手織絨毯の世界

手織絨毯様々 ▽   手織絨毯様式 ▽   手織絨毯手数 ▽


一織り一織り・・・織り子さんの手で長い時間をかけて織られる手織絨毯
選ぶなら、まずその美しさを感じてください
文様の美しさ、色彩の美しさ、全体の調和・・・
そして実際に触ってみてください
ウールやシルクの手触り、踏み心地、座り心地・・・
一生付き合えるお気に入りの一枚と出会うためには
たくさん見て、たくさん触って、
まずいろんな角度から楽しむことだと思います。
もちろん、
裏を見て模様がしっかり出ているものがいいとか、
織密度が細かいほど上質だとか、
そんなことも知っておくと良いのでしょうけど・・・

 
 


手織絨毯様々

ペルシャ絨毯
手織絨毯-ペルシャ絨毯手織絨毯の代名詞ともいえるペルシャ絨毯。
イランの人々は
ペルシャ絨毯の上で生まれペルシャ絨毯の上で死ぬともいわれています。1日の気温差が激しく乾燥したイランの生活には、ペルシャ絨毯は欠かせないもの。また生活必需品であると共に、何年経っても色あせることのない財産でもあるのです。

手織絨毯-織り◇織り方
原図にあわせて、縦糸に色糸を一本一本織り結びます。一段終わったら横糸を通し、鉄の櫛でよく締め付け、同じ厚さになるように色糸を切りそろえます。
1cm四方に70から150本もの色糸が結び付けられていて、織るスピードは一日数ミリほど。大きなものでは完成までに何年もかかります。

ペルシャ絨毯は見る角度や光の差込み具合でつやや色彩が微妙に変化します。質の高いウールやシルクのなめらかさ、優美で繊細な文様、高い耐久性。ひと目ひと目、長い時間を掛けて織りあげられたペルシャ絨毯は、ひとつの小宇宙のような存在感をもっています。
 

トルコ絨毯
手織絨毯-トルコ絨毯ペルシャ絨毯との大きな違いは織り方。ペルシャ絨毯や中国の段通、パキスタンの絨毯などは縦糸1本に色糸を結ぶシングルノット式で織られていますが、トルコの絨毯は縦糸2本に色糸を結びつけるダブルノット式という織り方で織られています。シングルノット式はより細かい模様を浮かびあがらせることができますが、トルコ絨毯のダブルノット式は使えば使うほど結び目が絞まり、とても丈夫に仕上がっています。
デザイン的には、素朴なモチーフを使ったシンプルなものが多いのが特徴。色合いも自然で飽きがきません。

しかし何といっても・・・トルコ絨毯といえば
「ヘレケ」
19世紀、イスタンブールの近くの小さな村にオスマントルコの宮廷用絨毯を織るための工房が開かれたのがヘレケシルクの始まり。質の高いシルクを用いて織られるヘレケ産のシルク絨毯は、手織絨毯の中でも最高峰といわれています。
 
◇ ペルシャ絨毯・トルコ絨毯の主な産地 ◇
手織絨毯-主な産地
 
その他の絨毯
シルクが人気の中国段通や、ペルシアの影響を受けつつ独自のスタイルを確立したパキスタン絨毯、少しざっくりとした落ち着いた色や柄が人気のチベット絨毯など、様々な産地があります。
 

キリム
手織絨毯-キリムキリムは主にトルコ、そしてイランやアフガニスタンなどの遊牧民の女性達に受け継がれてきた毛織物で、絨毯よりも歴史は古いといわれています。
縦糸に色糸を結びつける絨毯と違い、キリムは横糸に色糸を使い、縦糸と横糸を交差させて織りすすめる平織りの織物。なので毛足がなく、軽くしなやかで敷物以外にもタペストリーとして壁に飾ったり、様々な使い方ができます。

キリムの文様は、自然や動物等をモチーフに幾何学的にデザインされ、母から娘へと伝承されてきました。文様にはそれぞれ意味があり、織り手の女性の恋愛や結婚、安産などの願いが込められています。長い時間を掛けて織り上げられたキリムは、娘が嫁ぐ日まで大事にしまっておかれるのです。
 

