畳数別・人数別で考える寝室レイアウトと検討時に意識したいポイント

/ 最終更新日:2024/10/31

畳数別・人数別で考える寝室レイアウトと検討時に意識したいポイント

「お洒落でリラックスできる寝室にしたい」「寝室のレイアウトについて教えてほしい」などと考えていませんか。
適切なベッドサイズがわからず、困っている方もいるかもしれません。
寝室のレイアウトは、慎重に検討してから決定することが重要です。
思い付きで決定すると、通路が狭くなったり、扉を開けられなくなったりすることがあります。
ここでは、寝室に配置するベッドのサイズ、畳数別・使用人数別の寝室のレイアウト、レイアウトを検討する際に意識したいポイントなどを解説しています。
寝室のレイアウトでお困りの方は参考にしてください。

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寝室に配置するベッドのサイズ

ベッドのサイズには複数の種類があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。

ベッドのサイズ 特徴
シングルベッド 大人1人用のベッド
セミダブルベッド 大人1~2人用のベッド。2人で寝ると窮屈さを感じやすい
ダブルベッド 大人2人用のベッド。2人で寝ると窮屈さを感じることがある
クイーンベッド 大人2人用のベッド。2人で寝てもスペースに余裕がある
キングベッド 大人2人用のベッド。2人で寝てもスペースにかなりの余裕がある

各ベッドについて詳しく解説します。

シングルベッド

名称からわかる通り、大人1人用のベッドです。
一般的なシングルベッドのサイズは以下の通りです。

  • ・幅1,000mm×長さ1,950mm(製品で異なります)

大人1人であれば、窮屈さを感じることなく眠れるケースが多いでしょう。
ただし、体型や寝相によっては、狭いと感じることがあります。
また、大人2人での使用には適していません。
大人2人で寝たい場合は、2台のシングルベッドを連結してツインベッドにすることが推奨されます。

セミダブルベッド

セミダブルベッドの「セミ」は、「純」や「半分」を意味する接頭語です。
ダブルベッドに準じたベッドといえるでしょう。
一般的なセミダブルベッドのサイズは以下の通りです。

  • ・幅1,200mm×長さ1,950mm(製品で異なります)

シングルベッドよりも幅が広く、ダブルベッドよりも幅が狭いベッドです。
大人1~2人用のベッドと考えられます。
大人1人の場合は、ゆとりをもって眠れるでしょう。
大人2人の場合は、窮屈さを感じるケースが少なくありません。
経済産業省が発表している資料によると、男性の肩幅間隔は423~466mm、女性の肩幅間隔は390~411mmです。
2人の大人が仰向けに寝ると、快適に寝返りをうてません(肩幅+左右20cm程度が必要です)。

出典:経済産業省「主要寸法項目の年代別平均値」

ダブルベッド

名称からわかる通り、大人2人用のベッドです。
一般的なダブルベッドのサイズは以下の通りです。

  • ・幅1,400mm×長さ1,950mm(製品により異なります)

大人2人用ですが、シングルベッドの幅を2倍にしているわけではありません。
したがって、体型や寝相によっては、2人で使用すると窮屈さを感じることがあります。
この点は、ベッドを購入する前に理解しておきたいポイントです。
充分なスペースを確保したい場合は、クイーンベッド、キングベッドを選びましょう。

クイーンベッド

ダブルベッドより幅が広く、キングベッドより幅が狭いベッドです。
一般的なクイーンベッドのサイズは以下の通りです。

  • ・幅1,600mm×長さ1,950mm(製品により異なります)

ダブルベッドより幅が200mm広く設定されています。
1人あたりに換算すると100mm(左右各50mm)です。
わずかに感じられるかもしれませんが、実際に寝るとダブルベッドよりかなり広く感じられます。
小さな子どもを2人の間に挟んで3人で寝ることも可能です。

キングベッド

紹介するベッドの中で、最も幅が広いベッドです。
一般的なキングベッドのサイズは以下の通りです。

  • ・幅1,800mm×長さ1,950mm(製品で異なります)

2台のシングルベッドを連結したツインベッドとほぼ同じ幅です。
2人で寝た場合でも、余裕をもって寝返りを打つことができます。

【畳数別】寝室のレイアウト例

各畳数に適したベッドのサイズは以下の通りです。

寝室の広さ おすすめのベッドのサイズ
3~5畳 シングルベッド~ダブルベッド
6畳 シングルベッド~クイーンベッド
8畳 シングルベッド~キングベッド
10畳 シングルベッド~キングベッド、ツインベッド
12畳 シングルベッド~キングベッド、ツインベッド

