カーテンお役立ち情報
外からの視線や日光を遮ってくれるカーテン。もちろんお部屋のイメージを決めるインテリアアイテムとしての役割も大きいです。窓枠やレールの取り付け方で横のサイズや丈の長さが異なるので販売されている既製品を買うよりお好みの生地でオーダーする方がおすすめです。
カーテンには防音や断熱の効果もあります。そして特に春先の時期に見逃せないのが、ほこりや花粉を吸着してくれるフィルターの役割です。窓を開けてもカーテンを閉めておけば、花粉や黄砂が家の中に入ってくるのをかなり防いでくれます。もちろん家の中に舞っているほこりもカーテンが吸着してくれます。
つまり、1年のうちで花粉や黄砂が最も多く飛散する春先のカーテンはとても汚れています。汚れはカビの栄養素。湿度が高くなる梅雨の前に、ぜひカーテンのお洗濯をしましょう。
- ・カーテンには洗濯表示(取扱い絵表示)がついていますので必ず確認しましょう。お洗濯は表示に従って行ってください。ウォッシャブルマークのあるカーテンならご家庭の洗濯機で丸洗いできます。
- ・フックを取り外し、ホコリを払っておきます。(フックもきれいにしておきましょう)
- ・カーテンのプリーツをきれいに保つよう、ヒダをそろえて屏風だたみにします。さらに縦に二つ折りにします。
【洗濯機の場合】
水量は最大、水流は弱にし、40度以下のぬるま湯か水で洗います。脱水はきれいにたたみ直して1分程度にします。乾燥機は生地が縮む恐れがありますので、使用しないで下さい。
【手洗いの場合】
30度以下の水で「押し洗い」します。もみ洗いはシワの原因になるので避けてください。汚れのひどい時は、40度以下のぬるま湯に30分から1時間程度つけ置きしてから洗いましょう。
- ・カーテンを洗っている間に、レールをきれいにしておきましょう。住居用洗剤をうすめた液で雑巾を絞り、細かい部分まで丹念に拭いた後、水拭きします。
- ・カーテンにきれいに洗ったフックをつけ、カーテンランナーに引っ掛けてレールにつるして干します。軽く下に引っ張り、全体を手でたたくとシワものびます。外に干す場合は必ず陰干ししましょう。
- ・乾いたら防水スプレーをかけておくと汚れやニオイがつき難くなります。スプレーは必ず窓を開け換気しながらかけましょう。
余談ですが、「ほこりがたまるからカーペットを敷かない」という話をよく聞きます。ラグやカーペット、ソファカバーやカーテンなど、ファブリック製品がほこりを出しているイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ほこりはファブリックがあるから発生するのではなく、家中どこにでもあるものです。家具にははたきがけや雑巾がけ、フローリングなら掃除機、フロアワイパーや雑巾がけが必要なように、ファブリックならお洗濯や掃除機がけする必要があります。
ファブリックには 「ほこりを吸着し、舞い上がらせない」 という利点があり、フローリングには 「ほこりが目立つのでお掃除の目安になり、普段のお掃除がしやすい」 という利点があります。どちらを選ぶかは、あなた次第です。
カーテンの主な機能はプライバシーを守ること、光をコントロールすること、防音、断熱・保温、そして装飾です。この他にも、繊維や生地にこだわったり、特殊な加工を施すことで、さまざまな機能を持たせたカーテンがあります。これからカーテン購入をお考えの方に、知っておくと便利なカーテンの機能をご紹介します。お部屋にあわせて、過ごし方にあわせて、賢く使い分けてください。
ミラーカーテン
− 室内の明るさをキープしながら、外からの視線をカットします −
レースカーテンにはミラーカーテンという機能があり、相反する2つの機能を備えたカーテンです。生地の裏側を鏡面加工することで、室内からの視線を妨げずに、日中の外からの視線をカットします。しかも嬉しいことにレースの通気性や採光性はそのまま。心からくつろげるような、明るく気持ちのいい空間を実現します。
ミラーカーテンの特長
安心
