寝室レイアウトの手引き【畳数別】
公開日:2023/09/06 / 最終更新日:2024/08/19
寝室は一日の疲れを癒しつつ、明日へのエネルギーをチャージする空間だからこそ、レイアウトにはこだわりたいものですよね。
とはいうものの、一から考えるとなると「何をどう置いたものか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、寝室の広さごとにレイアウトの参考例を紹介しつつ、ポイントもまとめました。
ぜひ、心休まるベッドタイムを実現するうえでの参考にしてみてください。
目次
寝室に配置するベッドのサイズ
はじめに、ベッドの種類を6つ紹介します。
ベッドは寝室の主役と言っても過言ではないため、じっくり吟味しながら選びたいものです。
まずは寝室の大きさや使用人数に合わせて、どの大きさのベッドがよさそうか、目星をつけてみてください。
➀シングルベッド
シングルベッドは、大人1人用のベッドです。
詳細は下記の通りです。
【シングルベッド】
サイズの目安 | 幅100cm×長さ195cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 1人 |
適した寝室の広さ | 4.5畳~ |
4.5畳の寝室でも、問題なく設置できるコンパクト性を特長とします。
ワンルームのほか、子ども部屋によく置かれているのもこのタイプです。
また、夫婦でベッドを別々にしたい場合に、シングルベッドを2台使うケースもあります。
ほかの種類のベッドに比べて幅も小さいので、部屋への搬入も簡単に行えます。
2セミダブルベッド
セミダブルベッドも大人1人用のベッドです。
スペックについては下記をご覧ください。
【セミダブルベッド】
サイズの目安 | 幅120cm×長さ195cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 1人 |
適した寝室の広さ | 4.5畳~ |
シングルベッドよりも幅を広くとった作りで、のびのびと休めます。
大柄の方や、ゆったりとベッドを使いたい方、寝相にお悩みの方などにおすすめです。
3ダブルベッド
ダブルベッドは大人2人用のベッドで、2人用としてはもっとも小さなタイプです。
詳細は、下記に記載します。
【ダブルベッド】
サイズの目安 | 幅140cm×長さ195cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 1~2人 |
適した寝室の広さ | 4.5畳~ |
大人2人で使用した場合、1人が使えるスペースは幅70cmと、少々窮屈に感じる方もいるかもしれません。
大人1人と子ども1人であればスペースに比較的余裕があり、また、大人1人の場合は、何も気にすることなくひろびろと使えます。
なお、大人2人での使用時に相手の寝返りの振動が気になってしまう方は、ポケットコイルをはじめとした低反発のマットレスを使うことで、揺れを緩和できます。
4クイーンベッド
クイーンベッドは2~3人での使用を想定して作られたベッドです。
【クイーンベッド】
サイズの目安 | 幅160cm×長さ195cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 2~3人 |
適した寝室の広さ | 6畳~ |
シングルベッドを2台つなげて使うよりは、横幅をコンパクトに収められます。
大人2人で使う場合でも、それぞれが寝返りできるほど、余裕をもって使えます。
ただし、その大きさゆえ部屋の入り口の構造やサイズによっては搬入が困難なケースも想定されるので、事前に搬入可能かどうか、サイズの確認を行いましょう。
5キングベッド
下記に記載する通り、もっとも大きなサイズを誇るのがキングベッドです。
【キングベッド】
サイズの目安 | 幅180cm×長さ195cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 2~3人 |
適した寝室の広さ | 8畳~ |
キングベッドは、寝室の中で堂々たる存在感を放ちます。
大人2人はもちろん、親子3人でも、ベッドの上のスペースにかなり余裕があります。
クイーンベッドと同様に、ご自宅に搬入が可能かどうかについては事前に確認しておきましょう。
6ロングサイズ
ロングサイズベッドは、先述した一般的な5つのベッドよりも、長さを確保したベッドです。
詳細は下記をご確認ください。
【ロングサイズベッド】
サイズの目安 | 長さ205~215cm ※メーカーやブランドによって前後します |
想定使用人数 | 1~3人(ベッドの幅により異なる) |
適した寝室の広さ | 4.5畳~ |