ギャッベ
手織絨毯-ギャッベギャッベ(GABBEH)はペルシャ語で「毛足が粗くて長い」という意味。イラン南西部の高原で半遊牧生活をしているカシュガイ族が主に織る絨毯です。
羊毛を手で紡ぎ、草木で染め、手織で仕上げます。毛足が長く、厚くざっくりと織られていて、デザインや色・質感が素朴でナチュラルなのが魅力です。ペルシャ絨毯のような繊細さはありませんが、遊牧民の力強さや自然の温かみを感じさせるところが魅力です。

手織絨毯-ペルシャ絨毯イメージ   手織絨毯-ギャッベイメージ

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手織絨毯様式

ペルシャ絨毯に話を絞って、基礎知識をまとめてみました

ペルシャ絨毯の素材
ペルシャ絨毯に使われるのはウールシルク。縦糸に綿が使われる場合もあります。
厳しい自然の中で遊牧されるペルシャ羊は充分な保温力を持ち水分を体内に溜める体質を持っています。そんな羊からとれるウールは、弾力があり起毛力が非常に優れています。またウールでも子羊の産毛からとれるコルク・ウールは、しなやかで艶があり弾力性に富み、最高級とされています。
シルクは主に中国から輸入されますが、良い絨毯には、養蚕に適した中央イランの北部からカシャーン近郊までの地方で生産されるものが多く使われます。その地方の良質なシルクは光沢に富むばかりでなく、細くしなやかなで、大変強靭です。
耐久性があり色持ちの良いウールと滑らかな感触と美しい光沢を楽しめるシルク。選ぶときは直接手で触れて、肌触りや色合いなどをじっくり確かめてみてください。

ペルシャ絨毯の色
使っている色数が多いほど織る手間がかかり、高級なものとなります。良い絨毯はたくさんの色を使いながらも色同士がうまく組み合わさり、色の多さを感じさせないくらい絶妙に調和しています。
高級品はすべて動植物や鉱物から作られる天然染料を使います。使い込んで年月が経つと、色合いがしっくりと落ち着きますます美しくなります。それも計算に入れて、色合いが決められています。
主な染料
・藍−青。防虫効果あり
・アカネ草−赤。重ね染めによって多様に変化
・ざくろ−多量の皮で染めると輝くようなゴールドに
・マリーゴールド−鮮やかなオレンジ、ゴールド、ベージュ
・コチニール−赤。サボテンにつく虫で非常に高価
・サフランの花−黄色
・クルミの殻−キャメル
ペルシャ絨毯-染料(タデアイ)
タデアイ
ペルシャ絨毯-染料(アカネ草)
アカネ草
ペルシャ絨毯-染料(ざくろ)
ざくろ
ペルシャ絨毯-染料(マリーゴールド)
マリーゴールド
ペルシャ絨毯-染料(コチニール)
コチニール

ペルシャ絨毯の仕上げ
織りあがった絨毯は、その段階ではまだ硬く文様も不鮮明です。仕上げの工程を経て、ようやく製品となるのです。
ペルシャ絨毯-洗浄洗浄−水洗いで汚れや無駄毛などをこすりだします
乾燥−歪みを矯正しながら天日で自然乾燥します
シャーリング−ウールは表面を燃やし、シルクは刃物で削り、毛並みの揃った鮮明な絨毯に仕上げます
ブラッシング−余分な毛を落とし、キズなどを補修し、光沢を出します。産地によってはアイロンがけをします。