明るさはそのままに、屋外からの視界をカットし、外からの視線を遮ります。
省エネ
赤外線をカットするので、夏場の冷房効果が高まり電気代がお得です。
優しい
紫外線をカットし、室内の日焼けや色あせを防ぎます。強い日差しから女性のお肌を守ります。
ご注意ください
ミラーカーテンは日中、室内にて電気を点灯していない時に有効です。夜間及び日中でも室内の電気を点灯している場合には、外からの見え方が異なります。
遮光カーテン
− 日中の睡眠や映画などのエンターテインメント鑑賞時などに、窓から射し込む光を遮ります −
遮光性を高めるために特殊な織りや加工を施したカーテンです。遮光カーテンには、生地そのものに遮光機能が付いているタイプと、遮光機能のない生地に遮光裏地を付けることで遮光機能を持たせるタイプがあります。睡眠時間が不規則な方に、日中でもかなりの光を遮ってくれるのでぐっすり寝室で安眠できます。ホームシアターの雰囲気作りにも最適。西日の強いお部屋にもオススメです。
遮光性能
NIF(社団法人日本インテリアファブリック協会)が定める等級があります。等級の数字が少ないほど透過性が低くなります。
1級
遮光率99.99%以上(人の顔の表情が識別できないレベル)
2級
遮光率99.80%以上〜99.99%未満(人の顔あるいは表情がわかるレベル)
3級
遮光率99.40%以上〜99.80%未満(人の表情がわかるが事務作業には暗いレベル9
※遮光1級でも完全に光を遮る事は出来ませんのでご了承下さい。
遮光カーテンの特長
安眠
外からの明かりを遮りますので、日中に睡眠をとる場合などにオススメです。
雰囲気作り
昼間に映画などのエンターテインメントを観る場合でも、外の明かりを遮ることで映画館の雰囲気そのままに楽しめます。
省エネ
外からの日差しを遮るので、室内の日焼け・色あせを防止します。またお部屋の冷房効率も高めます。裏地を付けることで厚みが増すので、お部屋の暖房効率にも役立ちます。
安心
室内の物影が外へ漏れるのを防げるので、プライバシー保護に適しています。
プリーツ加工
− カーテンの美しい曲線を持続させます −
生地にプリーツ加工を施すことでウェーブの美しさをそのまま持続させます。そしてカーテンの上から裾まで丸みのある美しいひだを保ちます。オプション加工となります。オーダーカーテンを注文する際にはぜひ頼んでおきたい加工です。カーテンの長さは床から1~2センチ浮いているのが理想的とされています。床から少し浮いている方が、ほこりが溜まりにくくなります。レースカーテンはドレープカーテン(厚地カーテン)よりさらに1~2センチ短くしたほうが内側から見たときはみ出ずおしゃれです。
プリーツ加工の特長
かけるだけで優雅
日常のカーテンの開け閉めでもひだが乱れることはなく、裾のウェーブが美しく収まります。しかも裾を優雅にみえるようセッティングの必要はありません。カーテンのトップからボトムまで、半永久的に美しいウェーブを持続します。
ラクラクお手入れ
お洗濯してもプリーツが取れることはありません。アイロンがけの必要もなく、洗ってそのまま吊るすだけで美しいプリーツを保ちます。
その他のさまざまな機能
- 【ウォッシャブル】ご家庭の洗濯機で洗えます(40℃以下で弱水流)。収縮率、吸湿性の少ない繊維を使っていて、しわになりにくく早く乾きます。
- 【防炎】火がついても燃え広がらず、チリチリと燃えて自然消火します。
- 【抗菌・防カビ】カビや有害な菌の繁殖を抑えてくれます。
- 【撥水】水をはじき浸透を防ぎます。シャワーカーテンなど。
- 【制電】繊維の電気抵抗を小さくし、静電気の発生を防ぎます。
- 【消臭】ペットやタバコなどのにおいを消す効果があります。ホルムアルデヒドを吸着するものもあります。
さまざまな機能付カーテンがありますので、売り場でマークを確認し用途に合わせて選んでください。
(2010年5月作成)
本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。