畳数別に寝室のレイアウトを紹介します。

3~5畳編

3畳、4.5畳、5畳の部屋の広さは以下の通りです。

畳数 部屋の広さ(目安)
3畳 横幅2,200mm×奥行2,200mm
4.5畳 横幅2,600mm×奥行2,600mm
5畳 横幅2,800mm×奥行2,800mm

通路に必要な幅は600mm程度と考えられています。
3畳の部屋は、ベッドの頭を壁につけて設置すると、足元の通路がやや狭くなります。
セミダブルベッド以上のベッドを中央に設置すると、左右の通路もやや狭くなるでしょう。
4.5畳、5畳の部屋は、ダブルベッドまでであれば、問題なく設置できます。
左右に寄せると、ベビーベッドを横に置くこともできます。

6畳編

6畳の部屋の広さは以下の通りです。

  • ・横幅2,600mm×奥行3,500mm(目安)

基本的には、4.5畳と同じ横幅で、奥行きが広い部屋と考えられます。
奥行きをうまく活用すれば、シングルベッド、セミダブルベッドを設置して、左右に1,000mm以上のスペースを確保できます。
このスペースには、ドレッサーなどの家具を置くことができます。
もちろん、横幅を活かしてクイーンベッド以上のベッドを配置することもできます。
ベッドの長辺と部屋の短辺を合せれば、1,500mm以上の空スペースが生まれます。
ローボードやテーブルなどを置くことができます。

8畳編

8畳の部屋の広さは以下の通りです。

  • ・横幅3,500mm×長さ3,500mm(目安)

部屋の中央にキングベッド、ツインベッド(シングルベッド2台)を設置した状態で、左右に600mm以上の通路を確保できます。
足元(または頭側)に、1,500mm以上のスペースを確保できる点もポイントです。
ローボードやデスクなどの家具を配置できるでしょう。
ただし、いろいろな家具を配置すると、やや窮屈な印象になる恐れがあります。

シングルベッド、セミダブルベッド、ダブルベッドを設置すると、前後左右に十分なスペースが確保されます。
サイドテーブルに加え、チェストなど大き目の家具を設置することも可能です。

10畳編

10畳の部屋の大きさは以下の通りです。

  • ・横幅3,500mm×奥行4,400mm(目安)

奥行きを活用すれば、部屋の中央にキングベッドを設置した状態で、左右に1,000mm以上のスペースを確保することができます。
2台のダブルベッドを並べて設置して、左右に600mm以上の通路を確保することも可能です。
スペースに余裕があるため、さまざまなレイアウトが考えられます。
例えば、キングベッドを置いて足元のスペースにデスク、本棚を設置する、2台のシングルベッドを置いて間にサイドテーブルを設置するなどが考えられるでしょう。

12畳~

12畳の部屋の大きさは以下の通りです。

  • ・横幅3,600mm×奥行5,400mm(目安)

キングベッドを設置した状態で、左右に900mm以上、足元(または頭側)に3,000mm以上のスペースを確保できます。
レイアウトに工夫を凝らすことで、リゾートホテルのような寝室を作ることができます。
例えば、部屋の中央にキングベッドを置いて足元にソファとテーブルを設置する、または2台のセミダブルベッドの間にサイドテーブルを置くといったレイアウトが考えられます。
また、窓際にソファとコーヒーテーブルを配置することもできます。

シーン別の寝室レイアウト例

続いて、シーン別の寝室レイアウトを紹介します。

1人暮らし

1人暮らしに適したベッドのサイズは、重視したいポイントで異なります。
部屋のスペースを有効活用したい方にはシングルベッド、ゆったりと眠りたい方にはセミダブルベッドまたはダブルベッドがおすすめです。

1人暮らしの寝室に適したレイアウトは部屋数で異なります。
ワンルームの場合は、寝室とリビングなどが兼用になるためです。
ベッドに加えて、テーブル、テレビ、チェストなどを設置する必要があります。
寝室を独立させたい場合は、心理的、物理的な間仕切りを設けるとよいでしょう。
例えば、ベッドの側面に本棚を置いて、空間を物理的に分けるといった方法が考えられます。

カップル・夫婦

カップルや夫婦に適したベッドのサイズは、ダブルベッド以上です。
十分なスペースを確保したい方は、クイーンベッド以上を選びましょう。
就寝時間や起床時間が異なる場合は、2台のシングルベッドを並べて利用するツインベッドがおすすめです。
振動が伝わりにくいため、ベッドに入るとき、ベッドから出るときにパートナーの睡眠を妨げません。
カップル・夫婦で寝室を使用する場合は、ベッドを間仕切りと考えて、その左右にパーソナルな家具を配置すると、自分らしい時間を過ごしやすくなります。

