カーテンを着替えてみよう
カーテンの役割
外からの視線や日光をさえぎってくれるのはもちろんですが、カーテンにはその他に防音や断熱の効果もあります。カーテンを閉めると冷暖房効果があがるのは省エネの基礎知識ですね。
そして大切なのがインテリアアイテムとしての役割。部屋の中で大きな面積を占めるカーテンは、部屋のイメージを決める重要なインテリアアイテムです。
ウィンドウトリートメント
機能的、デザイン的に窓辺を装飾し演出することを、ウィンドウトリートメントといいます。カーテンやブラインド、シェードはその重要なアイテム。住み始めたときに掛けたカーテンがそのまま掛かっているというのも寂しいものです。春夏と秋冬でカーテンを使い分けるだけでもずいぶん気分が変わります。
ここではカーテンの話が中心ですが、ほかにも様々な装飾がありますので、自由におしゃれにウィンドウトリートメントを楽しみましょう。
カーテンの種類
カーテンの種類は大きく分けてドレープ・プリント・ケースメント・レースの4つ。
◆ドレープ : 一般的な織物の厚手のカーテン。
◆プリント : 生地にプリントしてあるもの。織物のドレープより多彩な柄が可能で種類が豊富。
◆ケースメント : ドレープとレースの中間的なカーテン。透過性があるが、厚くボリューム感もある。
◆レース : 主にポリエステル素材の、透過性のあるカーテン。
【ドレープまたはプリント+レース】の組合せが一般的ですが、小窓にはケースメントを使ってみたり、視線や日光が気にならない窓ならレースだけ、ドレープだけにしてみたり、ドレープとシェードを組み合わせたり、様々なバリエーションが可能です。
ぐっすり眠りたい方には遮光カーテンがおすすめです。1級から3級まであり、1級は人の表情が識別できないほど日光をさえぎってくれます。プライバシーの保護にもなりますし、多少の防音効果もあります。
その他に「機能」でみると、炎を広がりにくくする防炎、ご家庭で丸洗いできるウォッシャブル、消臭・デオドラント効果、はっ水、UVカットなど様々な機能が施されているものがあります。カーテンについているマークを確かめてみてください。
窓と部屋の特性を考え、上手に使い分けましょう。
カーテン選びのコツ
おさえておきたいポイント
大き目のサンプルで選ぼう
柄物はもちろんですが、無地のカーテンもできるだけ大きいサンプルで選びましょう。小さいサンプルは実際の色より濃く見えがち。実際に出来上がったカーテンを掛けてみたらなんだか色がぼやけてしまった・・・なんてことも。また、照明の違いや日光の入り具合、周囲の壁の色などによっても色の見え方は違ってきます。選ぶときは慎重に、選んだらそれが唯一最高だと気持ちを切り替えるのがコツ・・・かな?
ベース?or アクセント?
お部屋の中で大きな面積を占めるカーテンは、ナチュラルで優しい色、カーペットより淡い色を選ぶと落ち着いた雰囲気になります。逆に大きな柄やはっきりした色で、カーテンをお部屋のアクセントにするのも手。柄物の場合、一色をカーペットや家具に合わせると全体的な統一感が出ます。
柄が部屋の広さを変える?
