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変幻自在のスグレモノ 塩ビ(ポリ塩化ビニル/PVC) |
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ラップ、ビニール風呂敷からビニールハウス、そしてソファ、巾木まで。他のプラスチックにない塩ビの最大の特徴は、やわらかいものから硬いものまで自在に作れること。
原料の塩ビ粉末は軽石のように孔があって、「可塑剤」という液体を混ぜると孔にしみ込んでどろどろになるんだそうです。だから「可塑剤」を混ぜるか否かでやわらかいものから硬いものまで自由自在というわけ。
人工皮革は「擬革」「合成皮革」「人工皮革」の3つに分けられますが、「擬革」の代表が塩ビレザー。織物や編物の生地表面にポリ塩化ビニル樹脂をコーティング(塗布)し、皮革のような外観に仕上げたものです。(くわしくはちょっとインテリアVol.13「革のはなし」)
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美しく、かつ扱い易い優等生 「メラミン樹脂」 |
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メラミン樹脂とフェノール樹脂をそれぞれ浸透させた紙を何枚も重ね、高温高圧で成型したプラスチック板が「メラミン板」。
表面は硬く、耐久性・耐熱性にすぐれ、汚れもしみ込みにくいため、天板やキッチンボードの扉などに使われます。水ぶきで簡単に汚れが落ち、お手入れもシンプル。
美しい光沢があり、高級感のある素材です。
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繊維を加えると百人力 「ポリエステル樹脂」 |
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ポリエステル繊維とペットボトルは、製法が違うだけで同じ原料から出来ています。それに対して、ポリエステル樹脂は同じ“ポリエステル”でも原料が違います。繊維とペットボトルはチョコレート型、ポリエステル樹脂はクッキー型というのも大きな違いです。
ポリエステル樹脂はそのままでも使いますが、主にガラス繊維などで強化して、工業用ヘルメット、浴槽、レジャーボートなどに使われます。ミッドセンチュリーでおなじみのFRP(Fiber Reinforced Plastics)、アルミより硬く鉄より強くさびない素材です。
ポリエステル樹脂単体では主に人造大理石として、FRPとしてはイームズのシェルチェアに代表されるように一体成型の椅子やバスタブ、洗面化粧台などに使われています。
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プラスチックの女王 「アクリル樹脂」 |
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プラスチックの女王とも呼ばれるアクリル樹脂の最大の特徴は、ガラスにも匹敵するその透明性です。そのためレンズなどの光学製品や照明器具、ガラスの代用として使われます。また表面に光沢があり、クリスタルガラスのような輝きを持つので、置物やテーブルウェアにも使われます。
熱や衝撃に弱く、傷がつきやすいという欠点もありますが、耐候性があり、風雨や太陽光線にさらされても劣化しにくいため、車のテールランプ、看板、カーポートの屋根などにも使われます。
写真はクリアなアクリルを脚に使用したダイニングテーブル。優しさを保ちつつも、スタイリッシュに仕上がっています。
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「ポリスチレン」 の三段変化 |
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アクリルと同じように美しい透明性を持つ、「ポリスチレン」という樹脂があります。硬く、成型や着色が容易で、古くから使われていますが、アクリル同様衝撃に弱いのが欠点です。またアルコールやベンジンなど有機溶剤に弱いのも欠点。
その欠点をカバーするために、ポリスチレンにゴムを混ぜたのが「耐衝撃性ポリスチレン」。透明性や硬さは多少犠牲になりますが、衝撃に対して強くなっています。またポリスチレンにアクリロニトリルを混ぜて、溶剤に対して強度を増したのが「AS樹脂」。100円ライターに使われています。
そして、ゴムとアクリロニトリル、両方を混ぜ「耐衝撃性ポリスチレン」と「AS樹脂」両方の長所を兼ね備えたものが「ABS樹脂」です。
家具への利用は少ないですが、ABS樹脂は家電やOA機器の外枠、また収納ケースなどに使われることもあります。
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泡を抱くプラスチック 「ポリウレタンフォーム」 |
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軟質フォームの泡 |

硬質フォームの泡 |
内部に泡を含んだプラスチックがあります。椅子の芯材や食器洗いスポンジ、化粧用パフ、断熱材などに使われます。
泡にも2種類あります。
食器洗いスポンジなどは押さえつけると変形し離すと元に戻ります。これは泡と泡がつながっていて空気や水が通りやすいためで、そういう性質のものを軟質フォームと呼びます。図下のように泡が独立しているものは、力を加えてもあまり変形しない硬質フォームです。
上の例でいうと、スポンジ・パフが軟質、芯材・断熱材が硬質フォームです。
ポリウレタンに気泡を含ませたものがポリウレタンフォーム。
軟質ポリウレタンフォームはマットレスや枕、シートや肘掛などのクッション材に、硬質ポリウレタンフォームは椅子の芯材に使われています。
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