幅は、シングルベッド、ダブルベッドなどそれぞれのサイズが用意されており、背が高く、ベッドから足がはみ出してしまう方に向いています。
なお、こちらも搬入可否や経路は事前の確認が必要です。
【畳数別】寝室のレイアウト例
続いて、設置できるベッドの台数や配置のパターンを、寝室の広さごとに4例紹介します。
選んだベッドをベースに、ご自身のアレンジも加えて 素敵なお部屋作りにお役立てください。
➀4.5~5畳
4.5~5畳の寝室に設置できるベッド数は、下記の通りです。
【ベッドの種類と設置できる台数(4.5~5畳)】
設置するベッド | 設置可能な台数 |
シングルベッドの場合 | 2台 |
セミダブル以上のサイズのベッド | 1台 |
4.5~5畳の寝室に置けるベッドの数は、シングルベッドなら最大2台、それ以上のサイズであれば1台となります。
いずれの場合もスペースが限られているので、出入りの利便性を考えて入り口の扉は外開き、あるいは引き違いを選ぶことが条件です。
大人1人で使う場合、シングルベッドまたはセミダブルベッドにくわえ、収納棚を設置できます。
大人2人でダブルベッドを使うこともできますが、この場合は出入り口が寝室の短辺にあり、足元のほうからベッドに出入りする配置が適しています。
なぜなら、出入り口が長辺にあれば、壁側に寝る方が出入りしづらいという問題があるためです。
26畳
6畳の寝室に設置できるベッド数は、下記の通りです。
【ベッドの種類と設置できる台数(6畳)】
設置するベッド | 設置可能な台数 |
シングルベッド | 2台 |
シングルベッド+セミダブルベッド | 各1台 |
ダブル以上のサイズのベッド | 1台 |
配置の構図は、4.5~5畳の場合と似ていますが、シングルベッドとセミダブルベッドを1台ずつ設置できる点が異なります。
また、ベランダがある場合は、外へ出るための動線も考える必要があります。
38畳
8畳の寝室には、下記の種類のベッドを設置できます。
【ベッドの種類と設置できる台(8畳)】
設置するベッド | 設置可能な台数 |
シングルベッド | 2台 |
ダブルベッド | 2台 |
クイーン以上のベッド | 1台 |
8畳になるとスペースにも余裕が出てきます。
ダブルベッドは2台設置できるうえ、部屋の長辺に沿って並べると、足側に約140cmのスペースを確保することが可能です。
また、クイーンベッドを設置した場合でも、左右のスペースにゆとりがあります。
8畳の寝室ならば、クイーンベッドやキングベッドを設置して、かつ、動線にも余裕をもたせられます。
410畳
10畳の寝室では、下記の通り、設置できるベッド台数が増え、レイアウトの選択肢が広がります。
詳しくは下記を参考にしてみてください。
【ベッドの種類と設置できる台数(10畳)】
設置するベッド | 設置可能な台数 |
シングルベッド | 2台 |
セミダブルベッド | 2台 |
ダブルベッド | 2台 |
クイーン以上のサイズのベッド | 1台 |
夫婦2人でもベッドの上のスペースに余裕があり、壁とのあいだの空間には本棚やソファを設置できます。
間取りにもよりますが、クイーンベッドを1台置いて使用するケースでは、左右のどちら側にもスペースが空くので、動線の確保も問題ありません。
また、「パートナーの寝返りやいびきが気になるのでベッドを別々にしたい」という方は、セミダブルベッドを2台並べることも可能です。
この場合は、真ん中にサイドテーブルを1つ、あるいはベッドの左脇に各1台設置するスペースもあります。
尚、サイドテーブルを設置する際は、壁とベッドの距離を65cm程度、2台のベッド間の距離を60cm程度は確保しておきたいところです。
ダブルベッド2台を置くこともできますが、その分ペースに余裕がなくなるため、サイドテーブルをはじめとしたアイテムの設置は難しくなります。
寝室のレイアウトを考える際のポイント
ここからは、寝室のレイアウトを考える際の4つのポイントを紹介します。
ポイント1配置するベッドのサイズと配置場所を決める
「どれくらいのサイズのベッドをどこに置くのか」が決まれば、動線やそのほかの家具の配置なども、おのずと決まります。
寝室の広さや想定される使用人数をもとに、まずは“寝室の主役”であるベッドのサイズ選びです。
サイズが決まったら、次に動線を意識しながらベッドの配置場所を考えます。
ベッドと壁の幅が50cmあれば、問題なく行き来できるので、これを目安に適切な配置場所を検討します。
尚、ベッドが部屋に搬入できるサイズかどうかという点も、併せて確認しておきましょう。
ポイント2家具の配置を確認する
ベッドの配置場所が確定したら、続いて家具の置き場所も決めましょう。
ちなみに、寝室に置く家具やアイテムは極力減らす工夫をおすすめします。
