内覧会のチェックポイント

まずは搬入経路をチェック

収納家具は分割できるものが多いですが、大型のソファは 「斜めにして傾けて・・・」 と搬入が大変です。
写真は玄関ドアを開けて、部屋の内部から見たところです。
まれに、玄関ドアが全開しない場合 (180度開かない場合) があります。 ドアの厚みやドアノブなどが邪魔をして、実際に通れる幅は小さくなりますのでお気をつけ下さい。

できればエレベーターのドアの大きさ、内部のサイズもチェックしておきたいですね。

玄関ドアからリビングの扉を見たところ。 廊下の幅は、実際に見ると意外と狭く感じるかもしれません。 (バリアフリーマンションなら、車椅子が通るように少し大きめに造られています)
リビングへ搬入する場合は、リビングのドアが全開できない場合がありますので、幅は廊下の幅より狭くなります。
洋室への搬入も、玄関から直角に曲がらなければならないことが多くなりますので気をつけましょう。

マンション特有の梁や柱に注意

上の写真では梁の下、左側の柱からも出っ張らずうまくカップボードが収まっています。 梁の下から床までの寸法は図面に書いてありますが(下がり天井、CHなど)、 誤差は必ず生じるものです。 背の高い家具を置きたい場所の梁の高さは必ず測っておきましょう。 そして必ず2箇所以上で測ること。 梁下ピッタリの家具を買ったのに右側だけこすって入らない・・・なんて不具合も十分ありえます。 家はゆがんでいるもの、誤差があるもの・・・と思ってください。

キッチンの照明が埋め込みではなく天井から下がっている場合。 梁がないからといって天井いっぱいまでの食器棚を置くと、上棚の開き戸が照明に当たって完全に開かなくなる場合もあります。 キッチンスペースが狭い場合は、開き戸より引き戸のほうが空間を有効に使えます。

上の写真のように柱の出っ張りに合わせてカウンターが設置されている場合。 カウンターの奥行きは柱のサイズに左右されます。 手持ちの電子レンジを置こうと思っていたのに案外奥行きが少なくて置けなかった・・・なんてことも。新築マンションでもありがちです。

右は和室の梁。 窓があるので梁下に家具を置くことはないと思いますが、もし窓をふさいで置く場合は上記のように梁下のサイズをチェックしてください。窓の下に家具を置きたい場合は窓下のサイズをチェック。 ふすまがあけにくくならないよう、奥行きも測っておきましょう。

測ったサイズは必ず図面に書き込んでおきましょう。 ・・・書き込んでおかないと絶対に忘れてしまいます。チェックリストを作成し確認すると良いでしょう。

窓回りは要注意

写真は出窓。 カウンターが壁から少し出ています。 この下に家具を置くならカウンターの出っ張りより下になるように、きちんと高さを測っておきましょう。

また写真のようにカーテンを掛けると、すそはカウンターより必ず15〜20cm下がります(腰高窓の場合も同じ)。 家具の天板にカーテンが触れないように、家具をカーテンのすそから下のサイズにするか、家具に合わせてカーテンを短めにオーダーするなどして下さい。

カーテンはほぼオーダーサイズになると思います。 タテ◇ヨコ◆の寸法を大まかに測っておくと、生地選びの際に大体の金額がわかり、 予算の目安になります。
◆ヨコ
レールの長さ(※出来上がり寸法は 「×1.05」)
◇タテ
掃き出し窓(足元までの窓)なら・・レールから床まで
腰高窓(腰の高さくらいまでの窓)なら・・レールから窓の下の端まで+15〜20cm

※以上の採寸はあくまでも目安です

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