家族(子ども含めて3人以上)

家族で一緒に寝る場合は、ベッド選びに注意が必要です。
一般的に、大人2人と子ども1人であれば、クイーンベッド以上が適していると考えられています。
余裕をもって眠りたい場合は、ベッドを連結するとよいでしょう。
例えば「シングルベッド+ダブルベッド」などの組み合わせが考えられます。
この方法であれば、十分な広さを確保できるうえ、必要に応じてシングルベッドとダブルベッドを別々に使えます。
レイアウトは、シンプルに家具の数を減らしてレイアウトすることを心がけてみると良いでしょう。
大きなベッドを配置しやすい、子どもが動きやすいなどのメリットを期待できます。

寝室のレイアウトを考える際のポイント

続いて、寝室のレイアウトを考えるときに意識したいポイントを解説します。

配置するベッドのサイズを確認する

寝室の広さとベッドのサイズによっては、他の家具を置けなくなったり、通路が狭くなったりすることがあります。
ドアやクローゼットの扉を開けにくくなることも考えられます。
これらのトラブルを避けるため、部屋の広さとベッドのサイズを確認しておくことが大切です。

家具の配置を確認する

ベッドを除くと、寝室に配置する家具はケースでさまざまです。
ライフスタイル、部屋の広さ、ベッドの大きさなどが家具の選択に影響します。
したがって、配置したい家具、配置できる家具を事前に確かめておくことが大切です。
計画を立てずにレイアウトを始めると、必要な家具を置けないことがあります。
レイアウトの前に、配置する家具と配置する場所を決めておきましょう。

壁紙や天井の色を選ぶ

壁紙や天井の色を慎重に選ぶことも重要です。
これらの色は、寝室の雰囲気に影響を与えます。
一般的には、淡いベージュや淡いグレーなど、落ち着いた色が適していると考えられています。
面白みに欠けると感じる場合は、1面(または一部)に異なる色や柄の壁紙を貼るアクセントクロスを取り入れるのがおすすめです。
天井にやや暗い色を用いると、部屋全体が落ち着いた印象になります。

照明にこだわる

照明も、寝室のレイアウトでこだわるべきポイントのひとつです。
照明の色温度から、さまざまな影響を受ける可能性があります。
具体的には、過去に行われた研究で、色温度が低い(暖色)と眠気が高くなり、集中力が低くなることが示されています。
寝室は快適に眠るための部屋です。
この研究結果を踏まえると、寒色よりも暖色の照明が寝室に適していると考えられます。

出典:S-STAGE「身体運動時の光源色温度がヒトの生理機能と主観評価に与える影響」

サイドテーブルを取り入れる

ベッドの横にサイドテーブルを配置すると、寝室で快適に過ごしやすくなります。
寝るときに、メガネやスマートフォンなどを置けるためです。
新たに購入する場合は、サイズに注意しましょう。
部屋に設置可能かを確認しておくことが重要です。
高さも確認すべきポイントです。
ベッドに寝た状態や座った状態で使いやすい高さのものを選びましょう。

寝室におすすめの家具

ここからは、寝室に設置したい家具を紹介します。

サイドテーブル

サイドテーブルがあると、寝室で快適に過ごせるでしょう。
キャスターが付いているもの、コンセントが付いているものなど、さまざまな種類があるため、ライフスタイルに合っているものを選ぶことが大切です。
ベッドと素材やカラーを合わせることで、統一感を出しやすくなります。

間接照明

壁や天井などに光を反射させて、部屋を明るくする照明を間接照明といいます。
間接照明には、部屋が落ち着いた雰囲気になる、リラックスしやすくなるなどのメリットがあります。
したがって、寝室の照明におすすめです。
ただし、間接照明だけだと、十分な明るさを確保できないことがあります。
他の照明と組み合わせたり、ベッドサイドに配置するなど、計画的に利用することが重要です。

寝室のレイアウトについてよくある質問

続いて、寝室のレイアウトでよくある質問に回答します。

夫婦で寝るのにおすすめのベッドサイズは?

パートナーを近くに感じたい場合はダブルベッド、十分なスペースを確保したい場合はクイーンベッドやキングベッド、ツインベッドがおすすめです。
ただし、設置する部屋の広さも考えなければなりません。
ベッドサイズだけで選ぶと、通路が狭くなったり、クローゼットの扉を開けにくくなったりすることがあります。

よく眠れるベッドの位置は?