例えば縦縞は天井を高く見せる効果があります。小さい柄やパターンは広がりを感じさせてくれます。またビビッドカラーよりナチュラルなカラー、濃い色より淡い色のほうが、同じく広がりを感じさせてくれます。逆のパターンとしては、大き目の柄を小さい窓に掛けると、柄のパターンが活かされず窮屈な印象に。
リビング・ダイニングのカーテン
家族の団らんの場でありお客様を迎える公共の場でもあるリビングは、家族らしさを出せる部屋。あまり個性的になりすぎず、全体の雰囲気や統一感に注意しながら、リラックスできる楽しい部屋を演出しましょう。ソファーやラグなどとのカラーコーディネートも忘れずに。カーテンと共布でクッションカバーをオーダー、あるいは手作りすれば、こだわり感もアップします。
ダイニングには赤やオレンジなどの暖色系を選ぶと、食欲が増し楽しく食事ができます。ひと続きのリビングダイニングなら全体の統一感を考慮。テイストの違いすぎるカーテンをかけてしまうと、お部屋がばらばらの印象になってしまいます。
ベッドルームのカーテン
ブルーやグリーンの寒色系は、心を落ち着かせ深い眠りに誘う安らぎの色です。やわらかなトーンで、おとなしめの柄を選ぶと安らげる空間が演出できます。ベッドカバーとコーディネートすれば部屋全体の統一感、落ち着きも演出できます。
日光がどうしても気になる方は遮光カーテンにしてみてはいかがでしょう?外光をシャットアウトすると同時に、多少の防音効果もあります。
和室のカーテン
和の和やかな雰囲気をつくるなら、和風柄やベージュ系のナチュラルな色で落ち着いた窓辺に。ジャパニーズブルー・藍色も和室の雰囲気作りには最適です。色をおさえた細かい柄を選ぶといいでしょう。また洋風のモダンな柄も和室に意外とマッチ。「和室には和風」という観念を打ち破ってみるのもいいのでは・・・
キッズルームのカーテン
できるだけ自然の環境にしてあげたいので、遮光カーテンは避けたほうがいいかも。はっきりとした色使いで楽しい雰囲気をつくりましょう。薄手で柄の種類が豊富なプリントカーテンなら、お子さんも一緒になってカーテン選びを楽しめるのでは。お子さんの成長にあわせて、勉強に集中できる落ち着いたカラーにしたり、あるいはお子さんの好みに任せてみたり、カーテンも変化させていきましょう。
カーテンの替え時はいつ
カーテンの寿命は4~5年といわれています。意外に早いです。もっとも日差しや開閉の頻度で変わってきます。紫外線による色落ち、生地の劣化で破れていないか、きれいなプリーツができなくなっているかがチェックポイントです。もちろん、寿命が来てなくても季節やお部屋の模様替えで取り換えてみるのも面白いです。新しいカーテンでおしゃれな生活を楽しみましょう。
アイデアタッセル
カーテンを開けたとき束ねておく帯状の布がタッセル。既製品のカーテンには共布(ともぬの:カーテンと同じ生地)のものが入っている場合が多いです。せっかくカーテンにこだわるなら、タッセルもちょっと工夫して自分らしさを楽しんでみませんか?
- カーテンの柄と同じ色のオーガンジーで、ふんわりリボン風に
- カーテンの色に合わせシャープな印象に
- ナプキンとナプキンリングでダイニングのカーテンをコーディネート
- 毛糸を束ねて三つ編みに
- 麻ひもと木片でひと工夫
カーテンのお手入れ
カーテンの汚れの原因は、外からの土ぼこり、家の中の綿ボコリ、煙草のヤニ、台所の煙などによるもの。また、窓や網戸が汚れていると擦れてカーテンに汚れが移ってしまいます。汚れは時間がたつと落ちにくくなるので普段のお手入れが肝心です。
普段のお手入れ
お部屋のお掃除といっしょにホコリを取っておきましょう。掃除機がけをする前にハタキをかける、あるいは洋服ブラシでブラッシング。また掃除機の先に隙間ノズルをつけてホコリを吸い取るのも効果的です。ホコリのたまりやすいヒダの部分を重点的に掃除しておきましょう。
月に一度は丸洗い
カーテンには洗濯表示(取り扱い絵表示)がついていますので、必ず確認し絵表示に従ってお洗濯してください。ウォッシャブルマークのあるカーテンならご家庭の洗濯機で丸洗いできます。
- ・フックを取り外してホコリを払っておきます。
- ・ヒダをそろえて屏風だたみにし、さらに二つ折りにします。
- ・【洗濯機の場合】水量は最大、水流は弱にし、40度以下のぬるま湯か水で洗います。脱水はきれいにたたみなおして1分程度にします。
- ・【手洗いの場合】30度以下の水で「押し洗い」します。「もみ洗い」はシワの原因になるので避けてください。
- ・きれいに洗ったフックをつけ、レールにつるして干します。軽く下に引っ張り、全体を手でたたくとシワものびます。外に干す場合は必ず陰干ししましょう。
- ・乾いたら防水スプレーをかけておくと汚れやニオイがつきにくくなります。
汚れのひどいときは40度以下のぬるま湯に30分から1時間程度つけ置きしてから洗いましょう。乾燥機は絶対に使わないで下さい。
レールも忘れずに
住居用洗剤をうすめた液で雑巾を絞り、細かい部分まで丹念に拭いた後、水拭きします。
(2001年10月作成)
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