コラム「ちょっとインテリア」 |

■ 原皮の種類
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| ■ なめし方による分類 クロームなめし 合成剤(硫酸クロム、重クロ ム酸ナトリウム、カリウム塩、クローム塩など)を用いた科学的製法によるなめし方で、革製鞄では8割をしめる。 ソフトな風合いで表面に青みがかった深い光沢があり、柔軟性、伸縮性に富み、また、摩擦にも強く耐久性、耐水性がある。但し、水を吸収すると乾燥が遅い。靴甲革、ハンドバック、鞄、衣料、手袋、ベルト、運動用具、インテリア用など広範囲に利用される。 タンニンなめし(渋なめし) 天然の植物(木樹の渋抽出した天然剤)を利用した製法で、手間はかかるが より自然な風合いが楽しめ(使い込むほどに独特の色に変化)、使い込むほど柔らかくなる性質をもつ。濡れても乾燥がはやく、伸びと弾性が小さい。耐熱性に劣るが、摩滅に強く、成型性がよくなるため立体加工に適し、靴底革、馬具、鞄、ベルト、革工芸などに用いる。また、吸水性が良く染料に良く染まる。オーク、チェスナット等を使った植物なめし(Vegetable Tannage)の一種で鞣した革は黄褐色をしている。 混合(複合)なめし 2種類以上のなめし剤の特徴を生かし、用途毎になめしたもので、クロームなめしした後タンニンなめしをした、野球グローブ用のグローブレザーが一例。コンビなめしともいい、逆にタンニンなめし後、クロームなめしすることを逆コンビという。クロームとタンニンの長所を生かした革を作ることができる。 油なめし 動物の油脂で皮をなめす方法で、耐水性に強い。セーム革がこれにあたり洗濯も可能。 ホルマリンなめし ホルマリンを用いるなめしで、純白の革に仕上がる。 |
| ■ 加工による分類 銀つき革 一般にスムースと呼ばれ鞣して染色しただけの、銀面(表面)を活かした純正革。 ボックスカーフやアニリン革などが代表で、美しい銀面と優れた耐久力、艶のある快適な使用感より圧倒的な人気を得ている。厚い革を2枚か3枚にスライスした一番上の1枚目(表面の付いている部分)を銀付き革と言い、2枚目、3枚目をそれぞれ一番床革、二番床革と呼ぶ。 銀磨り革(ぎんずりかく) 銀面をサンドペーパーですり取り、起毛させた革のことで、この作業を銀磨り起毛加工という。バックスキン、ヌバックがこの製法にあたる。 バックスキン 鹿革(BUCK)の総称で特に牡鹿の銀面(表面)をビロード状に起毛させたものをさす。今日では、同様の工程で起毛された牛革や羊革のナップド・レザーをさすこともある。 ヌバック 牛革の銀面(表面)を起毛させたベルベット状の革。バックスキンより目の細かいペーパーを使うため毛足が短く、防水性のオイルド・ヌバックがアウトドア・シューズ等に用いられる。NEO(新しい)バックが語源とされる。 スエード カーフ、キッド(仔山羊)、ピッグ(豚)など主に小動物の革の裏面をサンドペーパーでベルベット状に起毛した革で、毛足が短くソフトなものほど上質とされる。 仏語のスウェーデンが名前の由来。 シルキー 仔牛の革でスエードと同じように作られるが、さらにソフトで最高級品。 ベロア 成牛革の裏面を起毛させた革でナップド・レザーとも呼ばれる。スエードよりも粗く、毛足が長く、デザート・ブーツやワラビー等に利用される。 ガラス張り革 主に成牛を鞣した後、ガラス板やホーロー板に張り付けて乾燥、銀面に磨き処理(バフィング)、合成樹脂塗装という工程でつくられた革。硬くてツヤがあり、手入れが簡単でタウンシューズ、学生靴、鞄などに使用される。 