スカンジナビアン・スタイル ▽  デザイナー ▽




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シンプルかつモダン、機能的でありながら美しいデザイン、自然素材とハンドメイドのやさしさ・・・。自然と伝統、そして家族と過ごす日々の暮らしを大切にする北欧の人々は、毎日使う「モノ」にこだわりを持っています。
デザインのためのデザインではなく、日常使うための機能的でシンプルなデザイン。日用品をより美しく、そしてリーズナブルで手に入りやすくという考え方が、北欧デザインの特徴と言えます。


北欧5ヶ国の国旗はスカンジナビア・クロスと呼ばれる十字で統一されています。その元になったのがデンマークの国旗「ダンネブロ」。現在使われている国旗の中では世界最古だといわれています。

 
 




「オーガニック(自然で)ミニマム(最小限)

厚い雲に覆われ、長く寒い冬を過ごす北欧の人々にとって、
快適な部屋で暮らすことはとても重要なことです。だから家具・インテリアにはこだわりを持っているし、日常使うモノへの関心も、私たちより強いのではないでしょうか?
毎日使うものだからこそ、シンプルかつモダンでより機能的なデザインが要求される。外見的な美しさに留まらず、目に楽しく、心に馴染むデザインが生み出されるのです。

また厳しい自然環境の中で、文化や産業の工業化が遅れたことが、
伝統の技・クラフトマンシップが今も息づく、北欧独自のデザインを形成したとも言われています。北欧のデザインは常に新しい技術を取り入れながらも、職人の技・伝統の技を大切にしています。

もうひとつ大切なこと。それは自然環境への関心の高さです。
厳しい自然と共存してきたからこそ、自然を愛し、守ろうという意識が強いのです。

北欧のデザインが世界中で愛され、私たち日本人にも馴染むのは、それが自然と生み出された
必然の姿だからかもしれません。
 

豊かな自然が生み出すデザイン
北欧デザインの先駆者、アアルトのフラワーベース

美しい曲線はアアルトがフィンランドの湖をイメージして
フリーハンドで描いたもの。花瓶としてだけでなくガラス
のオブジェとして高い評価を受けています。
アアルトが手がけたレストラン「サヴォイ」に置かれている
ことから、
「サヴォイ・ベース」とも呼ばれます。
北欧デザインの歴史は約100年前にさかのぼり、1950年代に繁栄期を迎えます。
身近で使いやすく、余計な装飾を排除したデザインは、「ミリマリズム
」というスタイルを作り上げます。また日用品を美しくデザインし、手に入りやすくリーズナブルなモダンデザインを次々生み出した北欧のデザインは、「グッド・デザイン」という定義を定着させるのです。 (※ミリマリズム・・音楽や美術の分野で1960 年代に登場する傾向、またその創作理論。装飾的要素を最小限に切り詰めたシンプルなフォルムや、小さな単位の反復を手法とする。)

北欧デザインの先駆者と言われるのがフィンランドの建築家
「アルネ・ヤコブセン」やデンマークの建築家「アルヴァ・アアルト」(下で紹介します)。

アアルトのサヴォイ・ベースはインテリアショップなどで目にされる機会も多いと思います。製作・販売しているのはフィンランドのガラス器メーカー
「イッタラ」。人体や自然に有害な鉛を一切使わず、「最も純粋な輝きを持ったガラス器」を作りつづけています。
テキスタイルの「マリメッコ」、陶器の「アラビア」なども世界中で愛されている北欧のメーカーです。
「マリメッコ」とは“小さなマリーちゃんのためのドレス”という意味。ナチュラルな素材と美しい色の織りなすデザインが魅力。「アラビア」は“実用的な機能美”を追求し、森の緑、湖のブルー、大地の茶、雪の白をベースにした色調と大らかなモチーフで知られています。
世界中の子供から大人までが知っている、そして遊んでる
「レゴ」もデンマークのメーカーです。

バランスチェア/
バリアブル

トリップ・トラップ

家具でもアアルトの
「アルテック」やヤコブセン、ウェグナーなどの名作を販売する「フリッツ・ハンセン」、バランスチェアの「ストッケ」などなど・・・
「ストッケ」は合板を作るにもドイツの厳しい基準をクリアした接着剤を使用するなど、自然にやさしい家具作りをしています。人間工学にもとづいた“疲れない椅子”バランスチェア、人の成長に合わせて変化するトリップ・トラップ。人にやさしく、長く付き合える家具です。

北欧デザインをご紹介します・・・スキャンデックス


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NO.60
Alvar Aalt(1898-1976) アルヴァ・アアルト
フィンランド生まれ、20世紀の北欧を代表する建築家です。
アアルトのデザインは
自然素材と有機的な曲線を尊重し、シンプルながら温かみを持っています。
イラストはアアルトが設計したフィンランドの「ヴィーブリ市立図書館」のためにデザインされたスツール。無垢のバーチ材をL字に曲げる加工は特許をとった当時の最新技術。軽く、スタッキングできる機能性を持ち、主張しすぎず、かつ空間を演出する力を持つ。永遠のベストセラーとなっています。
1930年代前半にデザインされたこの椅子には天然素材から造られたリノリウムが使われており、北欧の人々の環境意識の高さにも驚かされます。
白黒イラスト・・・「1」パイミオチェア

Arne Jacobsen (1902-71) アルネ・ヤコブセン
国際的に高い評価を受けている、デンマークの建築家、家具デザイナー。デンマークでも有数の建築物とされるSASロイヤルホテルを手がけており、ロビーと客室用にデザインしたスワンチェア・エッグチェアも家具として高い評価を受けています。
2002年は生誕100年にあたり、世界各地でその功績をたたえるイベントが催されました。
代表作はアリのような形のアントチェアと、その発展型のセブンチェア。成形合板を3次元に曲げ加工したシンプルで美しい形、薄く、軽く、耐久性に優れており、世界中で愛用されています。
白黒イラスト・・・ 「2」アントチェア
「3」エッグチェア

セブンチェア


ピーコックチェア
Hans J. Wegner(1914) ハンス・ウェグナー

ウィンザー
靴職人の息子として生まれ、父の職人仕事を見て育ちました。500種類を越す椅子をデザインし、「椅子の神様」と呼ばれ、その作品は世界の多くの美術館に永久所蔵されています。
孔雀の羽をイメージさせるピーコックチェアはイギリスのウィンザーチェアが下敷きとなったもの。背のあたりを良くする小判型のデザインや汚れの目立たない肘掛などやさしい機能があふれています。
スケッチを元に1/5の模型を作り、原寸模型で座り心地を確かめながら、一つ一つの椅子を完成させていったウェグナー。
彼は
木を愛した優れた木工職人なのです。
白黒イラスト・・・ 「4」ザチェア
「5」Yチェア


ペリカンチェア
Finn Juhl(1912〜1989) フィン・ユール
優れた彫刻的形態とディティールの美しさで「家具の彫刻家」と呼ばれています。チーク材を愛し、難しいとされていた加工方法を改善し、デンマーク家具の主要な材料に確立しました。
ユールは上のイラスト「6」のような、彫刻的な美しさを持つ木製家具に定評がありますが(「6」は「世界一美しい肘掛を持つ椅子」といわれている)、初期にデザインされたペリカンチェアはコロンとしたかわいらしい印象。ペリカンが翼を広げたときの形に似ていることから命名されました。ちなみに、ウェグナーのピーコックチェアの名付け親は、友人でありライバルでもあったユールです。
白黒イラスト・・・「6」イージーチェア No.45



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