ベッドルームのレイアウト
ベッドルームは寝るためだけのただの寝室 ・・・ と考えていませんか?
睡眠を8時間とすると、「24÷8=3」 でなんと一日の3分の1。
人生80年として、「8時間×365日×80年=233.600時間」 。1年間は8,760時間ですから、年数にしておよそ27年間は寝ていることになります。この睡眠時間、決して無駄な時間ではなく、
- 1. 体と脳を休めて翌日のエネルギーを蓄える
- 2. 皮膚の新陳代謝を促して美肌をつくる
- 3. 脳の記憶力をよくする
など、人間の活動に欠かせない大切な時間です。快適な眠りが得られないと、心と身体に悪影響を及ぼしかねません。
寝室は1日の疲れを癒し、明日へのエネルギーを蓄える 「快適な眠り」 のための部屋。 ・・・ ゆったりくつろげる寝室空間にしたいですね。
ゆとりをもってレイアウト
寝室に必要な家具は、ベッド / ナイトテーブル / 洋服ダンス / チェスト / ドレッサー など。
あまりぎゅうぎゅうに押し込めると、眠りにつくとき圧迫感を感じます。また最も無防備になる部屋ですから、災害の際家具が倒れてきたりするととても危険。家具のサイズと配置は動線を確保しなるべくゆとりを持ったレイアウトにするのがポイントです。
ベッドのまわりには、ベッドメイキングをしたり、起きて伸びをしたりするスペース、夜中にベッドから落ちてしまってもスペースに余裕がほしいところです。ベッドサイドを壁につけておく場合は、10cmくらいスペースをとっておくとよいでしょう。(数字は目安です)
収納家具やドレッサーなどにも、開け閉めや出し入れをしたり、座ったりするスペースがつきもの。
家具のサイズだけでなく、その家具を使うために必要な動作スペースにも気を配るのがポイントです。
レイアウト例
6畳(255×352cm)にダブルベッド/ワードローブ/チェストを配置しました
ベッドの高さが低いので、収納家具をすぐ横においても一見窮屈には見えません。実際は人一人が通ることができる動線を確保しておきましょう。もっと言えばチェストの開け閉め/出し入れのために、もう少しスペースが欲しいところです。
クローゼット付なら、シングルベッドを2台と収納家具が置ける
チェストの上に鏡を置けば、ドレッサーも兼ね省スペースに。
クローゼット用の収納ケースなどもたくさん市販されています。短い洋服の下などをうまく使って、動線を確保しクローゼットを有効に活用してください。
扉の開き方とスペースの関係
開き扉(観音開き)
扉を開けるために広いスペースが必要ですが、中のものは取り出しやすく動作もスムーズです。
引き違い戸(スライド式の扉)
扉を開けるスペースが要らないので、家具の前に自分が立つ空間が確保できればOK。 省スペースを考えるならスライド式のほうが動線も確保でき便利ですが、扉が全開できないという欠点もあります。
引出し
しゃがんで引出しを引くという動作をするため、広いスペースを確保することがポイント。
ふとん派は?
ふとんで寝るなら、「ふとんの大きさ+上げ下ろしのスペース」 さえあれば十分ですが、ふとんの収納スペースが必要になります。 横になったときの目線がベッドより低くなるので、圧迫感は強くなります。なるべく背の高い家具を置かないように注意しましょう。
寝ている間に床のほこりを吸ってしまわないよう、お掃除はマメに!
ベッドルームのカラーコーディネート
寝室はブルーやグリーンなど寒色系は、心を落ち着かせ深い眠りに誘う安らぎの色です。 全体をソフトな色調でまとめると、⼼がゆったりと安らぎリラックスした空間にすることことができます。鮮やかな色を使うとかえって意識が冴えてしまったり、また寒色系を使いすぎると寒々としてしまったりするので要注意。 日当たりが良くない場合は、柔らかい暖色系でまとめて暖かみのあるお部屋にしてみましょう。
ベッドルームのカーテン
やわらかなトーンで、おとなしめの柄を選ぶと安らげる空間が演出できます。 ベッドカバーとコーディネートすれば寝室全体の統一感、落ち着きも演出できます。
日光がどうしても気になる方は遮光カーテンにしてみてはいかがでしょう? 外光をシャットアウトすると同時に、多少の防音効果もあります。
ベッドルームの灯り
寝室は一日の疲れを癒し体を休めるお部屋ですから、明るくなり過ぎないようにやわらかな優しい光で演出しましょう。
直接下を照らすタイプの照明(直接照明)よりも乳白色のカバー付きのもの、天井に光をバウンドさせて照らすタイプのものを選ぶとリラックスできます。リモコン付きも便利です。
またブラケットの間接光は雰囲気作りに一役買ってくれます。お休み前の読書用にスタンドを。できれば1人一灯用意したいですね。
ベッドルームのポイント
ゆとりが生み出す快適な眠り
1日の疲れを癒すくつろぎのお部屋。クローゼットなどを有効活用して、ベッドの周りにゆとりの空間を。
安らぎとリラックス
ブルーやグリーンなど寒色系のやわらかい色調で気持ちをリラックスさせましょう。読書にはスタンドを準備。寝室全体は明るくなり過ぎないように。
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