Table Coordinate

気の置けない友人たちを招いて過ごす楽しい時間。普段は生活感あふれるお部屋もさりげなくおめかしして、とっておきの食器に手作りのおもてなし料理の数々・・・

そんなホームパーティーもステキですが、もっと身近に。たとえばわずかな時間でも立ち寄ってくれた友人のためにアフタヌーンティーを振舞うとか、夫婦の記念日に食卓をちょっと飾ってみるとか、日常のささいな出来事を自分だけの特別な時間にできれば素敵ですね。

ちょっと特別なことがあった日、特別なことをもっと特別にするために、いつもの食卓を飾ってみませんか?

テーブルリネン

テーブルリネンは、手軽に食卓の雰囲気を変え、表情を豊かにできるアイテムです。食卓を常に清潔に保つため、まめに取り替えて楽しみましょう。

テーブルクロス

食器やカトラリーがテーブルに当たったときの傷や音を防いでくれます。テーブル全体を被い、床まで、または半分の高さまでたらすのがフルクロス。その上に長さを変えて掛けるクロスをトップクロスといい、2枚の色の違いでコーディネートを楽しみます。
フォーマルな席では白の麻のクロスが最高級とされ、次が綿のダマスク織と呼ばれる凹凸のあるジャガード織です。
ご家庭ではこだわらずにさまざまなクロスを楽しみましょう。まず買うならコットン製のものから。汚れ防止になるはっ水製のものも市販されています。クロスの四隅につけてズレを防止するクロス留めもさまざまなデザインのものが市販されています。付け替えて楽しんでみましょう。

ナプキン

食事中の汚れを防いだり口を拭いたりするだけでなく、色や折り方で食事前のテーブルを演出できます。テーブルクロスと同じ生地でそろえてもいいですし、思い切り色や柄を変えてコントラストを楽しむのもいい。よく汚れるものだから、ジャブジャブ洗える素材であるかどうかもポイントです。ディナー用には50cmくらい。ランチやティータイムにはもう少し小さ目のものを。
折り方がわからなくても、さまざまなデザインのナプキンリングで楽しんでみましょう。

ランチョンマット

ひとりひとりの食器をセットするスペースのためのプレイスマットのひとつ。サイズによってディナーマット・ランチョンマット・ティーマットと分けられます。形は長方形が一般的ですが、円形、楕円形、柄に合わせてカットされたもの・・・とさまざまです。
カジュアルに楽しめるアイテムとして、気に入ったものをいくつかそろえておくと、それだけで食卓の雰囲気が変わります。クリスマスには赤と緑のランチョンマットをテーブルに敷くと、それだけでクリスマス気分になりますよ。

洋食器

ディナーセット一式を、はじめからそろえようと気負うことはありません。まずは必要なものから揃え、少しずつ買い足せば、負担にもならないし、楽しみが増えます。何かあるごとに「自分にごほうび」なんていいかも。
まずは大き目のディナー皿と、小さめのサラダ皿、そしてスープ皿。それに、大皿やサラダボールがあればちょっと気取ったディナーも楽しめます。
カップ&ソーサーは、気に入ったものを一客ずつそろえるのもテ。今日はどのカップにしようかなと、それだけで楽しみが膨らみます。お客様にも楽しんでいただけるかも。

和食器

和食器に中華や洋食を盛り付けても、なんとなく雰囲気があってお料理とマッチします。
選ぶときは、形や大きさ、色柄はもちろんですが、特にお茶碗や湯飲みなどは手に持ったときの感触を大事にしましょう。手にしっくりなじむ器には自然と愛着が湧きます。
大き目の器に少な目のお料理をこんもり盛り付けるときれいです。

お手入れ

洋食器

【陶磁器】
ぬるま湯に中性洗剤でやさしく洗ってください。透かしや彫刻の部分は汚れがつきやすいのでやわらかいブラシでこすります。しまうときは下に布を引いて、重ねる枚数は大きめの皿で5枚、小さめの皿で10枚までを目安に。
【ガラス】
取り扱いに特に注意して、並べるときは一番最後に、洗うときは一番最初に。洗ったら水が切れるまでしばらく伏せておき、ケバのつきにくいふきんで拭いて上向きにしまいます。
【銀器】
毎日使うのが基本です。しばらく使わないときは、専用の箱にしまうかサランラップを巻いて保管しましょう。黒ずんでしまったら市販の銀磨きか、重曹や練歯磨きで磨きます。

和食器

【陶器】
はじめに使う前に米のとぎ汁で10〜20分煮てください。アクがぬけて、汚れやシミがつきにくくなります。湿ったままだと素焼きの部分がかびてしまう場合があるので、よく乾燥してからしまってください。
【漆器】
食洗機、乾燥機の使用は避けてください。長く水につけておかず、すぐ洗って水気をふき取りましょう。

テーブルコーディネートのヒント

まずは季節ごとにイベントを演出することから始めてみてはいかがでしょう。

例えばクリスマス

緑のクロスに赤いランチョンマットを敷いてみる。無理にそろえなくても、赤いリボンやキャンドルで飾ってもいい。赤と緑のテーブルに金か銀をプラスすると華やかになります。

例えばお正月

朱や黒をテーマカラーに、深めの緑や藍色などで和風にコーディネート。和紙を食卓にあしらってみたり、金か銀、あるいは紅白の小物をポイントにすると、華やかになります。

例えばお花見

お花見に行けなくても、テーブルに花を生けお花見気分ランチというのはどうでしょう?明るい楽しい柄のランチョンマットにサンドウィッチやから揚げなどお弁当風のメニュー、バスケットにワインを用意してたまにはゆったりと休日のランチを楽しむのもいいかもしれません。

手作りリネン

気に入った生地やはぎれがあったら、端をかがるだけでオリジナルのテーブルクロスやランチョンマットになります。惜しみなく普段使いに出来て便利。

センターピース

テーブルの真ん中に置く花やスープ鉢、蜀台などの飾りをセンターピースといいます。食卓を華やかに、豪華にしてくれます。平たんになりがちな食卓に高さを加えて、目を惹くテーブルコーディネートにしてみませんか?

何かひとつ

こだわって集めてみてはいかがでしょう?例えば箸置き、ランチョンマット、紙ナプキンやティースプーンなどなど・・・。「今日はどれを使おうかな」という小さな楽しみから、やがてテーブル全体をコーディネートする楽しみに変わっていくかも。

Myオリジナル

和食は和食器、洋食は洋食器、ワインはワイングラスと、決め付けてしまうのはもったいないと思います。洋食を和食器に盛ってもいい。ワインを磁器のカップで楽しんでもいい。適当なグラスに花をあしらってもいい。
また、はじめから全アイテムをそろえようとする必要もないと思います。まずは手持ちのアイテムの中で楽しむことから始めれば、負担にもなりません。足りないな、こんなの欲しいな、と思ったら少しずつ買い足せばいい。お気に入りが増えていく楽しみも味わえますよ。


(2001年12月作成)


本文中に使用している家具・インテリアの写真はイメージです。当社にてお取扱いのない商品が含まれる場合がございます。また、掲載しました情報はコラム作成当時のものとなりますので予めご了承ください。

インテリアの知識トップへ