揉み革 グレイン、スコッチ・グレイン・レザー(SCOTCH GRAIN)とも呼ばれ、鞣した後、揉んでしわ(しぼ)をつけた革。大鹿に似せた「エルク」の他に一方向へ流す「水しぼ」、二方向から揉む「角揉み」、多方向から揉む「八方揉み」等がある。 型押し革 エンボス加工とも呼ぶ。鞣した後、加熱高圧プレス機で銀面に模様や図柄などをプレスした革で、表面のしぼが特徴。当初は質の悪い革の銀面をきれいに見せる目的だったが、現在ではファッション的な用途が広がり高級な革にも応用されている。ワニやオーストリッチ、トカゲなど高級革に似せたものが多い。 シュリンクレザー 宿革とも呼ぶ。鞣し工程中に特別な薬品を使って銀面を縮ませた革で、揉んだ革よりもしぼが強調されている。 ボーデッドレザー 表面に軽いしわ加工や型押しを行い、細かな線模様を入れた革。 モロッコ革 小石を敷いたような独特の模様の革で、山羊革をタンニン鞣したもの。 エナメル革 クローム鞣し後、銀面に合成樹脂(エナメル、ポリウレタン樹脂)を塗装してピカピカに光沢を出した革。日本の漆塗りをヒントに考案され、アメリカでパテントが取られたことからパテントレザーとも呼ばれる。汚れが付きにくく手入れも簡単だが寒さに弱くひび割れしやすい。靴甲革やハンドバックなどに利用される。 オイルドレザー 動物油(主に魚油)でなめした革で、オイルによるはっ水性により、水分による劣化が少なく、しっとりとした感触がある。独特の光沢、色むらと粗い表面が特徴。オイル・レザー、オイル・アップ・レザーとも呼ばれる。 ぬめ革 タンニン鞣ししただけの染色も塗装もされていない革で革そのものの味わいがある。使い込むことで飴色に変色し風合いが増す。 革メッシュ 紐状の革を編んでシート状にしたもので通気性に富んでいる。 セーム革 シャミ革、シャミー・レザーとも呼ぶ。仔鹿や羊などの革を油鞣しして、スエード状に仕上げた革。時計や貴金属を磨くのに利用される。柔らかく、しなやかで洗濯もできる。 底革 本底用に鞣した革で普通、成牛革をタンニン鞣ししている。厚いまま硬く仕上げている。靴の底等に使用される。 床革 銀面をそいだ、残り部分を鞣した革で粗い。 樹脂塗料やエンボス加工を施して、あたかも銀付き革であるように見せかけ、鞄等に使用されることもある。ベルベット状の毛羽に仕上げたものを床スエード、それより毛羽の長いベロア状に仕上げたものを床ベロアと呼ぶ。 |
| ■ 仕上げ方法による分類 素上げ 染色だけで表面塗装しない、皮革の味そのものを生かした仕上げ。高級タイプの仕上げだが、塗装がない為、汚れ易く、メインテナンスに難点がある。 アニリン仕上げ 革本来の繊細な銀面模様の特徴を生かすよう、染色した上にわずかに透明な塗装をしたもの。表面がきめ細かでソフトな感触を保ち、より革らしい味を有す。素上げより用い易いが、それでもメインテナンスが困難。 セミアニリン仕上げ 染色をした上に、顔料を少し塗ったタイプ。家具用皮革として、安心して使用出来る物性を持った高級タイプです。 顔料仕上げ 顔料で厚化粧した塗装。銀面の傷をかくし均質な着色ができるため、最も一般的で物性面でも安心して使えるが、皮革本来の持ち味は損なわれる。但し現在は、表面風合いの非常に良いものがつくられるようになっている。グレージング仕上げと区別されるため塗装仕上げと呼ばれる。 グレージング仕上げ 革の銀面に平滑性と光沢を付与することを目的に、めのう、ガラス、金属ローラーによって強い圧力を加えながら摩擦する仕上げ。グレージングにしぼ付けを行なったのがボックス仕上げ。 アンチック仕上げ 不規則なむら模様など古代調の印象を与える色調の革。ツートン仕上げやアドバンチックなどがある。 メタリック仕上げ メタル調に仕上げた革 |