でありながらカフェのような雰囲気を再現するテイストです。
さまざまな種類があるカフェのなかでも、カフェテイストが目指すのは、開放感がありつつも、静かで落ち着いたヴィンテージ感漂うカフェです。
配色はホワイトやベージュ、ブラウンなどナチュラルな色で揃えると、シックさとヴィンテージ感を演出できます。
また、カフェメニューのような黒板や、可能ならカウンターキッチンなどを取り入れると、実際のカフェの雰囲気に近くなるのでおすすめです。
「そんな大掛かりな改修できないよ」とお困りの方は、壁の一部をレンガやタイル模様のシートで張り替えるだけでも、お手軽にカフェの雰囲気を再現できますよ。
8韓国テイスト
韓国テイストとは、韓国のおしゃれなカフェ風インテリアテイストで、近年特に女性からの人気を集めています。
お部屋全体をホワイトやベージュなどの淡い色でまとめ、優しく柔らかな印象を前面に出すのが特徴です。
また、ナチュラルテイストにも似た部分があり、木製で揃えられた家具からは自然な温かみを感じられます。
アクセントをくわえるのであれば、もともとの雰囲気を邪魔しない、パステルカラーのアイテムがおすすめです。
より本場韓国のカフェの雰囲気に近づけたいなら、ラタン調の壁掛けミラーやチェアなどの、話題の韓国アイテムを取り入れてみましょう。
韓国テイストは、ガーリーかつ上品なお部屋に住みたいとお望みの方にピッタリの選択肢です。
インテリアテイストを決めるコツ
以上15種類のインテリアテイストをご紹介しましたが、これほどの数があると「自分に合ったテイストが選べない!」と困ってしまう方もいらっしゃるはずです。
そこでここからは、インテリアテイストを決めるコツを3つ解説していきます。
コツ1こだわるポイントを決める
最初に、お部屋をコーディネートするうえで、ご自身が何にこだわりたいかを決めましょう。
こだわるポイントによって、外観のおしゃれさをとるべきか、実用性をとるべきかなど、お部屋に求める内容が変わってきます。
たとえば、お子さんを第一に考えるのであれば、裸足でも安心して歩けるナチュラルテイストが最適です。
ご自身の趣味に没頭できる環境が欲しいなら、DIYに向くブルックリンテイストや、個性を出しやすいヴィンテージテイストが検討候補に挙がります。
このように、こだわるポイントが決まればインテリアの方針も自然と決まるのです。
コツ2今の家の雰囲気に合わせる
今住んでいる家の一部分をリノベーションする際は、その家の雰囲気に近いテイストを選ぶことをおすすめします。
意図せずに家の雰囲気からかけ離れたテイストを取り入れると、お部屋の中でちぐはぐなデザインが目立ってしまい、居心地がよくありません。
たとえば、もとの家がナチュラルテイストなら、北欧テイストを組み合わせるとリノベーション後も違和感なく生活できます。
コツ3好みと費用のバランスをとる
理想のインテリアを追求するのもよいですが、費用のことも忘れてはなりません。
小物を少し増やすぐらいならそこまで費用はかかりませんが、お部屋をまるごと変えるような大々的な改修となると話は別です。
インテリアだけが生活の中心ではありませんから、先々の人生を考えてご自身の理想と費用のバランスをとっていきましょう。
ご自身での判断が難しいなら、インテリアコーディネーターやリノベーション業者などのプロに相談するのも一案です。
インテリアテイストの特徴を把握して自分に合ったテイストを選ぼう
いかがでしたでしょうか。
今回、15種類のインテリアテイストについてご紹介してきましたが、それぞれに特徴があり、家具のデザインや配色の方向性も異なるとおわかりになったかと思います。
ご自身にとって最適なテイストを見つけるためにも、上記の特徴を把握したうえで、こだわりたいポイントや予算をしっかりと考えていきましょう。
東京にある日本最大の家具店村内ファニチャーアクセス八王子本店で皆さまをお待ちしております。
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