ドービニー《川辺の風景》

ドービニー作《川辺の風景》の展示をはじめました

川辺の風景
《川辺の風景》 シャルル・フランソワ・ドービニー 1868年頃 油彩・キャンバス

ドービニー作《川辺の風景》

第4展示室「懐かしのバルビゾン派」に新たな作品を展示しました。

シャルル・フランソワ・ドービニーの《川辺の風景》です。
19世紀ころのフランス絵画は筆の跡を消して綺麗に整えられてました。人の顔などは特に念入りに滑らかに仕上げがなされていました。
しかし、ドービニーは遠くの木々にも、水面にも、人物にもタッチの違いは無く、筆の跡が残っています。細部を丁寧に描き込むより、その時に見た風景をその印象のままに描くことを優先したからでしょうか。その絵画に対する姿勢が、後の印象派に大きな影響を与えました。
この《川辺の風景》は雲の途切れたところから太陽の光が漏れている瞬間の空模様が描かれています。湿った空気が感じられる作品です。