■■■■■ 加工方法による革の分類 ■■■■■
銀つき革 一般にスムースと呼ばれる、銀面(皮の表面)の自然な感じをそのまま活かした革のこと。 出来るだけ表面に傷の少ない原皮を使用して銀面の美しさを活かした非常に一般的な革です。ボックスカーフやアニリン革などが代表で、美しい銀面と優れた耐久力、艶のある快適な使用感より圧倒的な人気を得ている。厚い革を2枚か3枚にスライスした一番上の1枚目(表面の付いている部分)を銀付き革と言い、2枚目、3枚目をそれぞれ一番床革、二番床革と呼ぶ。
銀磨り革
(ぎんずりかく)
銀面をサンドペーパーですり取り、起毛させた革のことで、この作業を銀磨り起毛加工という。バックスキン、ヌバックがこの製法にあたる。
バックスキン 鹿革(BUCK)の総称で特に牡鹿の銀面(表面)をビロード状に起毛させたものをさす。今日では、同様の工程で起毛された牛革や羊革のナップド・レザーをさすこともある。
ヌバック 牛革の銀面(表面)を起毛させたベルベット状の革。バックスキンより目の細かいペーパーを使うため毛足が短く、防水性のオイルド・ヌバックがアウトドア・シューズ等に用いられる。NEO(新しい)バックが語源とされる。
スエード カーフ、キッド(仔山羊)、ピッグ(豚)など主に小動物の革の裏面をサンドペーパーでベルベット状に起毛した革で、毛足が短くソフトなものほど上質とされる。仏語のスウェーデンが名前の由来。
シルキー 仔牛の革でスエードと同じように作られるが、さらにソフトで最高級品。
ベロア 成牛革のように繊維組織が粗い皮の裏面を起毛させた革。ナップド・レザーとも呼ばれる。スエードよりも毛足が長く、デザート・ブーツやワラビー等に利用される。
ガラス張り革 クロムなめしした革を、ガラス板やホーロー板に張り付けて乾燥、銀面をサンドペーパーなどで磨き処理し、塗装仕上げした革。表面が均一で硬く、ツヤがあり、手入れが簡単です。タウンシューズ、学生靴、鞄などに使用されます。原料は主に成牛皮です。
揉み革 グレイン、スコッチ・グレイン・レザー(SCOTCH GRAIN)とも呼ばれ、鞣した後、揉んでしわ(しぼ)をつけた革。大鹿に似せた「エルク」の他に一方向へ流す「水しぼ」、二方向から揉む「角揉み」、多方向から揉む「八方揉み」等がある。
型押し革 エンボス加工とも呼ぶ。鞣した後、加熱高圧プレス機で銀面に模様や図柄などをプレスした革で、表面のしぼが特徴。当初は質の悪い革の銀面をきれいに見せる目的だったが、現在ではファッション的な用途が広がり高級な革にも応用されている。ワニやオーストリッチ、トカゲなど高級革に似せたものが多い。
シュリンクレザー 宿革とも呼ぶ。鞣し工程中に特別な薬品を使って銀面を縮ませた革で、揉んだ革よりもしぼが強調されている。
ボーデッドレザー 表面に軽いしわ加工や型押しを行い、細かな線模様を入れた革。
モロッコ革 小石を敷いたような独特の模様の革で、山羊革をタンニン鞣したもの。
エナメル革 クローム鞣し後、銀面に合成樹脂(エナメル、ポリウレタン樹脂)を塗装してピカピカに光沢を出した革。日本の漆塗りをヒントに考案され、アメリカでパテントが取られたことからパテントレザーとも呼ばれる。汚れが付きにくく手入れも簡単だが寒さに弱くひび割れしやすい。靴甲革やハンドバックなどに利用される。
オイルドレザー 動物油(主に魚油)でなめした革で、オイルによるはっ水性により、水分による劣化が少なく、しっとりとした感触がある。独特の光沢、色むらと粗い表面が特徴。オイル・レザー、オイル・アップ・レザーとも呼ばれる。
ぬめ革 タンニン鞣ししただけの染色も塗装もされていない革で革そのものの味わいがある。使い込むことで飴色に変色し風合いが増す。
革メッシュ 紐状の革を編んでシート状にしたもので通気性に富んでいる。
セーム革 シャミ革、シャミー・レザーとも呼ぶ。仔鹿や羊などの革を油鞣しして、スエード状に仕上げた革。時計や貴金属を磨くのに利用される。柔らかく、しなやかで洗濯もできる。
底革 本底用に鞣した革で普通、成牛革をタンニン鞣ししている。厚いまま硬く仕上げている。靴の底等に使用される。
床革 銀面をそいだ、残り部分を鞣した革で粗い。 樹脂塗料やエンボス加工を施して、あたかも銀付き革であるように見せかけ、鞄等に使用されることもある。ベルベット状の毛羽に仕上げたものを床スエード、それより毛羽の長いベロア状に仕上げたものを床ベロアと呼ぶ。
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