窓から離れた場所がおすすめです。
熱の出入りが多いため、窓際にベッドを設置すると温度変化を感じやすくなります。
窓から光が差し込む点もポイントです。
日の出が早いと、朝日を浴びて早朝に目覚めてしまう恐れがあります。
エアコンの風があたらない位置に設置することも大切です。
風があたると、喉が乾いたり、体調を崩したりすることがあります。

寝室や枕元に置かないほうがいいものは?

一般的に、仕事に関係するものは、寝室に置かないほうがよいと考えられています。
心身のリラックスを妨げてしまうためです。
具体例として、仕事の書類、パソコンがあげられます。
同様に、スマートフォンも枕元に置かないほうがよいでしょう。
最新の研究でブルーライトの影響は軽微と考えられていますが、仕事に関する連絡がきたり、ゲームに夢中になってしまったりする恐れがあるためです。
眠りを妨げるものは、できるだけ置かないことが大切です。

ブランド紹介

ここからは、寝室のレイアウトを考えている方に、おすすめしたい家具ブランドを紹介します。

シモンズ

1870年にアメリカのウィスコンシン州で誕生したブランドです。
1920年代に、同社の代名詞となる「ポケットコイルマットレス《ビューティーレスト》」を開発しました。
ポケットコイルマットレスは、体を点で支えて体圧を分散するマットレスです。
自然な寝姿勢を無理なく維持できます。
独自の技術に基づく圧倒的な品質は現在も高く評価されており、シモンズのマットレスは、国内外の一流ホテルなどで採用されています。

シモンズの詳細はこちら

テンピュール®

NASAの技術から誕生した「テンピュール®素材」を、マットレスやピローなどに活用しているブランドです。
テンピュール®素材の主な魅力は、圧迫感を軽減しつつ、体を程よくサポートする点です。
また、振動を吸収するため、一緒に寝ているパートナーの動きも、あまり気にならないと考えられています。
35,000人を対象に実施した消費者調査で1位に選ばれるなど、その心地よさは多くのユーザーから支持されています。

テンピュール®の詳細はこちら

サータ

1931年に「より快適な眠りと健康の追求」をコンセプトに掲げてアメリカで誕生したブランドです。
日本では、ドリームベッド株式会社がライセンス契約を結びマットレスを展開しています。
主な特徴は、日本の気候や住環境にあわせて国内で受注生産を行っている点です。
硬さ、フィット感、ボリューム、サイズを仕立てるため、理想の寝心地を追求できるでしょう。
多くの一流ホテルでスイートルームに採用されている点も見逃せません。

サータの詳細はこちら

フランスベッド

1949年に東京都三鷹市で、主にスクーター用のシートを製造する双葉製作所として誕生しました。
1956年に日本初の分割ベッド「フランスベッド」を発売、大ヒットを受けて1961年に社名をフランスベッドに変更しました。
同社の代名詞となっているのが、1本の鋼線でスプリングを編み込んだ「高密度連続スプリング®」です。
体を面でしっかり支える、通気性に優れるなどの特徴を備えます。
徹底した品質へのこだわりにより、多くの顧客から信頼を集めています。

フランスベッドの詳細はこちら

パラマウントベッド

病院用ベッドの専業メーカー「木村寝台製作所」として誕生したブランドです。
1950年代に、日本人の体型に合ったベッドの開発に成功しました。
1983年に発表した在宅介護用ベッドの基本コンセプト「家具調デザイン・現地組み立て・軽量化・電動式」は、業界標準として浸透しています。
医療福祉の現場で培った技術と睡眠研究の結果を活かし、上質な眠りをサポートする個人用ベッド、マットレスなどを提案しています。

パラマウントベッドの詳細はこちら

スランバーランド

1940年代に、ロイヤルワラント(英国王室御用達)の栄誉を受けたイギリスのブランドです。
1920年代からスプリングマットの製造を開始しています。
高度な技術で編み上げる「ポスチャースプリングシステム」が高く評価されています。
主な特徴は、マットレスに不快な湿気や熱がこもりにくいことです。
スランバーランドの製品は、20か国以上の高級百貨店や一流ホテルで採用されています。

スランバーランドの詳細はこちら

ベッドのサイズなどに注意して寝室のレイアウトを決定

ここでは、寝室のレイアウトについて解説しました。
寝室の広さによって、適したベッドのサイズは異なります。
例えば、6畳の寝室に適したサイズは、シングルベッド、セミダブルベッド、ダブルベッド、クイーンベッドです。
キングベッドを設置すると、窮屈に感じる可能性があります。
あわせて設置する家具にも配慮が必要です。
事前にレイアウトを決めておくと、スペースを有効活用できます。
この記事を参考に、寝室のレイアウトを検討してみてください。



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