ソファのレイアウト

リビングでの過ごし方が描けてきたら、具体的にレイアウトを考えてみましょう。

まず部屋の広さ / ドアの位置 / コンセントやジャックの位置 / 窓の位置・大きさ・高さ / 絶対に置きたい家具 / 動線(※)などの条件を考えてみると、レイアウトが絞り込まれてきます。出入り口の開閉の邪魔にならないように、窓をふさがないように、人の動きの邪魔にならないように配慮しましょう。

レイアウトは常にゆとりを持って考えるのがコツです。

窓周りの死角

窓の周りに家具を置くときは、カーテンのことも考慮しましょう。
カーテンを開けてまとめたときの厚みは思った以上にあります。 家具を窓枠にぴったり寄せて置くと、カーテンだまりと重なってかなり窮屈な印象になってしまいます。
腰高窓の下に置くときは、カーテンの裾が窓枠より少し下がることを考えておきましょう。

例えば新築などで、窓に何もつけていない状態でレイアウトを考えると、ついついカーテンのことを忘れてしまいがちです。 一歩引いて、全体を眺めてみてください。

腰高窓のカーテン

※動線:部屋の中で普通に生活したときに、人が通る道筋を線であらわしたもの。家具をレイアウトするときは、動線が長くなったり、複雑に絡み合ったりしないよう配慮するとよい。

物は自然と増えるもの・・・最低限から始めてみませんか?

ピアノを置きたいのか、お気に入りのソファでくつろぎたいのか、書棚を並べたいのか、ホームシアターにしたいのか、それとも何も置かず床でごろごろしたいのか・・・家族がゆったり過ごすために優先すべきポイントを決めてみましょう。そこからレイアウトを始めると、思い通りの部屋に近づけるのではないでしょうか。

あれもこれもと詰め込みたいところですが、思い切りも大切。
収納家具を一つ置いたら、家具の大きさだけでなく物を出し入れするためのスペースが必要になります。 ソファとリビングテーブル、ソファとテレビの間にも適度なゆとりが必要。もちろん人が通るための通路も確保しておかなければなりません。

家族がくつろぐために最低限必要なものをまずレイアウトしてみる・・・そして「ここさびしいな」と感じる空間があったら、次に必要なものを置いたり、観葉植物・フロアスタンドなどで雰囲気作りをしてみる・・・

生活していく上で必要なものはそのつど足せばいいのです。 まず始めは、ゆとりを持ってレイアウトしてみましょう。

リビングイメージ

リビングイメージ

ソファとテレビのレイアウト

リビングのレイアウトのポイントは、ソファとテレビ。
家族みんなでテレビを見たり、リビングでゆっくり過ごす時間を大切にするなら、まずテレビとソファの位置を決めましょう。なるべくテレビの周りをスッキリさせておくと、視界に余計なものが入らずゆったりくつろげます。
ダイニングからもテレビを見るなら、テレビとの間に視界を遮るものを置かないように。間仕切り家具ごしにテレビが見えても、あまり見た気はしませんよね。

くつろぎのロータイプ

ゆったりとくつろぐにはロータイプのソファがおすすめ。
リビングテーブルの高さは、床座でも使いやすい35cmくらいが良いでしょう。

フォーマルなタイプ

お茶を飲んだり、書き物をしたり、お客様をもてなしたりするには、座面が高めのフォーマルなものを。 テーブルも少し高めに。

健康のためテレビは離れて

テレビの大きさにもよりますが、一般的に2メートルは離れて見るようにしたほうが良いでしょう。また、テレビの高さにも注意。首が疲れないように、少し見下ろすくらいが良いでしょう。食事をしながらでも見たいのであれば、ダイニングとテレビの間に視線を遮るものを置かないように。

対面型のレイアウト

【対面型】
テーブルをはさんで向かい合わせに座る形。 やや堅めの雰囲気になり、接客の場に向いています。 4人掛けの場合・・・幅(図の縦の長さ)130-200cm、長さ(図の横)220-270cm程度必要です。

L型のレイアウト

【L型】
図はミニテーブルを置いてL字にした形。対面型より開放的です。コーナーイスを使ったL字のソファは、家族がやすらぎやすく、だんらんに向いています。

直列型のレイアウト

【直列型】
壁に背を向けて配置すれば部屋を広く使えます。 普段は床面をできるだけ開放させておき、必要なときに座席を追加することもできるフレキシブルな使い方です。

コの字型のレイアウト

【コの字型】
壁を背に配置すれば開放的に。 逆にテレビや暖炉を囲むように配置すれば、ソファの背が空間の間仕切りの役目をはたします。

目線の先はすっきりと

ソファをレイアウトするときに忘れず気を配りたいのが、ソファに座ったときの「目線」です。テレビや窓の外に自然に目が向くように配置し、ごちゃごちゃと余計なものが目に入らないよう、目線の先はすっきりと片付けておきましょう。

10cmの隙間が生み出すゆとり

お部屋を広々と使いたいと思ったとき、家具は隙間なく並べて残りのスペースを有効に使ったほうが良いと思ってしまいがちです。でも、壁や家具にぴったり並んだソファは見た目もとても窮屈。実際に座ってみても、壁の圧迫感は想像以上です。
置く場所にわずかでも余裕があるなら、壁からほんの少し・・10cmか20cmくらい離して置いてみましょう。あるいは空いたスペースの真ん中にソファを置いてみましょう。
そうしたほんのわずかなスペースが、部屋全体を見回したとき心のゆとりを生み出します。

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