ペルシャ絨毯の産地
産地ごとに色や柄、織りに特色があり、産地の名前で呼び区別されています。主な産地をご紹介します。(場所はページ上の地図をご参照ください)
タブリーズ Tabriz
シルクロードの中継地として古くから栄えた都市。伝統的な文様から写実的な絵画風のデザイン、幾何学文様など多彩なデザインのバリエーションは、世界的にも高く評価されています。
イスファハン Isfahan
タブリーズと並び、歴史があり代表的なペルシャ絨毯の産地。イスファハン・レッド、イスファハン・ブルーと呼ばれる鮮やかで洗練された美しい色彩が特徴です。
コム Qom
イスラム教の聖地。シルク絨毯ではペルシャ絨毯随一で、コムシルクといえば高級ペルシャ絨毯の代名詞。華やかな色彩と確かな技術に支えられた繊細で緻密な織りが特徴です。
ナイン Nain
ブルーやベージュを基調とした落ち着いた配色と、正統派好みの伝統的な文様が特徴。上品な色使いで、日本でもファンの多い産地です。


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手織絨毯手数

日常のお手入れ
通常のお手入れはいたって簡単。お掃除のときにいっしょに掃除機でホコリを取ればOKです。時々敷く方向や位置を変えてあげると、均等に踏みならされ、また部分的な日焼けを防ぐこともできます。
ウールやシルクは湿気を嫌うので、時々裏返しにして干してあげましょう。
家具の跡がついたら、スチームアイロンの蒸気を当てるかぬるま湯で湿らせた布を当てて毛を起こします。毛が飛び出してしまったときは、引き抜かずはさみで切りそろえましょう。

汚れてしまったら
飲み物などをこぼしてしまったら、すぐに乾いた布で水気をふき取り、固く絞ったきれいな雑巾などで拭きましょう。
数ヶ月に一度は、バケツ一杯のぬるま湯に中性洗剤をキャップ1〜2杯溶かし、雑巾を固く絞って毛並みの方向に沿って強く拭き掃除して下さい。ウールには塩シルクには酢を少量混ぜて使うと色落ちを防ぎ、発色を促進してくれます。洗剤分は水で絞ったきれいなタオルでしっかり拭き取ります。
こんな汚れは・・・?
- 酒類
広がらないように汚れた部分に塩をのせ、ブラシでふき取った後から水を含ませたスポンジできれいに拭きます。
- 牛乳
ぬるま湯に浸した布で軽くこすり、洗剤液でふき取ります。熱湯は禁物です。
- しょう油、ソース
吸収紙かタオルでできるだけ吸い取り、洗剤液でふき取ります。
- ガム
まるめながら摘み取り、ぬるま湯でふき取ります。取れないときはドライアイスや氷で冷やし固め、粉にして取り除きます。
-
よく乾かしてから掃除機で吸い取り、ぬるま湯でふき取ります。
破れ、虫食い、タバコの焼け焦げ、長時間たった汚れや原因不明の汚れなどは、専門の業者に任せましょう。

キリムのお洗濯
起毛のない平織りのキリムはご家庭でお洗濯できます。洗うほどに色が冴えて、落ち着いた色になってきます。
天然染料を使っているので洗うと色が出ます。お湯で洗うと色がにじむので必ず水で洗ってください。普通の汚れはシルク・ウール共に水で十分落ちます。浴室に広げて踏み洗いか、織り目に沿って軽くブラシで洗います。
洗剤を使う場合は専用の洗剤か頭髪用のシャンプーを使います。中性洗剤は色がにじむので使用しないでください。ウールには塩シルクには酢を混ぜて洗うと、色落ちを防ぎしなやかに仕上げてくれます。畳1畳サイズで大さじ1〜2が目安です。
よくすすぎ、水気を切って干します。小さいサイズならたたんでネットに入れて脱水、大きいものなら湯船のふちなどに掛けて水気を切ると扱いやすくなります。天日干しでも陰干しでも大丈夫です。
ドライクリーニングは化学薬品で汚れを落とすので、生地を傷めたり変色の原因になったりします。できるだけ水で洗うようにしましょう。

保管するとき
湿気、ホコリをしっかり取り除いておきます。
折れないよう芯を入れ、毛足の方向に丸めます。芯の中に防虫剤や乾燥剤を入れておきましょう。湿気に気をつけ、日のあたらない風通しのいい場所に横に寝かせて保管します。


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■家具用語辞典■

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