寝室は、心身を休める場所です。
部屋に家具を詰め込みすぎると、雑然とした印象となり、リラックス空間とはかけ離れてしまいます。
さらに、掃除がしにくくなったり、湿気がこもってカビの原因になったりといった弊害も然りです。
寝室で最低限必要なものに絞りつつ、家具を選定してみてください。
ポイント3壁紙や天井の色を選ぶ
壁紙や天井をはじめとした、寝室全体のカラーも重要です。
寝室に取り入れる色としては、「寒色」または「中間色」をおすすめします。
寒色とは、青や緑など、視覚的に“寒さ”を連想させる色のことです。
寒色は、神経を鎮静させる効果があると言われており、ぜひ寝室に取り入れたいところです。
たとえば、緑は自然を連想させ、リラックス効果も高いので寝室を彩るカラーに向いています。
中間色とは、寒色と、赤やピンクなどの暖かさを感じさせる「暖色」の中間に位置する、グレーや茶色などの色を指します。
全体的にシックで落ち着いたトーンにしたいのなら、中間色であるグレーや茶色を基調とするのもよいでしょう。
一方で、赤やピンクなどの暖色は、神経を興奮させやすいといわれています。
そのため、暖色はリビングに、寒色や中間色を寝室に、という具合で使い分けつつメリハリを出してみてもよいかもしれません。
ポイント4照明にこだわる
照明も寝室の雰囲気作りに一役買ってくれます。
そのため、灯りの色や照明のタイプにもこだわって選びたいところです。
照明の色は、蛍光灯のような白色系と、色味のある電球色系に分けられますが、寝室の照明としては電球色がよいでしょう。
電球色は白色の照明と比べて照度が低く、温かな優しい雰囲気を作り出してくれます。
就寝前に強い光を浴びると睡眠の妨げになりかねないので、睡眠の観点からも電球色の照明が好ましいといえます。
この点を踏まえたうえで、下記で挙げる主な照明のタイプの中から、お気に入りのアイテムを見つけてみてください。
【寝室で使われる主な照明のタイプ】
照明の種類 | 特徴 |
シーリングライト | ・天井に取り付ける照明で、部屋全体を照らすメインの照明 ・リモコン機能やタイマー機能搭載のタイプも展開 |
フロアランプ | ・床に置くタイプの間接照明 ・笠のタイプでバリエーションが豊富 |
テーブルランプ | ・テーブル、デスクの上に置くタイプの照明 |
ブラケットライト | ・壁に設置するタイプの間接照明 ・やわらかな光が特徴 |
ペンダントライト | ・天井から吊り下げるタイプの照明 ・スポット光が特徴 |
上述したアイテムは、単体で使うのも良し 、組み合わせて使うのも良しです。
使う照明で寝室の印象もガラリと変わるので、あれこれ吟味しながら選んでみることをおすすめします。
寝室におすすめの家具
最後に、寝室のレイアウトを引き立てるおすすめの家具2選を紹介します。
より素敵な雰囲気の寝室へ変身させるためにも、参考にしてみてください。
➀サイドテーブル
サイドテーブルは、寝室で活躍する便利な家具です。
ベッド脇に設置されることが多く、本や眼鏡、携帯電話のほか、テーブルランプも置けるので、なにかと重宝します。
選ぶ際は、ベッドの色と合わせると、統一感が出てすっきりとした印象を与えられるためおすすめです。
また、上に置く物の数によって、設置すべきサイドテーブルの大きさも変わってきます。
置くアイテムが少ないのであれば、コンパクトなものを、ライトやアクセサリー、絵などいろいろな物を飾る場合は卓上スペースに余裕のあるものを選びましょう。
サイドテーブルを取り入れることで、ベッドタイムがより快適になります。
2間接照明
間接照明は寝室との相性がよいので、ぜひ取り入れてみてください。
照明には直接照明と間接照明があります。
直接照明は部屋を一様に明るく照らせるので、作業向きである一方、間接照明は落ち着いた雰囲気を作り出せるのでリラックスタイム向きです。
先述したブラケットライトや、一部のフロアランプは間接照明に該当します。
これらのアイテムを上手に取り入れながら、素敵なベッドタイムを過ごせる寝室を作り上げていきましょう。
設置可能なベッド台数を把握したうえで、寝室の畳数ごとにレイアウトを組み立てましょう
いかがでしたか。
今回は、寝室のレイアウトにフォーカスして、ベッドの種類や設置可能な台数を、お部屋の広さごとに解説しました。
レイアウトを考える際は、はじめに置くベッドの種類を決め、次に動線を考えながら設置場所を検討します。
そのうえで、照明や壁紙の色、そのほかの家具の配置など、詳細を詰めていくことが基本です。
寝室には間接照明やサイドテーブルを取り入れることでムードを出しつつ、快適な空間ができあがるでしょう。
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